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2026年度秋学期 画像情報処理 第2部・画像情報圧縮 / 第7回 主成分分析とKarhune...
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Akira Asano
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October 19, 2026
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2026年度秋学期 画像情報処理 第2部・画像情報圧縮 / 第7回 主成分分析とKarhunen-Loève変換(2026. 10. 30)
関西大学総合情報学部 画像情報処理(担当・浅野晃)
http://racco.mikeneko.jp/Kougi/2026a/IPPR/
Akira Asano
PRO
October 19, 2026
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Transcript
2026年度秋学期 画像情報処理 第2部・画像情報圧縮 / 第7回 主成分分析と Karhunen-Loève変換 関西大学総合情報学部 浅野 晃
画像情報圧縮💡💡 2 20
画像情報圧縮の必要性 この画像では,1画素の明るさを0〜255の整数で表す 1画素に,2進数8桁 = 8ビット = 1バイト必要 1000万画素のデジタル画像は,約10メガバイト必要 こういう画像は,1画素 =
16ビットで, 2倍の20メガバイト必要なこともある カラー画像ならば,R,G,Bで3倍必要 動画ならば,1秒でこのデータ量の30倍?60倍? 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 3 32
JPEG方式による画像圧縮 画像を波の重ね合わせで表わし,一部を省略して,データ量を減らす 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 4 32
JPEG方式による画像圧縮 画像を波の重ね合わせで表わし,一部を省略して,データ量を減らす 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 4 32
JPEG方式による画像圧縮 画像を波の重ね合わせで表わし,一部を省略して,データ量を減らす 8×8ピクセルずつの セルに分解 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃
4 32
JPEG方式による画像圧縮 画像を波の重ね合わせで表わし,一部を省略して,データ量を減らす 8×8ピクセルずつの セルに分解 ひとつのセルを, これらの波の重ね合わせで表す 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部
浅野 晃 4 32
JPEG方式による画像圧縮 画像を波の重ね合わせで表わし,一部を省略して,データ量を減らす 8×8ピクセルずつの セルに分解 ひとつのセルを, これらの波の重ね合わせで表す 細かい部分は,どの画像でも大してかわら ないから,省略しても気づかない 2026年度秋学期 画像情報処理
/ 関西大学総合情報学部 浅野 晃 4 32
JPEG方式による画像圧縮 画像を波の重ね合わせで表わし,一部を省略して,データ量を減らす 8×8ピクセルずつの セルに分解 ひとつのセルを, これらの波の重ね合わせで表す 細かい部分は,どの画像でも大してかわら ないから,省略しても気づかない (図はA. K.
Jain, Fundamentals of Digital Image Processingより転載) 省略すると,データ量が減る 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 4 32
画像情報圧縮の例 データ量:80KB データ量:16KB 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 5
32
画像情報圧縮の例 データ量:80KB データ量:16KB 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 5
32
画像情報圧縮の例 データ量:80KB データ量:16KB (8×8ピクセルのセルが見える) 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃
5 32
ところで,本当に「波」でいいんですか?🤔🤔 6 20
ところで,本当に「波」でいいんですか?🤔🤔 まあ,結局「波」でいいんですけどね… 6 20
もっと根本的な原理から説明します。 「主成分分析」と「直交変換」 7 20
主成分分析🤔🤔 8 20
重要な成分と,そうでない成分 しばらく,画素が2つしかない画像を考える たくさんの2画素画像を考える 画素2の値 x2 + + + + ひとつの2画素画像は,
この図の1つの点で表される + + + (散布図という) 画素1の値 x1 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 9 32
どちらかの画素値を省略できるか? たくさんの2画素画像が こんなふうに散らばって(分布して)いたら 画素2の値 x2 + + + + +
+ + 画素1の値 x1 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 10 32
どちらかの画素値を省略できるか? たくさんの2画素画像が こんなふうに散らばって(分布して)いたら 画素2の値 x2 + + + + +
+ + 各画像の違いを表現するのには, 画素1の値 x1 どちらの画素も省略することはできない 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 10 32
どちらかの画素値を省略できるか? たくさんの2画素画像が こんなふうに散らばって(分布して)いたら 画素2の値 x2 + + + + +
+ + 各画像の違いを表現するのには, 画素1の値 x1 どちらの画素も省略することはできない どちらの画素値の分散も大きい 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 10 32
こんな分布なら 画素2の値 x2 + + + 画素2の値は,どの画像でもあまり変わりない (分散が小さい) + +
+ + 画素1の値 各画像の違いを表現するのに, 画素2はそれほど必要ない x1 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 11 32
こんな分布なら 画素2の値 x2 画素2の値は,どの画像でもあまり変わりない (分散が小さい) + + + + +
++ + + + + + + + 画素1の値 各画像の違いを表現するのに, 画素2はそれほど必要ない x1 画素2の値は,それらの平均に置きかえてしまってもそれほど変わらない 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 11 32
こんな分布なら 画素2の値 x2 画素2の値は,どの画像でもあまり変わりない (分散が小さい) + + + + +
++ + + + + + + + 画素1の値 各画像の違いを表現するのに, 画素2はそれほど必要ない x1 画素2の値は,それらの平均に置きかえてしまってもそれほど変わらない 画素2の値はいちいち記録しなくてもいいから,データ量が半分に減る 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 11 32
そういう都合のいい分布に変換できないの? 画素2の値 x2 + + + + + + +
画素1の値 x1 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 12 32
そういう都合のいい分布に変換できないの? 散布図上である方向に広がっているなら (x1, x2に相関があるなら)できます。こうすればいい 画素2の値 x2 + + + +
+ + + 画素1の値 x1 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 12 32
そういう都合のいい分布に変換できないの? 散布図上である方向に広がっているなら (x1, x2に相関があるなら)できます。こうすればいい 画 素 2 の x2 値
z(2) + + + + + + + z(1) 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 12 32 画
そういう都合のいい分布に変換できないの? 散布図上である方向に広がっているなら (x1, x2に相関があるなら)できます。こうすればいい x1, x2を回転して,新たにz(1) , z(2) とすればよい 画
素 2 の x2 値 z(2) + + + + + + + z(1) 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 12 32 画
そういう都合のいい分布に変換できないの? 散布図上である方向に広がっているなら (x1, x2に相関があるなら)できます。こうすればいい x1, x2を回転して,新たにz(1) , z(2) とすればよい z(1)
の分散がもっとも大きくなるように回転する 画 素 2 の x2 値 z(2) + + + + + + + z(1) 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 12 32 画
そういう都合のいい分布に変換できないの? 散布図上である方向に広がっているなら (x1, x2に相関があるなら)できます。こうすればいい x1, x2を回転して,新たにz(1) , z(2) とすればよい z(1)
の分散がもっとも大きくなるように回転する 素 2 の x2 値 z(2) 画 このとき z(1) とz(2) の相関がなくなる + + + + + + + z(1) 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 12 32 画
そういう都合のいい分布に変換できないの? 散布図上である方向に広がっているなら (x1, x2に相関があるなら)できます。こうすればいい x1, x2を回転して,新たにz(1) , z(2) とすればよい z(1)
の分散がもっとも大きくなるように回転する 素 2 の x2 値 z(2) 画 このとき z(1) とz(2) の相関がなくなる + + + + + + + z(1) これをするのが[主成分分析] 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 12 32 画
主成分分析 x1, x2から次の式で zを求めるものとし, zの分散V(z)が最大になるa1, a2を求める z = a1 x1
+ a2 x2 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 13 32
主成分分析 x1, x2から次の式で zを求めるものとし, zの分散V(z)が最大になるa1, a2を求める z = a1 x1
+ a2 x2 V(z)を求めるために,次の量を用いる x1i , x2i n枚中のi番目の画像の,x1, x2の値 x¯1 , x¯2 , x1, x2の全画像にわたる平均 s11 , s22 ,x1, x2の分散 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 13 32
さらに共分散も用いる n 1 s12 = s21 = (x1i −
x1 )(x2i − x2 ) n x1, x2の共分散 i=1 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 14 32
さらに共分散も用いる n 1 s12 = s21 = (x1i −
x1 )(x2i − x2 ) n x1, x2の共分散 i=1 ( x1i – x1)( x2i – x2) < 0 ( x1i – x1)( x2i – x2) > 0 x2 + x2 + + + + + + x1 ( x1i – x1)( x2i – x2) > 0 x1 ( x1i – x1)( x2i – x2) < 0 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 14 32
さらに共分散も用いる n 1 s12 = s21 = (x1i −
x1 )(x2i − x2 ) n x1, x2の共分散 i=1 ( x1i – x1)( x2i – x2) < 0 ( x1i – x1)( x2i – x2) > 0 x2 + x2 + + + + 共分散の正負 = 相関の正負 + + x1 ( x1i – x1)( x2i – x2) > 0 x1 ( x1i – x1)( x2i – x2) < 0 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 14 32
さらに共分散も用いる n 1 s12 = s21 = (x1i −
x1 )(x2i − x2 ) n x1, x2の共分散 i=1 ( x1i – x1)( x2i – x2) < 0 ( x1i – x1)( x2i – x2) > 0 x2 + x2 + + + + 共分散の正負 = 相関の正負 + + x1 ( x1i – x1)( x2i – x2) > 0 x1 (共分散を x1, x2 の標準偏差で 割ったものが相関係数) ( x1i – x1)( x2i – x2) < 0 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 14 32
さて,zの分散V(z)は V (z) = n 1 n (zi −
z) 2 i=1 i 1 = a21 s11 + 2a1 a2 s12 + a22 s22 (3)式 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 15 32
さて,zの分散V(z)は V (z) = n 1 n (zi −
z) 2 i=1 i 1 = a21 s11 + 2a1 a2 s12 + a22 s22 (3)式 V(z)が最大になるa1, a2を求める 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 15 32
さて,zの分散V(z)は V (z) = n 1 n (zi −
z) 2 i=1 i 1 = a21 s11 + 2a1 a2 s12 + a22 s22 (3)式 V(z)が最大になるa1, a2を求める xからzへの変換は「回転」(伸び縮みしない)→ 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 15 32
さて,zの分散V(z)は V (z) = n 1 n (zi −
z) 2 i=1 i 1 = a21 s11 + 2a1 a2 s12 + a22 s22 (3)式 V(z)が最大になるa1, a2を求める xからzへの変換は「回転」(伸び縮みしない)→ 2 2 a1 + a 2 = 1 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 15 32
固有値問題 定数 λ を使って a1 s11 + a2 s12 =
a1 λ が得られる(付録1) a2 s22 + a1 s12 = a2 λ 行列で書くと s11 s12 s12 s22 a1 a2 =λ a1 a2 分散共分散行列 固有ベクトル 固有値・固有ベクトルを求める問題を 「固有値問題」という(解き方は略) 固有値 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 16 32
第1主成分 固有ベクトル 固有値 ( ) a1 a2 が2組得られて,しかもV(z) =
λとなる(付録2) 新し 画 λ a1(1) を使って 大きい方の λ(λ(1)とする)に対応する固有ベクトル a ( 2(1)) 求めた z( z(1) とする) が,求めたかった z [第1主成分]という 分散が最大の軸 2画素画像の分布を表すのに,もっとも重要な成分 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 17 32
第2主成分,それ以下の主成分 小さい方の λ(λ(2)とする)に対応する固有ベクトル a1(2) を使って求めた z( z (2) とする) は
(a2(2)) x2 画 素 2 の 値 z(2) + + + + + z+ (1)+ [第2主成分] 分散が小さい方で,重要でないほうの成分 画 素 1の 値 x1 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 18 32
第2主成分,それ以下の主成分 小さい方の λ(λ(2)とする)に対応する固有ベクトル a1(2) を使って求めた z( z (2) とする) は
(a2(2)) x2 画 素 2 の 値 z(2) + + + + + z+ (1)+ [第2主成分] 分散が小さい方で,重要でないほうの成分 2画素でなくp画素だったら? 画 素 1の 値 x1 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 18 32
第2主成分,それ以下の主成分 小さい方の λ(λ(2)とする)に対応する固有ベクトル a1(2) を使って求めた z( z (2) とする) は
(a2(2)) x2 画 素 2 の 値 z(2) + + + + + z+ (1)+ [第2主成分] 分散が小さい方で,重要でないほうの成分 2画素でなくp画素だったら? 画 素 固有値(=分散)が大きい方から小さい方に向かって, 第1,2,3,..., p主成分 1の 値 x1 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 18 32
第2主成分,それ以下の主成分 小さい方の λ(λ(2)とする)に対応する固有ベクトル a1(2) を使って求めた z( z (2) とする) は
(a2(2)) x2 画 素 2 の 値 z(2) + + + + + z+ (1)+ [第2主成分] 分散が小さい方で,重要でないほうの成分 2画素でなくp画素だったら? 画 素 固有値(=分散)が大きい方から小さい方に向かって, 第1,2,3,..., p主成分 1の 値 x1 もっとも「重要でない」成分 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 18 32
主成分分析と直交変換🤔🤔 19 20
このときz(1)とz(2)は無相関 x2 画素2の値 x1, x2を回転して,新たにz(1) , z(2) とする + +
+ + + + z(1) の分散がもっとも大きくなるように回転する + 画素1の値 x1 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 20 32
このときz(1)とz(2)は無相関 z(2) 2 の x2 値 x1, x2を回転して,新たにz(1) , z(2)
とする 画 素 z(1) の分散がもっとも大きくなるように回転する + + + + + + + z(1) 値 1の 素 画 x1 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 20 32
このときz(1)とz(2)は無相関 z(2) 2 の x2 値 x1, x2を回転して,新たにz(1) , z(2)
とする 画 素 z(1) の分散がもっとも大きくなるように回転する + + + + + + + z(1) このときz(1) , z(2) の相関がなくなる。 値 1の 素 画 なぜなら x1 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 20 32
相関がないときは 相関がない→ ( z1i – z1)( z2i – z2) の正負がつりあう
z2 z2 + + + + z1 共分散=0 + + + z1 先ほど求めた z(1) , z(2) はこうなっている → 本当? 分散共分散行列はどうなる? 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 21 32
主成分分析と分散共分散行列 固有値のうち,大きい方を λ(1),小さい方を λ(2) 対応する固有ベクトル a1(1) a2(1)
a1(2) a2(2) 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 22 32
主成分分析と分散共分散行列 固有値のうち,大きい方を λ(1),小さい方を λ(2) 対応する固有ベクトル a1(1) a2(1) a1(1)
a2(1) a1(2) a2(2) a1(2) a2(2) これらは s11 s12 s21 s22 s11 s12 s21 s22 = λ(1) = λ(2) a1(1) a2(1) a1(2) a2(2) をみたす 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 22 32
分散共分散行列の対角化 まとめると s11 s12 s21 s22 a1(1)
a1(2) a2(1) a2(2) a1(1) a1(2) 0 λ(1) = 0 λ(2) a2(1) a2(2) 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 23 32
分散共分散行列の対角化 まとめると s11 s12 s21 s22 S
a1(1) a1(2) a2(1) a2(2) a1(1) a1(2) 0 λ(1) = 0 λ(2) a2(1) a2(2) P P Λ 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 23 32
分散共分散行列の対角化 まとめると s11 s12 s21 s22 S
a1(1) a1(2) a2(1) a2(2) a1(1) a1(2) 0 λ(1) = 0 λ(2) a2(1) a2(2) P P Λ つまり SP = P Λ すなわち Λ = P −1 SP, S = P ΛP −1 (分散共分散行列の)対角化という 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 23 32
対称行列の対角化 分散共分散行列 S は 対称行列 s11 s12 s21 s22
s12 = s21 共分散 対称行列の固有ベクトルは直交する(詳細略) Pは直交行列 a1(1) a1(2) a2(1) a2(2) 直交行列の逆行列は転置行列(逆回転) すなわち S = P ΛP , 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 24 32
対角化の意味 S = P ΛP , 分散共分散行列は P′で変換し そこでは分散共分散行列が
Λ で P で戻る 「この世」 「あの世」 Λ= 0 λ(1) 0 λ(2) あの世では共分散が0 →相関がない 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 25 32
P′で変換された「あの世」とは? z(1) = z(2) = z(1) z(2)
a1(1) a2(1) a1(2) a2(2) = x1 x2 x1 x2 a1(1) a2(1) a1(2) a2(2) だから x1 x2 直交行列で変換するから 直交変換という 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 26 32
P′で変換された「あの世」とは? z(1) = z(2) = z(1) z(2)
a1(1) a2(1) a1(2) a2(2) = x1 x2 x1 x2 a1(1) a2(1) a1(2) a2(2) だから x1 x2 直交行列で変換するから 直交変換という 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 26 32
P′で変換された「あの世」とは? z(1) = z(2) = z(1) z(2)
a1(1) a2(1) a1(2) a2(2) = x1 x2 x1 x2 a1(1) a2(1) a1(2) a2(2) だから これが P′ x1 x2 直交行列で変換するから 直交変換という 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 26 32
P′で変換された「あの世」とは? z(1) = z(2) = z(1) z(2)
a1(1) a2(1) a1(2) a2(2) = x1 x2 x1 x2 a1(1) a2(1) a1(2) a2(2) だから これが P′ x1 x2 直交行列で変換するから 直交変換という つまり, x から z に変換すると, z(1) とz(2) の共分散が0→相関がない 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 26 32
たしかにz(1)とz(2)は無相関 画素2の値 x2 + + + + x1, x2を回転して,新たにz(1) ,
z(2) とする + + z(1) の分散がもっとも大きくなるように回転する + 画素1の値 x1 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 27 32
たしかにz(1)とz(2)は無相関 z(2) 素 2 の x2 値 x1, x2を回転して,新たにz(1) ,
z(2) とする 画 z(1) の分散がもっとも大きくなるように回転する + + + + + + + z(1) 値 1の 素 画 x1 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 27 32
たしかにz(1)とz(2)は無相関 z(2) 素 2 の x2 値 x1, x2を回転して,新たにz(1) ,
z(2) とする 画 z(1) の分散がもっとも大きくなるように回転する + + + + + + + z(1) このときたしかにz(1) , z(2) には相関がない 画 値 1の 素 分散共分散行列は対角行列となる x1 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 27 32
画素がp個あっても同じ xからzへの,P′による直交変換 z(1) a1(1) a2(1) · ·
· z(2) a1(2) a2(2) · · · . = . .. . . . . . a1(p) a2(p) · · · z(p) Pは固有値問題の解 s11 s12 · · · s12 s22 · · · . .. . . . sp1 sp2 · · · a1(1) a1(2) · · · a2(1) a2(2) · · · S .. .. . . ap(1) ap(2) · · · ap(p) xp xp ap ap ap(1) x1 x1 ap(2) x2 x 2 . = P . . . . . s1p a1 a1 s2p a2 a2 . = λ . . . . . spp a1(1) a1(2) · · · a1(p) a2(p) a2(1) a2(2) · · · = . .. . . . ap(p) ap(1) ap(2) · · · λ(1) a1(p) λ(2) a2(p) 0 ap(p) 0 .. . λ(p) 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 28 32
画素がp個あっても同じ xからzへの,P′による直交変換 z(1) a1(1) a2(1) · ·
· z(2) a1(2) a2(2) · · · . = . .. . . . . . a1(p) a2(p) · · · z(p) Pは固有値問題の解 s11 s12 · · · s12 s22 · · · . .. . . . sp1 sp2 · · · a1(1) a1(2) · · · a2(1) a2(2) · · · S .. .. . . ap(1) ap(2) · · · ap(p) xp xp 分散共分散行列S ap ap ap(1) x1 x1 ap(2) x2 x 2 . = P . . . . . s1p a1 a1 s2p a2 a2 . = λ . . . . . spp a1(1) a1(2) · · · a1(p) a2(p) a2(1) a2(2) · · · = . .. . . . ap(p) ap(1) ap(2) · · · λ(1) a1(p) λ(2) a2(p) 0 ap(p) 0 .. . λ(p) 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 28 32
画素がp個あっても同じ xからzへの,P′による直交変換 z(1) a1(1) a2(1) · ·
· z(2) a1(2) a2(2) · · · . = . .. . . . . . a1(p) a2(p) · · · z(p) Pは固有値問題の解 s11 s12 · · · s12 s22 · · · . .. . . . S sp1 sp2 · · · a1(1) a1(2) · · · a2(1) a2(2) · · · S .. .. . . ap(1) ap(2) · · · ap(p) xp xp 分散共分散行列S ap ap ap(1) x1 x1 ap(2) x2 x 2 . = P . . . . . s1p a1 a1 s2p a2 a2 . = λ . . . . . spp a1(1) a1(2) · · · a1(p) a2(p) a2(1) a2(2) · · · = . .. . . . ap(p) ap(1) ap(2) · · · λ(1) a1(p) λ(2) a2(p) 0 ap(p) 0 .. . λ(p) 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 28 32
画素がp個あっても同じ xからzへの,P′による直交変換 z(1) a1(1) a2(1) · ·
· z(2) a1(2) a2(2) · · · . = . .. . . . . . a1(p) a2(p) · · · z(p) Pは固有値問題の解 s11 s12 · · · s12 s22 · · · . .. . . . S sp1 sp2 · · · a1(1) a1(2) · · · a2(1) a2(2) · · · S .. .. . . P ap(1) ap(2) · · · ap(p) xp xp 分散共分散行列S ap ap ap(1) x1 x1 ap(2) x2 x 2 . = P . . . . . s1p a1 a1 s2p a2 a2 . = λ . . . . . spp a1(1) a1(2) · · · a1(p) a2(p) a2(1) a2(2) · · · = . .. . . . ap(p) ap(1) ap(2) · · · P λ(1) a1(p) λ(2) a2(p) 0 ap(p) Λ .. 0 . λ(p) 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 28 32
Karhunen-Loève変換(KL変換) 画像を主成分に変換してから伝送する p画素の画像 (情報の損失が最小) p画素の画像 1 主成分に 変換 p 第1~第p
/ 2 主成分だけを 伝達する データ量が半分でも 情報の損失は最小 もとの画 素に戻す もどすときは, 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 29 32
Karhunen-Loève変換(KL変換) もどすときは z(1) z(2) .. . z(1)
z(2) .. . x1 x2 −1 . ≃ (P ) z(p/2) = P z(p/2) . . z(p/2+1) z(p/2+1) xp .. .. . . z(p) z(p) 伝送されて来なかった主成分は, 平均に置き換えておく 2026年度秋学期 画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 30 32
KL変換の大問題 主成分を求めるには,分散共分散行列が必要 分散共分散行列を求めるには, 「いまから取り扱うすべての画像」が 事前にわかっていないといけない そんなことは不可能。 とは,最近は言えなくなってきていますが… それでも,画像データ圧縮のために,わざわざ 世の中のすべての画像を「学習」するのか? 2026年度秋学期
画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 31 32
続きは 分散共分散行列がわからないから, どういう直交変換をしたらいいかもわからない 経験的にうまくいく直交変換を行う 画像をベクトルではなく,2次元のまま行列で表して 「行列の直交変換」を考え, 直交変換のようすが目に見えるようにする。 適切な直交変換を選ぶ (実は結局フーリエ変換とその変形) 2026年度秋学期
画像情報処理 / 関西大学総合情報学部 浅野 晃 32 32