Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
ランニングコストやっべぇぞ!ECS/FargateでECRへのアクセスについて
Search
honma
May 24, 2023
Programming
26
5.4k
ランニングコストやっべぇぞ!ECS/FargateでECRへのアクセスについて
Qiita Night~AWS vol.2~
2023/05/24
honma
May 24, 2023
Tweet
Share
More Decks by honma
See All by honma
AWS IoT Coreのポリシー活用を熱く語ろう
honma12345
0
520
AWSを活用した ドローンIoTソリューション
honma12345
0
330
複数AWSアカウントに リソース構築する時 どうしてますか?
honma12345
1
2.7k
【再学習】リアルガチでCloudWatchを有効活用してますか?
honma12345
0
1.5k
自然言語解析AIサービス Dialogflowの紹介
honma12345
0
180
AWS IoT Coreを利用したドローンの実例
honma12345
0
540
AWS認定資格を8ヶ月で12冠達成した勉強法
honma12345
0
720
Other Decks in Programming
See All in Programming
Webinar: AI-Powered Development: Transformiere deinen Workflow mit Coding Tools und MCP Servern
danielsogl
0
130
兎に角、コードレビュー
mitohato14
0
140
管你要 trace 什麼、bpftrace 用下去就對了 — COSCUP 2025
shunghsiyu
0
430
【第4回】関東Kaggler会「Kaggleは執筆に役立つ」
mipypf
0
620
なぜ今、Terraformの本を書いたのか? - 著者陣に聞く!『Terraformではじめる実践IaC』登壇資料
fufuhu
4
630
0から始めるモジュラーモノリス-クリーンなモノリスを目指して
sushi0120
1
310
Claude Code と OpenAI o3 で メタデータ情報を作る
laket
0
130
TanStack DB ~状態管理の新しい考え方~
bmthd
2
160
Nuances on Kubernetes - RubyConf Taiwan 2025
envek
0
180
エンジニアのための”最低限いい感じ”デザイン入門
shunshobon
0
120
React 使いじゃなくても知っておきたい教養としての React
oukayuka
18
5.7k
Google I/O recap web編 大分Web祭り2025
kponda
0
2.9k
Featured
See All Featured
Designing for Performance
lara
610
69k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
Distributed Sagas: A Protocol for Coordinating Microservices
caitiem20
333
22k
The Psychology of Web Performance [Beyond Tellerrand 2023]
tammyeverts
49
3k
Keith and Marios Guide to Fast Websites
keithpitt
411
22k
Six Lessons from altMBA
skipperchong
28
4k
Dealing with People You Can't Stand - Big Design 2015
cassininazir
367
26k
We Have a Design System, Now What?
morganepeng
53
7.7k
Balancing Empowerment & Direction
lara
2
580
Git: the NoSQL Database
bkeepers
PRO
431
65k
CSS Pre-Processors: Stylus, Less & Sass
bermonpainter
358
30k
Visualizing Your Data: Incorporating Mongo into Loggly Infrastructure
mongodb
48
9.6k
Transcript
ランニングコストやっべぇぞ! ECS/FatgateでECRへのアクセスについて 2023/05/24 アイレット株式会社 本間 崇平 Qiita Night ~AWS vol.2~
自己紹介 本間 崇平 アイレット株式会社 アジャイル事業部 Shuhei Honma 2018年アイレット入社(平成最後の新卒) AWS歴5年 Web・IoTのサーバーサイドエンジニア
よく使うAWS: Amplify, Lambda, DynamoDBなどのサーレス郡 2022,2023受賞
1. 【前置き】今回お話するAWSリソースについて ◦ Fargate ◦ ECR ◦ NAT Gateway 2.
実際にあった話 3. どうするべきだったのか 4. まとめ 本日話すこと
Fargateについて
Fargateとは Fargateとは、コンテナ向けサーバーレスコンピューティング OSメンテナンス等の管理が不要 • AWSマネージドサービス ◦ EC2に比べてインスタンスのプロビジョン、スケール、管理不要 • 従量制料金のコンピューティングエンジン •
ECSやEKSで動作する • 要件によって、Lambda以上EC2未満であれば採択 • コスト最適化するうえで選択肢の1つ
ECRについて
ECR(Elastic Container Registry)とは ECRとは、フルマネージドDockerコンテナレジストリ コンテナソフトウェアを簡単に保存、共有、デプロイ • インフラ運用やスケーリングが不要 • 高耐久性・可用性 •
HTTPS経由で転送。保管時に自動で暗号化 • シンプルなワークフロー • ECRリポジトリにPushしたイメージを Fargate(ECS)で起動できる
NAT Gatewayについて
NAT Gatewayとは NAT Gatewayとは プライベートサブネット内からインターネットへ接続 • アベイラビリティーゾーン(AZ)別に作成 • VPC内に構成したインターネット接続できない プライベートシステムがNATGateway経由で
インターネットに出れることが可能に • 例えば、LambdaからIP制限された システムへアクセスするときに使える
ということで
実際にあった話
こんなアプリケーションを開発した • Lambdaなどのサーバーレスアーキテクチャ採用 • 納期スケジュールが短いため、早めに開発進める必要があった • アプリからデータを受信するAPIを開発 • データをもとに集計するバッチ機能を開発 •
集計機能は一定間隔でバッチ実行(Fargate) 実際にあった話
構築/実装したAWSアーキテクチャ(一部)
問題点
問題点 ~ランニングコスト~ • ECRがVPC外にあるため、NAT Gateway経由でインターネット仲介し ECRへアクセスをしていた • 急激なアクセスによってデータ転送が突発した時 ECSも一定間隔で起動していたのでNAT Gatewayの処理データも増えて
しまった • 冗長構成をとったうえでのNAT Gatewayも2つ用意することで 料金が更に倍
色々反省点あった • 開発優先重視して後先のこと考えず。。。 • アクセス過多の時、集計は100万件近いデータ処理が発生 • アクセス集中してない時でもランニングコストがかかっていた そもそもECSから外部インターネットへアクセスする必要なくない?
• Asia Pacific (Tokyo) ◦ NAT Gatewayあたりの料金 $0.062(時) ◦ 処理データ1GBあたりの料金
$0.062 • 例: $0.062 per NAT Gateway Hourだと ◦ 31日(744時間)×$0.062×2本(冗長構成分)= $92.256(税抜 約12,000円) • 例: $0.062 per GB Data Processed by NAT Gatewaysだと ◦ 2000GB(31日分の処理データ)×$0.062×2本(冗長構成分)= $248(税抜 約34,000円) NATGatewayの利用だけで合算すると毎月46,000円のランニングコスト NAT Gatewayコスト算出例
うおおおおおおおお
どうするべきだったのか
どうするべきだったのか VPC Endpoint(PrivateLink)を採用するべきだった
VPC Endpointとは VPCと他サービス間でプライベート接続を提供できる • VPCコンポーネント(仮想デバイス)である • VPC内のサービスとVPC外のサービスを プライベートに接続通信できる • セキュリティ上でインターネット接続せずに繋げれる
VPC Endpointを利用した場合のコスト算出例 • Asia Pacific (Tokyo) ◦ 各AZ VPC Endpoint
1つあたりの料金 $0.014(時) ◦ 処理データ1GBあたりの料金 ▪ リージョンで1ヶ月に処理されるデータ最初の1PBで $0.01 • 例: $0.014 per VPC Endpoint Hourだと ◦ 31日(744時間)×$0.014×2本(冗長構成分)= $20.832(税抜 約2,800円) • 例: $0.01 リージョンで1ヶ月に処理されるデータ1PB未満 ◦ $ 0.01(税抜 約1円) VPCEndpointの利用だけで合算すると毎月 2,800円で済む
あるべき姿のAWSアーキテクチャ(こうあるべきだった)
まとめ
まとめ 設計時で考慮しておかないと 運用コストが....
やっべぇぞ!
とにかく言いたいこと ドキュメントを読むのは当たり前だが 運用コストも算出しておこう
さいごに AWSの責はほぼない 設計・実装したお前の責である
完