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サイバーエージェント流クラウドコスト削減施策「みんなで金塊堀太郎」

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October 16, 2025

 サイバーエージェント流クラウドコスト削減施策「みんなで金塊堀太郎」

Japan FinOps Meetup 2025

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October 16, 2025

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Transcript

  1. 2023年の「あした会議」での提案 • (当時の)メディア事業管轄での「 金 塊堀太郎」という施策を全社展開 • 「システムコストを削減しつつ、削減額を技術投資にあてよう」という意図の施策 • 施策名は「マグロ漁船 一

    発乗り太郎」と「 金 塊堀太郎」で悩んだらしい • → 「"みんなで" 金 塊堀太郎」としてサイバーエージェントグループ全体に展開 • ポジティブにやるノリを全社展開する • のちに派 生 (?)で「開発 生 産性あげ太郎」などの施策も 生 まれた Slack絵 文 字
  2. ???「 金 塊を埋めて掘り起こせば評価されるの?」 • さすがにわざとそんなことをする社員はいないが、 純粋な評価制度として 見 ると破綻している🙅 • この施策がなくても各

    自 取り組んでもいるし… • ポイントは「 見 えづらい貢献への光当て」「貢献意欲の醸成」 • 厳密な効果測定は本施策の 目 的ではない • 元々XXしていれば…論もあるが、ポジティブに解決する🙌 • ネガティブにやるよりポジティブにやる 方 が楽しく続けられる • 普段なら優先度が下がりがちなものも、全社施策である 大 義名分を 生 かして実 行 してもらう
  3. 利 用 量を確約する • AWSのSaving Plans(SP), Google CloudのCommitted Use Discounts(CUD)

    など • コンピュートインスタンスやマネージドサービスの利 用 量を 1〜3年程度確約することで割引を得る • 確約期間が 長 かったり、インスタンス種別の縛りがあると割引率が 高 まる • 確約より実際の使 用 量を下回る(ミスコミット)すると差額は請求される • 全体の利 用 量をみてコミットしつつ、 大口 利 用 部署の意向をヒアリングすることで いくらかコミット率をさらに 高 めることは可能(やりすぎ注意🔥)
  4. いっぺんにコミットしない 3 y 3 y 1 y 3 y 1

    y 1 y 3 y 3 y 3 y 3 y 3 y 3 y 3 3 y 3 y まとめ買い 分割買い 20 2 5 20 2 8 20 3 1 20 2 5 20 2 6 20 2 7 20 2 8 20 2 9 20 3 0 20 3 1 20 3 2 まとめ買いすると買い替え周期が 長 いため、利 用 予測のミスや事業計画の起動修正に追従しずらい😱 時期をズラして複数分割して買うことで、 長 期割引のメリットを享受しつつ、意思決定の頻度を増やせる🤗
  5. All Upfrontは最安か? • AWSのSP, RIだと期間以外に 支 払い 方 法が3種類ある •

    No Upfront: 前払いなし (割引率: 低) • Partial Upfront: 一 部(半額)前払い (割引率: 中) • All Upfront: 全額前払い (割引率: 高 ) • 同じ期間コミットするわけだから、全額前払いするのがよさそうだが…
  6. 為替変動リスクに注意⚠ • 為替変動は織り込むのが難しい • 1ドル150円の時に100ドル前払い: 15,000円(+15.3%) • 1ドル130円の時に100ドル前払い: 13,000円(-13.3%) •

    せっかく全額前払いをしたのに、為替変動によって割引効果が 薄まることも(その逆もあり) • 一 時的な現 金支 出も考慮が必要(キャッシュフロー) • Partial Upfrontの 方 が(上にも下にも)変動リスクを吸収しやすいかも…? • 為替ヘッジの 手 段を持っている会社なら気にしないかも 近年のドル円為替レート
  7. ボトムアップでやれる系 • "みんなで" 金 塊堀太郎💪 • トップダウンでやろうにも 見 えないものは多い •

    「不要ならば」減らせばいい、削除すればいい • 不要なのかどうかはメトリクス等だけではわからず、事業要件次第なことも多い • 実装 自 体に 手 を 入 れてチューニングが必要なもの • 事業要件 自 体に 手 を 入 れて許容範囲を広げるもの
  8. FinOps系SaaSを使ってみた事例 • ノードの負荷のメトリクスから最適なインスタンスサイズと 削減コストを提案してくれるSaaS ??? CPU: 30 %, Memory: 25

    % ??? CPU: 25 %, Memory: 30 % node 1 ( 8 vCPU/ 1 6 GB) 📣 FinOps系 SaaS: 「 4 vCPU/ 8 GBのインスタンスにするとコストが半分になりますよ!」 📣 node 2 ( 8 vCPU/ 1 6 GB)
  9. FinOps系SaaSを使ってみた事例 • コンテナクラスタが主流なので、ホストの実使 用 率だけみてもわからない • Pod(コンテナ)のリソースの要求が過剰な場合、割り当て率としては 高 くなってしまう •

    Podの要求を定義している 人 (アプリ実装者)からするとスパイク等考慮して 余剰を持ちたい→余剰が積み重なってホストが暇になる • 単に減らすのではなくアプリケーションの性能特性に合わせたチューニングが肝要 CPU: 30 %, Memory: 25 % CPU: 25 %, Memory: 30 % node 1 ( 8 vCPU/ 1 6 GB) node 2 ( 8 vCPU/ 1 6 GB) Pod(req: 6 vCPU/ 4 GB) Pod(req: 1 vCPU/ 2 GB) Pod(req: 4 vCPU/ 4 GB) Pod(req: 2 vCPU/ 2 GB)
  10. 実際の事例 • GCS不要データ削除 • ログのリテンション期間の 見 直し • Redis Cluster冗

    長 構成 見 直し • RDSバックアップポリシー 見 直し • 古い監査ログのTier変更 • Auto Scalingチューニング • 実装のアルゴリズムチューニング • KinesisのシャードAuto Scaling • QAのテストケース削減 • BigQueryのクエリチューニング • Materialized View削除 • 動画のエンコードパラメータ調整 • 撤退コンポーネントの整理 • アクセスログフォーマット 見 直し • ベアメタルサーバ購 入 👈 • などなど
  11. ベアメタルサーバ購 入 🤔 • 100 %AWSだったものを プライベートクラウドとのハイブリットに • 単に購 入

    というよりは 大 規模な改修 • コンピュートコストとトラフィックコストが 大 幅減 https://www.cyberagent.co.jp/way/list/detail/id= 7