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akippa_tech_park_akippaの成長投資と技術負債への取り組み.pdf

akippa
March 07, 2023

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  1. ©akippa Inc. All Rights Reserved. ©akippa Inc. All Rights Reserved.

    実録akippa ~サービスローンチから現在まで~ 2023.03.02
  2. ©akippa Inc. All Rights Reserved. ⾃⼰紹介 2 井上 直登 株式会社ドリコムで新規事業の⽴ち上げやアプリのディレクタ

    ー・プロデューサーなどを経て2016年からakippaに参画 ドリコム時代は光通信や楽天との合弁会社に⽴ち上げ期から関 わり多様なカルチャーに揉まれる akippaではプロダクト開発部⾨の責任者としてプロダクトマネ ジメントと、エンジニア・デザイナー・企画チームのマネジメ ントを⾏っている 趣味は釣りで釣トモ募集中
  3. ©akippa Inc. All Rights Reserved. Contents 1. akippaについて 2. akippaの⽴ち上げ期の攻めと守りのバランス

    3. akippaの成⻑期の攻めと守りのバランス a. 前期、中期、現在 4. 最後に 3
  4. ©akippa Inc. All Rights Reserved. ©akippa Inc. All Rights Reserved.

    2. akippaの⽴ち上げ期の攻めと守りのバランス 9
  5. ©akippa Inc. All Rights Reserved. 11 akippa⽴ち上げ期のプロダクトローンチの流れ akippaのサービスの原案を社内で検討 リリース後も検証サイクルを早めるための スピード最優先の開発で保守性や可⽤性などは最低限に

    akippaは当時営業会社だったので社内でサービス企画や システム設計・構築ができる⼈間がいない 代表のツテで協⼒してくれたエンジニアが ⾃⾝の経験・スキルセットを活かして設計→実装→リリース
  6. ©akippa Inc. All Rights Reserved. 13 結果 / 振り返って思うこと -

    スタートタイミングはそのプロダクトが成功するか失敗するかわからない なんなら確率的には失敗する可能性がだいぶ⾼い - その状況では技術的な設計や議論に時間を使うよりも、スピードを最優先 にしてコードの品質や設計のクオリティは最低限にという当時のエンジニ アの判断は正しかった - 技術負債というより技術資産 - 後から⼊るメンバーはその状況に最⼤限リスペクトを払い「それを踏まえ てどう良くできるか?」を思考するべき
  7. ©akippa Inc. All Rights Reserved. ©akippa Inc. All Rights Reserved.

    3. akippaの成⻑期の攻めと守りのバランス 14
  8. ©akippa Inc. All Rights Reserved. 17 起こった環境の変化と浮かび上がった課題 環境の変化 浮かび上がったIssue IVSで優勝し資⾦調達し

    ステークホルダーが増えた 事業も起動に乗りやるべきことが 明確になってきた 調達した資⾦で経験値のあるエンジニ ア、デザイナー、PdMが参画した よりスマートで計画的な 開発の必要性が⾼まった 次の成⻑ステージに向けた 根本的な改善が求められた 企画⽔準・技術⽔準が上がりこれまで のサービス/システム仕様の課題が浮 き彫りに
  9. ©akippa Inc. All Rights Reserved. 21 - 理想が⾼すぎた - ⽬指すゴールがシンプルに難易度が⾼かった

    - 改善したいことを詰め込みすぎ - システム設計的にも新しいチャレンジを盛り込み過ぎた - 現状理解が⽢すぎた - 私を含む中途⼊社組を中⼼に、ドメイン知識やサービス仕様も⽢いま ま企画要件やシステム仕様策定を進める - 結果、進むにつれて考慮すべきことが増えてきた - チームも未熟だった - 当時のチームのベロシティの⾒積もりも⽢く、中途⼊社が増えて⼀⼈ ⼀⼈の特性やそれを活かすようなチームワークもまだできていなかっ た 結果 / 振り返って思うこと
  10. ©akippa Inc. All Rights Reserved. 25 リニューアルの反省を活かして リニューアルの反省 新しい指針 ⾼すぎる理想

    チームの未熟さ 現状理解の⽢さ 現実路線で少しづつ新しくしていこう 採⽤を強化し体制を増強させよう 開発を進めていく中で 少しづつシステム理解を⾼めていこう
  11. ©akippa Inc. All Rights Reserved. やったこと 26 zendから Laravelへの移⾏ モバイルアプリの

    内製化と リファクタリング テストコードの 必須可 クリーンアーキテ クチャの採⽤ アカウントの 階層構造再設計 社内オペレーショ ンのシステム化 インフラ全般の 構成⾒直し セキュリティ関連 の取り組み強化
  12. ©akippa Inc. All Rights Reserved. - ⼀定の前進は⾒られた - 開発の品質・レベルはこのフェーズで⼤きく改善した -

    ⼀⽅で事業はまだまだ成⻑志向で成⻑にもリソースを割くこととなり、リ ファクタリングや古いフレームワークからの移⾏等の守りの部分について は思ったように進められず - 成⻑投資か技術負債の解消か、明確な意思決定もできておらず場当た り的な対応になっていた - また⾃社サービス開発に期待を抱いて⼊社したエンジニアからすると攻め の開発意欲が強く、やりたいこととやるべきことの間にギャップが⽣じて しまった 28 結果 / 振り返って思うこと
  13. ©akippa Inc. All Rights Reserved. 31 事業環境・開発環境のポジティブな変化 経営レベルで よりプロダクト ドリブンな

    成⻑への投資を決定 プロダクトのロード マップを設計し逆算 の開発ができるよう になった チームもバリュー/ カルチャーを 重視する⼼理的安全 性の⾼いチームに 成⻑ ここに⾄ってようやく技術負債とじっくり向き合う地盤ができていた
  14. ©akippa Inc. All Rights Reserved. 体制の変更 32 [攻] Driver [攻]

    Owner [守] 基盤 akippa PdM Engineer Desinger PdM Engineer Desinger PdM Engineer Desinger Tech Lead Engineer Desinger [これまで] 1Product:1チーム体制 [現在] 複数Product:複数チーム体制
  15. ©akippa Inc. All Rights Reserved. 33 残された課題 - ここから具体的にどのように技術負債を返済していくのか? -

    古いフレームワークからの移⾏(zend→Laravel) - 各⾔語/OSなどのバージョンアップ(php,mysql) - テストコードがない実装領域のアップデート - プロダクトドリブンな成⻑を考える上で現状のアーキテクチャが最適解な のか? - アーキテクチャの再設計・議論(モノリシック→マイクロサービス?) - 上記をどのような体制でどういった形で議論を進めていくのが良いか? - ちなみに攻めのプロダクト改善はやりたいこと盛りだくさん!
  16. ©akippa Inc. All Rights Reserved. 38 バックエンド エンジニア(EM候補) [PHP] バックエンド

    エンジニア (TechLead) [PHP] バックエンド エンジニア [PHP] モバイルエンジニア [iOS/android] デザイナー PdM / 事業企画