Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
Django のセキュリティリリースを見る
Search
Yamaguchi Takahiro
December 21, 2022
Technology
0
100
Django のセキュリティリリースを見る
Yamaguchi Takahiro
December 21, 2022
Tweet
Share
More Decks by Yamaguchi Takahiro
See All by Yamaguchi Takahiro
コンペを気楽に開催しよーぜ!@関西Kaggler会
nyk510
0
1.3k
3分でMLアプリを作る 〜推論コードにちょっとのStreamlitを添えて〜
nyk510
1
1.1k
硬派で真面目なグラフを描く
nyk510
0
520
CORSをちゃんと理解する atmaバックエンド勉強会#4
nyk510
0
420
pythonで気軽にパッケージを作るのは良いという話。
nyk510
14
9.8k
RestAPIのページネーション atma バックエンド勉強会 #3
nyk510
1
990
AWS CPU Credit を完全に理解する
nyk510
0
470
atmaCup#8 Opening
nyk510
0
280
オンサイトデータコンペの魅力: 関わる全員が楽しいコンペ設計のための取り組み
nyk510
3
5.5k
Other Decks in Technology
See All in Technology
DSPy入門
tomehirata
3
370
NLPコロキウム20251022_超効率化への挑戦: LLM 1bit量子化のロードマップ
yumaichikawa
3
550
AI-Readyを目指した非構造化データのメダリオンアーキテクチャ
r_miura
1
340
CNCFの視点で捉えるPlatform Engineering - 最新動向と展望 / Platform Engineering from the CNCF Perspective
hhiroshell
0
140
パフォーマンスチューニングのために普段からできること/Performance Tuning: Daily Practices
fujiwara3
2
140
ラスベガスの歩き方 2025年版(re:Invent 事前勉強会)
junjikoide
0
440
CLIPでマルチモーダル画像検索 →とても良い
wm3
0
270
AI駆動で進める依存ライブラリ更新 ─ Vue プロジェクトの品質向上と開発スピード改善の実践録
sayn0
1
330
RemoteFunctionを使ったコロケーション
mkazutaka
1
130
「タコピーの原罪」から学ぶ間違った”支援” / the bad support of Takopii
piyonakajima
0
150
GraphRAG グラフDBを使ったLLM生成(自作漫画DBを用いた具体例を用いて)
seaturt1e
1
150
頭部ふわふわ浄酔器
uyupun
0
230
Featured
See All Featured
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.6k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
55
11k
Building Adaptive Systems
keathley
44
2.8k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
59
9.6k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
354
21k
Context Engineering - Making Every Token Count
addyosmani
8
310
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
340
57k
Designing for humans not robots
tammielis
254
26k
How To Stay Up To Date on Web Technology
chriscoyier
791
250k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
49
14k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
95
14k
For a Future-Friendly Web
brad_frost
180
10k
Transcript
Django のセキュリティリリー スを見る 2022/10/26 nyk510
Djangoはすごい! が頼り過ぎてる…? • Djangoはフルスタックフレームワークでセキュリティについては心配ない、と思っている • ただ実際にはたまにセキュリティインシデントが見つかってパッチが配布されている • 具体的な中身とかどうやって開発されているとか知らない…おんぶにだっこ
今日の目的 • 今も残っている不具合を知る • どういう方法で配布されているかの仕組みをしる
Djangoのバージョン管理方法 • githubで管理されている • 新しいバージョンができるとリリースのための tag が切られ公式サイトで通知される • リリース一覧は https://docs.djangoproject.com/en/4.1/releases/
から見ることができる
最近のセキュリティ系のリリース Django 4.0.8 release notes https://docs.djangoproject.com/en/4.1/releases/4.0.8/ から拝借 (2022-10-16)
最近のセキュリティ系のリリース Django 4.0.8 release notes https://docs.djangoproject.com/en/4.1/releases/4.0.8/ から拝借 (2022-10-16) リリースページにセキュリティ issue
であることがそのレベルと共に表記され る - 高: リモートコード実行・ SQLインジェクション - 中: XSS・CSRFなどの攻撃系 - 低: レアケースな設定の問題・未検証のリダイレクト問題等 名前はCVE + わかりやすい説明と共に表記される。 (国際化された URL における潜在的なサービス拒否の脆弱性 )
CVEとは? 情報セキュリティのおける脆弱性やインシデントに ついて固有の名前をつけて管理するデータベース 昔は各種の団体やベンダーが独自報告して散逸して いることを問題視して作られた に作成せずCVEに統一されることで脆弱性の比較検 討が容易になった(トノコト) https://www.cve.org/
Django 4.0.8 に該当するページを調べるには? CVE から始まるIDで調べると出てくる • https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE -2022-41323 先程よりも包括的な内容が記載されている •
django4.0.8以外でも修正されたことがわか る 内容と参照すべきリンクが記載されている • 今回の場合だとリリースがどこに影響があっ たかや、どこで修正がされたか (commit) な ども記載がある。
どういう内容だった? CVEのページに当該修正の commit log がある: https://github.com/django/django/commit/5 b6b257fa7ec37ff27965358800c67e2dd11c9 24 修正内容は1行 (というより10文字ぐらい)・
re.escape を追加するところ
どういう内容だった? • 言語指定に正規表現が受け付けられていた • 内部に正規表現で意味がある単語が利用さ れるとクラッシュする ◦ 例えば `e(` などをリクエストされたと
き [re.error: missing ), unterminated subpattern at position 1] となる • これによりDDos攻撃などに弱くなる
番外編: もしセキュリティ関連のミスを見つけたら? • Djangoのissueを作らずメールせよとのこと • 公にセキュリティの不備が知られるとまずいのでそうなってる