Scrumfest Osaka 2026での登壇資料です。
https://www.scrumosaka.org/
ある日やってきた「これを導入すればユーザー体験が改善する」という機能提案に、プロダクトマネージャーの私は「改善にはならない」と考え、議論は平行線。より上位の管理職に決めてもらうという話も出ましたが、ユーザーに近い現場の方が絶対によい意思決定ができるはず。
そこで私は、賛成も反対もやめて、現場により近い別のチームも巻き込み「指標がどうなれば成功ですか」「ガードレールを引いた上で検証しましょう」と提案しました。ガードレール指標が一定ラインを下回ったら撤退する。閾値は、組織の歴史から引用してきました。
結果として、対立は「どちらが正しいか」ではなく「仮説をどう検証するか」、そして「そもそも今やるべきか」という生産的な問いに変わりました。
このアプローチは、飯沼亜紀さんがRSGT2026『「アウトプット脳からユーザー価値脳へ」がそんなに簡単にできたら苦労しない 』で提示された「会話の設計」「KPIの設計」という考え方に多くを負っています。本セッションは、その枠組みを実際の、少し前提の異なる現場の対立に応用してみたら何が起きたか、という実践報告です。
「価値」をめぐる意見の対立を「価値観の違い」で終わらせず、価値を産むための行動に変えるにはどうすればいいのか。定性的な意見の対立を仮説検証の枠組みに変換する、具体的なアプローチを共有します。