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見積もりをしない。

 見積もりをしない。

2023/7/27 DMM石垣氏に聞く 見積もりをしない、コミュニケーション負荷を減らすスクラムの実践
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Transcript

  1. 2 About me 石垣 雅人 合同会社 DMM.com プラットフォーム事業本部 部長 /

    VPoE室 / アルファ室 ・領域 : 事業戦略・予算管理・ PdM・PM・EM ・著 : 『DMMを支えるデータ駆動戦略』(マイナビ出版 ,2020) ・連載 : 『群知能から紐解く、スケールする “組織“の作り方』(NewsPicks) ・連載 : 『スモールチームが武器になる時代へ』( ProductZine) @i35_267 @i35_267 @i35_267
  2. 6 見積もりの目的と効果 獲得するべきもの - 意思決定をするために見積もりを行う - 見積もる = ブラックボックスを解きほぐし、見える化する。相互関係や規模感 -

    アイテム同士の前後関係によるプライオリティーの判定 - 信頼を積み上げていく 失うもの - 時間 - 人数 x 見積もる時間。10人 x 1h x 月4回 = 40h(月) 5人日の価値 - 信頼を失う - 不確実性コーン問題 - 各レイヤーで見ている観点が違う。正確性を求めていないのが注意
  3. ボトムアップ 9 チーム 見積もりの種類 個 相対的 絶対的 ① ② ③

    類推見積もり ストーリー ポイント 三点見積もり No-Estimates 時間見積もり 係数見積もり (パラメトリック)
  4. 1 0 3つの見積もり領域 ① ストーリーポイント見積もり - 相対比較であること(サンプル数を多く作り、暗黙知を無くしていく経験学習) - 規模を見積もること(not 作業量)

    - 個のスキ単位ではなく、チーム単位であること 5 1 3 2 3 2 3 ? チームの経験値 経験値から見積もる フィボナッチ数列
  5. 1 1 3つの見積もり領域 ② 時間見積もり - 時間で見積もること - チーム単位ではなく、個が中心の考え 作業A

    : 10人日 作業B : 3人日 作業C : 7人日 1人月 ・類推見積もり・・・過去プロジェクトの学習 ・係数見積もり・・・特定の係数による重み ・ボトムアップ・・・細分化したタスクの積み上げ ・三点見積もり・・・(悲観値+4 ×最可能値+楽観値)÷6 Ex. ボトムアップ見積もり
  6. 1 2 3つの見積もり領域 ③ No-Estimates - 「タスクに見積もりをつける」のではなく「見積もりにタスクを切る粒度を合わせる」 - プランニングの長時間問題の解決。成熟してくるとこのフェーズに来れる -

    チームが成熟していない状態で導入しても、統一された暗黙知がないため安定せず 3 5 1 3 2 3 2 3 チームの経験値 3 PBL 3 3 3 3 粒度を決める
  7. 14 見積もりの考え方は、チームのフェーズに比例する - 見積もり方法は、チームの自己組織化に比例する - そもそも、自己組織化したチームは見積もり方法はどうでも良くなる。 - 自己組織化 = 暗黙知が共有され、パターン・ランゲージが作られている状態

    - 一番早い見積もりは、No-Estimatesや類推モデルの2つ。 - 1.5h → 15mぐらい。前後でベロシティーが安定していることが大事 - 一方、ゴリゴリに少数精鋭で進めているスタートアップは見積もりをしていない - ただし、一歩チームの外にでれば別のことが多い。工数算出などは必要となるケースも。 - とはいえ、類推モデルでサンプル数をどんどん貯めていけばなくせるかもしれない 見積もりがいらない状態