Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
2023/09/23 「AIキャラクターの言動に深みを持たせる」
Search
Sald ra
September 23, 2023
Programming
2
1.1k
2023/09/23 「AIキャラクターの言動に深みを持たせる」
【第1回】生成AIなんでもLT会 登壇資料
Sald ra
September 23, 2023
Tweet
Share
More Decks by Sald ra
See All by Sald ra
2024/12/05 AITuber本著者によるAIキャラクター入門 - AITuberの基礎からソフトウェア設計、失敗談まで
sr2mg4
2
880
2023/07/26 - AITuberコミュニティの 開放性と閉鎖性
sr2mg4
1
63
AIキャラについての諸考察
sr2mg4
1
350
2023 AIAD忘年会LT 資料
sr2mg4
0
990
AIキャラクター開発の側面から見る 新機能実装・検証の高速化の必要性
sr2mg4
1
920
ローカルAITuber勢の現在地と未来
sr2mg4
0
490
Other Decks in Programming
See All in Programming
詳解!defer panic recover のしくみ / Understanding defer, panic, and recover
convto
0
230
Swift Updates - Learn Languages 2025
koher
2
450
Go言語での実装を通して学ぶLLMファインチューニングの仕組み / fukuokago22-llm-peft
monochromegane
0
120
Honoアップデート 2025年夏
yusukebe
1
920
The state patternの実践 個人開発で培ったpractice集
miyanokomiya
0
160
MCPでVibe Working。そして、結局はContext Eng(略)/ Working with Vibe on MCP And Context Eng
rkaga
5
2k
Flutter with Dart MCP: All You Need - 박제창 2025 I/O Extended Busan
itsmedreamwalker
0
140
さようなら Date。 ようこそTemporal! 3年間先行利用して得られた知見の共有
8beeeaaat
2
1.3k
複雑なドメインに挑む.pdf
yukisakai1225
5
990
為你自己學 Python - 冷知識篇
eddie
1
340
意外と簡単!?フロントエンドでパスキー認証を実現する WebAuthn
teamlab
PRO
1
600
Introducing ReActionView: A new ActionView-compatible ERB Engine @ Rails World 2025, Amsterdam
marcoroth
0
560
Featured
See All Featured
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
59
9.5k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
131
19k
Designing for humans not robots
tammielis
253
25k
Fight the Zombie Pattern Library - RWD Summit 2016
marcelosomers
234
17k
Designing Experiences People Love
moore
142
24k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
367
27k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
23
3.6k
The Power of CSS Pseudo Elements
geoffreycrofte
77
5.9k
Making Projects Easy
brettharned
117
6.4k
RailsConf & Balkan Ruby 2019: The Past, Present, and Future of Rails at GitHub
eileencodes
139
34k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
12
1.1k
The Cult of Friendly URLs
andyhume
79
6.6k
Transcript
AIキャラクターの言 動に深みを持たせる 2023/09/23 サルドラ
皆さん AIキャラ作ってますか?
AIキャラ作成で 必ず当たる壁があります
「キャラ、薄くない…?」
今回はその話をしようと思いま す
AIキャラクターとは 「AIで発言内容を生成させ、会話させる」というジャンル • チャットアプリ • AI YouTuber(AITuber) • ツイッタラー •
ChatGPTで遊ぶのも入るかも つまり、今回のLTは「言語生成のAIの話」
自己紹介 名前:Saldra (@sald_ra) 働いてる場所:株式会社Pictoria コミュニティ運営 「あいちゅーばーわーるど」「ローカルLLMに向き合う会」 普段はAIにゲーム配信させてます (ネンちゃんかわいいから見てね)
本題
AIキャラクターの悩み とにかく発言が薄い! 画像は「衝動的なIT懐疑派JK」 最初のインパクトは大きいが、結局飽きる 飽きられないキャラクターはどう作る? ->大きな要素が二つある
タスクの切り分け
タスクを切り分ける 「コメントに対して以下の性格の人として返答する」 -> 一つのタスクとして大きすぎる。 発言にはもっと複雑な要素があるはず ->タスクを切り分けることで、思考回路を作っていく
タスクを切り分ける 例 「ダウナーな女子の日記生成AI」を作るとする
「ダウナーな女子の日記生成AI」を作る 日記に書く内容になり得る要素をピックアップ • 天気、食べたもの • あった出来事 • 人とのやりとり • 普段の悩み
• 感情の浮き沈み これをそれぞれシステムとして作成し、最後に統合させる
タスクの切り分け->深ぼり 各要素を更にシステムとして考えてみる 例:人とのやりとり 登場人物ごとの行動・それに対する日記の書き手の行動をLLM生成
切り分けたものを統合する 各要素が規定できたらそれを組み合わせて成果物を作成する これで完璧!・・・本当に?
LLMの選定
LLMの選定 意外と軽視されがち言語モデルの選定 • OpenAI: 超優秀だがめちゃめちゃ厳しい • Palm2: 優秀だが生成できる文章の長さがそこまで長くない • AIのべりすと:
優秀だが安くない きちんとタスクごとにLLMを使い分けてますか?
LLMの選定例 • 思いやりのある子の行動 ◦ GPT3.5で安く高速に生成 • ダウナーな子の行動、情動 ◦ OpenAIの(強い)倫理フィルターにひっかかるので、 AIのべりすと
• 最終的な日記の生成 ◦ OpenAIは無理にポジティブな内容に変形するので AIのべりすと 要件に合わせて柔軟なLLM選定を!
まとめ
まとめ • 「なぜそのキャラはそんな発言をする?」を複雑にするほど深みが増す • バックボーンを複雑にすることで魅力的な発言を生成させる • 言語モデルごとに思想があるので、きちんと言語を選定する これをやらずに「AIの発言はつまらない」は勿体ない!
おわり 作った日記生成ツールはどこかで触れるようにします 直近だと9/24(日)のAI AgentMeetup at Tokyoが最有力候補(学生無料) 興味を持った人はお気軽に連絡してください (@sald_ra)