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データ活用研修 問いの発見と仮説構築【MIXI 26新卒技術研修】

データ活用研修 問いの発見と仮説構築【MIXI 26新卒技術研修】

本スライドは、MIXIの2026年度新卒向け技術研修で使用された資料です。
 
MIXI 2026新卒技術研修
『データ活用研修』
 
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July 23, 2026

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Transcript

  1. 本⽇のAgenda • • • • • • ©MIXI はじめに ◦

    ⾃⼰紹介 / データGの紹介 ◦ データ活⽤ガイドライン / データ可視化 のおさらい 研修の背景 / ⽬的 問いの発⾒ ◦ なぜ、「問いを⾒つける⼒」が必要なのか? ◦ 問い‧仮説‧課題の違い ◦ 「問い」を⾔語化する。 仮説構築と検証 ◦ なぜ、「仮説」が必要なのか? ◦ 構造を俯瞰して要因を整理する ◦ 仮説の検証 ⽣成AIとのつきあい⽅ 演習 2
  2. ⾃⼰紹介 開発本部 たんぽぽ室 データG 柏 正典 麻雀 M-リーグ、プロ経験あり。 YouTube鑑賞 数学系(よびのり)、クイズ系(QuizKnock)

    料理 理系的&肉系 謎解き・ボドゲ リアル脱出ゲーム・軽めのカードゲームなど 大学卒業後、小規模ソフトハウスにて、プログラミング、ハードウェア開発、プロジェクトマネジメントの基礎を身につける。その 後、大手自動車メーカのグローバル市場情報室において、 3C(Customer, Competitor, Company)視点での多角的な現状把 握とオポチュニティ分析を行い、商品・サービス・ブランド戦略構築に大きく貢献した。 2017年には、同社企画部門における データ活用組織を初めて立ち上げ、 Big Dataによるニーズ探索手法の開発や、社内におけるデータ利活用促進をリードし、 1000人を超える社員を対象としたダッシュボードを公開し、大反響を得た。その後、データ活用のコンサルベンチャーへ転職。 数多くのデータ活用支援を実施。 2023年10月MIXI入社。 東京都立大学工学部卒。 専門:カスタマーインサイト、定性・定量調査、統計分析、データマネジメント /ビジュアライゼーション ©MIXI 3
  3. 研修の背景 • • Q. なぜ「データ活用研修」で「問いと仮説」なのか? A. 「データ活用」は、業務における意思決定 のための手段です。 データを分析し、意思決定につなげるためには、分析の目的、すなわち「何を明らかにするた めに分析するのか?」という問いを明確にする

    ことが重要です。 特に業務では、構造や原因がすぐには見えない問題に直面する場面 が多くあります。 こうした状況で成果を出すためには、与えられた作業をこなすだけでなく、自ら問いを立て、 仮説を立て、検証しながら前に進めていく力 が求められます。 問いの設定 ©MIXI 仮説構築 データ収集 分析 解釈 / インサイト 次の打ち手 提案 5
  4. 仕事の中で、あなたは何を考えるのか? 問いが与えられ答えを求められた、学⽣時代。 これからは、⾃ら解くべき問いを探しそれを解決し、ビジネスを成功に導く姿勢が求められる。 学生 上位者が問いを 与えてくれる 自律した 社会人 問題 tan1°は有理数か?

    (2006・京都大学 ) 上司:Web広告のCPA(顧客獲得単 価)が先月に比べて著しく高くなったの で、原因を調べてくれる? ? 答え ? ? ? 正解 ©MIXI 若手 社会人 正解が存在する (絶対的な )正解がない 何を解くべきか ⾃ら考える。 ビジネスでの問いには 絶対的な正解がない。 ただし、 ビジネスを成功に導くために 求められる正解がある。 6
  5. 研修の目的 • • • • ©MIXI 業務の中で、 自ら問いを見つける姿勢 の重要性を理解する。 仮説を持って仕事を進めることで、

    分析・意思決定・コミュニケーションの効率が上がる こ とを理解する。 俯瞰して構造を捉え、そこから詳細を詰める考え方 を身につける。 問いや仮説作りに生成 AIを活用できるようになる。その上で、 出力を鵜呑みにせず検証す る姿勢を学ぶ。 7
  6. 業務における困りごとを「問い」として言語化する 問い 構造や原因が特定されていないテーマに対して、 何を明らかにしたいのか定義したもの • • • ©MIXI 業務でのコミュニケーションは、意外と「暗黙の了解」が多い。言語化することで「暗 黙の了解」が一致していないことに気づくことができる。

    自分がどんな課題意識をもって業務を進めているか、上司やチームメンバーに共有 することで、周りからの理解や誤った方向に進んでいた場合のフィードバックを受け ることができる。 生成AIと相談するためにも、「何を解決したいのか?」が言語化されていなければ、 相談することもできない。 9
  7. 「問い」の形に変換する 問いの種 担当するアプリの機能が増えすぎたため、 画面がわかりにくくなりユーザー体験を損ねているのでは? 《前提を確認するための問い》 • • • 「ユーザー体験を損ねる」とは? ビジネスに影響があったのか?

    比較する時期は? • • • • • • アプリの売上は、成長・鈍化しているのか? アプリの利用者数は、成長・鈍化しているのか? 継続率が、アプデ前後で変化があったのか? 継続率は、競合に比べて低いのか? アプリの口コミ評価は、競合に比べて低いのか? アプリの口コミ評価は、アプデ前後で変化があったのか? 《現象を深掘りするための問い》 • • 問い ヘビーユーザーとライトユーザーで、追加した 機能の利用頻度に違いがあるか? なぜ、追加した機能が使われていないのか? アプリのアプデによりUIが使いにくくなり、継続率の悪化やアプリのレーティ ングが落ち、売上にも影響しているのではないか? 事業の売上に影響することを確認した上で「UIが使いにくくなった」という仮説を検証していくのがありたい姿。 検証に際しては、UI以外の影響がないか、という点についても確認する必要あり。 ©MIXI 11
  8. どんな時に「問い」を言語化するのか? 「暗黙の了解」が共通言語として成り立っている場合、問いを言語化する必要はない。 • 指示があいまいなとき ◦ ◦ 前提が共有されていない状態で「なんとなく分かる気がする」という感覚のまま分析を始める と、途中で方向性を見失いやすくなります。 「言葉の定義を明確にする」「何を明らかにするべきかを整理」「『問い』を自分の言葉で再定 義」することが重要。

    前⾴の「ユーザー体験を損ねる」と いう⾔葉がこのケース。 • 何から始めればよいか、わからないとき ◦ ◦ 大きすぎるテーマにアサインされたり、業務課題が漠然としてどこから手を付ければよいか分 からないことがある。 組織やプロジェクトの「ありたい姿・ビジョン」を理解し「現状」とのギャップに着目する。そこか ら、自分の担当領域で扱える「問い」に変換することで、取り組むべきテーマが明確になる。 ⾼い視座から⾃分のタスクにつなげ ていくことが重要。 ©MIXI 12
  9. 何から始めたらいいかわからない ~ 会社のビジョンと自分の業務 • • • 仕事はすべて 会社のビジョン・ミッション とつながっている 視座を上げる

    と、問いの解像度と影響範囲が広がる 上位の目的とつながった問いは、 組織を動かす力 を持つ 会社のビジョン‧ミッション 組織/ サービスの ビジョン ミッション チームの 役割 個⼈の 役割 ©MIXI UIが使いにくいことで、既存 ユーザーの離脱が増え、事業 の売上影響が出ているので、 UIを改善すべきです。 ‧‧‧ 問いを事業の成果とつなげ語ることで 組織を巻き込むことができる。 ‧‧‧ 私は、UIが使いにくいと 思うので、改善すべきです。 13
  10. 仮説を立てるメリット 仮説 現時点のわかる範囲の情報でもっとも確からしい「問い」に対する答え なぜ、仮説を立てるのか? 分析の質と効率が向上する。 問いに対して精度の高い答えを導きやすいくなる。 • • • •

    ©MIXI 分析の段取りが明確になり、必要なデータや手法を整理できる。 次のアクションを見据えた分析が可能になる。 仮説と異なる結果に対しても、要因を深く掘り下げやすくなる。 他者やAIの分析結果に対して、自分なりの解釈を加えられる。 15
  11. 仮説の立て方 仮説は、 「問い」を俯瞰し、構造化‧モデル化して網羅的に検討する。 ストーリーの説得⼒が増す。 仮説は「⾃分の視点」に 閉じると偏る 例:マーケ担当はマーケ施策だ けに原因を求める傾向がある。 しかし実際には、外部環境・ゲー ム内容など複合的に影響してい

    る可能性がある ©MIXI 担当外まで視野を広げ 全体構造を捉えることで 思考の質が⾼まる。 要因の抜け漏れを防げる。 優先順位をつけられる。 意思決定者は、広い視野で判断するため 断片的な情報だけでは決断できない。 16
  12. 俯瞰して網羅的に考える / MECE(もれなくダブりなく ) • • MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)とは、「もれなくダブりなく」という意味で、論理的思考

    の基本原則。 既存のフレームワーク (SWOT, 4P, 3C, PEST, 5W1H) や、時系列やプロセス分解、 KPIツリーを使うこと で、 網羅的な思考を実践することができる。 スマホゲームの売上 KPIツリー 売上 [円] 先⽉のMAUに対する変化 MAU [⼈] + 継続ユーザー x - 離脱ユーザー ⽉次アクティブユーザー (Monthly Active User) ARPU [円/⼈] ユーザー、⼀⼈当たり平均課⾦額 (Average Revenue Per User) = 課⾦率ⅹARPPU + ゲーム内施策や UIの影響がある要素 復帰ユーザー + 新規ユーザー マーケティングにより影響 がある要素 課⾦ユーザー、⼀⼈当たり平均課⾦額 (Average Revenue Per Paid User) ©MIXI 17
  13. フレームワークの概要 フレームワーク 構成要素 主な視点‧特徴 主な⽤途 SWOT Strength / Weakness /

    Opportunity / Threat 内部(強み‧弱み)と外部(機会‧脅威)を組 み合わせて整理 戦略⽴案、現状分析 3C Customer / Company / Competitor 顧客‧⾃社‧競合の3視点で市場構造を把握 マーケ戦略、ポジショニン グ検討 4P Product / Price / Place / Promotion 企業側の提供価値と施策を4要素で設計 マーケ施策設計、実⾏計画 PEST Political / Economic / Social / Technological マクロ環境の外部要因を体系的に把握 中⻑期戦略、外部環境分析 5W1H Who / What / When / Where / Why / How 事象を具体化し、情報の抜け漏れを防ぐ基本フ レーム 問題整理、コミュニケー ション AIDMA Attention / Interest / Desire / Memory / Action マスメディア前提の⼀⽅向的な購買プロセス 広告設計、購買導線整理 AISAS Attention / Interest / Search / Action / Share 検索と共有が含まれるデジタル時代の⾏動モデル デジタルマーケ、⾏動分析 ©MIXI 18
  14. データで仮説を検証する ⽴てた仮説の妥当性は、量的/質的データを組み合わせ多⾓的に検証する。 • 社内で蓄積されたKPIやログデータの分析 • アンケートやユーザーインタビューの実施 • 外部統計や市場データの参照 • 有識者や現場担当者からの知⾒の収集

    • Web上の公開情報の確認 • ⽣成AIを活⽤した論点整理および反証観点の洗い出し ただし、仮説検証に入る前に、必ず実施すべき重要なプロセスがある。 それは、 「問いそのものが適切かどうか」 を確認することである。 たとえ第三者から与えられた問いであっても、そのまま受け取ってはならない。 まずは自分自身で現象を観察し、 問いの妥当性を見極める (問いを疑う )ことが必要。 ©MIXI 19
  15. 生成AIとのつきあい方 やってはいけないこと「・・と ChatGPTが言ってました。」 仮説を持つことで、生成 AIの出力の良否を判断することができる。 ⇒ 仮説や前提のずれを確認することができ、誤りや検証漏れに気づきやすくなる。 プロンプトの指示が具体的になることで、回答の質が向上する。 ⇒ 生成AIは抽象的な質問よりも具体的な質問のほうが回答の質が向上する。

    生成AIの出力と仮説を比較し、自分の思考を深めることで、 他人への説得力を高めることができる 。 ⇒ 他人事の意見ではなく、自分の意見に昇華させることができる。 ただし、生成 AIは仮説に引っ張られる (忖度/ハルシネーション )ことがあるため、出典の確認や 生成AIに批判的な観点での意見を求めるなど、対応が必要。 ©MIXI 21
  16. モバイルゲームの売上改善プロジェクト (1/2) ▪ 状況設定(ケース) あなたは、リリースから3年目を迎える中堅モバイルゲームの運営メンバーです。 本日、上司から「ここ3ヶ月、売上が落ち込んでいる。次のアクションにつげるためにも原因を特定して欲しい」と指示がありました。 ▪ ここ3ヶ月にあった主な出来事 • •

    • • • • ©MIXI 高難易度のステージを追加した トップ画面のユーザインタフェースを改善した ▲▲アニメとのコラボガチャを実施 タレント▪▪を起用したテレビ CMを出した スナック菓子「 xxx」とのガチャキャンペーンを実施 競合ゲームタイトルの躍進 23
  17. モバイルゲームの売上改善プロジェクト (1/2) ▪ あなたのミッション 以下の4つのステップに沿って思考プロセスを整理してください。 問いの設定 初期アクション 仮説構築 仮説検証 :

    【直近の3ヶ月で売上が落ち込んでいるのはなぜか?】 : まず、どのようなデータや事実を確認しますか? : その問いの要因と考えられる「仮説」を列挙してください。 : その仮説が正しいかどうか、どのような方法(データ分析、ヒアリングなど)で確かめますか? ▪ 進め方 • テンプレートに従い、各自記入 • 周囲のメンバーと共有 • 気づきを全体に共有 ・・・5分 ・・・5分 ・・・5分 <記入用スプレッドシート:氏名が無い方は A列に追記してください > https://docs.google.com/spreadsheets/d/1h35BMpSntGXTnHM7a5Faw3Ur7tAQvhvm2tdVFYMS0ZA/edit?gid=0 #gid=0 ©MIXI 24
  18. まとめ • 問いは「何を明らかにするかを定義するもの」であり、 分析の出発点 。 ◦ 困りごとや違和感は、前提条件を補足し「意思決定に使える問い 」に変換する ◦ 問いが曖昧なまま分析を始めると、途中で方向性を見失う

    リスクがある ◦ ビジネスにおける問いには絶対的な正解はない 。意思決定に採用されるか否か。 • 仮説は「現時点で最も確からしい問いへの答え」であり、 分析の質と効率を高める。 ◦ 仮説は構造的・網羅的に整理する ことで偏りや抜け漏れを防ぐ ◦ 検証に入る前に、「その問い自体が適切か 」を疑い、問いの妥当性を確認する • 問いや仮説構築・検証において生成 AIは有用だが「 AIが言っているから正しい」とせず、 自分の主張 として昇華 することが重要 ◦ 仮説を持った上でAIを使い、出力の妥当性を判断 すること ◦ AIは、具体的な問いや条件を与えることで回答の質が向上する ◦ AIは仮説に引っ張られた回答を含む可能性があるため、別視点での検証と出典確認が重要 ©MIXI 26