Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
メール暗号化はSTART TLSで安心?!見落としがちな脆弱性と今すぐ取るべき対策
Search
HIRANO Yoshitaka
October 23, 2024
Research
1
190
メール暗号化はSTART TLSで安心?!見落としがちな脆弱性と今すぐ取るべき対策
2023年の「TLS1.3意外と普及してる?」の調査の続きです。
2022年から2024年のSTART TLSの普及率、それぞれのVersionの普及率はどのように変化しているのでしょうか。
HIRANO Yoshitaka
October 23, 2024
Tweet
Share
More Decks by HIRANO Yoshitaka
See All by HIRANO Yoshitaka
そのメール、ちゃんと届いていますか?DMARC・DKIM・SPFをしっかり運用管理してドメインの信頼を守る
hirachan
2
160
MIMEと文字コードの闇
hirachan
2
1.7k
メールとAIシリーズ:プライバシー保護のための次世代技術~NLPの未来と大規模言語モデル活用術
hirachan
2
88
Whoisの闇
hirachan
3
600
自由自在にカスタマイズ!Go言語で作る あなただけのメールサーバー
hirachan
1
190
Gmail の「メール送信者のガイドライン」強化から 1 ヵ月、今後予想されるメールセキュリティの変化とは
hirachan
1
780
RM8回完走でもPBPはツライ
hirachan
1
130
LEL2017の思い出とLEL2025最新情報
hirachan
1
400
TLS1.0/1.1廃止に向けて JPAAWG 6th Open Round Table議事録
hirachan
2
130
Other Decks in Research
See All in Research
カスタマーサクセスの視点からAWS Summitの展示を考える~製品開発で活用できる勘所~
masakiokuda
2
210
ip71_contraflow_reconfiguration
stkmsd
0
110
一人称視点映像解析の最先端(MIRU2025 チュートリアル)
takumayagi
6
3.7k
Minimax and Bayes Optimal Best-arm Identification: Adaptive Experimental Design for Treatment Choice
masakat0
0
180
Language Models Are Implicitly Continuous
eumesy
PRO
0
280
投資戦略202508
pw
0
560
SegEarth-OV: Towards Training-Free Open-Vocabulary Segmentation for Remote Sensing Images
satai
3
290
大規模な2値整数計画問題に対する 効率的な重み付き局所探索法
mickey_kubo
1
380
J-RAGBench: 日本語RAGにおける Generator評価ベンチマークの構築
koki_itai
0
600
EOGS: Gaussian Splatting for Efficient Satellite Image Photogrammetry
satai
4
630
スキマバイトサービスにおける現場起点でのデザインアプローチ
yoshioshingyouji
0
240
「どう育てるか」より「どう働きたいか」〜スクラムマスターの最初の一歩〜
hirakawa51
0
920
Featured
See All Featured
Making Projects Easy
brettharned
119
6.4k
Chrome DevTools: State of the Union 2024 - Debugging React & Beyond
addyosmani
7
890
RailsConf 2023
tenderlove
30
1.2k
The World Runs on Bad Software
bkeepers
PRO
71
11k
Into the Great Unknown - MozCon
thekraken
40
2.1k
Testing 201, or: Great Expectations
jmmastey
45
7.7k
KATA
mclloyd
32
15k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
209
24k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
27
2k
Documentation Writing (for coders)
carmenintech
75
5k
A better future with KSS
kneath
239
17k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
42
2.8k
Transcript
メール暗号化は で安心?! 見落としがちな脆弱性と今すぐ取るべき対策 株式会社 プリンシパルメッセージングエンジニア 平野善隆
名前 平野 善隆 所属 株式会社 好きな メール、 、 、 技術
、 趣味 長距離の自転車大会 とか、 とか バンド演奏 主な活動 迷惑メール対策推進協議会 自己紹介
とは 設 立 2009年、フランス共和国リールにて設立 2024年 3月 ドイツ Hornetsecurityのグループとなる 2017年に日本市場に参入。日本国内にスレッドセンター設立 約600名
※Hornetsecurityグループ ドイツ、フランス、アメリカ、カナダ、スペイン、イギリス、マルタ、北マケドニア、日本 拠 点 社員数 国 内 Vade フランス オフィス外観 エンドユーザ 約75,000社 / パートナー 12,000社 顧客数
None
仕事中の風景
• の仕組み • の と歴史 •実際のメール配送に使われている の • の考察 •まとめ
もくじ
の 仕組み
メール サーバ メール サーバ 盗聴 改ざん メールサーバー間を暗号化する
暗号化までの流れ 送信 サーバ 受信 サーバ なんやかんや やり取り ここから暗号化 対応 このあたりは
平文
• は •できればやる •できなければやらない •送信側・受信側両方の対応が必要 常に安全なのか?
途中で改ざんされると 送信 サーバ 受信 サーバ ふむふむ 非対応 なのね さん 盗み放題
ちょこっと 書き換え 暗号化せずに 送りましょ
送信 サーバ 受信 サーバ でつなぎたいです は非対 応なのね さん 盗み放題 捨てて
しまえ で 送りましょ 開始
資料より
•メール受信者として • を設定 •受信メールサーバー管理者として • 、 のみ使用するようにする •送信メールサーバー管理者として • 、
のみ使用するようにする • に対応する 対策としてできること
• を必ず使う • 以上を使う •証明書が有効でなければ配送しない 受信側が、送信サーバーに対して、 ようにしてもらう仕組み
の歴史
• 年 月 • 年 月 により廃止 • 年 月
により廃止 • 年 月 により廃止 • 年 月 • 年 月 の歴史
• 年 月 が登場しました Deprecating TLS 1.0 and TLS 1.1
の登場
の内容
実際の普及率
テスト環境 メール受信サーバー → → → → の順に接続を確認 約 万メールドメイン
別 普及率 年前との比較 年 月 年 月 年 月 年
月 なし 合計 年 月 年 月 年 月 年 月 なし 0 合計
を使うようになった 年 月 年 月 年 月 年 月 なし
合計 年 月 年 月 年 月 年 月 なし 0 合計
以上を使うようになった 年 月 年 月 年 月 年 月 なし
合計 年 月 年 月 年 月 年 月 なし 0 合計
の普及率の大幅な増加 年 月 年 月 年 月 年 月 なし
合計 年 月 年 月 年 月 年 月 なし 0 合計
最小バージョンの推移 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%
90% 100% none SSLv3 TLSv1 TLSv1.1 TLSv1.2 TLSv1.3
最大バージョンの推移 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%
90% 100% none SSLv3 TLSv1 TLSv1.1 TLSv1.2 TLSv1.3
の と の との関係
で使用できる のバージョン 最小 最大 リリース日
の との関係
と と のバージョン 最小 最大 TLS version
•量子コンピュータで暗号が解読できる未来が近い •現時点でまだ解読できない暗号通信を記録 •将来、過去に遡って解読 •量子コンピュータにも対抗できる暗号化が必要 •現在いくつかのアルゴリズムなどを選定中 • に導入、 には入らない
•先週 の ニュース •まだ •されど 中国が量子コンピュータで 暗号を解読
•メールの の普及はかなり進んだ • の普及も進んできた • を許可する受信サーバーはまだまだ多い • しか受信できないサーバーは少ない • のバージョンアップと共に
が使われ るはず •量子コンピュータによる現行の暗号の脆弱化は 想像より早いかもしれない まとめ
次は でお会いしましょう