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複式簿記から純資産を排除する/eliminate_net_assets_from_double...

florets1
January 21, 2025

 複式簿記から純資産を排除する/eliminate_net_assets_from_double-entry_bookkeeping

florets1

January 21, 2025
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  1. 14 商品を販売して売掛金とした • 借方:売掛金(資産) 300,000 • 貸方:売上(収益) 300,000 • 売掛金(資産)

    +300,000 • 売上(費用) -300,000 収益の増加は費用の減少を意味し、それを負の値で表現しています。 数値の合計は0となり、貸借一致の概念を自然に表現できています。
  2. 15 資本金の増加 • 借方:普通預金(資産) 1,000,000 • 貸方:資本金(純資産) 1,000,000 • 普通預金(資本金

    | 資産) +1,000,000 純資産に関する取引が存在しない体系ですので、資産が増えるのみです。 増えた資産が「資本金」であることは記録として残しておきましょう。 取引ではないので、この仕訳に貸借一致性はありません。
  3. 16 売上原価を求める 期中の仕入 • 借方:仕入(費用) 7,000 • 貸方:現金(資産) 7,000 期中の売上

    • 借方:現金(資産) 9,000 • 貸方:売上(収益) 9,000 期首棚卸在庫を仕入に戻す • 借方:仕入(費用) 700 • 貸方:繰越商品(資産) 700 期末棚卸在庫を仕入から外す • 借方:繰越商品(資産) 1,400 • 貸方:仕入(費用) 1,400 上記の仕訳から売上原価を計算します。 期中の仕入が7,000、期首棚卸在庫700を仕入 に戻しました。それは仕入に足します。期末 棚卸在庫1,400は仕入から外しました。それは 仕入から引きます。したがって売上原価は 7,000+700-1,400=6,300と計算できます。 期中の仕入 • 仕入(費用) +7,000 • 現金(資産) -7,000 期中の売上 • 現金(資産) +9,000 • 売上(費用) -9,000 期首棚卸在庫を仕入に戻す • 仕入(費用) +700 • 繰越商品(資産) -700 期末棚卸在庫を仕入から外す • 繰越商品(資産) +1,400 • 仕入(費用) -1,400 上記の仕訳から売上原価を計算します。 仕入の行を抽出し、全ての値の合計を求めま す。売上原価は7,000+700-1,400=6,300と計 算できます。
  4. 17 損益を繰越利益剰余金に振り替え • 借方:損益(収益と費用の差) 1,000,000 • 貸方:繰越利益剰余金(純資産) 1,000,000 • 損益(繰越利益剰余金

    | 資産) +1,000,000 収益が費用より大きい場合の説明です。 純資産に関する取引が存在しない体系ですので、資産が増えるのみです。 増えた資産が「繰越利益剰余金」であることは記録として残しておきましょう。 取引ではないので、この仕訳に貸借一致性はありません。
  5. 18 繰越利益剰余金を利益準備金に振り替え • 借方:繰越利益剰余金(純資産) 800,000 • 貸方:利益準備金(純資産) 800,000 • 繰越利益剰余金(利益準備金

    | 資産) +800,000 • 利益準備金(繰越利益剰余金 | 資産) -800,000 純資産同士の振り替えは資産同士の振り替えとして記録します。 増減した資産が「利益準備金」「繰越利益剰余金」であることは記録として残しておきます。
  6. 19 仕訳の書き換えルールまとめ 1. 借方の金額は正、貸方の金額は負とする。 2. 負債は資産に書き換える。 3. 収益は費用に書き換える。 4. 純資産の仕訳は行わないが、相手側の仕訳に純資

    産の勘定科目名を記録する。 5. 純資産同士の振替は、資産同士の振替として仕訳 する。相手側の仕訳に勘定科目名を残す。