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アジャイル開発導入の取り組み事例 HW文化が色濃く残る組織へのアジャイル導入
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YukiOgawa
December 30, 2024
Programming
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アジャイル開発導入の取り組み事例 HW文化が色濃く残る組織へのアジャイル導入
KANSAI AGILE MEETUP#1@2024/5/29での発表内容です
YukiOgawa
December 30, 2024
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Transcript
©Mitsubishi Electric Corporation 2 0 2 4 / 5 /
2 9 IoT・ライフソリューション新事業推進センター 小川 雄喜 アジャイル開発導入の取組事例 ~ H W 文 化 が 色 濃 く 残 る 組 織 へ の ア ジ ャ イ ル 導 入 ~
©Mitsubishi Electric Corporation 2 Human:自己紹介して <person> <name>小川 雄喜</name> <from>京都</from> <company>三菱電機</company>
<role>家電アプリ・プラットフォーム開発</role> <mind>DevOps</mind> <sns><x>@_YukiOgawa</x></sns> </person> <agile> <role>Scrum Master 6 Months</role> <favorite>象・嘔吐・腐った魚</favorite> </agile> @_YukiOgawa
©Mitsubishi Electric Corporation 3 三菱電機 家電総合アプリ “MyMU(マイエムユー)” MyMUアプリ = My
Mitsubishi Unified Application • Linova(リノバ)に接続された IoT機器の操作を1つのアプリに統合 • 複数機器の連携操作でより便利に • 外部サービスとの連携機能も提供 三菱電機家電統合アプリ MyMU(マイエムユー) 三菱電機 IoT製品 IoTライフソリューションプラットフォーム Linova(リノバ) 三菱電機のエアコン、キッチン家電や住宅設備などとスマートフォンをネットワークで繋ぎ、 これらの製品をより使い易く、使う人の生活をより快適にするためのスマートフォンアプリ。
©Mitsubishi Electric Corporation 4 MyMUで対応する家電/ソリューションの拡大 ※エコキュートは関西電力(株)の登録商標です。
©Mitsubishi Electric Corporation 5 • 組織 • IoTを活用した新たなアプリやサービスを推進する組織 • 2020年4月~:IoT・ライフソリューション新事業推進センター
• ~2019年4月:IoT事業推進センター • ~2015年4月~:HEMS開発センター • メンバー構成 • 主に組込SW、ハードウェア製品の設計者、研究所の出身者が中心 • 入社からIoTやクラウド、アプリを担当していた人は少数 • 文化 • ハードウェア(HW)文化がより強く残る • 「不具合の流出は絶対に許されない(市場に出たら要客先対応)」 IoT・ライフソリューション新事業推進センターとは?
©Mitsubishi Electric Corporation 6 • MyMUソリューションのユーザーへの迅速な価値提供 • toCアプリはスピードと勢い(初速)が大事! • 例:LINEアプリ「お絵描きばりぐっどくん」ユーザー250万人(2022年8月)
• 画像出力の生成AIモデル”Stable Diffusion”リリースから75時間でリリース • 例:コロナ期のダイキン「換気エアコン」の販売(2020年) • 家庭用エアコンで2020年4-6月期で前年同期比で1.5倍の売り上げ • グループ横断でチーム作り • コンウェイの法則に沿った組織を脱却(逆コンウェイ戦略) • プラットフォーム、アプリ、品質管理の組織的な分断を無くす Why Agile? https://www.sankei.com/article/20200811-VH35GGAYJ5K6NDKB6JOI2QZRWM/ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000036415.html
©Mitsubishi Electric Corporation 7 チーム体制 SM 兼 開発者 小川 PO
設計担当者 開発者1 3年目 アジャイルサポート 開発者2 異動3年目 デザイナー 開発者3 関係会社4年目 開発チーム リソース調整 グループリーダー POサポート 若手担当者 POサポート ベテラン担当者 製作所 社外ステーク ホルダーB 社外ステーク ホルダーB システム試験 担当者 機器アダプター 担当者 MyMU 担当者 開発管理規定 担当者 社内営業
©Mitsubishi Electric Corporation 8 チーム体制 SM 兼 開発者 小川 PO
設計担当者 開発者1 3年目 アジャイルサポート 開発者2 異動3年目 デザイナー 開発者3 関係会社4年目 開発チーム リソース調整 グループリーダー POサポート 若手担当者 POサポート ベテラン担当者 製作所 社外ステーク ホルダーB 社外ステーク ホルダーB システム試験 担当者 機器アダプター 担当者 MyMU 担当者 開発管理規定 担当者 社内営業 開発者は実質3.5人! 歴代最少リソース& 歴代最小合計経験年数の プロジェクト
©Mitsubishi Electric Corporation 9 • アジャイル理解不足 → 方々への説明に忙殺 • SMの役割は?
• SM=PMと同義に捉えられることが多い • PMの役割をSM/POに分けることが、スクラム開発の本質なはず • 「仕様書を早く作ってほしいんだけど・・・」 • 仕様書よりも優先すべきものがある!(仕様書を作らないわけではない) • チーム員も仕様書を作らなくなる(仕様書を…以下略) • チームメンバー同士がコミュニケーションしない! • なぜスクラムを組むのかチーム員に浸透されない • レビューやモブ作業が文化として浸透しづらい アジャイル開発スタート時の課題①
©Mitsubishi Electric Corporation 10 • チームメンバーのスキル不足の課題 • 触ったことがない技術が多い • バックエンド経験はSM1人のみ
• 特にGit、CI/CD、単体テスト~APIテスト、IaCなどの経験もほぼゼロ • フロントエンドもそこまで経験があるわけではない • かつ、アプリプラットフォームに依存したお作法が多数存在 • PO/SM含めアプリ開発全体を一気通貫した人がいない(大問題) • 「何が分からないのか、分からない」問題 • 質問しても堂々巡りになる、タイムボックスで議論が決着しない • 常に「夜も眠れない」問題 • 常に不安を口にするメンバーがいると、周りも不安になる(不安の伝搬) • アジャイルに対する不信感も生まれる アジャイル開発スタート時の課題②
©Mitsubishi Electric Corporation 11 • とにかく周囲への説明&チームへのアジャイルマインドの浸透 • 周りのチームを巻き込んだ共有会の開催 • XaaSではなく、週次での全体定例やF2Fコミュニケーションを大切にする
• One Teamになり、各モジュールでの失敗を許容する文化 • 組織トップへのアジャイル開発のアピール • トップダウンでのアジャイル開発の重要性の展開 • 各管理職や品管部門へのアジャイル開発の理解とサポート • アジャイルらしい文化醸成に向けた雰囲気づくり(チーム活動の心理的安全性) • トップへの成果アピール • デモがアジャイルの強み!とにかく成果をアピールして、成功体験を積む! アジャイル開発スタート時の課題への取組み①
©Mitsubishi Electric Corporation 12 • メンバーを理解し、サポートしていく • チーム1on1の実施 • SMと開発メンバーで隔週1on1を実施し、メンバーの自立と成長を促す
• 開発スキル向上に向けた支援とチーム内モブ作業推進の橋渡し • 直接会話せずに思い込みによるチーム内不和を避ける • デモで成功体験を積み上げる • 社外ステークホルダー向けのF2Fデモを月1回開催 • 先方で褒められることでモチベーションも上がる • ステークホルダーとの信頼関係を築き、仕様変更が柔軟にできる関係にする • チーム内での不和(特に開発メンバーのPOや営業に対する不満)が少なくなる • POや営業も含めてチームにより一体感が生まれる アジャイル開発スタート時の課題への取組み②
©Mitsubishi Electric Corporation 13 • チーム&アジャイル文化作りはまだまだ続く! • 言いにくいことが言えなかったり・・・ • 仕様書を書かなかったり・・・
• SMにリソース管理を期待したり・・・ • POが作りたいものを理解していなかったり・・・ • 自分のやる作業範囲を限定したり・・・ • タイムボックスが守れなかったり・・・ • プランニングでの見積りができていなかったり・・・ • 意味のない報告会資料作りが残っていたり・・・ アジャイル開発も終盤になって 継続的にチーム&文化づくりを続けていくこと!
©Mitsubishi Electric Corporation 14 • アジャイル開発導入の課題 • 導入時は周囲のアジャイル理解不足、メンバーのスキル不足があった • 開発導入時の課題の解決
• SMによるメンバーサポート • 1on1による心理的安全性の確保、メンバー間のコミュニケーション橋渡し • 管理職や周りのチームへのアジャイル開発の理解 • チームとして組織の中で浮かないようにする • 組織トップやステークホルダーへのアジャイルの成果アピール • デモで小さい成果もアピールしていき、成功体験を積み上げる • 継続課題 • アジャイル開発のチーム&文化づくりに終わりはない! まとめ
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