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プロダクト志向なエンジニアがもう一歩先の価値を目指すために意識したこと

 プロダクト志向なエンジニアがもう一歩先の価値を目指すために意識したこと

2025/6/26
https://pesess.connpass.com/event/355670/
Product Engineer Session #3

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Nealle

June 26, 2025
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Transcript

  1. 2 自己紹介 石倉 和真(Kazumasa Ishikura) @kazu_real20 株式会社ニーリー プロダクト開発リード • 2022年にニーリーに参画 •

    キャリア:DMM.com → ニーリー • 主にtoB領域のグロースに係る案件を日々フルサイクルに担当 • 元々はギタリストとして活動していたことも🎸
  2. 10 もう一歩先の価値を目指すために意識したこと 改善するために意識するようにしたこと 1)Who / What / Why を意識したコミュニケーション 誰の何を解決するもので、それをなぜ今やるべきなのかを整理する。

    疑問や不足情報があれば、その時点でヒアリングする。 2)リリースだけでなく、その後の運用に対しても関心を持つ リリースされて終わりではなく、リリース後のフォローまでをセットで考える。 機能が評価されるのは運用に載ってから。 → 運用に載らない機能は評価すらされない。 既存業務・オペレーションを理解し、機能をどうやって組み込むかを模索し、ユーザにとっての使いやすさを 意識する。
  3. 12 もう一歩先の価値を目指すために意識したこと Episode. 申込者の審査自動化機能を実装した時の話... ◆ Who / What の把握 •

    一部申込者に対して、”顧客担当者”が目検で審査を行なっている • 審査のやり方は固まっているが、1件1件目検するのはかなり工数がかかる • 担当者が本来やるべき業務にリソースを充てられる状況を作りたい To-Be(あるべき姿)の把握だけでなく、 As-Is(今抱えている課題・状況)を把握することを特に意識
  4. 13 もう一歩先の価値を目指すために意識したこと Episode. 申込者の審査自動化機能を実装した時の話... ◆ Why の把握 • 審査で扱う情報の特性上、業務を担当者以外へ分散することも難しい •

    新規申込者は右肩上がりだが、増加に伴って審査対象数が増大しており、審査業務 の工数が既に逼迫している • なので、審査業務を省力化を図るために、審査業務を自動化したい この要望で期待する効果が何かの具体を知る。 抑えるべきポイントを意識することで、期待ギャップを小さくする。
  5. 16 もう一歩先の価値を目指すために意識したこと Episode. 申込者の審査自動化機能を実装した時の話... ◆ WF・プロトタイプを素早く作成し、成果物の具体イメージをこまめにすり合わせる 大前提として... • 要求解釈を誤ると期待ギャップは容易に生ま れる

    • 顧客の頭の中で言語化できていない部分 (暗黙知)は要求に現れない ことを意識する。 仮定を避け、具体(プロトタイプ)で議論する ことが、期待ギャップを埋めることにつながる。 出典 :https://pages.uoregon.edu/ftepfer/SchlFacilities/TireSwingTable.html