Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
動作する読みやすいE2Eを目指して/Aim for readable E2E
Search
Culvert
October 16, 2024
Technology
1
110
動作する読みやすいE2Eを目指して/Aim for readable E2E
XP祭り2024の発表資料です。
Culvert
October 16, 2024
Tweet
Share
More Decks by Culvert
See All by Culvert
受け入れテスト駆動開発で不確実性に段階的に対処する/Addressing Uncertainty Incrementally with Acceptance Test-Driven-Development
culvert
3
1.2k
ソフトウェアの設計を学び、メンテナンスしやすいテストを作ろう / Learn software design, Create tests that are easy to maintain
culvert
3
2.4k
私が経験したアジャイルテスト
culvert
4
1.3k
NaITE__32_First_ML.pdf
culvert
0
350
naite31_jstqb_tm
culvert
0
500
地域の子どもを地域で育てる
culvert
0
180
モヤモヤと向き合う
culvert
0
540
デブサミに行ってきた話
culvert
0
110
Other Decks in Technology
See All in Technology
組織に自動テストを書く文化を根付かせる戦略(2024冬版) / Building Automated Test Culture 2024 Winter Edition
twada
PRO
13
3.7k
ずっと昔に Star をつけたはずの思い出せない GitHub リポジトリを見つけたい!
rokuosan
0
150
Storage Browser for Amazon S3
miu_crescent
1
140
C++26 エラー性動作
faithandbrave
2
730
Oracle Cloud Infrastructure:2024年12月度サービス・アップデート
oracle4engineer
PRO
0
180
PHPからGoへのマイグレーション for DMMアフィリエイト
yabakokobayashi
1
170
1等無人航空機操縦士一発試験 合格までの道のり ドローンミートアップ@大阪 2024/12/18
excdinc
0
160
Fanstaの1年を大解剖! 一人SREはどこまでできるのか!?
syossan27
2
170
WACATE2024冬セッション資料(ユーザビリティ)
scarletplover
0
200
スタートアップで取り組んでいるAzureとMicrosoft 365のセキュリティ対策/How to Improve Azure and Microsoft 365 Security at Startup
yuj1osm
0
210
Oracle Cloudの生成AIサービスって実際どこまで使えるの? エンジニア目線で試してみた
minorun365
PRO
4
280
サービスでLLMを採用したばっかりに振り回され続けたこの一年のあれやこれや
segavvy
2
410
Featured
See All Featured
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
327
38k
GraphQLとの向き合い方2022年版
quramy
44
13k
The Art of Programming - Codeland 2020
erikaheidi
53
13k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
27
3.5k
The Myth of the Modular Monolith - Day 2 Keynote - Rails World 2024
eileencodes
17
2.3k
VelocityConf: Rendering Performance Case Studies
addyosmani
326
24k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
157
23k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
222
9k
Why You Should Never Use an ORM
jnunemaker
PRO
54
9.1k
KATA
mclloyd
29
14k
Building a Scalable Design System with Sketch
lauravandoore
460
33k
Transcript
動作する読みやすい E2Eを目指して 2024/9/28 XP祭り
2 藤原 考功(Takanori Fujiwara) ・株式会社ユーザベースの社員(テストエンジニア) ・XP祭り実行委員 ・JSTQB(Japan Software Testing Qualification
Board)技術委員 自己紹介 https://www.shoeisha.co.jp/book/detail/9784798186061
3 E2Eテスト(以下、E2E)に対する改善活動 今日お話しすること
4 • 画面やAPIなどの仕様を、 利用者の立場で記述する • 上記に、動作を確認するための手順が 自動テストとして紐付いている 本セッションにおける「E2E」
5 • 動作するドキュメント ◦ 利用者の立場から見た仕様が書かれている ◦ 自動テストとして動かすことができる 本セッションにおける「E2E」 特に、最新の仕様がタイムリーに反映されていることが重要だと思っています
6 • 仕様を理解できる記述になっている ◦ 利用者の立場から見た仕様が書かれている • 安定して動作する ◦ 自動テストとして動かすことができる 「E2E」が備えていてほしい要素
発表の都合上、後者の「安定して動作する」の方を先に話します
7 • GaugeとSelenideを採用 • 自然言語で記述し、テストコードと紐付ける 私たちのチームの場合
8 紐付けの例
動作するE2E | 01 | 9
10 ・まずは最低限動作するコードを書く ・テストがGreenな状態を保ったまま コードを綺麗にする テスト駆動開発の考え方
11 ・まず安定して動作することが大事 ・動作しない(特に不安定な)テストコードは 余計なストレスを生む ・安定して動くから安心して試行錯誤できる E2Eにも同じことが言えるはず
12 ・安定しない原因を愚直に調べる ・安易なリトライもなるべくやめる どうしたら安定するのか
13 ・画面を開く ・画面の描画が終わるまで待つ ・画面内の要素を検証する 例えば、「待ち」を改善する
14 ・画面を開く ・画面の描画が終わるまで待つ←ここが抜けがち ・画面内の要素を検証する 例えば、「待ち」を改善する
読みやすいE2E | 02 | 15
16 テストコードは常に具体的な手順として 細かく書く必要があるので、 記述量が多くなりがち E2Eが読みづらくなってしまう理由 その1
17 ・ログイン画面を開く ・ログイン画面が表示されるまで待つ ・ユーザー名に「username」を入力する ・パスワードに「password」を入力する ・「ログイン」ボタンを押下する 記述量(手数)が多い例
18 対策:1行に置き換えて隠す
19 ・記述しない...は無理なので、 何らかの形で構造化する ・インデントする、色を分ける、 ファイルを分ける etc… 記述量への対策
20 ・具体的な事実しか書かれておらず、 仕様そのものや、なぜその仕様になったか といった情報が欠落している E2Eが読みづらくなってしまう理由 その2
21 ・上映開始時刻が21:30である場合、 料金として1,500円を表示する 具体的な事実しか書かれていない例 仕様が読み取れない!!
22 対策:仕様がわかる記述に置き換える
まとめに替えて | 03 | 23
・安定して動作するE2Eを手に入れるために、 安定しない原因を少しずつ潰す ・綺麗で読みやすいE2Eを手に入れるために、 具体的(すぎる)記述に少しずつ手を入れる 24 動作する読みやすいE2Eを目指して 結局、こまめな片付けが大事ってことなんだと思います