Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
グロービスのテクノロジーシフト
Search
sue738
August 05, 2019
Technology
1
870
グロービスのテクノロジーシフト
しまねOSS協議会 オープンソースサロン・総会記念講演での講演資料です
sue738
August 05, 2019
Tweet
Share
More Decks by sue738
See All by sue738
グロービスの技術広報の歩み
sue738
1
990
グロービスのデジタル変革 - Agile Japan 2022
sue738
2
890
グロービスの開発組織(2021年)
sue738
1
230
GLOBISの開発組織
sue738
2
720
GLOBIS loves Ruby
sue738
0
370
heroku to hashicorp
sue738
0
990
Ottoについて調べてみた
sue738
0
820
Terraformでインフラ構築
sue738
0
930
RailsエンジニアのためのPhoenix Framework
sue738
0
810
Other Decks in Technology
See All in Technology
2024年にチャレンジしたことを振り返るぞ
mitchan
0
140
.NET 9 のパフォーマンス改善
nenonaninu
0
940
コンテナセキュリティのためのLandlock入門
nullpo_head
2
320
多領域インシデントマネジメントへの挑戦:ハードウェアとソフトウェアの融合が生む課題/Challenge to multidisciplinary incident management: Issues created by the fusion of hardware and software
bitkey
PRO
2
110
新機能VPCリソースエンドポイント機能検証から得られた考察
duelist2020jp
0
220
社内イベント管理システムを1週間でAKSからACAに移行した話し
shingo_kawahara
0
190
MLOps の現場から
asei
6
640
DUSt3R, MASt3R, MASt3R-SfM にみる3D基盤モデル
spatial_ai_network
2
140
Storage Browser for Amazon S3
miu_crescent
1
170
レンジャーシステムズ | 会社紹介(採用ピッチ)
rssytems
0
150
ずっと昔に Star をつけたはずの思い出せない GitHub リポジトリを見つけたい!
rokuosan
0
150
LINEヤフーのフロントエンド組織・体制の紹介【24年12月】
lycorp_recruit_jp
0
530
Featured
See All Featured
Docker and Python
trallard
42
3.1k
It's Worth the Effort
3n
183
28k
Fireside Chat
paigeccino
34
3.1k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
66
4.5k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
460
33k
Easily Structure & Communicate Ideas using Wireframe
afnizarnur
191
16k
Rails Girls Zürich Keynote
gr2m
94
13k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
243
12k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
53
5k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
356
29k
Practical Orchestrator
shlominoach
186
10k
Code Review Best Practice
trishagee
65
17k
Transcript
グロービスの テクノロジーシフト 末永 昌也 株式会社グロービス リードエンジニア
末永 昌也 @sue738 ・久留米高専 → 東京工業大学大学院卒業 ・2009年 HRTechベンチャーに入社しRubyエンジニア ・2012年 StartupWeekend東京大会優勝、世界
8位入賞 ・2013年 株式会社LOUPE共同創業 兼 CTO ・2016年 グロービスに1人目のエンジニアとしてジョイン ・2019年 デジタル部門の開発全般を統括 自己紹介 技術を使って社会をよくすることに興味があります なのでグロービスのEdTechを推進しています
GLOBISのご紹介
Vision
グロービス経営大学院 / ビジネススクール 日本語MBAプログラムの 年度別入学者数
グロービス・キャピタル・パートナーズ
書籍出版
None
None
None
None
None
EdTech 教育をテクノロジーでよくする
• 約300コースのビジネスナレッジ • 月額1,485円~で全てを学び放題 • 3分から始めれるマイクロラーニング
クリティカルシンキング 経営戦略 アカウンティング 変革のリーダーシップ 職場のメンタルヘルス・ マネジメント プログラミング教育のススメ プレゼンテーションスキル ブロックチェーン 個人情報保護って
なんだろう?
グロービス・ラーニング・プラットフォーム
https://www.globis.co.jp/news/release/20190212_gce.html
サービス開発の歴史
デジタル部門設立当初 • 正社員エンジニアゼロ • 複数の寄せ集めASPでのサービス提供 • UX、データの一貫性なんて考えられもしなかった エンジニアも何もない状態から寄せ集めのASPで顧客 にちゃんと価値を届けていたことは本当にすごいことと 思っています
1人目エンジニアとして入社 • 2016年9月正社員フルタイムエンジニアとして入社 • オフショア開発チームを活用 一人で立ち向かうにはラボ型のオフショア開発はかな り強力。オフショアは強力である一方で、管理できる人 が必要。
None
初期の Rails + Heroku 運用 • Rails の生産性の高さ • Heroku
でインフラを気にしない構成へ • 実質4ヶ月でのプロダクトローンチ
早急に来た AWS への移行 • 営業、ブランド力が強力でインフラもすぐに課題に • AWSへの移行を早急に実施 (Herokuも強力なのでReview apps等一部で現役で動いています)
アプリシフト • 隙間時間での学習は移動時間のスマホがメイン • スマホユーザとしては事前ダウンロードは必須 • 正社員アプリエンジニアゼロでの立ち上げを実施
フロントシフト • オンライン学習は世界的にも継続をしない傾向 • フロントでの体験・体感が重要 • フロントエンドにReactを採用(バックエンドRails)
None
GraphQLへの移行 • クライアントごとにAPI仕様の要望の多様性 • GraphQLの柔軟性の高さ Web iOS Android
グローバルへ • 海外向けグロービス学び放題「GLOBIS Unlimited」 • 中国向けグロービス学び放題「顧彼思無限学」
ビジネスアワード • 「第15回日本e-Learning大賞」 人財育成 人づくり特別部門賞 (2018) • 「HRアワード2018」 人材開発・育成部門 優秀賞
(2018) • 「Ruby biz Grand prix 2018」 特別賞 (2018) • 「第4回HRテクノロジー大賞」 ラーニングサービス部門 優秀賞 (2019) • 「2018年度中国学習プログラム大賞」 優秀賞 (2019)
複数プロダクト展開へ • オンライン学習サービス「グロービス学び放題」 • 学習プラットフォーム「グロプラ」 • フリーミアム型学習管理サービス「グロプラLMS」 • データ基盤「Learning Record
Store」 基本的には生産性の高さと顧客体験向上のため Rails + React でのプロダクト開発を行っています
AI領域への投資も • グロービス経営教育研究所 • 囲碁AIで世界を目指す「GLOBIS-AQZ」プロジェクト 2019年8月末の世界大会で優勝を 目指して取り組んでいます!
開発組織開発
入社当初の状況 • 支給されたPCはWindows (12インチLet’s note) • Githubのアカウントなかった • システムを作るといえばベンダーへの依頼 •
メールコミュニケーション
今の状況 • Mac Book Pro + 24インチディスプレイ • 社内Githubリポジトリ数100+ •
スクラムでのビジネスとエンジニアの共創 • Slackでのコミュニケーションが中心 • リモートワーク、副業も多数実施 • Zoomを使ったオンラインMTGも自然に
3名 22名 約50名 2016年 2017年 2018年 50名規模の開発組織へ急成長 • 約2年で50名規模の開発組織に •
デジタル部門全体の50%以上が開発者
開発メンバーの構成 • バックエンドエンジニア:22名 • フロントエンジニア:5名 • アプリエンジニア:5名 • デザイナ:7名 •
データエンジニア:4名 • SREエンジニア:5名 • QAエンジニア:1名 • プロダクトオーナー:7名
急拡大の中で課題も • 技術的負債の蓄積 • ビジョン・ミッションの浸透 • 開発優先順位の不明瞭さ • プロダクト間体験の一貫性 •
グロービスの中でのエンジニアのキャリア
スクラム開発の全体導入 • 全てのプロダクトチームでスクラムを導入 • スクラムコーチを招きスクラム導入を推進 • 認定スクラムマスター、認定プロダクトオーナー研修への 派遣も ビジネスのメンバーもスクラムイベントを 理解し開発を進めれている
OKRの導入・浸透 • 飛躍的成長を遂げるためOKRの導入を一部でトライ • 期中の注力ポイントのフォーカスと公開 • Winセッションを通したモチベーション施策 注力をはっきり決める納得感 公開することでの横連携のしやすさ
マトリクス組織化の推進 • 縦割りの中でのプロダクトの局所最適化が進んでいた • 専門領域に強いエンジニアを横断リーダーに抜擢 負債に立ち向かい、 継続して運用していけるプロダクトを維持
テクノロジー職制度を新設 • テクノロジースキルで評価される評価制度がなかった • 技術者のキャリアに即した評価制度ではなかった 技術的専門性を評価される制度を新設 専門性の追求かマネジメントか選べる制度に
GLOBISの組織文化
性善説を基にした経営 自由と自己責任 オープン 元々エンジニアフレンドリーな価値観
チームWay LEAD OUT: 前へ出ろ
自律を重視した自由な働き方 • リモートワーク、フレックス、副業制度 • カンファレンスや勉強会への参加 • 書籍等の購入支援 結果を出すことや、学びをチーム内に 還元する事が良しとされる
オフィススペースも変化 • クリエイティブスペースでのオープンなMTG • スタンディンスエリアでの雑談の促進 • 壁全面ホワイトボードによるクリエイティビティ向上 • アーロンチェアによる集中できる環境
自発的に開催される勉強会 • Ruby系書籍輪読会 • React勉強会 • Pythonハンズオン勉強会 • GraphQL勉強会 •
Infrastructure as a Code勉強会 • etc.
非テックメンバーの巻き込み • ゆるBIプロジェクトでデータ分析 • 技術部でビジュアルプログラミング • 全社員プログラミング研修を実施 • 今年度はAIプログラミングを全社で実施予定
日本最大のビジネススクール アジアNo.1のEdTechカンパニーへ