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GitLab Ultimateを用いたDevSecOps実践事例

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December 14, 2023

GitLab Ultimateを用いたDevSecOps実践事例

GitLab Dev Ops Dive で登壇したスライド

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December 14, 2023
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  1. © 2023, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. GitLab Ultimateを用いたDevSecOps実践事例 Keiichi

    Nakayama Vice General Manager Cloud Partner Group CHARA-WEB Co., Ltd.
  2. © 2023, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 自己紹介 • 中山

    桂一 ( @k1nakayama ) • 株式会社キャラウェブ クラウドパートナーグループ 副部長 • クラウドインテグレーション事業をリード • AWS Community Builders (Serverless) • AWS x Serverless / GitLab / DevSecOps
  3. © 2023, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. DevOpsを導入する目的 Ø チームの生産性向上

    要件定義からデリバリーまでのリードタイムを短縮 ソフトウェアの質を向上させ、変更後の障害を低減する Ø セキュリティ対応 デリバリー後のセキュリティインシデントによって手戻りや、信用 失墜を未然に防ぐ Ø ガバナンス対応 ライセンス違反や、適切な承認者による承認のないデリバリーを 防ぐ
  4. © 2023, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. CI/CDを構築しただけでは生産性は向上しない uCI/CDはビルド、テスト、デプロイ、デリバリーの自動化をする ビルド、テスト、デプロイ、デリバリーに関する時間を最小限にす

    ることが出来るため、CI/CDの導入自体は必須 u多くの場合、コードをマージする前までのフェーズに時間が掛 かっている SDLCにおいて改善を検討する場合、設計フェーズでビジネス側 で要件が甘く、固まっていない状態で設計フェーズにきてしまっ たことによる認識合わせの時間や、MRのレビューをアサインし た後、長時間放置されて停滞するなど、CI/CDの前段階に改善 ポイントが見られるケースが多い
  5. © 2023, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. ガバナンスが効いていないマージは危険 Ø セキュリティテストを実施していたら、常に安全なリリースになっ

    ているという勘違い Ø ライセンス違反はリリースした時点でアウト Ø 承認者が承認してしまえば、マージ出来てしまう Ø 問題のあるままのデリバリーは企業の信用失墜リスク
  6. © 2023, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. DORA Four Keys

    u顧客への価値提供のスループットが高いか Ø デプロイ頻度 Ø 変更のリードタイム u安定したデリバリーを続けられているか Ø サービス復旧時間 Ø 変更時の障害率 出典:GitLab Blog
  7. © 2023, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. バリューストリーム 上記は、とあるプロジェクトのバリューストリーム分析をカスタム設 定により、開発フェーズ毎に分析したものです。

    イシューがBacklogに入った後、1日程度後で着手され、そのイ シューは7時間で構築が完了しレビューに移行しています。そして、 レビュー状態が1日経過して、ようやくリリース出来る状態になって いることが分かります。 これを見ることで、このチームは、レビューをもっと早く進められれ ば、市場への価値提供が1日早く改善できることが分かります。
  8. © 2023, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 各種セキュリティテスト • SAST等の静的なテストだけではな

    く、DAST、API Fuzz Testなど、従 来外部に委託し行っていたような 脆弱性診断を、コードをプッシュす る毎に自動的に実行できる • 脆弱性ダッシュボードで、脆弱性を 一元管理でき、必要に応じてワンク リックでイシュー化できる • 依存関係スキャンで検出した結果 を元にSBOMの出力が行える
  9. © 2023, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. AIを活用した脆弱性対応 脆弱性として検出される内容は 多種多様なものがあり、セキュ

    リティの専門家であっても、その 脆弱性についての説明や対応 方法を全て提示することは難し いです。 GitLabは、AIを活用し、ボタン1 つで脆弱性の説明、脅威の内 容、対応策を説明します
  10. © 2023, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. セキュリティポリシー、コンプライアンス テスト結果に応じて、特定のライ センスが使用されていることが

    検出された場合や、脆弱性が検 出された場合などに、特定の人 や一定のロールを持つ人の承 認を一定数得られなければマー ジできない、といったルールを設 定できます。 また、特定のテストを実行してい なければマージ出来ないという ポリシーも設定できます。
  11. © 2023, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. 単一プラットフォームだから実現 Ø DORAメトリクス

    イシュー管理、CI/CD、インシデント管理が一体となったプラット フォームでないとDORAメトリクスは取得できない Ø 脆弱性管理 コード管理、CI/CD、イシュー管理、脆弱性管理が一体となって いないと、二重管理が発生したり、マージ前に脆弱性の状態を 確認できないまま、マージされてしまう恐れがある Ø ガバナンス テスト結果に応じた承認者の設定や、それらの設定が正しく行 われているかを組織全体を俯瞰して管理
  12. © 2023, CHARA-WEB Co.,Ltd. All rights reserved. まとめ ü DevOpsを進める際は、目的を達成できているかをどの様に判

    断するかまで考える ü セキュリティを常に意識したデリバリーをすることは、企業の責 任であり、怠ると信用を失う恐れがあるため、シフトレフトして開 発現場にセキュリティ意識を持たせる ü ガバナンスの効いていないデリバリーは、テストを行わないまま デリバリーしている状態と同じである ü DevSecOpsを単一プラットフォームで進めることができる GitLab(Ultimate)を使うことで、生産性向上とセキュリティを両 立させていくことができる