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20250604SPSS春04_1_三井化学_松下様資料

 20250604SPSS春04_1_三井化学_松下様資料

2025-06-04に開催されたSPSS 秋のユーザーイベントのご講演
講演④-1三井化学 松下 颯太 様
三井化学の製造現場におけるSPSSを活用した課題解決事例
のスライド資料(公開版)です

■三井化学様講演の関連記事
SPSS Modelerでインタラクティブ・ツリーをつくる #SPSS_Modeler - Qiita
https://qiita.com/spssfun2017/items/08d7cfe783b77a681c93

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June 05, 2025
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  1. CONFIDENTIAL 2 自己紹介 三井化学株式会社 生産・技術本部 生産技術高度化推進室 プロセスシステム技術G 松下 颯太 2020年_4月

    三井化学入社 製造部門@大牟田(福岡)工場 2021年_11月~ 現職 生産技術高度化推進室 プロセスシステム技術G@袖ケ浦(千葉) ・ビッグデータ解析による生産現場課題解決 - トラブル要因解析 - 品質予測 ・データ利活用推進、新規技術検討・評価 ・データサイエンス人材育成 趣味 • 運動 サッカー(小学校6年間)→現在は月一回程度のフットサル 硬式テニス(中高大10年以上) • ランニング
  2. 会社概要 ※2025年3月31日現在 3 社名 創立年月日 代表取締役 本社 資本金 連結売上高 従業員

    国内拠点 主な事業内容 三井化学株式会社 1997年10月1日 橋本修 〒104-0028 東京都中央区八重洲二丁目2番-1号 東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー 125,738百万円 18,092億円(2024年度) 19,861名(連結) 製造拠点7、研究所1、営業拠点4 ライフ&ヘルスケア・ソリューション、モビリティソリューション、 ICTソリューション、ベーシック&グリーン・マテリアルズ
  3. 素材のイノベーションを可能にする、 主要拠点 本社・支店 工場 国内関係会社 R&D拠点 : 4拠点 : 5工場、

    2分工場 : 55社 :1拠点 市原工場 茂原分工場 市原工場 (高圧ガス スーパー認定事業者) VISION HUB🄬 SODEGAURA 大阪支店 大阪工場 (高圧ガス スーパー認定事業者) 福岡支店 大牟田工場 名古屋支店 名古屋工場 岩国大竹工場 (高圧ガス スーパー認定事業者) 本社(東京) 岩国大竹工場 徳山分工場 ※2024年3月末現在 国内拠点 4
  4. 世界を制する、三井化学品質 モビリティソリューション 世界 シェア 2位 •PP自動車材 コンパウンド 世界 シェア 1位

    世界 シェア 2位 •特殊接着樹脂 アドマー® •高機能エラストマー樹脂 タフマー® ライフ&ヘルスケア ソリューション 世界 シェア 1位 •メガネレンズ材料 日本 2位 •水稲用殺虫剤 ICTソリューション 1位 •スマートフォン用カメラ レンズ材料 アペル® 世界 シェア 1位 •半導体製造工程用テープ イクロステープTM 日本 1位 •高機能シーラント フィルム T.U.X 世界 シェア 主要製品の世界シェア
  5. 開発は、 ミクロレベルに。 海外売上高比率 経営は、 ワールドワイドに。 6.9% 欧州 15.1% 北・中・南米 12.9%

    中国 15.0% アジア 50.5 % 海外売上高比率 0.6% その他 49.5% 日本 ※2024年3月末現在 海外グループ会社数 108社
  6. CONFIDENTIAL ▪目的 製品A生産ラインにおける反応器ガス循環ポンプ詰まり要因の解明と対策立案 ▪課題 ・生産が進むにつれ循環ポンプ内に詰まりが発生、基準値(電流値)を超過すると清掃を実施する ・ポンプ清掃の作業負荷が大きい(清掃1回あたりの時間:2h、清掃頻度:0.3回/day) ・詰まりが拡大し、配管が閉塞すると生産停止のリスクがある ・要因解析等を実施し対策を講じてきたが、10年以上解決されず ▪方策 SPSS

    Modelerを活用したポンプ詰まり発生要因の解析と改善案策定(10年分の生産データ) 7 事例紹介(概要) 15 20 25 30 0 100 200 ポンプ電流値[A] 経過時間[h] 清掃基準 清掃 清掃 ⚫ 簡易フロー(反応系廻り) ⚫ ポンプ電流値トレンド 反応器 原料装入 当該ポンプ 製品抜出 液ライン ガスライン 電流値が基準値を 超えると清掃実施
  7. CONFIDENTIAL 9 事例紹介(管理値の検討) ・統計学観点から運転管理上の閾値を絞り込むためCHAIDによる分類モデルを作成 ・解析者側で選定した説明変数による分岐をさせたい →CHAID標準機能であるインタラクティブセッション機能を活用 実解析時の解析画面 ✓ Oを75以上、Xが3500以下 で管理する策を立案

    【リレー連載】わたしの推しノード – 絶対エース「CHAIDノード」流行りの機械学習を圧倒する伝えやすさと使いやすさ 多分岐の CHAIDで条件 を検討 管理しやすい閾値に調整した 「O≧75かつX≦3500」の条件 で、正常パターンを捉えられ ることを確認 O≧75 X≦3500
  8. CONFIDENTIAL 10 事例紹介(結果とまとめ) ✓ 詰まり抑制のための改造工事回避による費用削減 ✓ 清掃頻度削減による現場作業負荷低減 ✓ 生産停止リスクの低減 No.

    運転条件 対策の概要 1 O ≧ 75 (反応器熱交換器温度) 詰まり要因物質が析出しないように温度の下限値を規定 2 X ≦ 3500 (循環ガス流量) 詰まり要因物質が循環ラインに留出しないようにガス流量の上限値を規定 対策 改善効果 詰まり指標 対策前 対策後 電流上昇速度(A/day) 2~5(詰まり発生時) 0 清掃回数(回/day) 0.3 0 ▪SPSS Modelerの解析機能を活用して、製造現場課題の要因解明、対策立案を検討した 25 15 0 400 生産時間[h] ⚫ 対策実施後のポンプ電流値トレンド ポンプ電流値[A] 清掃基準 上昇トレンド解消!