Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
webauthn_study_ritou.pdf
Search
ritou
October 28, 2019
Technology
3
1.1k
webauthn_study_ritou.pdf
2019/10/28 開催の #webauthn_study の発表資料です。
https://web-study.connpass.com/event/149833/
ritou
October 28, 2019
Tweet
Share
More Decks by ritou
See All by ritou
Password-less Journey - パスキーへの移行を見据えたユーザーの準備 @ AXIES 2024
ritou
3
1.4k
OIDF-J EIWG 振り返り
ritou
2
26
そのQRコード、安全ですか? / Cross Device Flow
ritou
4
380
MIXI Mと社内外のサービスを支える認証基盤を作るためにやってきたこと #MTDC2024
ritou
3
470
Passkeys and Identity Federation @ OpenID Summit Tokyo 2024
ritou
2
700
Webアプリ開発者向け パスキー対応の始め方
ritou
4
6.1k
様々なユースケースに利用できる "パスキー" の 導入事例の紹介とUXの課題解説 @ DroidKaigi 2023
ritou
3
4.6k
パスキーはユーザー認証を どう変えるのか?その特徴と導入における課題 @ devsumi 2023 9-C-1
ritou
6
12k
Android/Chromeで体験できる 認証のための標準化仕様の 現在と未来 @ DroidKaigi 2022
ritou
2
6.9k
Other Decks in Technology
See All in Technology
Oracle Cloudの生成AIサービスって実際どこまで使えるの? エンジニア目線で試してみた
minorun365
PRO
4
280
10分で学ぶKubernetesコンテナセキュリティ/10min-k8s-container-sec
mochizuki875
3
340
第3回Snowflake女子会_LT登壇資料(合成データ)_Taro_CCCMK
tarotaro0129
0
190
フロントエンド設計にモブ設計を導入してみた / 20241212_cloudsign_TechFrontMeetup
bengo4com
0
1.9k
スタートアップで取り組んでいるAzureとMicrosoft 365のセキュリティ対策/How to Improve Azure and Microsoft 365 Security at Startup
yuj1osm
0
220
サイボウズフロントエンドエキスパートチームについて / FrontendExpert Team
cybozuinsideout
PRO
5
38k
OpenAIの蒸留機能(Model Distillation)を使用して運用中のLLMのコストを削減する取り組み
pharma_x_tech
4
560
非機能品質を作り込むための実践アーキテクチャ
knih
5
1.4k
ゼロから創る横断SREチーム 挑戦と進化の軌跡
rvirus0817
2
270
5分でわかるDuckDB
chanyou0311
10
3.2k
C++26 エラー性動作
faithandbrave
2
740
Qiita埋め込み用スライド
naoki_0531
0
5.1k
Featured
See All Featured
Why Our Code Smells
bkeepers
PRO
335
57k
Designing Experiences People Love
moore
138
23k
How to Create Impact in a Changing Tech Landscape [PerfNow 2023]
tammyeverts
48
2.2k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
33
1.5k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
204
24k
StorybookのUI Testing Handbookを読んだ
zakiyama
27
5.3k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
40
7.1k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
356
29k
Cheating the UX When There Is Nothing More to Optimize - PixelPioneers
stephaniewalter
280
13k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
693
190k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
327
38k
Transcript
WebAuthnの導入事例から見る 定石と今後の課題 @ritou #webauthn_study 2019/10/28
@ritou
本日の内容 •事例から導入のポイントを整理 •2段階/2要素としての導入 •「パスワードレス」としての導入 •GOAL:不安になりそうな部分を認識し て導入に向けた一歩を踏み出す
2段階/2要素としての導入
の前に、リカバリーの話
by 誰か “FIDOはリカバリーが課題だよね”
アカウントリカバリー •利用不可能になったクレデンシャルの無効 化&再設定 •パスワード •TOTP(Secret) •リカバリーコード •Authenticator(PublicKey) •別の認証方式 or 複数登録
に収束
パスワード認証における リカバリー •忘れた •別の認証方式 + 再設定 •利用できない環境 •覚えてればあらゆる環境で利用可能
SMS/Emailへ通知における リカバリー •番号、メアドが変わった •別の認証方式 + 無効化/再設定 •一時的に利用できない環境、状況 •別の認証方式
TOTPにおける リカバリー •手元の端末の設定消した、落とした •別の認証方式 + 無効化/再設定 •一時的に利用できない環境、状況 •別の認証方式
リカバリーコードの リカバリー(?) •紛失、盗難 •別の認証方式 + 無効化/再発行 •一時的に利用できない環境、状況 •別の認証方式
FIDOにおける リカバリー •紛失、盗難 •別の認証方式もしくは複数登録可能 にして無効化/再設定 •利用できない環境 •別の認証方式
リカバリーは それほど問題ではない
(改めて) 2段階/2要素としての導入
導入事例 •Google, Github… •パスワード認証との組み合わせ •間違っても単一要素で通さない
どこに手を入れるか •アカウント設定 •認証 •再認証 •(2段階/2要素が必須でない限りは)新 規登録の対応は任意
アカウント設定 •追加認証を有効にする •リカバリー設定 : 別の認証方式を用意 •SMS/Emailによる通知 •リカバリーコード設定 •Authenticator(PublicKey)設定 •名前をつけるタイミング?
アカウント設定 (Github)
認証 •パスワード認証+追加認証を要求 •複数ある場合に優先する認証方式? •設定やWebAuthnの利用可否で分岐? •別の認証方式への切り替え •スキップ機能 = Cookieの所持認証?
認証(Github)
再認証 •例 : Github •「パスワード確認」していたところ に WebAuthn が利用可能
再認証(Github)
検討事項
(検討事項) リカバリー用の認証方式 •海外サービスでは最低でも2つは用意 している模様 •SMS •リカバリーコード •カスタマーサポートの負担が決まる
(検討事項) 利用可能な環境の制限 •制限する場合は管理が必要 •User-Agent •Platform or Cross-platform •Attestation
(検討事項) 追加認証要求のタイミング •パスワード認証「成功」したら要求 •パスワード認証結果に関わらず要求 •パスワード認証前に要求
まとめ •アカウント設定のあたりは定石と呼 べるものができており、環境を縛る かどうかぐらいか •認証部分はまだ考慮すべき点がある かも?
パスワードレスとしての導入
2段階/2要素に比べて なんとなく不安?
やはりリカバリー?
(あなたの思う) パスワードレスとは? •パスワードを使わない •所持 or 生体 or 記憶(ローカル?) •FIDO UP(UserPresent)はNG?
•FIDO UV(UserVerified)相当 •所持 + (記憶 or 生体)
パスワードを使わない •単一要素の認証方式とFIDO UVの組み 合わせ •SMS/Email/Pushへの通知 •ソーシャルログイン •緩いとこに攻撃を受ける覚悟が必要
FIDO UV相当 •複数要素の認証方式が必要 •それがなかったからFIDOなんだろ? •他のサービスで2段階/2要素してる IdPとのID連携? •IdPがMFAを保証してくれたら使え そう -> OpenID
Connect!
どこに手を入れるか •アカウント設定 •認証 •再認証 •新規登録(FIDO必須な場合)
検討事項
(検討事項) Resident Keyの利用 •サービスのユーザー識別を先にする かどうか •メアドやSMSを入れる手間を減らせ るか? •RK非対応環境ではどうする?
RedidentKey利用アリ (Microsoft)
RedidentKey利用ナシ (Y!J)
(検討事項) 新規登録フロー、リカバリー •リカバリー考慮して効率的に2種類 の認証方式を設定するには? •新規登録も要件の分解が必要 •連絡先、属性情報、クレデンシャル •#iddance でやるよ
まとめ •リカバリー用に別の認証方式は必要 •サービスが必要とする認証要素によ り、実装に幅が出そう •新規登録フローについてはまだ手本 となるサービスはなさそう
終わり •質問などは @ritou までください •11/1(金)に #iddance やります