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Oracle Database 23ai Overview

Oracle Database 23ai Overview

Oracle Databaseの最新長期サポートリリースであるOracle Database 23aiの技術概要資料です。

oracle4engineer

June 17, 2024
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  1. フル・マネージドの データベースとエコシステム ベスト・プラクティス ⾃動化されたデータベース操作 組込みのロー・コード・ツール Exadata データベース・サービス Extreme Performance、 可⽤性、スケーラビリティ、

    セキュリティ Autonomous Database サービス 最低限のTCO 最⾼のエクスペリエンス Oracle Autonomous Database 最⾼のカスタマ・エクスペリエンスとより⾼い⽣産性のための完全管理型のクラウド・サービス Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 6
  2. プロビジョニング、パッチ適⽤、 アップグレード、ハードウェアの更新を 完全に⾃動化 バグやエラーの⾃動検出と プロアクティブな修復 ⾃動スケーリングと エンタープライズクラスのビジネス継続性 運⽤上の課題に対応 Oracle Autonomous

    Database 開発者の⽣産性を向上 コンバージド・データベースのすべて のメリット 機械学習やグラフのノートブック、 ELT、データ・スタジオ、APEX、 ORDSなど、包括的なローコードの 開発者向け⽣産性ツール Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 7
  3. New |マルチクラウド- Oracle Database@Azure OCI Azure Interconnectの成功に基づいて構築(2019年から利⽤可能) AzureリージョンのExadataシステム上のExadataおよびAutonomous DBクラウド・サービス アプリケーションとデータベース間の低レイテンシ

    Azure消費コミットメントを使⽤した購⼊と請求 Azureに提供されるサービス・メトリック、イベント、ロギング 統合されたアイデンティティ Oracle Support Rewardsが利⽤可能 双⽅向データ移動のエグレス料⾦なし Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 8
  4. Autonomous Transaction Processingのお客様活用例 ユースケース - データ・ビジュアライゼーシ ョンを備えた複数業界のフリート管理アプ リケーション ソリューション -

    ATP、APEX、JSON メリット - データ統合の改善、運⽤コスト の削減、フリートの⽣産性の向上 ユースケース - ONESOURCE: 複雑なOLTP間接税SaaSアプリケーション ソリューション - ATP、Data Safe、GG 利点 - 管理不要、⾼速パフォーマンス、 柔軟なスケーラビリティ、⾼可⽤性、 セキュリティの強化 ユースケース - 社内で開発された構成、 価格、⾒積りアプリケーション ソリューション - ATP、APEX メリット - 可⽤性、パフォーマンス、セキュリ ティの向上により、価値実現までの時間を 短縮し、管理コストと開発コストを削減 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 9
  5. Autonomous Data Warehouseのお客様の活⽤例 ユースケース - リアルタイムの運⽤レポート とダッシュボード 解決策 – ADW、OAC

    利点 - 管理不要で⾼速なパフォーマンス、 柔軟なスケーラビリティ、機械学習の予測 分析 ユース・ケース - ⼩切⼿⽀払サービスの 分析と不正防⽌ ソリューション - ADW、Spatial、ML 利点 - 不正⾏為を10%削減し、 減少した取引から顧客サービスを改善 ユースケース - 統合収益レポートと分析ダ ッシュボード 解決策 – ADW、OAC 利点 - 収益データの単⼀ソースと、 メンテナンスの少ない迅速な結果レポート Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 10
  6. Oracle Databaseデプロイメントの選択肢 Oracleをどこでも開発および導⼊- 極めて⾼い移植性 Cloud@Customer コモディティ・ ハードウェア Exadata Engineered System

    マルチクラウド (Oracle Database@Azureなど) 同じデータベース、 同じスキル Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 11
  7. 次世代のコンバージド・データベース - Oracle Database 23ai コンバージド・データベースのアプローチは⼤きな成功を収めた • しかし、アプリ開発を容易にするために、リレーショナル・データモデルの データの⼀貫性と効率性を犠牲にするソリューションを導⼊したくなる ようなトレードオフがまだある

    Oracleは、より基礎的なレベルでデータ・モデルを統合する ⾰新的な新しいコンバージド・データベース・テクノロジーを導⼊ これらは、残りのトレードオフを確実に排除 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 12
  8. JSON Relational Dualityビューでは、 リレーショナル表からJSON形式のデータおよびAPIの⽣成が可能 このアプリケーションのデータは、正規化されたリレーショナル表に格納可能 • ストレージの独⽴性、データの⼀貫性、宣⾔的なSQLに最適 アプリケーションは、必要なすべてのデータを階層形式で保持する JSONドキュメントをGETするだけ その後、アプリケーションはドキュメントを編集し、PUTで書き戻すことが可能

    • データベースが表の更新を⾃動的に処理 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 17 { "student" : "S3245", "name" : "Jill", "major" : "Math", "schedule" : [ { "time" : "14:00", "course" : "Math 201", "room" : "A102", "teacher" : "Adam" }, { "time" : "16:00", "course" : "Science 102", "room" : "B405", "teacher" : "Anita" } ] } SCHEDULE FOR: JILL
  9. JSON Relatinal Duality ビューを使⽤すると、同じ基礎となるデータを 各アプリケーションのユースケースのニーズに合わせてカスタマイズ可能 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates

    18 Time 4:00 PM Room B405 Teacher Anita Time 2:00 PM Room A102 Teacher Adam Math 201 Science 102 Time 2:00 PM Room A312 Students 60 Time 4:00 PM Room B405 Students 90 Time 6:00 PM Room A151 Students 20 Science 102 Course Science 101 Teachers Adam, Alex Course Science 102 Teachers Anita, Anna Course Science 201 Teachers Anita, Adam TEACHER SCHEDULE FOR ANITA SCIENCE DEPT COURSE CURRICULUM FOR SCIENCE STUDENT SCHEDULE FOR JILL MATH MAJOR データの重複なし 常に⼀貫性が保たれる
  10. Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates Oracle Database 23ai JSON Relational

    Duality アクセス形式 { "first_name" : “Jake", "order" : { "product" : "TV", "price" : 250 }, "quantity" : 1 } ストレージ形式 first_name order quantity Jake { “product” : ”TV”, “price” : 250 } 1 JSON Relational Dualityは、 データにアクセスするためのJSONのシンプルさと、 データの格納と操作のためのリレーショナルのシンプルさを 同時に提供 19
  11. エンティティ間の接続はあらゆる場所に存在する Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 21 顧客対応 ソーシャルネットワーク 交通網

    グラフは、データ間の接続および関係を問い合せる強⼒な⽅法 顧客1 顧客2 外部 エンティティ1 外部 エンティティ3 保留 ワ イヤ ー 顧客N ワイヤー ワイヤー アカウント アカウント アカウント アカウント アカウント アカウント
  12. Oracle Database 23aiの新しいプロパティ・グラフ・ビュー インテントの宣⾔: データをグラフの頂点またはエッジとして処理 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates

    22 たとえば、銀⾏⼝座'B'から銀⾏⼝座'E'への 間接的な資⾦移動を検出するには D A C B Z E F H G $600 $1000 $400
  13. プロパティ・グラフ・ビューの定義は簡単 ⾏がグラフの頂点またはエッジを表す表を宣⾔するだけ Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 23 CREATE PROPERTY

    GRAPH bank_graph VERTEX TABLES ( bank_accounts as accounts PROPERTIES (id, balance)) EDGE TABLES ( bank_transfers SOURCE KEY (from_acc) REFERENCES ACCOUNTS(ID) DESTINATION KEY (to_acc) REFERENCES ACCOUNTS(ID) PROPERTIES (amount, to_acc)) ; BA NK ACCO U NT S M O NE Y T RA NS F E RS $
  14. ビューの問合せは簡単 この問合せでは、⼝座'B'から⼝座'E'への資⾦フローを検索 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 24 データベースはインテントを理解し、 グラフを歩いて取得するコードを⽣成

    リレーショナルSQLを使⽤して 同じ問合せを記述するには、 12個の結合と3つのユニオンが必要 SELECT graph.path FROM GRAPH_TABLE ( bank_graph MATCH (v1)-[e is BANK_TRANSFERS]->{1,3} (v2) WHERE v1.id = 'B' AND v2.id = 'E' COLUMNS LISTAGG(e.to_acc, ',') AS path) ) graph ;
  15. アプリケーションは、⾏をロック せずに列の値の⼀部を予約 可能 例えば、銀⾏⼝座や商品に 対する他のすべての操作を ロックアウトすることなく、 銀⾏⼝座の残⾼の⼀部を 予約したり、在庫の商品を 予約することが可能になる ロックなしの

    列値予約 PL/SQLおよびJavaに加えて、 JavaScriptをサーバー側の 最上位開発⾔語として統合 GraalVMによる⾼速 Multilingual Engine(MLE)に よって実⾏される データベースへの ラウンドトリップ数を削減 JavaScript ストアド・プロシージャ Oracle Database 23ai - アプリケーション開発の追加機能 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 26 表当たり最⼤4096列を サポート MLやIoTワークロードなど、 多数の属性を必要とする アプリケーションの開発を 簡素化 ALTER SYSTEM SET max_columns = EXTENDED; より広いテーブル データベース内の論理値をより 直感的に格納および操作する ⽅法 ブール・データ型 CREATE TABLE customers( cust_id number, Active boolean); SELECT cust_id FROM customers WHERE active;
  16. Oracle Databaseは機械学習エンジン Oracleでデータドリブンの予測を簡単に実⾏ • 宣⾔SQLを使⽤してモデルを構築し、ビジネス・データで機械学習を直接実⾏ 30を超えるデータベース内のパラレルかつスケーラブルなMLアルゴリズム • コストがかかり、リスクが⾼く、データの移動が遅いMLエンジンを排除 ビジネス・ユース・ケース MLテクニック

    Oracle MLのアルゴリズム 顧客ロイヤルティと顧客維持 分類 SVM、GLM、ランダム・フォレスト、XGBoostなど 顧客セグメンテーション クラスタリング 分類 K-Means、期待値の最⼤化 決定ツリー 需要予測 時系列 回帰 指数平滑法 SVM、GLM、Neural Networks、XGBoost クロスセル/アップセル 関連ルール 分類 優先順位 SVM、GLM、ランダム・フォレスト、XGBoostなど 信⽤リスク 回帰 分類 SVM、GLM、Neural Networks、XGBoost SVM、GLM、ランダム・フォレスト、XGBoostなど 20年以上にわ たって継続的に 強化 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 29
  17. 「各部⾨の従業員の平均給与を 教えてください」 プロンプトの作成 プロンプト= 指⽰+ コンテキスト+ ユーザーの質問 SQLを⽣成するための プロンプトを LLMに送信

    SQLを返す select avg(sal), d.dname from emp e, dept d where e.dept_id = d.id group by d.dname; 1 2 3 4 コンテキストの設定 ソース表および メタデータの識別 Oracle Database LLM ⽣成AIユースケース LLMを使⽤した⾃然⾔語からのSQLコード⽣成 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 30
  18. New | SELECT AIによるSQL⽣成 Oracle Autonomous Databaseで今すぐ利⽤可能 • ⾃然⾔語を使⽤したLLMによるデータの問合せ •

    アプリケーション開発者の⽣産性を向上 • ⾮技術ユーザーがデータベースから 情報を問い合わることが可能 • SQLコマンドラインおよびPL/SQLファンクションから起動 • データベースのセキュリティと認証の継承 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 31 https://blogs.oracle.com/machinelearning/post/introducing-natural-language-to-sql-generation-on-autonomous-database
  19. New | ⽣成AIによるOracle APEXの拡張 CY2024中に実装予定 • ローコード・アプリケーション開発プラットフォームとして、 Oracle APEXは、70万⼈以上の開発者やアナリストが 1,900万以上の運⽤および分析アプリケーションを

    迅速に作成できるようにしている • Fortune 500企業の75%がOracle APEXを使⽤ • Oracle APEXに⽣成AI機能を追加することで、 ユーザーの⽣産性がさらに向上 • APEXアシスタントは、SQLの⽣成とアプリケーション・ コンポーネントの⽣成の両⽅で⾃然⾔語の使⽤を サポート • OCI AIサービスと簡単に統合して、AIを活⽤した アプリケーションを開発可能に Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 32
  20. ベクトルは、イメージ、ドキュメント、ビデオなどの⾮構造化データを エンコードするためにAIで使⽤される Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 35 ベクトルは、ディメンションと呼ばれる数値のシーケンスで データの重要な機能を表す

    ベクトルは、ドキュメントの実際の単語やイメージ内の ピクセルではなく、データのセマンティック・コンテンツを表す ベクトルは、Neural NetworksなどのAIモデルによって ⾮構造化データから⽣成される ベクトル 33 42 16 21 50
  21. ベクトル間の距離は、そのセマンティック類似度に反⽐例 類似なし 類似 d2 d1 28 32 14 36 33

    42 16 21 距離(ユークリッド標準) = 平⽅根(((36-21)2+(14-16)2+(32-42)2+(28-21)2) Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 38
  22. 単語の類似度は同じように機能、近い単語ベクトルは、より意味的に似ている ドキュメントに対しても イメージと同様に機能 類似するコンテンツを表す ドキュメント・ベクトルは、 類似しないコンテンツを 表すものより近い d1 クワの実 イチゴ

    リンゴの⽊ ⽊苺 洋ナシ セイヨウスモモ 猫 ⼦猫 ⽝ ⼦⽝ 狼 ライオン テキサス カリフォルニア州 ニューヨーク キウイフルーツ 象 動物 果物 ⽶国 d2 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 39
  23. Oracle AI Vector Searchの概要 Oracle Database 23aiの新機能セット 検索とその他のワークロードを 同じオラクル・コンバージド・データベースで処理 使いやすく、わかりやすい設計

    • ベクトルを格納するための新しいVECTORデータ型 • 新しいSQL構⽂および関数は、類似性検索を簡単に表現 • ⾼性能・⾼品質のためにパッケージ化・チューニングされた 新しい近似検索インデックス Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 40 7149 コンバージド・データベース 顧客や商品に関するビジネス・データを使⽤したクエリー内で ベクトル検索を実⾏する
  24. AIベクトル検索と顧客や商品に関するビジネスデータを組み合わせたクエリが可能 この図に類似した住宅を検索し、顧客の希望 する都市と予算に一致させます 顧客データ、製品データ、AI検索を 数⾏のSQLで結合可能 単⼀の統合されたソリューションで、 すべてのデータが完全に⼀貫している SELECT … FROM

    house_for_sale WHERE price <= (SELECT budget FROM customer …) AND city in (SELECT search_city FROM customer …) ORDER BY vector_distance(house_vector, :input_vector) FETCH APPROX FIRST 10 ROWS ONLY WITH TARGET ACCURACY 95 PERCENT; Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 43
  25. Al Vector Searchは独⾃の競争優位性を組織に提供 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 46 ベクトル検索でOracle

    Databaseを使⽤すると、次のことを簡単に実⾏可能 ビジネス・データとセマンティック・ データの組合せに対する より効果的な検索 ⽣成AIを質問への回答に必要な 最新のプライベート・コンテンツで 強化 全てのコア・データベース機能に 加えてAI Vector Searchの メリットを享受
  26. Oracle Database 23ai ミッション・クリティカル・アプリケーションの拡張機能 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 48

    優先順位の低いトランザクショ ンよりも優先度の⾼いトランザ クションを⾃動的に優先順位 付け 優先度の⾼いトランザクション をブロックする優先度の低い トランザクションは⾃動的に 中⽌される 優先トランザクション キャッシュとしてデプロイされる (ほぼ)ディスクレスのOracle データベース・インスタンス Redisなどの従来の中間層 キャッシュとは異なり、 True Cacheのデータは⾃動的 に更新される 全てのSQL問合せは、 データベースではなくキャッシュに 透過的に転送可能 Raftレプリケーションによる データベース・シャーディングは、 低レイテンシと⾼可⽤性を必要 とするアプリケーションをサポート するとともに、データ主権要件を 満たすのに有効 PDBごとのスタンバイ・データベー スを読取り専⽤ワークロード⽤に オープン可能に リソース集約型のバックアップ およびレポート作成操作を スタンバイ・システムにオフロード することで、本番データベースの パフォーマンスを向上 True Cache アクティブ/アクティブの Globally Distributed Database 読取り可能な PDBごとのスタンバイ
  27. Raft ReplicationによるOracle Globally Distributed Database Raftレプリケーションはトランザクション実⾏に組み込まれ、統合されている データ損失ゼロと外部の⼀貫性を備えた、3秒未満の⾼速および⾃動フェイルオーバー • 各シャードは、データのサブセットに対する書込みおよび読取りを受け⼊れる 簡単:

    Data GuardやGoldenGateは不要 ⼀般的なRaft分散コンセンサス・プロトコルを使⽤ • リーダーはフォロワに変更を送信 • ⼤部分(定⾜数)にデータがある場合に変更がコミットされる • 障害、ネットワーク・パーティション、メッセージの損失または遅延が 発⽣した場合にレプリカ間で⼀貫性を保証 • 障害後またはシャードの数が変更された場合の⾼速⾃動再構成 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 51 プライマリ プライマリ プライマリ
  28. True Cache 完全なOracle SQLを実⾏できる⾏およびオブジェクト⽤のインメモリーで⼀貫性のある読取り専⽤キャッシュ Oracle True Cacheは、軽量の(ほぼ)ディスクレスの Oracleデータベース・インスタンスで、キャッシュとしてデプロイされる RedisやMemcachedなどの従来の中間層キャッシュとは異なり、 True

    Cacheインスタンスのデータは⾃動的に更新される 全てのSQL問合せは、バックエンド・データベースのかわりにキャッシュに 簡単に転送可能 • 独⾃の透過的な全機能データ・キャッシュ True Cacheにない問合せでリクエストされたデータは、バックエンド・データベースから ⾃動的に取得される • データへの変更は、リアルタイムでTrue Cacheに⾃動的に伝播される • True Cacheのすべてのデータは、ある時点において⼀貫性がある Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 54 True Cache インスタンス バックエンド・ データベース 中間層 Not a Faux Cache, a True Cache
  29. プラガブル・データベース⽤のOracle Active Data Guard プラガブル・データベース(PDB)レベルでData Guardによる障害時リカバリおよび⾼可⽤性機能を提供 • 各PDBは、リモートCDBに個別にスイッチオーバーまたはフェイルオーバー可能 • 1つのPDBにのみ影響する問題が発⽣した場合、すべてのPDBをフェイルオーバーする必要はない

    • REDOがリアルタイムで転送および適⽤される Data GuardのリアルタイムREDOトランスポートおよび適⽤ ボストンのコンテナ・データベース ニューヨークのコンテナ・データベース 販売 ⼈事 スタンバイ 販売 スタンバイ ⼈事 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 57
  30. 読取り可能なPDBスタンバイ ボストンのコンテナ・データベース ニューヨークのコンテナ・データベース 販売 ⼈事 スタンバイ 販売 スタンバイ ⼈事 R/O

    R/O Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 58 PDBごとのスタンバイ・データベースが 読取り専⽤ワークロード⽤にオープン可能に リソース集約型のバックアップおよび レポート作成操作をスタンバイ・システムに オフロードすることで、本番データベースの パフォーマンスを向上
  31. パフォーマンスと運⽤のオーバー ヘッドを最⼩限に抑えた、使い やすいファイアウォール・ソリュー ション 組込み型のため、迂回不可 不正SQLおよびSQLインジェク ション攻撃を監視しブロックする ことにより、攻撃から保護 データベース内 ファイアウォール

    アプリケーションで使⽤される すべての表、ビューおよびプロシ ージャに対する権限の管理は 難しい スキーマに対するGRANTを 使⽤することにより簡素化 GRANT SELECT ANY TABLE ON SCHEMA sales TO mary; スキーマ権限 Oracle Database 23aiのセキュリティ拡張機能 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 61 ユーザーは、READ ONLYとし て作成または変更可能 (デフォルトはREAD WRITE) ALTER USER joe READ ONLY; 読取り専⽤ユーザーは、データ の挿⼊や更新、データベース・ オブジェクトの作成ができない 読取り専⽤ユーザー 作成、デバッグなどに必要なす べての権限を開発者に付与す ることは複雑 新しいDB_DEVELOPER_ROLE を使⽤することにより簡素化 GRANT DB_DEVELOPER_ROLE TO scott; 開発者ロール
  32. Oracle In-Database SQL Firewall Oracle SQL Firewallは、「認可されていないSQL」およびSQLインジェクション攻撃を監視およびブロックすることで、 ⼀般的なデータベース攻撃に対する保護を提供 Pass Block,

    Log Log SQL Firewallはデータベースに組み込まれており、バイパスできない 中間層データベース・ファイアウォールの余分なホップ、管理、インストール、パッチ適⽤などが不要 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 63
  33. 表領域の未使⽤領域または 空き領域を再利⽤する簡単な ⽅法 データファイル・ヘッドにオブジェク トを移動し、末尾を削除してデ ータファイルのサイズを変更する ことで、ビッグ・ファイル表領域の 記憶域を⾼速化 表領域の縮⼩ Oracle

    Database 23aiの管理性および可⽤性の拡張機能 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 64 SQLパフォーマンスの低下を ⾃動的に修復 オプティマイザは実⾏計画の劣 化を検出し、パフォーマンスの 良い以前の計画を検出 より適切に実⾏できる代替計 画が⾒つかった場合は、SQL 計画ベースラインが⾃動的に 作成され、その計画が使⽤さ れる リアルタイム SQL計画管理 コンテキストで有⽤な問題の 診断を提供し、実⽤的な解 決策を提案するエラー・メッセ ージを改善 簡単に検索可能なエラーメッ セージポータル 迅速な修正が必要な問題を ハイライト表⽰する新しいアテ ンション・ログ 拡張されたエラーメッセージ およびロギング ⾮ローリング・パッチを2ステージ でオンラインで適⽤可能 フェーズ1: パッチはすべてのインスタンスに 適⽤されるが、無効化されて いる フェーズ2: SQLコマンドを使⽤してパッチ を有効化 複雑な変更に対する ローリング・パッチ適⽤
  34. リアルタイムSQL計画管理 Oracle Database 23ai リアルタイムSPM、⼿動操作なしでSQLパフォーマンスの低下を修復 次のシナリオを想定 • SQL⽂には許容できるパフォーマンスがある • データベース環境またはデータを変更すると、実⾏計画が変更される

    • 新しいSQL実⾏計画によりパフォーマンスが低下 • オプティマイザは計画を⾃動的に検出(⾃動SQLチューニング・セットの利⽤) • オプティマイザは以前の参照計画を識別し、パフォーマンスが最も⾼いものを確認 • 適切な計画は、SQL計画ベースラインとして受け⼊れられる • その後、SQL⽂は、SQL計画管理によって制御され、より適切な計画を使⽤ Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 66 リアルタイムSQL計画管理の有効化 0 EXEC dbms_spm.configure('AUTO_SPM_EVOLVE_TASK', 'AUTO');
  35. リアルタイムSQL計画管理 以降は、従来の実⾏計画が使⽤される Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 71 最終的には、すべての実⾏計画が ⾃動SQLチューニングセット(ASTS)で取得される

    受⼊済 ⾃動SQLチューニング・セット SQL⽂は ハード・パースされる 承認されたSQL計画 ベースラインが使⽤される SQL計画ベースライン
  36. Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 複雑な変更に対するRACローリング・パッチ適⽤ RACインスタンス間でのパッチ適⽤のローリングにより、メンテナンス関連のほとんどのダウンタイムがすでに排除されている すべてのインスタンスを同じパッチ・レベルにする必要があるため、⼀部のパッチはローリング⽅式で適⽤することができない 23aiでは、ほとんどの⾮ローリング・パッチを段階的に適⽤できる2つの機能を導⼊ •

    Oracle RACの2段階ローリング更新および遅延SQLパッチ適⽤ 仕組み 更新操作では、バイナリ変更の適⽤と変更のアクティブ化がフェーズに分割される フェーズ1: パッチは、すべてのインスタンスにローリング⽅式で適⽤されますが、有効化されていない フェーズ2: SQLコマンドを使⽤してパッチを有効化 従来の⾮ローリング・パッチによる停⽌時間を回避することで可⽤性を向上 0 ALTER SYSTEM enable rac two_stage rolling updates all; 74
  37. Oracle Database 23ai Bring AI to your data Shrink Tablespace

    Oracle Database 23ai – 最新の⻑期サポート・リリース Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 75 Globally Distributed Database Data Use Case Domains True Cache JSON Schema SQL Firewall Property Graphs JSON / Relational Duality Readable PDB Standby Priority Transactions Developer Role Schema Privileges Boolean Datatype JS Stored Procedures Real-time SQL Plan Management Rolling Patching AI Vector Search JS Microservice Sagas
  38. Oracle Database 23aiを今すぐ⼊⼿可能 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 76 Oracle

    Public Cloudで Oracle Database Freeを介したオンプレミス どこでも近日公開 その他は近⽇公開
  39. データベース・リリースおよびサポート・タイムライン Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 77 • イノベーション・リリース -

    2年間のPremier Support、Extended Supportなし • ⻑期リリース - 5年間のPremier Support、Extended Support • 最新情報は 「MOS Note: Release Schedule of Current Database Releases」(ドキュメントID 742060.1) を参照 21c Innovation 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025 2026 2027 2028 2029 2030 2031 2032 2033 2034 Waived Extended 19c Long Term Extended 21c Innovation Extended 23ai Long Term 2024/6現在
  40. まとめ: Oracle Databaseの戦略とロードマップ 開発者、DBA、データ・アナリストの⽣産性の向上に注⼒ コンバージド Oracle Database 現在および将来の運⽤および分析アプリケーションの開発を簡素化 Oracle Exadata

    すべてのデータ・ワークロードに対して卓越したパフォーマンスと可⽤性を実現 Oracle Autonomous Database クラウド、オンプレミス、マルチクラウド構成でコンバージドOracle Databaseのすべてのメリットを提供 ⽣成AI すべてのユースケースの最新のアプリと分析をあらゆる規模で簡単に⽣成および実⾏可能 Oracle Database 23ai クラウドとオンプレミスの両⽅にコンバージド・データベース・イノベーションを提供し続ける、最新の⻑期リリース Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 78
  41. 「⼩規模なパッケージ」に基づいて、Oracleの⾼可⽤性機能にこれまで以上に迅速にアクセス可能 Grid Infrastructure(GI)の ディスク・フットプリントの削減 Oracle GI 19cと⽐較して、 必要なディスク容量が1/2に削減 結果: •

    GIソフトウェアの初期デプロイメントの ⾼速化、ノードの追加の⾼速化 • ノードへの解凍とソフトウェアのコピーが 2倍以上⾼速化 0:00 1:12 2:24 3:36 4:48 6:00 7:12 8:24 9:36 10:48 19.15 23c ノードの追加の例 Pre Install Check Install and Copy files Run root scripts Post checks ⾼速 デプロイメント • 2ノードのグリッド・インストールの場合、 19cより最⼤33%⾼速 • Oracle Base Database Service およびOracle Database Appliance システムとの統合 サービスの管理 • バッチ/バルク • 10,000のサービスを8倍⾼速に作成 • 10,000のサービスで個別のサービスを 14倍⾼速に作成、23倍⾼速に削除 ⾼可⽤性への迅速なアクセス Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 82
  42. 単⼀サーバー・ローリング・データベースのメンテナンス 単⼀サーバーでのOracle RACに似たローリング更新およびその他のローリング・メンテナンスの実⾏ Oracle RACを使⽤した従来のローリング更新 • 2つ以上のノードが必要 • ノード間での作業の再配置 •

    Oracle RACの設定が必要 • 共有ストレージ、複数のネットワークなど 単⼀サーバー・ローリング・データベースのメンテナンス • 1つのサーバーでのみRAC One Nodeが必要 • 合理化されたサーバー構成を使⽤ • 共有ストレージなし、VIPなし、SCANなし • 単⼀インスタンス・データベースと同様に動作 Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 84 1 データベース・インスタンスX 2 3 4 データベース・ インスタンス1 データベース・ インスタンス2
  43. データベースの可⽤性を⾼めるための2つの簡単な準備ステップ インストール、作成、変換を⼀度⾏えば、その後のすべてのアップデートでそのメリットを享受可能 1.Oracle Grid Infrastructureの インストール 「汎⽤クラスタ」を選択します 単⼀サーバー・ローリング・データベー ス・メンテナンスに使⽤する場合、 共有ストレージは不要

    2.単⼀インスタンス・データベースを Oracle RAC One Nodeに 作成/変換 ⼿順(マニュアル) 単⼀インスタンスの Oracle Databasesから Oracle RACまたは Oracle RAC One Nodeへの変換 その後のメリット アウトオブプレース・ローリング更新 セッションのドレイン および 透過的アプリケーション・コンティニュイティ Copyright©2024、 Oracle and/or its affiliates 85 透過的アプリケーション・ コンティニュイティ