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ニーリーQAのこれまでとこれから

Nealle
April 20, 2025

 ニーリーQAのこれまでとこれから

2025/4/21
Findy Job LT 【QAエンジニア特集】各社が語る品質保証の歩み QA組織の課題と今後の展望

https://findy-code.io/events/5nOzMO5anzlfc
https://findy.connpass.com/event/350281/

Nealle

April 20, 2025
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Transcript

  1. 2 自己紹介 氏名 所属 経歴 関井 祐介 / Yusuke Sekii

    株式会社ニーリー プロダクト本部 プラットフォームグループ QAチーム ひとこと QA engineer at a Startup (QaaS) のコミュニティ運営もやっています! 2014-2015  大学でソフトウェアテストの研究 2017-2022  半導体メーカーで主に組み込み系のQA 2023-  株式会社ニーリーでPark DirectのQAチームリード @ysekii_
  2. 10 QAチームの変遷 ―インプロセスQA開始― プロダクト開発本部 チームA チームB チームC QA • QAチームが発足してからは、開発チームとは独立

    してQAチームがテストに関わっていた • QAチームが5名体制になったことで、リソースに も余裕ができ、インプロセスQAを開始 • インプロセスQAをやってみて良かったこと ◦ 上流工程により入り込みやすくなった ◦ 各チームに適した開発プロセスを構築できる ようになった
  3. 11 QAチームの変遷 ―開発への問い合わせ窓口― • 毎月開発チームに対しての問い合わせが 80件程度来ていた • 開発者が持ち回りで対応していたが、 開発業務に割ける時間が圧迫されている 状況だった

    • 以下の目的でQAチームで 問い合わせ窓口を行うことに ◦ 問い合わせに対応することで ドメイン知識を獲得できる ◦ QAのミッションにも繋がる
  4. 13 今QAチームがやっていること ―テストプロセスの最適化― 大きめの 開発案件 PRD レビュー DesignDoc レビュー テスト設計@QA

    テスト実施 @CTT PRD レビュー DesignDoc レビュー テスト設計 @SWE テスト実施 @CTT テストレビュー @SWE テストレビュー @QA 小さめの 開発案件 • QAメンバーが増えたことにより、様々選択肢を取れるようになった • アジリティ向上のために、開発案件の規模によってプロセスを柔軟に組み替えるようにした ◦ まだプロセスを変更したばかりなので、効果確認はこれから
  5. 14 今QAチームがやっていること ―開発への問い合わせ数の削減― • 背景 ◦ 2025年以降、開発への問い合わせが増 えてきており、QAチームの負荷も増大 ◦ 社内でAIチャットボットが運用されて

    いたので、それが活用できそうだった • やろうとしていること ◦ とにかくドメイン知識のドキュメント を増やす ◦ これまでの問い合わせのQ&Aをイン プットとして類似の問い合わせに回答 できるようにする
  6. 15 今QAチームがやっていること ―テスト自動化ツールをPlaywrightに移行― • 背景 ◦ 様々な制約があり、あまりE2Eの自動 テストを実行できていなかった ◦ SETメンバーがJoinしたこともあり、

    自動テストにより注力できるように なった • やっていること ◦ テスト自動化ツールをPlaywrightに移行 • 達成できそうなこと ◦ 実行回数UP ◦ 実行速度UP シナリオ 自動テストツール 実行速度 Playwright 実行速度 実行時間 削減割合 #1 0:08:01 0:01:06 -86.28% #2 0:17:39 0:02:06 -88.10% #3 0:16:47 0:02:18 -86.30% #4 0:05:23 0:00:57 -82.35% #5 0:17:57 0:02:00 -88.86% #6 0:17:53 0:02:00 -88.82% #7 0:16:17 0:02:06 -87.10% #8 0:14:14 0:02:18 -83.84% #9 0:12:04 0:01:24 -88.40% #10 0:13:42 0:01:12 -91.24% #11 0:01:50 0:00:18 -83.64% #12 0:03:04 0:00:17 -90.76% #13 0:01:34 0:00:10 -89.36% #14 0:10:56 0:00:13 -98.02% #15 0:05:41 0:01:06 -80.65% ・・・ ・・・ ・・・ ・・・ 平均 88% 実行時間を短縮!!
  7. 16 課題 • インプロセスQAの属人化 ◦ インプロセスQAメンバーそれぞれに詳しいドメインとあまり 知らないドメインがある ◦ メンバーでドメイン知識の偏りが発生しているので、所属チー ムをローテーションさせて解消できるようにしたい

    • PlaywrightのメンテがSETしかできない ◦ QAチームでPlaywrightをメンテするようにしたい ▪ 理想としては、自分がテストを担当した箇所の修正がで きるといい ◦ コードを書いたことがないメンバーが多いので、そのハードル を越えられるかが課題
  8. 17 今後の展望 • 当面はインプロセスQAの体制を継続する ◦ QAメンバー各々のレベルアップに注力 • ドメイン知識をリードする存在 ◦ 自身のドメイン知識のキャッチアップも勿論しつつ、他の開発メン

    バーやビジネスサイドのメンバーがドメイン知識をキャッチアップ しやすいように環境を整える • 生成AIの活用 ◦ すでにドメイン知識周りでは活用している ◦ テストを始め、QA業務に活用し、生産性を上げていきたい