Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
re:Invent Workshop「Advanced Multi-AZ Resilience...
Search
da-hatakeyama
December 18, 2023
Technology
1
190
re:Invent Workshop「Advanced Multi-AZ Resilience Patterns」をやってみた
OpsJAWS Meetup#26 re:Invent 2023 re:Cap の登壇資料です
https://opsjaws.doorkeeper.jp/events/165903
da-hatakeyama
December 18, 2023
Tweet
Share
More Decks by da-hatakeyama
See All by da-hatakeyama
サーバレスを本気で理解したいあなたに贈る 「実践力を鍛えるBootcamp」の紹介
hatahata021
2
160
CloudFrontを使ってSPAなWebサイトを公開するときに気をつけること
hatahata021
1
1.2k
「AWSの薄い本」の紹介
hatahata021
1
64
ALBの新機能 Automatic Target Weightsとgray failuresについて考えてみる
hatahata021
0
680
Transfer Family for SFTPを使ってみよう
hatahata021
2
1.5k
VPCについてあらためて考えてみる
hatahata021
1
190
はじめてのCloudflare
hatahata021
1
110
AWS認定全冠するまでのおすすめの順番
hatahata021
12
9.6k
DX接続タイプの違いが説明できるようになろう
hatahata021
0
2.7k
Other Decks in Technology
See All in Technology
OTelCol_TailSampling_and_SpanMetrics
gumamon
1
190
ExaDB-D dbaascli で出来ること
oracle4engineer
PRO
0
3.9k
サイバーセキュリティと認知バイアス:対策の隙を埋める心理学的アプローチ
shumei_ito
0
390
組織成長を加速させるオンボーディングの取り組み
sudoakiy
2
190
安心してください、日本語使えますよ―Ubuntu日本語Remix提供休止に寄せて― 2024-11-17
nobutomurata
1
1k
RubyのWebアプリケーションを50倍速くする方法 / How to Make a Ruby Web Application 50 Times Faster
hogelog
3
950
Exadata Database Service on Dedicated Infrastructure(ExaDB-D) UI スクリーン・キャプチャ集
oracle4engineer
PRO
2
3.2k
エンジニア人生の拡張性を高める 「探索型キャリア設計」の提案
tenshoku_draft
1
130
The Rise of LLMOps
asei
7
1.7k
Flutterによる 効率的なAndroid・iOS・Webアプリケーション開発の事例
recruitengineers
PRO
0
110
BLADE: An Attempt to Automate Penetration Testing Using Autonomous AI Agents
bbrbbq
0
320
EventHub Startup CTO of the year 2024 ピッチ資料
eventhub
0
120
Featured
See All Featured
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
169
14k
Practical Orchestrator
shlominoach
186
10k
[RailsConf 2023] Rails as a piece of cake
palkan
52
4.9k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
50
7.2k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
38
1.8k
Designing Dashboards & Data Visualisations in Web Apps
destraynor
229
52k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
42
9.2k
Automating Front-end Workflow
addyosmani
1366
200k
RailsConf 2023
tenderlove
29
900
The Cost Of JavaScript in 2023
addyosmani
45
6.8k
Embracing the Ebb and Flow
colly
84
4.5k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
Transcript
re:InventのWorkshop 「Advanced Multi-AZ Resilience Patterns」 から学ぶgray failures OpsJAWS #26 はたはた
アジェンダ ⚫はじめに ⚫re:Inventのセッションについて ⚫Workshop「Advanced Multi-AZ Resilience Patterns」から 学ぶgray failures ⚫概要
⚫gray failuresとは
アジェンダ ⚫はじめに ⚫re:Inventのセッションについて ⚫Workshop「Advanced Multi-AZ Resilience Patterns」から 学ぶgray failures ⚫概要
⚫gray failuresとは
自己紹介 名前: 畠山 大治 業務: AWSを使ったインフラ構築 @某CIre 趣味: Perfumeを追いかける(ファンクラブ 9年目)
読書、映画・アニメを見る 資格: AWS認定全冠、GC認定ACE 好きなAWSサービス: VPC @hatake_book
re:Inventに初参加してきました!
re:Inventに初参加してきました! 参加レポを書いているので、気になる方はぜひ読んでください https://qiita.com/hatahatahata/items/6418944d7d07df7649fe
アジェンダ ⚫はじめに ⚫re:Inventのセッションについて ⚫Workshop「Advanced Multi-AZ Resilience Patterns」から 学ぶgray failures ⚫概要
⚫gray failuresとは
re:Inventのセッションの種類(一例) ⚫Keynote ⚫基調講演、新発表がバンバンされる ⚫Breakout Session, Leadership Session ⚫ある特定のテーマ、技術領域について語られるセッション ⚫Builders Session,
Workshop ⚫シナリオが用意されていて、実際にサービスを触ることが できる
re:InventのWorkshopセッション、実は… ⚫気になるWorkshop発見! ⚫でも他に気になるセッションが 被ってる…
re:InventのWorkshopセッション、実は… ⚫現地でなくてもシナリオを見れるセッションがある! https://speakerdeck.com/kadogen_0527/let-s-try-aws-jam?slide=19
re:InventのWorkshopセッション、実は… ⚫Workshop発見! ⚫帰国してから腰を据えてWorkshopやってみました
アジェンダ ⚫はじめに ⚫re:Inventのセッションについて ⚫Workshop「Advanced Multi-AZ Resilience Patterns」から 学ぶgray failures ⚫概要
⚫gray failuresとは
Workshopの概要 ⚫よくあるマルチAZ構成を作り、 gray failures(グレー障害) につ いて学ぶWorkshop ⚫疑似的にgray failuresを発生さ せて、検知→復旧のフローを体 験する
アジェンダ ⚫はじめに ⚫re:Inventのセッションについて ⚫Workshop「Advanced Multi-AZ Resilience Patterns」から 学ぶgray failures ⚫概要
⚫gray failuresとは
gray failuresとは ざっくりまとめると… システム全体が正常な状態であるように見えても、ワークロード(システムの中で 動いている処理単体)の観点で見ると異常が発生している状態のこと
gray failuresの一例 ざっくりまとめると… システム全体が正常な状態であるように見えても、ワークロード(システムの中で 動いている処理単体)の観点で見ると異常が発生している状態のこと AZ間の通信に障害が 発生しても…
gray failuresの一例 ざっくりまとめると… システム全体が正常な状態であるように見えても、ワークロード(システムの中で 動いている処理単体)の観点で見ると異常が発生している状態のこと Route53ヘルスチェック: 異常なし AZ間の通信に障害が 発生しても…
gray failuresの一例 ざっくりまとめると… システム全体が正常な状態であるように見えても、ワークロード(システムの中で 動いている処理単体)の観点で見ると異常が発生している状態のこと Route53ヘルスチェック: 異常なし AZ間の通信に障害が 発生しても… AutoScalingグループ:
異常なし
gray failuresの一例 ざっくりまとめると… システム全体が正常な状態であるように見えても、ワークロード(システムの中で 動いている処理単体)の観点で見ると異常が発生している状態のこと Route53ヘルスチェック: 異常なし AZ間の通信に障害が 発生しても… AutoScalingグループ:
異常なし Aurora:異常なし フェイルオーバーなし
gray failuresの一例 ざっくりまとめると… システム全体が正常な状態であるように見えても、ワークロード(システムの中で 動いている処理単体)の観点で見ると異常が発生している状態のこと Route53ヘルスチェック: 異常なし AZ間の通信に障害が 発生しても… AutoScalingグループ:
異常なし システム的に異常はないようにみえるが、 実は裏でAZ間の通信障害が発生している!! Aurora:異常なし フェイルオーバーなし
gray failuresの危険な点 ⚫迅速な障害検知と対応が難しい ⚫障害による影響を軽減するまでの時間が長くなりがち ⚫「気づいたらシステム障害に発展してた」なんてことに ⚫根本的原因が解決されないと再発しかねない
gray failuresの検知 ⚫標準的なメトリクスでは検知できないことが多いので、一工夫必要 ⚫Workshopの例で考えると… ⚫AZ障害を検知できるようにする必要がある ⚫CloudWatchの複合アラームを活用することで、AZ障害を検知しアラートを発生させる 方法が実装されている ⚫リージョン起因でないこと、単体のインスタンス起因でないことを検知できる複合ア ラームがWorkshop内で使われている CloudWatch
複合アラームによる障害検出 https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/whitepapers/latest/advanced-multi-az-resilience-patterns/failure-detection- with-cloudwatch-composite-alarms.html
gray failuresからの復旧 ⚫まずはデータプレーンのアクション、その後コントロール プレーンのアクションを使用して復旧する https://speakerdeck.com/yoshiiryo1/opsjaws-meetup24-jing-de-an-ding-xing-wokao-eru-yi-cun- sinaiakitekutiya?slide=6
gray failuresからの復旧 ⚫コントロールプレーンのアクション ⚫コントロールプレーンはデータプレーンよりも複雑なので、 障害が発生しやすい ⚫障害が発生しているとアクションが失敗し、復旧できなくなる ⚫データプレーンのアクション ⚫コントロールプレーンと比較するとシンプル、障害が起きにくい ⚫先にデータプレーンのアクションで対応、次にコントロールプレーンの アクションで対応、という流れの方が失敗確率が低い
今回の例で考えてみると…
1. データプレーンアクションによる復旧 ⚫対応方針 ⚫障害が発生したAZ向きの トラフィックを止める ⚫対応策 ⚫Route53 ARC のゾーンシフト を使ってAZ1にトラフィックを
流さないようにする
2. コントロールプレーンアクションによる復旧 ⚫対応方針 ⚫障害が発生したAZでリソース の構成を変更する ⚫対象のAZを設定から除外して リソース追加を防ぐ、など ⚫対応策 ⚫AZ1内にあるサブネットを AutoScalingグループから除外
まとめ ⚫re:InventのWorkshopはすでに公開されているシナリオを使うことがあ るので、あらかじめ確認しておくと良い ⚫Workshop「Advanced Multi-AZ Resilience Patterns」では、マルチAZ 構成で起こりうるgray failuresについて学ぶことができる ⚫検知と復旧にはポイントがある
⚫検知には一工夫必要(例えば複合アラームを使った検知など) ⚫復旧は「データプレーンのアクション」→「コントロールプレーン のアク ション」の順に実行して復旧させる
参考情報 ⚫workshop studio Advanced Multi-AZ Resilience Patterns ⚫ https://catalog.workshops.aws/multi-az-gray-failures/en-US/introduction ⚫re:Invent
2023 Workshop Advanced multi-AZ resilience patterns: Mitigating gray failures ⚫ https://d1.awsstatic.com/events/Summits/reinvent2022/ARC201-R_Advanced-multi-AZ-resilience- patterns-Mitigating-gray-failures.pdf ⚫ホワイトペーパー:gray failures ⚫ https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/whitepapers/latest/advanced-multi-az-resilience-patterns/gray- failures.html