2025年5月23日開催
Oracle Developer Day 2025
40分
[T1-1] Oracle Databaseカーネル大改造史
Oracle Databaseは世界最初の商用リレーショナル・データベースとして世にでました。
リレーショナル・データベース(RDBMS)は表として抽象化されたデータの集合に対し、どういうデータを取り出すかの集合のみを定義するSQLによってアクセスします。
つまり、SQLをインターフェースとして、内部実装をユーザーに見せないように動作します。
RDBMSはアドレスの概念を排除したデータ操作空間です。
しかしそれを実装するにはアドレスの概念を持つストレージへのデータ配置のアドレッシングを行う必要があります。
データのアドレッシング・アーキテクチャが大量データを扱う処理の用途に大きな影響を与えます。
このセッションでは、Oracle Databaseカーネルのメモリー管理やI/Oサブシステムのうち、データベース・エンジンの根幹にかかわるデータのアドレッシング・アーキテクチャがどのように大胆な改造が行われてきたか、その歴史を振り返ります。