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今年1年のEKS運用振り返り/3-shake SRE Tech Talk

Isao Shimizu
December 18, 2023

今年1年のEKS運用振り返り/3-shake SRE Tech Talk

2023年12月18日(月)

3-shake SRE Tech Talk #8 LT
https://3-shake.connpass.com/event/302755/

Isao Shimizu

December 18, 2023
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Transcript

  1. 2 ©MIXI About me 週末は社会人吹奏楽団での活動(楽団長、トロンボーン約30年、たまに指揮者)。 キャンプとクラフトビールが好き。 New Relic User Group

    運営 清水 勲 @isaoshimizu 家族アルバム みてね Engineering Manager(SRE/CXE/Security) SIer時代(受託・自社開発) SNS「mixi」 モンストなど みてね 2003年 2011年 2014年 2018年 2024年 新卒入社 ミクシィ(現MIXI)入社 C/C++/C#/PHP/Python/iOS/AWS Fedora/MySQL/LXC /OpenStack Linux/MySQL/Ruby AWS/MySQL/Ruby 2022年1月〜EM
  2. 7 ©MIXI 現在のみてねのKubernetes構成 • Amazon EKS v1.27 (リリース⽇: May 24,

    2023、標準サポート: July 2024、延⻑サポート: July 2025) • Helm Chart ◦ EKSクラスタ内のリソースはTerraformでは管理しないルール ◦ EKSクラスタ⾃体はTerraformで管理 • Argo CD • Argo Workflows • KEDA (SQSのキュー⻑ベースのオートスケール⽤) • Prometheus (In-Cluster, Short Term) • Amazon Managed Service for Prometheus (Long Term) • Grafana Loki • Grafana • みてねでの規模感(2023/12時点) ◦ 多い時で18,000Pods、少ない時で2,000Pods
  3. 11 ©MIXI 1.リソース調整 • CPU、メモリの調整 • それなりの頻度でさまざまなDeploymentのリソースを調整をしている • 調整のきっかけ ◦

    OOMKilled ▪ 例) Cluster AutoscalerでOOMKilledの発⽣(つらい) • limitsの調整、CPU: 500m -> 2000m、Memory: 1000Mi -> 4000Mi ◦ オートスケールされにくいとき ▪ CPU利⽤率が低すぎてHPAが機能しないなど ◦ CPUの割り当てが⾜りなくて性能が出ていないとき ▪ Prometheusのメトリクスを⾒ながら最適値を探す
  4. 19 ©MIXI 5.Helm Chartのアップデート • CommunityのHelm Chartをアップデート ◦ たとえば、Prometheus、Cluster Autoscaler、kube-state-metricsなど

    • アップデートによるメリット ◦ 新しいKubernetesバージョンへの対応 ◦ 新機能の利⽤ ◦ 各種脆弱性対応 • 現在は⼿動運⽤ということもあって、アップデートが放置されがち ◦ Renovateなどによる⾃動アップデート(⾃動Pull Request作成)を実現したい ▪ まもなくできそう
  5. 25 ©MIXI 7.kubectlでPod作業するのを禁止 • kubectl execでPodのシェルを起動して作業するのを禁⽌しました ◦ 作業のログが残らないため ◦ 開発者の

    pods/exec などの権限を剥奪 • 代替⼿段として、ローカルPCからSession Managerを使って踏み台サーバーを経由してkubectl execを実 ⾏する仕組みを構築 • これによってSession ManagerのログがS3に保存され、すべてのPod内での作業が記録がされるように
  6. 27 ©MIXI まとめ • Kubernetes(EKS)運⽤3年⽬の実態についてお話ししました • コストパフォーマンスや安定性のためにリソース量の調整はいつまでも続いていく • 開発者が直接運⽤できる箇所は今後も増やしていきたい •

    Kubernetesのアップグレード運⽤はだいぶこなれてきていますが、まだまだ改善の余地はあります • クラスタのアップグレードよりもHelm Chartのアップデート運⽤のほうが課題 ◦ アプリケーションのライブラリアップデート運⽤と同じような課題だが、⾃動化のツール整備がま だ追いついていなかった(Renovateで解決しそう) • Kubernetesにまつわる様々なツール群(OSS)に⽀えられています