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多すぎた「隠し味」-シェフ秘伝のレシピから見えてくるものとは? / Too many “hidden flavors”

yayoi_dd
April 20, 2023

多すぎた「隠し味」-シェフ秘伝のレシピから見えてくるものとは? / Too many “hidden flavors”

弥生株式会社 もくテク
弥生QAエンジニアと品質を考える会 ~カレーづくしの考察集~(2023/04/20)
https://mokuteku.connpass.com/event/275711/

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April 20, 2023
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Transcript

  1. 多 す ぎ た 「 隠 し 味 」 ー

    シ ェ フ 秘 伝 の レ シ ピ か ら 見 え て く る も の と は ? 弥 生 株 式 会 社 福 田 柾 也
  2. やってみたこと ①依頼者側と作成者側の情報量の格差を埋めるようにした パターン網羅表 画面遷移図 画面A 画面B 画面C 画面F 画面E 画面D

    画面G 画面I 画面H 議事録 ------------ ------------ ------------ 仕様決めメモ ------------ ------------ ------------ 過去資料 ------------ ------------ ------------ 新人さん へぇ、こんな風になってたんだなぁ
  3. やってみた結果 ①依頼者側と作成者側の情報量の格差を埋めるようにした Good Bad 一番早くできるパターン で作ってねー 店長 新人さん あぁ、 パターンAの

    ケースか 新人さん 確認するものが 多いなぁ テスト設計書 外部設計書 画面遷移図 過去資料 ---------------- ---------------- ---------------- ------------ 前提を揃えることができた 作業着手までの資料確認の時間が増えた
  4. やってみた結果 ②過去の障害や確認観点の経緯、背景となる補足情報をテスト設計書に書 き込んだ Good Bad おお、助かる!(この調子で 他のレシピも任せたいなぁ) 店長 新人さん 書くことが多い

    なぁ・・・ テスト設計書 ---------------------- ---------------------- ---------------------- ---------------------- ---------------------- ---------------------- 店長、手順が間 違ってるんで直 しときますね 店長 新人さんがテスト設計の不備やミスを 指摘、修正できるようになった 依頼側の準備作業が増えた 背景 経緯 過去障害
  5. 新人が増えたときどうする?(今後の話) 導入作業としては、下記を想定 • ①全体の概要を画面遷移図で説明 – ざっくりの全体像を知る • ②基本動作網羅テストの実施 – ここで細かな画面単位の機能を触ってみる

    • これ以降は個別の案件ごとに設計書を個別に確認する時間を設ける – 設計の背景や経緯が書かれているので、テストの意図もここで理解できる
  6. まとめ • これまで一人で行っていた作業を別の人に依頼したら、想像していたもの と異なるものが出来上がった • 原因を分析してみると、作業を依頼する側に 「経験則に基づく隠れたこだ わり」があり、それが依頼される側に伝わっていないことが分かった • 上記を解決するため、以下の取り組みを行った

    – 依頼者側と作成者側の情報量の格差を埋める – 過去の障害、経験から得られた情報をテスト設計書に書き込む • さらなる取り組みとして、情報はただ渡すだけではなく、読み方まで伝え る。上流工程の成果物にも経緯や背景を記載する、を実践中