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元発電所設計者から見たBacklogについて_20231005
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tohge05
October 05, 2023
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元発電所設計者から見たBacklogについて_20231005
tohge05
October 05, 2023
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Transcript
元発電所設計者からみたBacklogについて ~ツールで変わる会議のあり方~ 2023/ 10 / 5 北海道ガス株式会社 峠(とうげ) JBUG札幌#9 仕事の“うまい”進め方
〜経験をシェアしよう〜
峠 幸寛(Tohge Yukihiro) 出典:https://www.asahi.com/articles/ASM633H8BM63IIPE00B.html <経歴> ▶【現場】 1年半 ガス工事現場監督 ▶【ハードウェア開発】 4年 電力自由化への発電所開発
▶【ソフトウェア開発】 2年 IoT・AWSの社内勉強 コミュニティ立上げ ▶【プロジェクトマネジメント】 1年 発注:① 調定システム ② 督促回収システム ※ 私のBacklog使用歴 10か月
発電所開発とシステム開発を比べてみた 発電所開発 ~まるでプラモデル作り~ ・配管、壁厚、床下寸法、 コンクリート打設等 「形あるものをどう配置するか」 → 配置する部品・配置方法に 技術が詰め込まれている。 システム開発
~部品から自作でプラモを作る感覚~ ・要望、要件定義・・・・開発、テスト → 形がない部品を決めるために、 「いつどこで誰が何を決めたか、 要望に答えるための”この部品”」 に対して、責任と技術を詰め込む。
発電所開発とシステム開発を比べてみた 発電所開発 ~まるでプラモデル作り~ ・配管、壁厚、床下寸法、 コンクリート打設等 「形あるものをどう配置するか」 → 配置する部品・配置方法に 技術が詰め込まれている。 システム開発
~部品から自作でプラモを作る感覚~ ・要望、要件定義・・・・開発、テスト → 形がない部品を決めるために、 「いつどこで誰が何を決めたか、 要望に答えるための”この部品”」 に対して、責任と技術を詰め込む。
峠の感想 機能美な部分が素敵
サバイバルナイフは、 機能的にはシンプル。 でも、人間側が工夫すると いろんな使い道がある。 Backlogって、サバイバルナイフに似てる
「切る」「削ぐ」「割る」「刺す」「掘る」 「ほぐす」「フェザースティックを作る」 「ファイヤースターターで火花を放つ」 「枝でペグを作る」▶ 1つ機能でも、色々出来ちゃう。 Backlogのシンプルな機能で、色々できる部分が似ている。 特に、”情報の集約力”が魅力。 Backlogって、サバイバルナイフに似てる
• 親課題一覧 ・会議: アジェンダと議事録 ・ToDo: 何をすればいいか明確なもの ・成果物: 各工程におけるレビュー対象物 ・タスク: 成果物を修正する内容 ・変更管理: 仕様変更に伴う 「前提条件、原因、対応方法、工数、 対応結果、運用上の注意点」を整理 ・課題: 複数のToDoが発生し得るもの
Backlog利用ルールについて#1
会議カードのサンプル ▪アジェンダ --- 議事録 【会議名】 【日時】2023年月日() 【場所】北海道ガスグループ本社 ◦◦室 【出席者(敬称略)】 KG:峠 【資料】
【議題】 【決定事項】 【ToDo】 【主な議事内容(決定事項、TODO事項を中心に記載)(敬称略)】
会議カードを育てる ▪アジェンダ <オフライン JBUGについて> ・ 自己紹介 資料: ファイルURL <焚火について_峠追記> ・
資料写真: ファイルURL ★下記写真はどこで撮影しました? ← ”スクショ貼り付け” <その他共有事項> ・ 懇親会では、色んなと交流したい。 --- 議事録 【会議名】 JBUG_Sapporo_オフラインミーティング#9 【日時】2023年10月5日(木) 【場所】EZOHUB 【出席者(敬称略)】 KG:峠
• 全ての課題ステータスを完了は、プロマネのみ実施 • 会議中の”ToDo”を子課題としてぶら下げる。 成果物(設計書)へのToDoは、”タスク”として子課題 Backlog利用ルールについて#2 会議: <議事録本文> 【ToDo】 課題キー:ToDo①
課題キー:ToDo② 課題キー:ToDo③ 課題キー:タスク① 課題キー:タスク② 課題キー:タスク③ ToDo① ToDo② ToDo③ 成果物:A タスク① タスク② タスク③ 成果物:B
私のBacklogのお気に入り 1.資料保存 ~SVNとファイルの使い分け~ 2.会議カードの運用 3.孫課題が作成できないこと
▪SVN ・承認が必要なもの、 互いに更新する可能性があるものを保存 →資料の履歴管理のため。 「最新版どれ?」と「後戻り」を無くす。 ▪ファイル ・”打合せ時点”の資料を格納。 ファイルURLをアジェンダへ追記。 例:20231005_JBUG#9プレゼン_峠 →資料へのアクセス性を高めるため。
「今日の打合せ資料どこ?」を無くす。 1.資料保存 ~SVNとファイルの使い分け~
<ポイント> ①アジェンダの追記+事前連絡 ②確認事項は資料名がわかるようにスクショ張付け ③アジェンダを上からなぞれば、会議完了 2.会議カードの運用
<ポイント> ①アジェンダの追記+事前連絡 ▶追加の依頼事項は全て事前に記載 ②確認事項は資料名がわかるようにスクショ張付け ▶Excelの吹出しによる修正依頼よりスクショが楽 ▶更新結果もスクショ。ファイルを開かずチェック ③アジェンダを上からなぞれば、会議完了 ▶すり合わせ内容の集約 ▶ファイル保存で資料を探す手間をゼロに 2.会議カードの運用
会議カードを育てる ▪アジェンダ <オフライン JBUGについて> ・ 自己紹介 資料: ファイルURL <焚火について_峠追記> ・
資料写真: ファイルURL ★下記写真はどこで撮影しました? <その他共有事項> ・ 懇親会では、色んなと交流したい。 --- 議事録 【会議名】 JBUG_Sapporo_オフラインミーティング#9 【日時】2023年10月5日(木) 【場所】EZOHUB 【出席者(敬称略)】 KG:峠 2.会議カードの運用 ③ 上 か ら 確 認 す れ ば 会 議 が 終 わ る ①追記 ①追記 ①追記 ①確認 ②スクショ張り付け
会議カードへのアジェンダ集約イメージ ToDo① 依頼① 依頼② 依頼③ 返答① 指摘① 指摘② 会議: ▪アジェンダ
<依頼事項> ①AAA ②BBB ③CCC <確認事項> 返答内容①について 資料: fileURL <資料への指摘> ① 資料のスクショ#1 ② 資料のスクショ#2 ToDo③ ToDo② ToDo④ 事前にアジェンダで全やり取りを拾い上げ、 定例会議後に子課題を生めば、抜け漏れが無い 2.会議カードの運用 情報集約!
BackLogを活用した会議の変化 【会議】 進捗報告 作業依頼 資料提示 資料への指摘 資料説明 意思決定 ディスカッション 2.会議カードの運用
Before
BackLogを活用した会議の変化 Before After 【会議】 進捗報告 作業依頼 資料提示 資料への指摘 資料説明 意思決定
ディスカッション 【Backlog】 進捗報告(+子課題にて催促) 作業依頼 資料提示 資料への指摘(+指摘への回答) 【会議】 資料説明 意思決定 (予め上層部へ確認) ディスカッション +具体的なテーマ ▶ 1時間くらい余裕で会議時間が削れる + 協議内容の濃度が高まる 2.会議カードの運用
3.孫課題が作成できないこと <Backlog 利用_1か月目> あれ、孫課題できない! なんでだろう。。。 <現在> うん、孫課題は作れない方がいいなぁ。 作れるとBacklogの機能美が失われてしまう(´;ω;`)
”孫課題”を好きなツールから整理してみた ツール 利用用途 利用者・利用方法 データ・情報の流れ マインドマップ ・思想を深める ・カテゴリ整理 個人が頭の整理に利用 個人の中での対流
~池のようなもの~ コミュニケーション ツール ・掲示板形式の 公開対話 チームが テーマ毎にコメント 常に流れる ~川のようなもの~ プロジェクト管理 ツール ・プロジェクト 管理 複数チームが 各自の検討を進め、 作業を管理 全てを受めて管理 ~ダムのようなもの~ 3.孫課題が作成できないこと
ツール 利用用途 利用者・利用方法 データ・情報の流れ プロジェクト管理 ツール ・プロジェクト 管理 複数チームが 各自の検討を進め、
作業管理する 全てを受めて管理 ~ダムのようなもの~ ・複数チームの複数人数をコントロールする上では、 シンプルな管理方法で運用したい。 ▶”孫”課題形成は独自ルールが生まれ過ぎる可能性大 ▶”複雑なルールを覚える”作業は排除すべき。 「管理のための管理が生まれてしまう」 3.孫課題が作成できないこと ”孫課題”を好きなツールから整理してみた
UNIXのターミナル ”ls”コマンドで”空”なら「何も表示されない」美しさ ➡ 表示しない・表示させないという機能をあえて持たせている。 人間側が工夫した管理は、複数チームの複数名が関わっても、 綺麗に管理できる状態になりやすいのでは?と思う。※個人的な感想 3.孫課題が作成できないこと 「沢山の機能がある便利そうな10徳ナイフ」よりも、 機能美を追求した「1本のナイフ」をどう扱えるか? 人間が試されているように見えた。
・Backlogの最大の魅力は”情報集約力” ・集約情報の利用しやすさの担保ために、 ”孫課題を生成させない”機能を実装。 ・使い方と工夫次第で、 効果的で高密度な会議を形成できる ※Backlogは人間側の工夫力を試している まとめ