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高品質なフォトグラメトリデータを取得するためのハードウェア&ソフトウェア開発

Cygames
September 09, 2024

 高品質なフォトグラメトリデータを取得するためのハードウェア&ソフトウェア開発

Cygames

September 09, 2024
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  1. 4/148 湯 宇 スキャンエンジニア CGプロダクションでスキャンエンジニアとして勤務し ながら、文化財のデジタルアーカイブや フォトグラメトリソフトウェアの翻訳に携わる。 2021年に株式会社Cygamesに合流。スキャン スタジオでフェイススキャナーの画像処理ツール開発や スキャン撮影などの業務に従事している。

    遠藤 嘉和 シニアスキャンエンジニア CGアーティストとして、キャラクターアート、 背景アート、テクニカルサポート、スキャンスタジオの 運営など様々な分野での活動を行いながら映像制作や ゲーム開発に携わる。 2018年に株式会社Cygamesに 合流。スキャンスタジオ責任者兼エンジニアとして、 社内プロジェクト向けにスキャンデータの提供を行って いる。 自己紹介
  2. 33/148 一般的なフォトグラメトリワークフロー 現 像 ア ラ イ メ ン ト

    メ ッ シ ュ 生 成 テ ク ス チ ャ 生 成 ク リ ー ニ ン グ ロ ー ポ リ モ デ ル 作 成 他の工程に 続く
  3. 35/148 一般的なフォトグラメトリワークフロー ディライト 現 像 ア ラ イ メ ン

    ト メ ッ シ ュ 生 成 テ ク ス チ ャ 生 成 ク リ ー ニ ン グ ロ ー ポ リ モ デ ル 作 成 他の工程に 続く
  4. 43/148 ストロボを使った撮影 • カメラに偏光フィルター • 光源に偏光フィルター • 互いに垂直 • 正反射

    Specular 除去 • 拡散反射 Diffuse 取得 交差偏光(Cross-Polarization)とは 偏光フィルター
  5. 53/148 ハンドル ハードウェア開発 ストロボ撮影の問題点への 一般的 な対応 1. 被写体までの距離をキープする → 三脚を使用

    2. オーバーヒートによる撮影中断 → 複数台運用、強制再起動 3. 持ちにくさ → ストロボ用ハンドルの導入
  6. 58/148 ハードウェア開発 ストロボ撮影の問題点への ハードウェア開発 による対応 1. 被写体までの距離をキープする → レーザー距離計 2.

    オーバーヒートによる撮影中断 → 制御ユニット 3. 持ちにくさ → 専用リグの作成 写真は開発中の機材です
  7. 70/148 予備知識 上段 • 露光時間 1/60秒 • 絞り値 F8 •

    ISO感度 800 下段 • 露光時間 1/15秒 • 絞り値 F8 • ISO感度 800 リニアワークフロー
  8. 73/148 予備知識 処理フロー • sRGB -> Linear sRGB • ImageA’

    = ImageA*4 • Linear sRGB -> sRGB sRGB Linear sRGB sRGB Linear sRGB リニアワークフロー
  9. 75/148 予備知識 リニアワークフローが成立する簡単な現像方法 • RawTherapee – プロファイルニュートラル • darktable –

    フィルミックRGB → OFF • LibRaw – Usage Examples参照 • Lightroom – キャリブレーションバージョン2 リニアワークフロー
  10. 82/148 輝度補正 / 光の減衰の補正方法 • 光の強さが光源からの距離の2乗に反比例する • 距離aとbに届く光の強さの比は Ea/Eb =

    (Rb/Ra)2 • 距離aに対して距離bの光の強さを与える Ea‘ = Eb • Ea‘ = (Ra/Rb)2 * Ea LED出力 一定 光源からの距離 R 光の強さ 照度 E
  11. 93/148 輝度補正 / 被写体までの距離の取得方法 しかし Exif から Focus Distance を取得する手法は

    に使えることがわかった ピントの合っている領域をマスキング ピンボケ写真の検出
  12. 133/148 色補正(交差偏光のキャリブレーション) Capture 提案手法 Cross Polarization(C) Mixed Image(M) lstsq Cross

    Polarization Reference Value lstsq Parallel Polarization(P) 事前 本番 3x3 Linear Transformation Matrix (P)
  13. 134/148 色補正(交差偏光のキャリブレーション) Cross Polarization(C) Parallel Polarization(P) Mixed Image(M) lstsq Cross

    Polarization 提案手法 Reference Value lstsq 事前 本番 3x3 Linear Transformation Matrix (P) 3x3 Linear Transformation Matrix (Q)
  14. 135/148 色補正(交差偏光のキャリブレーション) 3x3 Color Correction Matrix(R) R=P-1Q 3x3 Linear Transformation

    Matrix (Q) 提案手法 Cross Polarization(C) Mixed Image(M) lstsq Cross Polarization Parallel Polarization(P) Reference Value 3x3 Linear Transformation Matrix (P) lstsq 事前 本番
  15. 136/148 色補正(交差偏光のキャリブレーション) 3x3 Color Correction Matrix (R) Color Corrected 提案手法

    Cross Polarization(C) Mixed Image(M) lstsq Cross Polarization Parallel Polarization(P) 事前 本番
  16. 138/148 色補正(交差偏光のキャリブレーション) • 3x3 の色補正行列 • 中間と本番の行列で最終の色 補正行列を算出 • ブラックポイント、ホワイト

    ポイント補正でアルベド近似 • リファレンス写真や計測値を 見ながら補正する必要 提案手法 Diffuse Albedo
  17. 140/148 データ処理パイプライン 従来のパイプライン 現 像 ア ラ イ メ ン

    ト メ ッ シ ュ 生 成 テ ク ス チ ャ 生 成 ク リ ー ニ ン グ ロ ー ポ リ モ デ ル 作 成
  18. 141/148 現 像 データ処理パイプライン 画像輝度補正 色補正 Geometry Layer ア ラ

    イ メ ン ト メ ッ シ ュ 生 成 テ ク ス チ ャ 生 成 ク リ ー ニ ン グ ロ ー ポ リ モ デ ル 作 成 Texture Layer 提案のパイプライン
  19. 147/148 参考資料 “Powerful Ring Flash //AR400”. Godox https://www.godox.com/product-d/AR400.html “Outdoor Photogrammetry

    Surface Scanning for Materials with a Flash”. Grzegorz Baran | YouTube https://www.youtube.com/watch?v=c7tI6ICo23I “物理ベースレンダリング -リニアワークフロー編 (2)-”. Cygames Engineers' Blog https://tech.cygames.co.jp/archives/2339/ “sRGB Gamma”. Desmos https://www.desmos.com/calculator/swx0yxolsd?lang=ja “照度とは”. 光学技術の基礎用語 https://www.optics-words.com/sokkou/shodo.html “Colour(Python)”. COLOUR SCIENCE https://www.colour-science.org/ https://github.com/colour-science/colour-nuke/tree/master/colour_nuke/resources/images/ColorChecker2014 “CGSLABが教えるテクニカルルックデヴの真髄。フォトリアルルックデヴのためのリファレンス撮影TIPS”. CGWORLD.jP https://cgworld.jp/article/202202-hslookdev.html “mmColorTarget – Nuke Gizmo”. marcomeyer https://www.marcomeyer-vfx.de/posts/mmcolortarget-nuke-gizmo/ “DCCツールを用いた広色域テクスチャワークフロー“. Speakerdeck https://speakerdeck.com/bandainamcostudios/wide-gamut-texture-workflow-using-dcc-tools-jp?slide=47 “Nuke’s Grade Node Demystified”. chrisbturner https://www.chrisbturner.com/blog/nukes-grade-node-demystified “Sparse Ellipsometry: Portable Acquisition of Polarimetric SVBRDF and Shape with Unstructured Flash Photography”. VISUAL COMPUTING Lab https://vclab.kaist.ac.kr/siggraph2022p1/index.html