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数字で表すシリーズ 〜開発規模(工数⇔期間)の見積もり編①〜 / practice of es...
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Yu Kawanami
August 28, 2024
Technology
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数字で表すシリーズ 〜開発規模(工数⇔期間)の見積もり編①〜 / practice of estimate part1
Yu Kawanami
August 28, 2024
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数字で表すシリーズ 〜開発規模(工数⇔期間)の見積もり編①〜 2024/08/28 BABYJOB 開発部 LT会 @kawanamiyuu
開発規模 • 工数(単位:人月) ◦ ※計算がしやすいので本発表内では “人月” で考えます ◦ ※1 人月
= 20 人日、1 人日 = 8 時間 • 期間(単位:ヶ月) 2
「工数」と「期間」の関係 「1 人月」とはざっくりいうと「1 人」で開発すると「1 ヶ 月」かかる仕事量のこと。 すなわち、 • 「工数(人月)」=「人数」×「期間(ヶ月)」 •
「期間(ヶ月)」=「工数(人月)」÷「人数」 という計算式が成り立つ。 3
「工数」と「期間」の関係 「1 人月」とはざっくりいうと「1 人」で開発すると「1 ヶ 月」かかる仕事量のこと。 すなわち、 • 「工数(人月)」=「人数」×「期間(ヶ月)」 •
「期間(ヶ月)」=「工数(人月)」÷「人数」 という計算式が成り立つ。とは限らない。 4
どういうことか? 5
「開発」だけが仕事ではない 1 日のうちずっと開発をしている(ができる)わけではな い。チャットに返信したり、MTG に出席したり、運用作業 をしたり... つまり、「実際に開発に使える時間がどれくらいか」を考慮 する必要がある。 6
「開発」だけが仕事ではない 1 日のうちずっと開発をしている(ができる)わけではな い。チャットに返信したり、MTG に出席したり、運用作業 をしたり... つまり、「実際に開発に使える時間がどれくらいか」を考慮 する必要がある。 →「開発稼働率」というパラメータを導入する。 7
「開発稼働率」とは? 8
開発稼働率とは 「実際に開発を行える時間の割合」 例えば、 • 1 日(8 時間)に開発を 6 時間行った場合、開発稼働率は「75 %」
• 1 ヶ月(20 人日)に開発を 12 人日行った場合、開発稼働率は「60 %」 9
開発稼働率を考慮した計算方法 10
「工数」の計算方法 「工数(人月)」 =「人数」×「期間(ヶ月)」×「開発稼働率(%)」 開発稼働率が 60 % の 4 人チームで、完了に 3
ヶ月かかる開 発の工数は「4 人 × 3 ヶ月 × 0.6 = 7.2 人月」 11
「期間」の計算方法 「期間(ヶ月)」 =「工数(人月)」÷「人数」÷「開発稼働率(%)」 開発稼働率が 60 % の 4 人チームで、工数が 7.2
人月の開発 の完了にかかる期間は「7.2 人月 ÷ 4 人 ÷ 0.6 = 3 ヶ月」 12
ところで、 「工数⇔期間」の変換ができると なにが嬉しいか? 13
開発規模を数字で表すことの意味 • 「工数」を見積もることができれば、スケジュール (「期間」)を立てることができる • 定性的に「期間」を予想できれば、定量的な「工数」に もあたりをつけることができる 14
開発規模を数字で表すことの意味 • 「工数」を見積もることができれば、スケジュール (「期間」)を立てることができる • 定性的に「期間」を予想できれば、定量的な「工数」に もあたりをつけることができる → 開発という営みを、観測可能な仕事として、ビジネス活動 に接続できる
15
まとめ 16
「工数」と「期間」の関係 「1 人月」とは開発稼働率が 100 % の人員が「1 人」で開 発すると「1 ヶ月」かかる仕事量のこと。 すなわち、
• 「工数(人月)」=「人数」×「期間(ヶ月)」×「開発稼働率(%)」 • 「期間(ヶ月)」=「工数(人月)」÷「人数」÷「開発稼働率(%)」 という計算式が成り立つ。 17
「工数」と「期間」の関係 「1 人月」とは開発稼働率が 100 % の人員が「1 人」で開 発すると「1 ヶ月」かかる仕事量のこと。 すなわち、
• 「工数(人月)」=「人数」×「期間(ヶ月)」×「開発稼働率(%)」 • 「期間(ヶ月)」=「工数(人月)」÷「人数」÷「開発稼働率(%)」 という計算式が成り立つ。とは、やはり限らない。 18
次回予告。 「バッファ」の正体 19