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経験ゼロからはじめる!10年以上続くプロダクトのアウトカム創出戦略 / Challenges ...

radiocat
June 26, 2021

経験ゼロからはじめる!10年以上続くプロダクトのアウトカム創出戦略 / Challenges of product management

2021.6.26 Scrum Fest Osaka 2021

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June 26, 2021
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Transcript

  1. ©2021 RAKUS Co., Ltd. ©2021 RAKUS Co., Ltd. 経験ゼロからはじめる! 10年以上続くプロダクトの

    アウトカム創出戦略 2021.6.26 / Scrum Fest Osaka 2021 RAKUS Co., Ltd. / Masamichi Otsuka , Hideo Kobayashi
  2. ©2021 RAKUS Co., Ltd. About me Masamichi Otsuka / radiocat

    Twitter : @radiocatz 好きなもの:ねこ/野球/ビール/ Vim 所属:株式会社 ラクス SIerなどを経て2011年に入社 配配メール開発課 @大阪 Engineering Manager 無免許スクラムマスター https://www.hai2mail.jp/ https://www.curumeru.jp/ https://rakus.connpass.com/ Blog : http://radiocat.hatenablog.com/ Qiita : https://qiita.com/radiocat GitHub : https://github.com/radiocat
  3. ©2021 RAKUS Co., Ltd. ロードマップのステージ2について 1. アウトプットの安定化 2. プロダクトのアウトカム強化 3.

    リリース速度アップ 4. チームのスケールアップ 5. 取り組みのモデル化 今回の テーマ
  4. ©2021 RAKUS Co., Ltd. 会社・組織 ❏ 創業21年 ❏ 事業拡大・成長過程 ❏

    マトリックス型組織 ❏ オフショア開発体制あり ➔ 事業部門と開発部門が独立してそ れぞれが拡大中で関係者が多い 開発本部 事業部 イ ン フ ラ サ ポ | ト 企 画 営 業 開 発 デ ザ イ ン ラクス ベトナム 開 発 東京 東京 大阪 東京 大阪 名古屋 福岡 東京
  5. ©2021 RAKUS Co., Ltd. プロダクト ❏ 中小企業向けSaaS ❏ 10年以上続くメール配信サービス ❏

    2019年からマーケティング市場へ ➔ 中小企業向けBtoBサービスとして 10年以上の実績を持つが、現在は ビジネスの変革期 MarkeZine | DMP/MA (Marketing Automation)市場、 2020年度は551億円まで拡大か 矢野経済研究所が予測を発表 https://markezine.jp/article/detail/34703 https://www.hai2mail.jp/
  6. ©2021 RAKUS Co., Ltd. チーム ❏ 2019年に新体制開始 ❏ 半数は所属が浅い ❏

    半数は中堅未満 ➔ 組織拡大とプロダクトの変化 に合わせて体制も変動 エンジニア歴 マネジメ ント 所属 1年未満 1年以上 5年未満 5年以上 1年未満 1年以上 5年未満 5年以上 2019年4月新体制スタート時のチーム構成
  7. ©2021 RAKUS Co., Ltd. 教えてもらったポイント ❏ POは事業に対して責任をもつ ❏ 開発プロセスを変えるだけではなくビジネスの成果を目指 したほうが良いよね?

    ❏ まずアジャイル開発のかたちをつくって、 そこからアウトカムを目指す開発スタイ ルに変えていくのが理想
  8. ©2021 RAKUS Co., Ltd. 最初の1年で取り組んだこと ❏ ふりかえりの導入 ❏ POの役割設置 ❏

    スプリント開発への移行 ❏ 3ヶ月ごとのメジャーリリース実現
  9. ©2021 RAKUS Co., Ltd. 自己紹介 名前:小林英夫(47歳) ※ 第二次ベビーブーム世代 - 2011/10:ラクス入社

    - 担当商材:配配メール/クルメル - 担当業務:プロダクトマネージャー 趣味:ディズニー、旅行(台湾大好き)、写真、飛行機模型、ピアノ...etc
  10. ©2021 RAKUS Co., Ltd. 入社してから担当してきた業務 ❏ 配配メール・クルメルの機能開発 ❏ 運用・サポート業務 ❏

    要件定義 ❏ ベトナムのオフショアチームとのブリッジSE ❏ 開発リーダーとしてのプロジェクト管理 ❏ 事業部門と連携した開発項目策定
  11. ©2021 RAKUS Co., Ltd. https://www.atlassian.com/ja/agile/product-management https://ferret-plus.com/14337 https://pm-notes.com/wahtis-pdm/ • 目標や目的を実現するために指揮する・・・ •

    価格設定にも関わっていくのか・・・ • 顧客の声を代弁する・・・ • 顧客への価値を最大化させる・・・ • マーケティング戦略の計画 /推進・・・
  12. ©2021 RAKUS Co., Ltd. あれ?顧客の声って どうやって集めるんだよ ・・・ あれ?価格ってどう 設定するの?? マーケティングの

    戦略って・・・ 自分で考えて提案? 自分が全部やらないといけないと思いこむ 共通指標自分なりに 何がいいのか判断す るのは、顧客の声効 かないと・・・ そうだよ、僕がしっかり指 揮しないといけないんだ から・・・
  13. ©2021 RAKUS Co., Ltd. ここで初めて上司に行き詰った事を相談してみた なぜ僕をPdMとして後押ししてくれたのか? • 配配メールでの長い経験(ラクス入社以来10年間担当) • 部門を超えて様々なやり取りをしてきたコミュニケーション力

    • 人を巻き込んで課題解決に導く推進力 いきなり答えを出すとかゴールにたどり着くのは難しい! 色々な人と話し・巻き込み、少しずつゴールを見つけていけばいいのでは!?
  14. ©2021 RAKUS Co., Ltd. ぶつかった壁からどう脱却したか? ❏ 仮説を立てて、関係者に相談・意見をぶつけながらゴールを一緒に探る ❏ 毎週何かしらのデータを集め、次の方向性を探る ❏

    顧客視点を学びつつ、事業部門の関係者との関係性も深める プロダクトのアウトカム創造に向けて 少しずつ取り組みが進んだ!
  15. ©2021 RAKUS Co., Ltd. 脱却後に自分が意識・実施していること • 人を巻き込んで進める • 自分の強みを忘れない •

    答えがないことが多いけど、気持ちを萎えさせない ◦ 誰も答えをもっていない ◦ 考えても正解はない ◦ 自分なりの正解をつくる • 顧客視点(自分が利用する人だったら?)を意識しておく
  16. ©2021 RAKUS Co., Ltd. 1年間で取り組んだこと ❏ スプリントレビューの場をつくって事業部門を巻き込み ❏ プロダクトの重要指標とターゲットの検討 ❏

    プロダクトの利用状況把握プロセスの整備 ❏ 競合プロダクトの把握・調査方法の整備 ❏ 開発チームのドッグフーディング実施 ❏ 開発ロードマップの策定
  17. ©2021 RAKUS Co., Ltd. スプリントレビュー実現の課題と戦略 課題 ❏ スプリント開発は行っているがPBIがユーザーストーリー単位ではな い ❏

    スプリント単位でレビューできる成果物がない 戦略 ❏ 成果物がなくても開発状況を知るメリットを感じてもらう ❏ 身近な業務での気付きやフィードバックを引き出す
  18. ©2021 RAKUS Co., Ltd. スプリントレビューのファーストステップ 事業部門の目線で情報を共有してフィードバックをもらう ❖ 直近の開発スケジュールの認識合わせ ➢ 営業やプロモーションがいつからどうなる?

    ❖ 本番バグの発生と対応状況の共有 ➢ どんな顧客サポートが必要か? ❖ 開発途中の新機能のレビュー ➢ セミナーでどう見せる?顧客の反応は?
  19. ©2021 RAKUS Co., Ltd. ドッグフーディングの課題と戦略 課題 ❏ 自分たちが業務で使う機会がない ❏ マーケティングの業務経験もない

    戦略 ❏ 身近なところで運用してみて基本的な業務を理解することから始める ❏ ドッグフーディングの質を上げるために顧客にも会いに行く ❏ ドッグフーディング改めドッグウォーキング(犬も歩けば棒に当たる)作戦
  20. ©2021 RAKUS Co., Ltd. 開発チームが顧客を知るための活動 メール配信業務の運用 ❏ エンジニアブログの投稿記事を開発部門全体へメルマガ配信 ❏ チーム内で当番制にして運用を回す

    ❏ 運用して出てくる「顧客はどう使っているんだろ う?」の疑問を事業部門にヒアリング 顧客訪問への同行 ❏ 営業やサポートの顧客訪問業務に同行させても らい顧客がどのように運用しているかをチーム へレポート
  21. ©2021 RAKUS Co., Ltd. 3ヶ月のリリースサイクルに落ち着く 事業部門の回答 󰢧 ❏ お客様の業務フロー整備や体制の準備がある ❏

    新機能のプロモーションの準備もある 中小企業向けのBtoBのビジネス領域とサービス特性を踏まえると、 今のところ3ヶ月サイクルのメジャーリリースが妥当と判断 (バグFixなどのマイナーレベルのリリースは別)
  22. ©2021 RAKUS Co., Ltd. 開発部門 プロダクトマネジメント体制 事業部門 プロダクトマネジメントチーム PdM/PO PMM

    リード エンジニア ブリッジ エンジニア オフショア チーム サブチームA サブチームB インフラ チーム デザイン チーム EM GM 企画M サポートM 企画チーム サポート チーム 営業チーム スクラムチーム スプリントレビュー チーム
  23. ©2021 RAKUS Co., Ltd. 5年間の製品開発ロードマップ検討 ❖ 5年後の事業ビジョンを策定済み ➢ 5年後のゴールから逆算してロードマップをつくる ❖

    5年後の売上目標を年単位に分解 ➢ 何がどれだけあればその売上を実現できるか ➢ そのためにどんなアウトカムを目指すか?
  24. ©2021 RAKUS Co., Ltd. ロードマップの次のステージへ 1. アウトプットの安定化 2. プロダクトのアウトカム強化 3.

    リリース速度アップ 製品開発のリードタイム短縮 4. チームのスケールアップ 5. 取り組みのモデル化 次の テーマ
  25. ©2021 RAKUS Co., Ltd. 機能リリースだけを基準にしない ❏ 多くの関係者からフィードバックを得る機会を探る ❏ フィードバック機会までのリードタイムを短縮する 機能リリース▼

    スプリントレビュー 顧客の業務準備 顧客周知▼ 社内リリース▼ リリーススプリント▼ マニュアル整備 営業デモ・セミナー準備 受入テスト サポートサイト準備 新機能プロモーション
  26. ©2021 RAKUS Co., Ltd. 開発課 開発組織内のリードタイム短縮 社内体制上ワンチームで動くことはできないが、逆にそ の仕組みを活かして最大化する方法を探る オフショア チーム

    サブチームA Dev担当 サブチームB Ops担当 ブリッジ エンジニア UI/デザイン チーム インフラ チーム PO/PdM SM/PjM EM スクラムチーム
  27. ©2021 RAKUS Co., Ltd. 事例に学び、チームでアップデートする ❏ エンジニアリングとコラボレーションを両立する ❏ 自分たちのケースに当てはめて実現するのがアジャイル ❏

    10年以上続くレガシーサービスと向き合い続けて、拡大する 組織内外の関係者を巻き 込みながらアウトカムを生 み出せるチームをめざす
  28. ©2021 RAKUS Co., Ltd. アウトカム創出は1日にして成らず ❏ まずは開発チームが変化に対応する土壌をつくる ❏ 実績のある過去を否定したり、無理に変えようとしない ❏

    スクラムの原則を参考にする ❏ 組織や役割の壁を超えて取り組める状態をつくる ❏ 焦らず根気強く雰囲気や場をつくる ❏ 「誰がやるか?」は重要
  29. ©2021 RAKUS Co., Ltd. Credits ❖ Beautiful Free Images &

    Pictures | Unsplash / https://unsplash.com/ ❖ ICOOON MONO / https://icooon-mono.com/ ❖ かわいいフリー素材集 いらすとや / https://www.irasutoya.com/ ❖ Portraits by くろださくらこ