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メール暗号化はSTART TLSで安心?!見落としがちな脆弱性と今すぐ取るべき対策
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HIRANO Yoshitaka
October 23, 2024
Research
1
140
メール暗号化はSTART TLSで安心?!見落としがちな脆弱性と今すぐ取るべき対策
2023年の「TLS1.3意外と普及してる?」の調査の続きです。
2022年から2024年のSTART TLSの普及率、それぞれのVersionの普及率はどのように変化しているのでしょうか。
HIRANO Yoshitaka
October 23, 2024
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Transcript
メール暗号化は で安心?! 見落としがちな脆弱性と今すぐ取るべき対策 株式会社 プリンシパルメッセージングエンジニア 平野善隆
名前 平野 善隆 所属 株式会社 好きな メール、 、 、 技術
、 趣味 長距離の自転車大会 とか、 とか バンド演奏 主な活動 迷惑メール対策推進協議会 自己紹介
とは 設 立 2009年、フランス共和国リールにて設立 2024年 3月 ドイツ Hornetsecurityのグループとなる 2017年に日本市場に参入。日本国内にスレッドセンター設立 約600名
※Hornetsecurityグループ ドイツ、フランス、アメリカ、カナダ、スペイン、イギリス、マルタ、北マケドニア、日本 拠 点 社員数 国 内 Vade フランス オフィス外観 エンドユーザ 約75,000社 / パートナー 12,000社 顧客数
None
仕事中の風景
• の仕組み • の と歴史 •実際のメール配送に使われている の • の考察 •まとめ
もくじ
の 仕組み
メール サーバ メール サーバ 盗聴 改ざん メールサーバー間を暗号化する
暗号化までの流れ 送信 サーバ 受信 サーバ なんやかんや やり取り ここから暗号化 対応 このあたりは
平文
• は •できればやる •できなければやらない •送信側・受信側両方の対応が必要 常に安全なのか?
途中で改ざんされると 送信 サーバ 受信 サーバ ふむふむ 非対応 なのね さん 盗み放題
ちょこっと 書き換え 暗号化せずに 送りましょ
送信 サーバ 受信 サーバ でつなぎたいです は非対 応なのね さん 盗み放題 捨てて
しまえ で 送りましょ 開始
資料より
•メール受信者として • を設定 •受信メールサーバー管理者として • 、 のみ使用するようにする •送信メールサーバー管理者として • 、
のみ使用するようにする • に対応する 対策としてできること
• を必ず使う • 以上を使う •証明書が有効でなければ配送しない 受信側が、送信サーバーに対して、 ようにしてもらう仕組み
の歴史
• 年 月 • 年 月 により廃止 • 年 月
により廃止 • 年 月 により廃止 • 年 月 • 年 月 の歴史
• 年 月 が登場しました Deprecating TLS 1.0 and TLS 1.1
の登場
の内容
実際の普及率
テスト環境 メール受信サーバー → → → → の順に接続を確認 約 万メールドメイン
別 普及率 年前との比較 年 月 年 月 年 月 年
月 なし 合計 年 月 年 月 年 月 年 月 なし 0 合計
を使うようになった 年 月 年 月 年 月 年 月 なし
合計 年 月 年 月 年 月 年 月 なし 0 合計
以上を使うようになった 年 月 年 月 年 月 年 月 なし
合計 年 月 年 月 年 月 年 月 なし 0 合計
の普及率の大幅な増加 年 月 年 月 年 月 年 月 なし
合計 年 月 年 月 年 月 年 月 なし 0 合計
最小バージョンの推移 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%
90% 100% none SSLv3 TLSv1 TLSv1.1 TLSv1.2 TLSv1.3
最大バージョンの推移 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80%
90% 100% none SSLv3 TLSv1 TLSv1.1 TLSv1.2 TLSv1.3
の と の との関係
で使用できる のバージョン 最小 最大 リリース日
の との関係
と と のバージョン 最小 最大 TLS version
•量子コンピュータで暗号が解読できる未来が近い •現時点でまだ解読できない暗号通信を記録 •将来、過去に遡って解読 •量子コンピュータにも対抗できる暗号化が必要 •現在いくつかのアルゴリズムなどを選定中 • に導入、 には入らない
•先週 の ニュース •まだ •されど 中国が量子コンピュータで 暗号を解読
•メールの の普及はかなり進んだ • の普及も進んできた • を許可する受信サーバーはまだまだ多い • しか受信できないサーバーは少ない • のバージョンアップと共に
が使われ るはず •量子コンピュータによる現行の暗号の脆弱化は 想像より早いかもしれない まとめ
次は でお会いしましょう