ハーズバーグの二要因理論について

ハーズバーグの二要因理論についての解説。ハーズバーグが提唱した時代背景から二要因理論の活用について記している。動機づけ要因や衛生要因についてや、二要因理論を用いた自己理解としての活用や企業での活用方法に関するLTで使用したスライド。

Transcript

1. 「二要因理論」について 松原 元気
2. こちらのスライドは 松原が作成しています。 ※AIが生成したものではないです。
3. 突然ですが…
4. あなたは今の仕事に 満足していますか？
5. 今の仕事に不満は ないですか？
6. 仕事の動機付けについて 二要因理論の理解度を 高めるためのスライドです。
7. 今日のテーマ 『二要因理論』
8. 目次 1. ハーズバーグの二要因理論とは？ 2. 実際の調査で判明したこと 3. 二要因理論をどう活用するのか？
9. 1. ハーズバーグの 二要因理論とは？
10. 前提の整理
11. 二要因理論が唱えられた時代背景 アメリカ経済が豊かになり、単純労働に耐えられなくなり アメリカでは空前の離職率の高さが問題になっていた。
12. 論を提唱したハーズバーグについて ϑϨσϦοΫɾϋʔζόʔάʢ1923―2000೥ʣ ΞϝϦΧͷྟচ৺ཧֶऀͰɺϞνϕʔγϣϯͷ ੑ࣭ͱਓΛ΍Δؾʹͤ͞Δ࠷΋ޮՌతͳํ๏ͷ ݚڀʹΑͬͯɺӨڹྗͷ͋ΔϚωδϝϯτͷࢥ ૝Ոͱͳͬͨɻ
13. 二要因理論が唱えられた時代背景 せっかく採用した人材が辞められては損失である。 就業意欲が低い状態をなんとか改善する必要があった。
14. 今日のテーマ 『二要因理論』とは？
15. 結論
16. ハーズバーグの二要因理論とは？ 仕事における満足と不満を理解し、 よりモチベーション高く働くための理論 ひとことで表すと…
17. 二要因理論は 動機付け要因、衛生要因の ２つの要因をもとに成り立つ
18. より具体的に解説
19. 動機付け要因 (モチベーター) 例えば… 達成感 昇進・出世 成長 満足に影響する
20. 衛生要因 (ハイジーンファクター) 例えば… 人間関係 企業方針 労働衛生 不満に影響する
21. 二要因理論がもたらす恩恵 労働者がモチベーション高く働くための要因を整理 データに基づきより効果の高い 改善を行うことができる。
22. 2. 実際の調査で 判明したこと
23. 1865人を対象に調査が行われた ハーズバーグは、複数の企業に訪問して工場の現場主任、 専門職（女性が多かった）、農業指揮官、引退直前の経営 者、病院のメンテナンス要員、看護婦、食事運搬人、軍人、 エンジニア、科学者、メイド、教師、技術者、組立工、会計 士、職長など 計1865人を対象にあるアンケートを実施しました。
24. 質問の内容 質問A： 「満足」を引き起こした要因は何か？ 質問B： 「不満足」を引き起こした要因は何か？
25. みなさんも一度整理してみましょう 仕事に対する満足・不満をもたらす要素を それぞれ５つ頭の中に浮かべてみてください
26. 例：松原の仕事の要因を整理した場合 満足 1. 知的好奇心、ワクワク 2. 結果が明確である 3. 社会のフィードバック 4. 誰と働くか、尊敬 5. 成長できる 不満 1. 満員電車 2. 同じことの繰り返し 3. レガシーである 4. 意思決定が遅い 5. 挑戦できない
27. 調査結果 出典：ハーバードビジネスレビュー2003年4月
28. 人々の満足だったもの 🥇達成感 🥈承認されること 🥉仕事そのもの
29. 満足の根本にあるもの ワクワクといった感情や 何かを達成したいといった好奇心であった。 また意外にも出世や金銭などは 上位にはランクインされなかった。
30. 人々の不満だったもの 🥇上司の存在 🥈上司との関係 🥉労働条件
31. 不満の根本にあるもの 会社の方針や人間関係が 不満の上位にあると判明した。 こちらでも給与などは 意外にも不満の要因の上位ではない。
32. 結論
33. 満足・不満の要因は心理的な要因が大きい 満足： 内的な精神の満足感によりもたらされる。 また周囲からの承認が重要である。 不満： 人間関係や会社の方針など自分の力で 影響できない状況から発生する。
34. 3. 二要因理論をどう 活用するのか？
35. 二要因理論の活用について ϋʔζόʔά͸ಛʹಈػ෇͚ཁૉΛ޲্ͤ͞Δ ͜ͱͷॏཁੑΛઆ͍ͨɻ ࢓ࣄʹ͓͚Δཁٻ͞ΕΔ࢓ࣄ಺༰΍੹೚Λ૿΍ ͠ɺ੒௕ػձ΍ୡ੒ײΛײ͡ΔػձΛ૿΍͢͜ ͱ͕ॏཁͰ͋Δͱͨ͠ɻ
36. 二要因理論の課題 ここまで良いことばかり書きましたが とはいえ課題もある • 国など文化の違いによって価値観が異なる • モチベーションの要因は人によって異なる。 満足、不満足は個々人の解釈による。
37. 二要因理論による 社会的な変化
38. 社会的に動機付けの重要性が増した 2000年代から働き方改革を含め日本でも 従業員ひとりひとりのモチベーションの重要視 目標管理制度や社内FAなど 働き方が変わる要因になった。
39. 実際に動機付けで復活した企業 例：IBMやGEなど 二要因理論などの科学的管理法で 従業員のモチベーションを改善することで 事業の成果につながったケースもある
40. 個人での活用
41. 自分自身の仕事に求めるものを整理できる 自分の中の仕事に求めるものや これだけは苦手なものなど 自分の特性や強み弱みを 理解することができる
42. 自分自身の仕事に求めるものを整理できる 自分の特性を分析することによって 人生やキャリアの軸を明確にして 迷う機会を減らし、満足度を高めることができる
43. 企業での活用
44. 個々人の強みや性格を活かす 従業員と対話し、個々人の強みを活かせる ポジションや職種に配置することで 結果的に組織としてのパフォーマンスを 高めることができる
45. 組織の改善すべき点を発見する 従業員の不満が集中する箇所を改善し 組織の不満足の改善を行うことができる そのための日々のコミュニケーションや 近年ではエンゲージメントツールを活用する
46. まとめ
47. ハーズバーグの二要因理論は 満足・不満を言語化し整理することで 動機づけと改善に活用できる
48. みなさんも自分の中の要因を 洗い出して二要因理論を 自己理解に生かしてください。
49. ご清聴ありがとうございました。