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BacklogWorld2023_元発電所設計者から見たBacklogについて
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tohge05
December 10, 2023
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BacklogWorld2023_元発電所設計者から見たBacklogについて
tohge05
December 10, 2023
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Transcript
元発電所設計者からみたBacklogについて ~ツールで変わる会議のあり方~ 2023/ 12 / 9 北海道ガス株式会社 峠 幸寛
峠 幸寛(とうげ ゆきひろ) 0から1が好き
峠 幸寛 X:@tohge05 出典 :https://www.asahi.com/articles/ASM633H 8BM63IIPE00B.html <経歴 2013年北ガスへ入社 > ▶【現場】 1年半 ガス工事現場監督
▶【ハードウェア開発】 4年 電力自由化への発電所開発 ▶【ソフトウェア開発】 5年 IoT・AWSの社内勉強 コミュニティ立上げ ▶【プロジェクトマネジメント】 1年 ※ Backlog使用歴 ちょうど1年 発注者の立場で、Backlogを利用
発電所開発とシステム開発を比べてみた 発電所開発 システム開発 ~まるでプラモデル作り~ ・配管、壁厚、床下寸法、 コンクリート打設等 「形あるものをどう配置するか」 → 配置する部品・配置方法に 技術が詰め込まれている。
~部品から自作でプラモを作る感覚~ ・要望、要件定義・・・・開発、テスト → 形がない部品を決めるために、 「いつどこで誰が何を決めたか、 要望に答えるための”この部品”」 に対して、責任と技術を詰め込む。
発電所開発とシステム開発を比べてみた 発電所開発 ~まるでプラモデル作り~ ・配管、壁厚、床下寸法、 コンクリート打設等 「形あるものをどう配置するか」 → 配置する部品・配置方法に 技術が詰め込まれている。 ~部品から自作でプラモを作る感覚~
・要望、要件定義・・・・開発、テスト → 形がない部品を決めるために、 「いつどこで誰が何を決めたか、 要望に答えるための”この部品”」 に対して、責任と技術を詰め込む。 システム開発
峠の感想 機能美な部分が素敵
サバイバルナイフは、 機能的にはシンプル。 でも、人間側が工夫すると いろんな使い道がある。 Backlogって、サバイバルナイフに似てる
「切る」「削ぐ」「割る」「刺す」「掘る」 「ほぐす」「フェザースティックを作る」 「ファイヤースターターで火花を放つ」 「枝でペグを作る」▶ 1つ機能でも、色々出来ちゃう。 Backlogのシンプルな機能で、色々できる部分が似ている。 特に、”情報の集約力”が魅力。 Backlogって、サバイバルナイフに似てる
• 親課題一覧 ・会議: アジェンダと議事録 ・ToDo: 何をすればいいか明確なもの ・課題: 複数のToDoが発生し得るもの ・成果物: 各工程におけるレビュー対象物 ・タスク: 成果物を修正する内容 ・変更管理: 仕様変更に伴う 「前提条件、原因、対応方法、工数、 対応結果、運用上の注意点」を整理
Backlog利用ルールについて#1
会議カードのサンプル ▪アジェンダ --- 議事録 【会議名】 【日時】2023年月日() 【場所】北海道ガスグループ本社 ◦◦室 【出席者(敬称略)】 北ガス:峠 【資料】
【議題】 【決定事項】 【ToDo】 【主な議事内容(決定事項、TODO事項を中心に記載)(敬称略)】
会議カードを育てる ▪アジェンダ <BacklogWorld〜4年振りのオフライン開催〜> ・ 自己紹介_北ガス 峠 :趣味は焚き火です。 資料: ファイルURL <BacklogWorldを全力で楽しむ>
・FULLFULLさんの明太フランスパン 資料: スプレッドシートURL --- 議事録 【イベント名】 BacklogWorld Re:Boot 23
• 全ての課題ステータスを完了は、プロマネのみ実施 • 会議中の”ToDo”を子課題としてぶら下げる。 成果物(設計書)へのToDoは、”タスク”として子課題 Backlog利用ルールについて#2 会議: <議事録本文> 【ToDo】 課題キー:ToDo①
課題キー:ToDo② 課題キー:ToDo③ 課題キー:タスク① 課題キー:タスク② 課題キー:タスク③ ToDo① ToDo② ToDo③ 成果物:A タスク① タスク② タスク③ 成果物:B
私のBacklogのお気に入り 1.資料保存 ~SVNとファイルの使い分け~ 2.会議カードの運用 3.孫課題が作成できないこと
▪SVN ・承認が必要なもの、 互いに更新する可能性があるものを保存 →資料の履歴管理のため。 「最新版どれ?」と「後戻り」を無くす。 ▪ファイル ・”打合せ時点”の資料を格納。 ファイルURLをアジェンダへ追記。 例:20231209_BacklogWorld_14:50_峠 →資料へのアクセス性を高めるため。
「今日の打合せ資料どこ?」を無くす。 1.資料保存 ~SVNとファイルの使い分け~
2.会議カードの運用 <ポイント> ①アジェンダの追記+事前連絡 ②確認事項は資料名がわかるようにスクショ張付け ③アジェンダを上からなぞれば、会議完了
<ポイント> ①アジェンダの追記+事前連絡 ▶追加の依頼事項は全て事前に記載 ②確認事項は資料名がわかるようにスクショ張付け ▶Excelの吹出しによる修正依頼よりスクショが楽 ▶更新結果もスクショ。ファイルを開かずチェック ③アジェンダを上からなぞれば、会議完了 ▶すり合わせ内容の集約 ▶ファイル保存で資料を探す手間をゼロに 2.会議カードの運用
会議カードを育てる 2.会議カードの運用 ▪アジェンダ <BacklogWorld〜4年振りのオフライン開催〜> ・ 自己紹介_北ガス 峠 :趣味は焚き火です。 資料: ファイルURL
<BacklogWorldを全力で楽しむ> ・FULLFULLさんの明太フランスパン 資料: スプレッドシートURL --- 議事録 【イベント名】 BacklogWorld Re:Boot 23 ①追記 ①追記 ②スクショ張り付け ③ 上 か ら 確 認 す れ ば 会 議 が 終 わ る
会議カードに貼付るスクリーンショットのこだわり 2.会議カードの運用
会議カードに貼付るスクリーンショットのこだわり 2.会議カードの運用
会議カードに貼付るスクリーンショットのこだわり ▪アジェンダ <BacklogWorldを全力で楽しむ> ・ 明太フランスパン 資料:ファイルURL ・資料の場所が明確 ▶「資料どこだっけ?」を無くす ・資料中の確認対象が明確 ▶「どこに書いてあるっけ?」を無くす 〜会議への集中力を保てる〜
会議カードへのアジェンダ集約イメージ ToDo① 依頼① 依頼② 依頼③ 返答① 指摘① 指摘② ▪アジェンダ <依頼事項>
①AAA ②BBB ③CCC <確認事項> 返答内容①について 資料: fileURL <資料への指摘> ① 資料のスクショ#1 ② 資料のスクショ#2 ToDo③ ToDo② ToDo④ 事前にアジェンダで全やり取りを拾い上げ、 定例会議後に子課題を生めば、抜け漏れが無い 2.会議カードの運用 情報集約!
2.会議カードの運用 Before 【会議】 進捗報告 作業依頼 資料提示 資料への指摘 資料説明 意思決定
ディスカッション Backlogを活用した会議の変化
Backlogを活用した会議の変化 Before After 【会議】 進捗報告 作業依頼 資料提示 資料への指摘 資料説明
意思決定 ディスカッション 【Backlog】 進捗報告(+子課題にて催促) 作業依頼 資料提示 資料への指摘(+指摘への回答) 【会議】 資料説明 意思決定 (予め上層部へ確認) ディスカッション +具体的なテーマ 協議内容の濃度が高まり、会議時間が週4時間➡1時間へ 2.会議カードの運用
会議カードの締め方 ▪締める流れ ① 議事録完成時:ステータス「未処理」→「処理中」 ② コメント欄 :各社のPLが「“承認“」と記載 ③ 全社承認後 :ステータス「処理済み」 ④ 子課題「ToDo」が全て完了後
:「会議」ステータス「完了」 ▪つまり「会議」の看板ボードが表すこと 未処理 : アジェンダ or 議事録作成待ち 処理中 : 各社の承認待ち 処理済み: ToDoの完了待ち 完了 : 全て完了 2.会議カードの運用
会議カードの締め方 ▪ 工程完了時 <着手未完了事項> 処理済み: ToDoの完了待ち➡ 期限を切り直し <履歴の管理> ・種別:「会議」 ・マイルストーン:「要件定義」 ・Excel(コメントあり)でダウンロード
→ ダウンロードExcelをSVNに入れてコミット 工程完了報告+議事録(承認履歴)+成果物の全てが揃った リビジョンがSVNへ形成される。 2.会議カードの運用 情報集約!
3.孫課題が作成できないこと <Backlog 利用_1か月目> あれ、孫課題できない! なんでだろう。。。 <現在> うん、孫課題は作れない方がいいなぁ。 作れるとBacklogの機能美が失われてしまう(´;ω;`)
”孫課題”を好きなツールから整理してみた ツール 利用用途 利用者・利用方法 データ・情報の流れ マインドマップ ・思想を深める ・カテゴリ整理 個人が頭の整理に 利用
個人の中での対流 ~池のようなもの~ コミュニケーション ツール ・掲示板形式の 公開対話 チームが テーマ毎に コメント 常に流れる ~川のようなもの~ プロジェクト管理 ツール ・プロジェクト 管理 複数チームが 各自検討を進め 作業を管理 全てを受めて管理 ~ダムのようなもの~ 3.孫課題が作成できないこと
・複数チームの複数人数をコントロールする上では、 シンプルな管理方法で運用したい。 ▶”孫”課題形成は独自ルールが生まれ過ぎる可能性大 ▶”複雑なルールを覚える”作業は排除すべき。 「管理のための管理が生まれてしまう」 3.孫課題が作成できないこと ”孫課題”を好きなツールから整理してみた ツール 利用用途 利用者・利用方法
データ・情報の流れ プロジェクト管理 ツール ・プロジェクト 管理 複数チームが 各自検討を進め 作業を管理 全てを受めて管理 ~ダムのようなもの~
UNIXのターミナル ”ls”コマンドで”空”なら「何も表示されない」美しさ ➡ 表示しない・表示させないという機能をあえて持たせている。 人間側が工夫した管理は、複数チームの複数名が関わっても、 綺麗に管理できる状態になりやすいのでは?と思う。※個人的な感想 3.孫課題が作成できないこと 「沢山の機能がある便利そうな10徳ナイフ」よりも、 機能美を追求した「1本のナイフ」をどう扱えるか? 人間が試されているように見えた。
・Backlogの最大の魅力は”情報集約力” ・集約情報の利用しやすさの担保ために、 ”孫課題を生成させない”機能を実装。 ・使い方と工夫次第で、 効果的で高密度な会議を形成できる ※Backlogは人間側の工夫力を試している まとめ