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Writing with AI【MIXI 25新卒技術研修】

Writing with AI【MIXI 25新卒技術研修】

本スライドは、MIXIの2025年度新卒向け技術研修で使用された資料です。
https://zenn.dev/mixi/articles/95e0d0477c1ed7
 
MIXI 2025新卒技術研修
『Writing with AI』
 
▼動画
https://youtu.be/iThJe7eHFWE
 
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※皆様へのお願い※ 資料・動画・リポジトリのご利用について
───────────────────────────────
公開している資料や動画は、是非、勉強会や社内の研修などにご自由にお使いいただければと思いますが、以下のような場でのご利用はご遠慮ください。
- 受講者から参加費や授業料など金銭を集めるような場での利用
(会場費や飲食費など勉強会の運営に必要な実費を集める場合は問題ありません)
- 出典を削除または改変しての利用

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MIXI ENGINEERS PRO

April 25, 2025
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Transcript

  1. 2 ©MIXI ⽬的 • アウトプットの重要性を理解し、⽣成AIを活⽤した表現⼒を⾝につける • ⾃分の知識とAIを組み合わせた実践的なアウトプットの⼿法を学ぶ ゴール • ⾃分の経験‧知識を整理して⾔語化する

    • AIと共に記事を構成‧執筆する⼿順を習得する • ⾃分の視点とAIの特性を活かした記事を完成させる • 研修後も使えるAI活⽤の基本⼿順を理解する 研修の⽬的とゴール
  2. 3 ©MIXI タイムライン • オープニング(5分) • アウトプットの⼤切さ(15分) • テーマを考えるワーク(30分) •

    休憩 • AIライティング実践(70分) • 成果発表とフィードバック(10分) • まとめ‧クロージング(10分) 研修のスケジュール
  3. 5 ©MIXI ⽂章型アウトプット • 実体験を通じて記憶や印象に強く残り、参加者同⼠の交流や具体的な⾏動変容を促すことができる。 ◦ レポート、論⽂、ガイドライン、ブログ、⼩説、SNS投稿 視覚的アウトプット • 情報を直感的に把握できるため、要点を素早く伝え、印象に残りやすく、広範な対象者の理解を促進できる。

    ◦ グラフ‧チャート、映像‧動画コンテンツ、イラスト、ポスター‧掲⽰物 ⼝頭型アウトプット • 話し⼿の感情や熱意が直接伝わり、共感や説得⼒を⽣みやすく、相⼿の反応を⾒て柔軟に伝達できる。 ◦ プレゼンテーション、スピーチ‧講演、ディスカッション、ポッドキャスト、インタビュー アウトプットとは
  4. 7 ©MIXI MIXIの公式Organizationがある技術ブログプラットフォーム • Qiita ◦ https://qiita.com/organizations/mixi • Zenn ◦

    https://zenn.dev/p/mixi • Medium ◦ https://mixi-developers.mixi.co.jp/ • はてなブログ(昔の記事) ◦ https://mixiengineer.hatenablog.com/ 技術ブログのプラットフォーム
  5. 9 ©MIXI 個⼈の知識‧スキル向上 • 知識の定着と理解度の確認 ◦ 学んだことを書いたり、話したり、教えたりすることで記憶に残りやすくなる ◦ ⾃分の理解が不⾜している部分も明確になる •

    思考の整理 ◦ アウトプットする過程で考えがより論理的に整理される 成⻑とモチベーション • 成⻑の実感とモチベーション向上: ◦ ⾃分の考えや作品が形になることで達成感や成⻑を実感できる ◦ フィードバックを得ることで学習‧活動へのモチベーションが⾼まる アウトプットの重要性
  6. 10 ©MIXI 社会的‧コミュニティ側⾯ • 他者への貢献とコミュニティへの還元 ◦ ⾃分の知識や経験を共有することで、同じような問題に直⾯している他のエンジニアを助けることができる • 新たな視点の獲得とネットワークの拡⼤ ◦

    他者からの反応を得ることで新たな視点や改善点を⾒つけられ、同じ興味や関⼼を持つ⼈とのつながりを⽣ み出す可能性がある キャリア発展 • 実績の可視化とポートフォリオ構築 ◦ ブログや登壇などのアウトプットは、専⾨性や問題解決能⼒を実証的に⽰す「⽣きた職務経歴書」として機 能し、業界内での認知度と市場価値の向上につながる アウトプットの重要性
  7. 12 ©MIXI 効率の向上 • クリエイティブブロック解消 ◦ 書き始められない時や⾏き詰まった時の発想を⽀援する ◦ 新しい視点や切り⼝を提案する •

    アイデア出し‧構成案作成の補助 ◦ 記事のトピックやアウトラインの提案を受けられる ◦ ゼロから考えるよりも効率的にスタートできる • ドラフト作成の⾼速化 ◦ 構成案に基づき、記事の初稿(ドラフト)を短時間で作成でき修正に集中できる • データ分析と可視化 ◦ データセットから洞察を抽出し、分かりやすい説明を提案する ◦ データ可視化のためのコード例やグラフ案を⽣成する ⽣成AIを活⽤するメリット
  8. 13 ©MIXI コンテンツの質の向上 • 校正‧推敲のサポート ◦ ⽂法ミスや誤字脱字のチェック、不⾃然な表現の修正案などを提⽰し、⽂章の質を⾼めるのに役⽴つ • 技術説明の簡略化 ◦

    複雑な技術内容を整理し、簡潔で分かりやすく表現するのを⽀援する • 表現の幅を広げる ◦ AIが⽰す例⽂やアウトプットを参考に、ライティング技術を向上できる ◦ 書き⽅のベストプラクティスを学べる • ターゲット読者へのパーソナライズ ◦ 異なる知識レベルの読者向けに同じ内容を複数の説明⽅法で提⽰する ◦ 専⾨家向け/初⼼者向けなど、読者層に合わせた表現で調整する ⽣成AIを活⽤するメリット
  9. 14 ©MIXI 情報の正確性 • 誤情報‧古い情報のリスク ◦ ⽣成AIは事実と異なる情報や、最新の状況を反映していない古い情報を提供することがある ◦ もっともらしいが事実でない「ハルシネーション」にも注意が必要です •

    徹底的な事実確認が必要 ◦ ⽣成された内容を鵜呑みにせず、必ず複数の信頼できる情報源(公式ドキュメントなど)と照らし合わせる • 専⾨情報の⼈間による検証 ◦ コード例、コマンド、⼿順など、正確性が必須の技術情報は、必ず⾃⾝で内容を理解し、検証‧動作確認を ⾏う ⽣成AIを活⽤する注意点
  10. 15 ©MIXI 独⾃性と責任 • 表現の画⼀化に注意 ◦ ⽣成AI特有の定型的‧画⼀的な表現になりやすく、他のブログと似通った⽂章になる可能性がある • ⾃⾝の経験‧視点を加える ◦

    筆者ならではの経験談、独⾃の分析、⾔葉遣いを加え、ブログの個性を出すことを意識する ◦ ⽣成AIはあくまで執筆の補助ツールとして活⽤する姿勢が重要である • 最終責任は執筆者に帰属 ◦ ⽣成AIを利⽤して作成したコンテンツも含め、公開したブログの内容に関する最終的な責任は執筆者⾃⾝が 負う必要がある ◦ 倫理的な問題(著作権、偏⾒など)にも⼗分配慮する必要がある ⽣成AIを活⽤する注意点
  11. 17 ©MIXI ブログのテーマを考えよう こんなカテゴリで考えてみよう • 最近経験したこと‧学んだことは? ◦ 例:「研修で教わったGitコマンドを実際に使ってみて気づいたこと」 • 最近、技術的にちょっとつまずいたことは?

    ◦ 例:「環境構築で3時間ハマった問題と解決⽅法」 • 他の⼈が知らなそうで、⾃分は知っていると思ったことは? ◦ 例:「テストコードを書く際に意識している⼩さなルール」 補足ポイント • ブログテーマは「⼤きな成果」じゃなくてもよい • 「学び」や「失敗談」、「試してみたこと」も⽴派なテーマとなる • 誰か1⼈の役に⽴てば⼗分価値がある
  12. 18 ©MIXI タイトル案を考えてみよう • 考えたテーマについて、簡潔なタイトルを1つ書き出してみましょう アウトラインを考えてみよう • 参考例: ◦ 導⼊

    ▪ なぜこのテーマを選んだのか、ブログの⽬的 ◦ 本⽂ ▪ 伝えたいポイントを2-3つに絞り込む ▪ 例:「1.問題の内容」「2.試した⽅法」「3.解決策」 ◦ まとめ ▪ この経験から学んだこと、読者へのアドバイス ブログのテーマを考えよう
  13. 20 ©MIXI アウトラインの精度を⾼めよう • ChatGPT / Geminiなど好きな⽣成AIを利⽤しましょう ◦ 両⽅使ってみるのもOKです ⽣成AIを使ってみよう

    プロンプト例: 「研修で教わったGitコマンドを実際に使ってみて気づいたこと」というテーマで社内向けの技術ブログを書こう と考えています。アウトラインは以下のように考えています。修正すべき点やアップデートすべき点があれば提案 してください。 - はじめに - 自己紹介と今回のブログの目的 - 研修で学んだGitコマンドの概要 - 学んだ主要コマンドのリスト - それぞれの使いどころについて軽く触れる - 実際に使ってみて気づいたこと - 初めて使ってみて戸惑った点 - よかった点・便利だと感じたこと - おわりに - まとめ - 今後について
  14. 21 ©MIXI ⾃分の納得がいくまでAIと対話してみる • ⽣成AIからの初回の回答はスタート地点と考え、会話を通じてアイデアを深め、アウトラインの質を⾼めていく • 具体的な要望や専⾨的な視点を伝えることで、より⾃分の考えに沿った提案を引き出す • 会話の過程で⽣まれた洞察を取り⼊れ、⾃分の専⾨知識と組み合わせる ◦

    納得できる部分を選別し、⾃分ならではの価値を加えたオリジナルな内容に仕上げる 効果的なプロンプトの⼯夫 • 具体的な指⽰と⽬的を明確に伝え、AIの回答の⽅向性を定める • 段階的な質問で複雑なトピックを分解し、「もっと〇〇の視点で」など具体的なフィードバックを繰り返す • AIとの対話は単なる⽂章⽣成ではなく、⾃分のアイデアを磨く「思考パートナー」としての活⽤が鍵となる ⽣成AIを使ってみよう
  15. 24 ©MIXI ブログを書いてみよう 執筆時のポイント • 最初は⽣成AIを使わずに⾃分の⾔葉で書き進めていきましょう • アウトラインを参考にしながら、⽂章を組み⽴てていきましょう • アウトライン通りに書く必要はありません

    • 書きながら内容や構成を⾃由に変えていきましょう 補⾜ポイント • 最初から完成度を求めず、とにかく書き出してみましょう • ⼿が⽌まったら「今⾔いたいこと」を1⾏だけでも書いてみましょう • メモ書きや断⽚的な⽂章でも⼤丈夫です • 書きながら考えるプロセスも⼤切にしましょう
  16. 26 ©MIXI プロンプトの基本ポイント • ⽣成AIに全体評価と具体的な改善案を依頼しましょう • 技術的正確性と読みやすさの両⾯でフィードバックをもらう • 提案をもとに対話しながら、必要な修正を加えていきましょう •

    AIの提案は参考として、⾃分の判断で取捨選択することが⼤切です • 誤字脱字や⽂体のチェックも忘れずに⾒てもらいましょう • 最後は必ず⾃分の⽬で全体を⾒直しましょう ⽣成AIを使ってブラッシュアップしよう プロンプト例: 以下は[技術トピック]に関する社内用の技術ブログの草稿です。対象読者は [読者層]で、技術的な知見を共有す るために書いています。以下の点を中心に評価してください: 1. 技術的な正確性 2. 構成の流れ 3. 説明のわかりやすさ 4. 読者の関心を引く工夫 フィードバックは「良い点」「改善が必要な点」「具体的な提案」に分けて教えてください。
  17. 27 ©MIXI ⽣成AIを使ってブラッシュアップしよう 技術ブログチェック用プロンプト例: 【基本情報】 - このブログの対象読者 : [読者層を記入] -

    取り扱う技術の難易度 : [初級/中級/上級] - 特に確認してほしいポイント : [具体的に記入] 【レビュー依頼項目】 1. 技術的正確性 - 説明に誤りはないか - 専門用語の使用と説明は適切か - コードサンプルは実行可能か 2. 構成と読みやすさ - 論理展開は明確か - 冗長な部分はないか - 読者の知識レベルに合った説明になっているか 3. 内容の充実度 - 説明が不足している部分はないか - 具体例やユースケースは十分か - 関連知識への参照は適切か 4. 表現・文体 - 誤字脱字のチェック - 文体の一貫性 - 専門ブログとしての適切な表現 5. 最も重要な改善点 TOP3を教えてください
  18. 29 ©MIXI ブログ投稿前の最終確認 • タグ ◦ 「WritingWithAI」のタグを必ずつけてください ▪ 今回の研修でみなさんが書いた記事を⾒分けるため ◦

    他のタグも適切に考えてつけてください • 公開範囲 ◦ 「チーム全員に公開」を選択 docbaseにブログを投稿しよう
  19. 32 ©MIXI ペアになって共有 • 当⽇の研修会場の配置をみて柔軟にペアを作ってください • 1⼈あたり1〜2分程度で今⽇の研修の感想をお互いに共有してください • 話を聞いている⽅は簡単にメモを取ってください メモを要約する

    • 取ったメモを⽣成AIに要約してもらいましょう 振り返りと気づきを共有 プロンプト例: 生成AIを用いて技術ブログを書く研修を受けた山田さんの感想のメモを取りました。 わかりやすく簡潔に要約してください。 ## メモ 技術ブログはハードルが高いと思っていたが、 AIが下書きを手伝ってくれたので気軽に書き始められた。 ネタ出しや構成作成に AIを活用できたので、書くまでの準備がスムーズだった。今後も活用していきたい。 ただ座学をするだけでなく、自分のテーマで実際にブログを書いてみる時間があったのが良かった。
  20. 34 ©MIXI ⽬的 • アウトプットの重要性を理解し、⽣成AIを活⽤した表現⼒を⾝につける • ⾃分の知識とAIを組み合わせた実践的なアウトプットの⼿法を学ぶ ゴール • ⾃分の経験‧知識を整理して⾔語化する

    • AIと共に記事を構成‧執筆する⼿順を習得する • ⾃分の視点とAIの特性を活かした記事を完成させる • 研修後も使えるAI活⽤の基本⼿順を理解する アウトプットの重要性について理解できましたか? アウトプットに⽣成AIを活⽤することのメリットを体感できましたか? 研修の⽬的とゴールの再確認
  21. 35 ©MIXI アウトプットし続けましょう • アウトプットは⼀度やって満⾜して終わりにしてはいけません。 • アウトプットし続けることが何よりも⼤事です。継続してやり続けるという意識を持ちましょう。 ◦ 多くの⼈は数回で満⾜してしまい、その後続けられなくなります。 ◦

    「時間がない」「フィードバックがない」などを理由に中断してしまう⼈が多いですが、それでも続けるこ とに価値があります。 継続のコツ • ⼩さくても定期的に⾏う習慣をつくる • 完璧を求めず、まずは発信することを優先する • ⾃分のペースを守り、無理なく続ける この研修をきっかけに、アウトプットを継続する⼈が⼀⼈でも増えることを願っています。 おわりに