Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
クライアントワークにおける UXリサーチの実践
Search
Kozo Taira
February 19, 2025
Design
1
790
クライアントワークにおける UXリサーチの実践
https://research-conf.connpass.com/event/342277/
Kozo Taira
February 19, 2025
Tweet
Share
More Decks by Kozo Taira
See All by Kozo Taira
PM視点で見る、デザイン組織と共走の変遷
kozotaira
0
110
プロジェクトをデザインする
kozotaira
0
34
Backlogに登録するタスクの大きさについて
kozotaira
0
280
ノンデザイナーがUI/UXディレクションをする際に心がけていること
kozotaira
0
35
Other Decks in Design
See All in Design
UXデザインはなぜ定着しないのか?
designstudiopartners
0
970
FigmaのFigmaファイルから学ぶTips & Tricks
hilokifigma
0
660
デフォルトの16:9(960*540px)のケース / Google Slide Size Test
arthur1
0
3.4k
Cyber Heart Online Book
hjnasby
0
180
ChatGPT、Gemini、Claude は、なぜ似たようなUIを採用しているのか?
fuwarisprit
2
1.2k
Мышление дизайнера историями. Как текстовые модели человеческого поведения помогают проектировать
ashapiro
0
400
「UXとUIの違い」v2
shirasu3
0
230
What makes a great Director?
_limex_
0
220
minpaku-community-scrum-patterns
norinity1103
1
370
Character Experience AI 〜 AIキャラクターのつくりかた 〜
smartbank
1
300
ランドマークが光る!季節を彩るナビ体験 - Mobility Night #3 -
kitau
0
120
8_8_リサーチカンファレンスプレイベント.pdf
muture
PRO
2
350
Featured
See All Featured
The Success of Rails: Ensuring Growth for the Next 100 Years
eileencodes
46
7.6k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.6k
Designing for Performance
lara
610
69k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
224
9.9k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
162
15k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
44
2.5k
BBQ
matthewcrist
89
9.8k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
18
1.1k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
513
110k
Building Adaptive Systems
keathley
43
2.7k
The Web Performance Landscape in 2024 [PerfNow 2024]
tammyeverts
9
810
Speed Design
sergeychernyshev
32
1.1k
Transcript
クライアントワークにおける UXリサーチの実践 2025.2.19 RESEARCH Conference Lightning Talk2025 #1 平 光蔵(株式会社アイスリーデザイン)
©i3DESIGN Co.,Ltd. はじめに 2 自己紹介 株式会社アイスリーデザイン PM/ディレクター 平 光蔵 印刷会社、Web制作会社を経て、株式会社アイスリーデザイン 入社。
現在は、Webアプリ・ネイティブアプリのUI/UXディレクションおよび プロジェクトマネジメント業務と組織のマネジメントを担当。
©i3DESIGN Co.,Ltd. はじめに 3 こんな会社で働いています 株式会社アイスリーデザイン ※発表内容はあくまで個人の見解であり、会社としての公式見解ではありません。 • 青山一丁目にオフィスがある、社員数 約70名の会社です。
• クラウドネイティブ開発、ソフトウェアのUI/UXデザイン、 システム内製化支援などを行なっているテック企業です。
©i3DESIGN Co.,Ltd. はじめに 4 本日のテーマ 現在、当社のプロジェクトの上流工程においてはUXリサーチを実施することが定着し、 またプロセスも型化されてきましたが、決して最初からできていたわけではありません。 「クライアントワークにおけるUXリサーチの実践」 ※発表内容はあくまで個人の見解であり、会社としての公式見解ではありません。 どのようにして、UXリサーチのプロセスが定着し、
サービスとして提供できるようになったかお話したいと思います。
©i3DESIGN Co.,Ltd. はじめに 5 アイスリーデザインが実施している「UXリサーチ」の例 Google Analyticsなどの計測ツールによる利用状況 把握や、専門家視点のヒューリスティック評価、 ユーザーテストなど複数の角度から既存システムの 持つ課題を見つけ出します。
プロダクト評価 ユーザー理解 ユーザーの利用状況や課題・要求事項を理解するた めにインタビューや実地調査を行い、ステークホル ダー間での共通認識を得られるよう、整理・分析し ます。 ↑本日はこちらの内容を中心にお話しします
UXリサーチが定着する前の状況
©i3DESIGN Co.,Ltd. 7 UXリサーチが定着する前の状況 • 「鶏が先か卵が先か」 リサーチの機会がない → ナレッジ不足のループ •
営業段階で提案に含められていないため、当然、予算も確保されない 社内の状況 単発のプロジェクト単位では、パートナーに協力いただく形でリサーチの実施はしていたが、 メンバーの入れ替わりや期間の隔たりもあり、プロセスの型化までは至らなかった
©i3DESIGN Co.,Ltd. 8 UXリサーチが定着する前の状況 まずは(できることから) やってみよう! 👨 当時の上司(デザインマネージャー)からのアドバイス デザインマネージャー
できることから、やってみた
©i3DESIGN Co.,Ltd. 10 できることから、やってみた • 顧客には「話聞ける人いたら聞いてみますねー」と一言伝えた上で、インタビュー実施 • 外部の募集サービスを使うと、なんだかんだユーザー集めはできた • 最小のインタビュー時間・人数であれば、どうにかプロジェクト予算の範囲で実施できた
①BtoCサービスの場合:自主的にユーザーインタビューを実施した やるとやらないとでは、ユーザーに対する解像度が 全く違うことを身をもって実感できた
©i3DESIGN Co.,Ltd. 11 ②(インタビューに慣れるため)外部のインタビューに参加することで、コツを掴んだ できることから、やってみた • 自身もモニターとして外部のサービスに登録して、募集要項の記載含めコツを掴んだ • 外部のインタビューを受けてみると「ラポール形成」の意味が実体験として理解できた とにかく数をこなすことで、
徐々にインタビュー自体は慣れることができた
©i3DESIGN Co.,Ltd. 12 できることから、やってみた • 「現場を見せて欲しい、勉強させて欲しい」と依頼すると基本的に歓迎していただけた • システム化する対象業務そのものだけではなく、電話の様子、営業の方の振る舞い、座席 の配置、使われている言葉、利用ツールなど含め、目に入るもの全てをインプットした ③BtoB業務システムの場合:シンプルに「現場を見せて欲しい」と依頼した。
業務を観察することで、UI/UX検討における、 「運用のポイント」も見えるようになってきた
やり続けた結果
©i3DESIGN Co.,Ltd. 14 やり続けた結果 プロジェクト を通した実践 実践を 元にした提案 次のプロジェクト に繋がる
振り返り ブラッシュアップ 実践→提案→実践の繰り返しで、ポジティブなループに入った
©i3DESIGN Co.,Ltd. 15 やり続けた結果 何より、ユーザーへの価値提供に繋がった あくまでリサーチは手段であり、 実際に影響があったかどうかが重要
©i3DESIGN Co.,Ltd. 16 やり続けた結果 結果的に、サービスの一つとして提供できるようになった
まとめ
©i3DESIGN Co.,Ltd. まとめ 18 まとめ 1. 「まずはやってみる」マインドを大切に 2. 限られた予算/時間で、できることを最大限やる 3.
ユーザーへの価値提供が重要(リサーチはあくまで手段)
©i3DESIGN Co.,Ltd. 最後に 19 自社メディアで情報発信しています & 個人でXもやっているので、ぜひ情報交換させてください @tckw_flt https://www.i3design.jp/in-pocket/
ご清聴ありがとうございました!