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エンジニアリングで組織のアウトカムを最速で最大化する!

ham
April 25, 2025

 エンジニアリングで組織のアウトカムを最速で最大化する!

2025/04/23-25開催、Qiita Conference 2025の登壇資料

25日 18:45〜19:30 (45分)
https://qiita.com/official-campaigns/conference/2025

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April 25, 2025
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Transcript

  1. © Findy Inc. 2 開発⽣産性が向上する⽅法を探求しているエンジニア! Ruby / Rails / React

    / TypeScript / AWS Agile / DevOps / Developer Productivity / DevEx Stock Investment 浜⽥ 直⼈ Naoto Hamada (ham) @hamchance0215
  2. 3

  3. © Findy Inc. 5 ⽣成AI時代のソフトウェアエンジニアについて - ⽣成AIによりコーディングプロセスは劇的に変化 ◦ AIがコード⽣成の⼀部、または全てを担う ◦

    エンジニアは単にコードを書くだけでなく、開発プロセ ス全体においてより広範な役割を担うことが重要になる
  4. © Findy Inc. 7 ⽣成AI時代のソフトウェアエンジニアについて - AIによってエンジニアは不要になる? ◦ AIによって全エンジニアが不要になるとは思わない ◦

    ただし、今までとは役割が変わっていく! 未来の正確な予測は困難 - 予測困難≠予測しない - 幅広くキャッチアップ - 違ったら⽅向転換する柔軟性
  5. © Findy Inc. 8 ⽣成AI時代のソフトウェアエンジニアについて - プロダクトの価値へ貢献 ◦ 企画‧要件定義に深く関与 ▪

    「どうつくるべきか」だけではなく「何をつくるべ きか」を横断して検討することで真に価値のあるプ ロダクトを⽣み出す可能性が⾼まる ▪ ⽣成AIは指⽰に基づいてコードを⽣成する • 指⽰の質を⾼めるために「何をつくるべきか」の 理解が不可⽋
  6. © Findy Inc. 9 ⽣成AI時代のソフトウェアエンジニアについて - プロダクトの価値へ貢献
 ◦ 課題解決能⼒の向上 ▪

    コーディングは課題解決の⼿段の⼀つ ▪ プロダクト全体の⽬的やユーザーの課題を深く理解 することで、コーディングだけでなく、より本質的 な解決策(⾮技術的な解決策の提案など)を⾒出すこと ができる
  7. © Findy Inc. 12 ⽣成AI時代のソフトウェアエンジニアについて - 市場価値向上とキャリアの多様化
 ◦ AIに代替されにくいスキルの獲得 ▪

    課題発⾒能⼒、設計能⼒、コミュニケーション能 ⼒、プロジェクト推進能⼒、技術的リーダーシップ など
  8. © Findy Inc. 13 ⽣成AI時代のソフトウェアエンジニアについて - 市場価値向上とキャリアの多様化
 ◦ ⽣成AIを活⽤することでキャリアパスの拡⼤ ▪

    ⽣成AIのサポートにより1⼈でできる範囲が増える ▪ プロダクトマネージャー、テクニカルリード、アーキ テクト、コンサルタントなど、周辺領域へ専⾨性を 広げる
  9. © Findy Inc. 15 ⽣成AI時代のソフトウェアエンジニアについて - プロダクトの価値へ貢献 - AIが不得意な領域の補完 -

    市場価値向上とキャリアの多様化
 プロダクトの価値へ貢献 ↓ 組織のアウトカムを最⼤化
  10. © Findy Inc. 19 Whyを知ることの重要性 - モチベーションUP✨ - より良い提案ができる💡 -

    ⼿戻りの削減 ☺ - 品質の向上 💪 - プロダクトマネージャーとの連携強化 🤝
  11. © Findy Inc. 25 より良い提案ができる💡 - 背景にある課題や⽬的を理解していれば ◦ 「もっとこうすれば使いやすくなるんじゃないか」「こ んな機能も追加したらさらに価値が出るんじゃないか」

    といった、より良い提案ができます。 ◦ 「やりたいことに対して過⼤な仕様になっていないか」 「複雑になりすぎていないか」といった、過剰な開発を 回避して仕様変更の提案ができます。
  12. © Findy Inc. 35 Whyを知ることの重要性 - モチベーションUP✨ - より良い提案ができる💡 -

    ⼿戻りの削減 ☺ - 品質の向上 💪 - プロダクトマネージャーとの連携強化 🤝
  13. © Findy Inc. 43 Findy Team+(チームプラス)とは? 開発⽣産性の可視化、開発プロセスの伸びしろの発⾒、継続的 な改善をサポート 43 ⽣産性可視化

    ⽣産性向上 事業開発スピード加速 (開発スピードの向上により、仮説検証スピードも加速) 開発プロセス改善 (開発フロー・配置・ツールの伸びしろを可視化‧最適化) ⽂化づくり‧⾃⼰組織化 (メンバーの⾃発的な改善促進、改善を称賛する⽂化作り) データ 連携 Engineer Engineer 開発組織ブランディング (エンジニアは、開発⽣産性が⾼い組織で働きたい) Recruit Biz
  14. © Findy Inc. 47 組織ビジョンから機能開発する⽬的まで掘り下げます。 組織ビジョン、サービス、プロダクトビジョン、機能の順番に掘り下げていきます。 それぞれの意味は以下の通り - 組織ビジョン -

    組織がサービス提供などを通して実現したいビジョン。意思決定の判断軸になります。 - サービス - ビジョンを実現するために組織が提供しているサービス。複数ある可能性があります。 - プロダクトビジョン - サービスを提供するためのプロダクトのビジョン。プロダクトごとに設定されます。 - 機能 - プロダクトに含まれる機能群。機能ごとに⽬的が設定されます。 掘り下げ⽅ - まずは組織のビジョンをインプットします。 - 意味が曖昧な部分がある場合、追加で質問します。 - 次にサービスをインプットします。 - 組織には複数のサービスがある場合がありますが、今回掘り下げていくサービスをインプットします - サービスを構成するプロダクトのビジョンをインプットします。 - 組織のビジョンだと広すぎる範囲をプロダクトにフォーカスした⾔葉に落とし込むことで、よりイメージを持ちやすくなります - プロダクトを構成する機能と昨⽇の⽬的や想定効果をインプットします。 - 複数の機能から構成されていますが、掘り下げたい機能をインプットします。 - 組織のビジョンから機能の⽬的までの間に⽭盾がないことを確認します。 - ⽭盾や不明瞭な点がある場合、指摘したり質問してください。 プロンプト例
  15. © Findy Inc. 48 組織 ビジョン サービス プロダクト ビジョン 機能

    組織がサービス提供などを通して 実現したいビジョン
  16. © Findy Inc. 53 組織 ビジョン サービス プロダクト ビジョン 機能

    ビジョンを実現するために組織が 提供しているサービス
  17. © Findy Inc. 57 組織 ビジョン サービス プロダクト ビジョン 機能

    サービスを提供するための プロダクトのビジョン
  18. © Findy Inc. 60 組織 ビジョン サービス プロダクト ビジョン 機能

    プロダクトを構成する機能 Why/How/期待価値
  19. © Findy Inc. 62 Findy Team+のプロダクトビジョン - 機能へ落とし込む - Four

    Keys - スプリント - サイクルタイム - SPACE - ⽣成AI効率性 - ⼯数予実 - カスタマーサクセス - 国/業界別市場⽐較 - 採⽤PR - AIレポート - AIアジャイルコーチ - PjM / PdM Copilot - バリューストリーム - DevEx - リスク - アウトカム
  20. © Findy Inc. 63 Findy Team+のプロダクトビジョン - 機能へ落とし込む - Four

    Keys - スプリント - サイクルタイム - SPACE - ⽣成AI効率性 - ⼯数予実 - カスタマーサクセス - 国/業界別市場⽐較 - 採⽤PR - AIレポート - AIアジャイルコーチ - PjM / PdM Copilot - バリューストリーム - DevEx - リスク - アウトカム
  21. © Findy Inc. - Why ◦ チームの開発者体験における課題の優先度を定性的なスコアリングを基に 特定して改善したい - How

    ◦ 2021年にGitHub, Microsoft等の研究チームにより提唱された、エンジニア 組織の⽣産性を測定するためのフレームワーク(SPACE)に準拠 - 期待価値 ◦ 定量データだけでは可視化が難しかった開発者体験を可視化することで、 可視化‧改善できる範囲を広げる ▪ 今までリーチできなかった企業での利⽤ ▪ 既存顧客の利⽤率向上 • サーベイ機能の利⽤率, ログイン率, 新規顧客獲得, アップセル 64 サーベイ(SPACE)を開発する⽬的
  22. © Findy Inc. 73 組織のアウトカムとは? - 組織の⽬的(ビジョン)に沿って開発したものが、どのような 変化や価値を⽣み出すか? ◦ ≒

    期待価値 - 期待価値は時間の経過とともに減少していく ◦ 先⾏者有利 / ニーズの変化など - 組織として活動を⾏うためには資⾦も必要 ◦ 株式会社は商品やサービスの対価として利益をあげて、 それを原資として活動を継続している
  23. © Findy Inc. 75 組織のアウトカムとは? アウトカムへの影響 = 期待価値 / ⼯数

    常に変化するので 継続してウォッチして順番を⼊ れ替えていくことが重要
  24. © Findy Inc. 76 組織のアウトカムとは? アウトカムへの影響 = 期待価値 / ⼯数

    すでに着⼿しているから サンクコストが...🥺 ⼀度決めた順番を ⼊れ替えるとは何事だ!
  25. © Findy Inc. 77 組織のアウトカムとは? アウトカムへの影響 = 期待価値 / ⼯数

    すでに着⼿しているから サンクコストが...🥺 ⼀度決めた順番を ⼊れ替えるとは何事だ!
  26. © Findy Inc. 78 組織のアウトカムとは? アウトカムへの影響 = 期待価値 / ⼯数

    すでに着⼿しているから サンクコストが...🥺 ⼀度決めた順番を ⼊れ替えるとは何事だ! 時間は有限です より良い開発に時間を使おう!!
  27. © Findy Inc. 79 組織のアウトカムとは? アウトカムへの影響 = 期待価値 / ⼯数

    すでに着⼿しているから サンクコストが...🥺 ⼀度決めた順番を ⼊れ替えるとは何事だ! アウトカムが低下したとわかってい るのにやり続ける⽅がよくない! より良い開発に時間を使おう!! 素早く判断するためには... アウトカムへの影響が⾼いものから 開発できていることを 常に可視化して把握することが重要!
  28. © Findy Inc. 82 アウトカムへの影響 = 期待価値 / ⼯数 -

    アウトカムへの影響が⾼い開発 ができているか? - イシューを分類し、消化件 数や⽐率を可視化 優先度の⾼いものが 進捗しているか? プロジェクトアウトカム分析
  29. © Findy Inc. 83 アウトカムへの影響 = 期待価値 / ⼯数 -

    同時に開発できる数を増やす - 採⽤(正社員, 業務委託, AIエージェント...) バックログ - A開発 ← 開発ライン① - B開発 ← 開発ライン② - C開発 ← 開発リソースなし - D開発 ← 開発リソースなし - E開発 ← 開発リソースなし … 採⽤して ラインを増やす バックログ - A開発 ← 開発ライン① - B開発 ← 開発ライン② - C開発 ← 開発ライン③ - D開発 ← 開発ライン④ - E開発 ← 開発リソースなし …
  30. © Findy Inc. 84 アウトカムへの影響 期待価値 ⼯数 上昇⤴ - 市場拡⼤

    - ニーズ顕在化 低下⤵ - 市場縮⼩ - 別のソリューション - 競合
  31. © Findy Inc. 85 アウトカムへの影響 = 期待価値 / ⼯数 -

    素早いフィードバックサイクルを回し、価値をブラッシュ アップ ◦ ベロシティが安定しているか ◦ 計画通り進んでいるか スプリントパフォーマンス分析 Jiraスプリント分析
  32. © Findy Inc. 86 アウトカムへの影響 = 期待価値 / ⼯数 -

    素早く変更を市場にだす ◦ デリバリー能⼒ ◦ Dora Core Model ▪ 組織がより効果的にソフトウェアを開発し、提供す るための指針 https://dora.dev/research/
  33. © Findy Inc. 88 アウトカムへの影響 期待価値 ⼯数 低下⤵ - 開発速度向上

    - ⾒積精度が⾼い - 開発に時間が使 えている 上昇⤴ - 開発遅延 - 不確実性が⾼い - ⾒積精度が低い
  34. © Findy Inc. 89 アウトカムへの影響 = 期待価値 / ⼯数 -

    ⼯数を減らす ◦ アウトプット量向上 ▪ リードタイム ▪ PR数 サイクルタイム (PRのオープンからマージまでのリードタイム) チームサマリ (PR作成数/⼈)
  35. © Findy Inc. 90 アウトカムへの影響 = 期待価値 / ⼯数 -

    ⼯数を減らす ◦ アウトプット量向上 ▪ 機能開発‧改善‧品質保証などの割合 プロジェクト投資サマリ
  36. © Findy Inc. 91 アウトカムへの影響 = 期待価値 / ⼯数 -

    ⼯数を減らす
 ◦ コード品質の向上 https://www.ipa.go.jp/archive/files/000065866.pdf
  37. © Findy Inc. 93 アウトカムへの影響 = 期待価値 / ⼯数 -

    ⼯数を減らす
 ◦ ⽣成AI活⽤ ▪ GitHub Copilot ▪ Cline ▪ Cursor ▪ Devin ▪ Gemini ▪ NotebookLM ▪ Defy ▪ v0 by Vercel
  38. © Findy Inc. 94 アウトカムへの影響 = 期待価値 / ⼯数 -

    ⼯数を減らす
 ◦ 開発体制の最適化 ▪ ダイナミックリチーミング ▪ チームトポロジー ▪ 2ピザ🍕 ▪ コンウェイの法則 ▪ 育成
  39. © Findy Inc. 95 アウトカムへの影響 = 期待価値 / ⼯数 -

    ⼯数⾒積もりの精度向上 ◦ MVP(Minimum Viable Product) を意識し、スコープを絞る ◦ 規模が⼩さければ成功確率が上 がる 引⽤: CHAOS REPORT 2015 https://www.standishgroup.com/sample_research_files/CHAOSReport2015-Final.pdf
  40. © Findy Inc. 96 アウトカムへの影響 = 期待価値 / ⼯数 -

    ⼯数⾒積もりの精度向上 ◦ ⾒積もりはアップデート前提 ▪ 早い段階で⾒積もりミスに 気づける ◦ 予実を振り返り、次に繋げる 引⽤: プロジェクトの本質とはなにか: ⽇経クロステック https://xtech.nikkei.com/it/article/COLUMN/20131001/508039/