Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
「エンジニアリングマネージャーのしごと」勉強してみた
Search
虎の穴ラボ株式会社
February 27, 2024
Business
2
420
「エンジニアリングマネージャーのしごと」勉強してみた
虎の穴ラボ株式会社
February 27, 2024
Tweet
Share
More Decks by 虎の穴ラボ株式会社
See All by 虎の穴ラボ株式会社
Tailwind CSSとAtomic Designで実現する効率的な Web 開発の事例
toranoana
1
380
Denoについて、同人誌記事を出しました+update
toranoana
0
82
【虎の穴ラボ Tech Talk #2】プロンプトエンジニアリング
toranoana
0
30
20241121_[TechTalk#2]虎の穴ラボでのLLMについて取り組み紹介
toranoana
0
54
社内チャットへRAG導入した話(Tech Talk #2)
toranoana
0
63
Deno Deploy で Web Cache API を 使えるようになったので試した知見
toranoana
1
330
【虎の穴ラボ Tech Talk】虎の穴ラボTech Talk説明資料
toranoana
0
240
虎の穴ラボ Tech Talk_CDKでFargate環境構築
toranoana
1
270
虎の穴ラボスキルアップ支援制度の利用例
toranoana
0
1.9k
Other Decks in Business
See All in Business
アウトドアで実施可能なチームビルディングゲーム「ロゲイニングカード」
chibanba1982
PRO
0
150
採用ピッチ_ITインフラ本部_SRE部.pdf
owada
0
210
10年間の振り返りと抱負 / 10-Year Reflection and Aspirations
toma_sm
0
170
enechain company deck
enechain
PRO
8
96k
P2B Haus法人サポータープランのご提案
sotarok
2
1.1k
かさね社会保険労務士事務所_事業紹介
kasane_sr
0
120
イオリア株式会社 会社説明資料
aeoliainc
0
160
ヘリウムリング&フープリレーアクティビティ
chibanba1982
PRO
0
410
면접으로 직행하는 데이터 분석 포트폴리오 | 2025년 1월 세미나
datarian
0
460
プロジェクトマネジメント疑似体験ゲーム「プロジェクトテーマパーク」
chibanba1982
PRO
0
260
ロジカルシンキング研修用スライド
chibanba1982
PRO
0
200
コンセンサスゲーム「雪山での遭難」
chibanba1982
PRO
0
460
Featured
See All Featured
Code Reviewing Like a Champion
maltzj
521
39k
Designing on Purpose - Digital PM Summit 2013
jponch
116
7k
A Modern Web Designer's Workflow
chriscoyier
693
190k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
44
13k
Rebuilding a faster, lazier Slack
samanthasiow
79
8.8k
Facilitating Awesome Meetings
lara
50
6.2k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
127
18k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
205
24k
実際に使うSQLの書き方 徹底解説 / pgcon21j-tutorial
soudai
171
50k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
327
24k
Reflections from 52 weeks, 52 projects
jeffersonlam
348
20k
Product Roadmaps are Hard
iamctodd
PRO
50
11k
Transcript
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 〜『エンジニアリングマネージャーのしごと』を勉強してみた!!〜
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 氏名 -
西田(とらNsd) 職種 - 虎の穴ラボ (同人誌などを扱うとらのあなのエンジニアが所属する会社) - 通販システム エンジニア & リーダー 好きな作品 - ラブライブ!シリーズ、Fateシリーズ - 今期は『勇気爆発バーンブレイバーン』『僕の心のヤバイやつ』他 自己紹介 2
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 〜はじめに〜 3
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. ▼ 今日話すこと
社内の管理職を対象に エンジニアリングチームマネージャーのしごと という本を読んでチョットワカッタので 内容紹介や実践結果など ▼ この本について ・エンジニアリングチームのマネジメントの 仕事全般を紹介 ・マネージャーに必要な考え方やスキルを解説 はじめに 4
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 前半 -
自分自身の管理について - マネジメント業務で必要なツールやプロセスの紹介 中盤 - スタッフとの関係性の構築 - モチベーションの理解 - 評価や採用などを解説 後半 - 社内政治 - 難しい状況での判断 - その後のキャリアについて 本の構成 5
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 前半 -
自分自身の管理について - マネジメント業務で必要なツールやプロセスの紹介 中盤 - スタッフとの関係性の構築 - モチベーションの理解 - 評価や採用などを解説 後半 - 社内政治 - 難しい状況での判断 - その後のキャリアについて 本の構成 6 本を読みつつ 効果のありそうな内容を ピックアップして実践
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 本の内容と実践 ①
活動を分類して生産性を高める ② コミュニケーションの媒体 ③ プロジェクトの締めくくりに ④ 偽りの生産性の罠から脱出する アジェンダ 7
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. ① 活動を分類して生産性を高める
8
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 【本の内容】 ◯
プログラマのとき - コードを書くことやテストを終わらせること 達成感⤴⤴ - チケット化したタスクの完了 ◯ マネージャーになると... - 他の人と働いているため、明確に自分がやった感じがない 満足感⤵⤵ - 多数の小さなタスクに取り組んでいる - MTGや議論に時間を費やしている - 仕事を邪魔されることが増える 活動を分類して生産性を高める 9
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. マネージャーが満足感を得て、自身の仕事に意味があると気づくために マネージャーの活動を4つに分類
1. 情報収集 会社やチームで何が起こっているか理解しタスク化するために必要 2. 意思決定 休暇の承認から案件の決定まで決定権は管理者の特権 3. ナッジング 議論に対して自身の観点を提供 4. ロールモデル ものごとをきちんと実行し他の社員のお手本となる 活動を分類して生産性を高める 10
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 【実践】とあるマネージャーの1日 活動を分類して生産性を高める
11 時間 内容 分類 08:50 メールや未読のチャットを確認 情報収集 09:00 チャット返信、自分の観点を伝える ナッジング 09:15 昨日面接した人に内定を出すことを決める 意思決定 10:00 朝会ついでに同僚と最近の仕事の話題 情報収集 11:00 採用MTGに参加して次の面接候補者を決定 意思決定 12:00 MTG時に同僚へ先日のリリースが社内で評価されていると伝える ロールモデル
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 【実践】とあるマネージャーの1日
活動を分類して生産性を高める 12 時間 内容 分類 13:00 新しいメールやメッセージを確認 情報収集 15:00 働き方改善についてMTG 新しい手法を自チームで導入して他チームへ展開することを決める 意思決定 ロールモデル 16:00 ToDoを消化 ロールモデル 17:00 プルリクエストのレビュー 意思決定 17:30 チャットで行われている議論に参加 ナッジング 18:00 定時で退勤 ロールモデル
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 1ヶ月の集計 1.
情報収集 ・・・ 28% 2. 意思決定 ・・・ 19% 3. ナッジング ・・・ 24% 4. ロールモデル・・・ 29% (意外と!?) バランスよくマネジメントしてる! 俺、ちゃんと仕事してる!! 活動を分類して生産性を高める 13
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. ② コミュニケーションの媒体
14
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 【本の内容】 ・コミュニケーションは全ての仕事を繋げる存在
・用途に合わせて適切な媒体を選ぶ必要がある 1. 対面 :評価や即時に意見をすり合わせる打ち合わせに最適 2. メール :記録が残るので見返したい情報を伝えるのに最適 3. ドキュメント:アイディアを共有する場合に便利 4. チャット :ざっくばらんな意見交換や質問に向いている コミュニケーションの媒体 15
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 【実践】 ・適切な媒体の選択を意識するようにチーム内に展開
- 対面 認識違いが発生しそうな場合はMeet(Web会議)をすること - メール 社内のメール文化がないのでBacklog(掲示板)を使用 長期的な課題がある場合に使用すること - ドキュメント 対面と組み合わせて議論が空中戦にならないように共有すること - チャット yes/noで回答可能な簡単な質問の場合にSlackを使用すること コミュニケーションの媒体 16
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 【実践】 ・元々社内でもツールの使い分けや資料の共有を推奨していたので
再確認的な要素が強かった - Meet,Backlog,Slackを使い分けること - Meetをする場合は共有できる資料を用意すること ・今後の課題 - 面識の少ない人とのMeetをスムーズに行うこと - Backlogの記載が丁寧になりすぎて時間がかかってしまうこと コミュニケーションの媒体 17
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. ③ プロジェクトの締めくくりに
18
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 【本の内容】 ・次のプロジェクトが始まるまでに充電時間が必要
1. お祝い チームでランチや飲み会、成果に対して感謝を忘れずに 2. 技術負債の整理 省略した機能や暫定対応したものの対処 3. 自分の時間 自己学習の時間を取る 4. 振り返り プロジェクトについて振り返り、次回にもっとうまくできることを議論 プロジェクトの締めくくりに 19
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 【実践】 ・いままで
- テトリスのごとく開発が終わったら次の開発を敷き詰めてた。。 ・改善後 - 充電時間を考慮したスケジューリングを実施 - 技術負債の整理と自分の時間を取ることに注力 結果として - チーム内残業時間:平均3時間減⤵⤵ - チーム内学習時間:平均3時間増⤴⤴ プロジェクトの締めくくりに 20
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. ④ 偽りの生産性の罠から脱出する
21
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 【本の内容】 ・新しいドキュメントや新着メールの確認、MTGへの参加など
常にインプットに気を奪われていないか ・それらに反応することでしか満足感を感じられなくなっていないか ・それは 偽の生産性の感覚である 偽りの生産性の罠から脱出する 22
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 【本の内容】 ・脳を休ませ
創造的なことに使う時間を確保することが大切 - 毎週10%を何もしない時間枠として確保 - オフィスを離れて散歩したり、シャワーを浴びたりして アイデア(問題に対する新しい解決方法など)を見つける 偽りの生産性の罠から脱出する 23
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 【実践】 ・とはいえ何もしない時間を確保するのが難しい。。
・就業後の散歩やランニング中に仕事について「ボー」っと考えることに - 結構考えが出てくる(いやマジで) - タスクの作業漏れがあったな、とか - メンバーに振った作業で説明不足があったな、とか - いま書いてるソースでもっと効率化するロジックがあるな、とか - 帰ってきたら忘れてる。。 - スマホにメモることにして解決 ➡ 次の日の仕事に活かせる! 偽りの生産性の罠から脱出する 24
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. 〜終わりに〜 25
Copyright (C) 2024 Toranoana Inc. All Rights Reserved. ・難しくなく、読みやすい ・具体的な事例の記載あり
・マネージャー初心者の入門も、 経験者の振り返り用にもOK 終わりに 26 ちょっと 理解した