Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
LiDAR SLAMやセンサーフュージョン についての紹介
Search
Kenta Itakura
November 19, 2023
Technology
1
970
LiDAR SLAMやセンサーフュージョン についての紹介
本資料は、2023年12月13日のオンラインの勉強会 #AIMTG にて利用された資料です。
Kenta Itakura
November 19, 2023
Tweet
Share
More Decks by Kenta Itakura
See All by Kenta Itakura
LiDARとカメラのセンサーフュージョンによる点群からのノイズ除去
kentaitakura
0
120
センサーフュージョンを利用した橋梁の構造情報の推定
kentaitakura
0
62
深層学習を利用した3次元点群の分類を行う際の手順について
kentaitakura
0
340
外積やロドリゲスの回転公式を利用した点群の回転
kentaitakura
1
640
3次元点群の分類における評価指標について
kentaitakura
0
400
Segment Anything Modelを利用して 農作物のセグメンテーションを行ってみた
kentaitakura
0
310
LIMEを用いた判断根拠の可視化
kentaitakura
0
330
グリーンレーザーにより取得した3次元点群から海底や水面を分類した事例
kentaitakura
0
350
複数の入力の深層学習ネットワークの作成について
kentaitakura
0
180
Other Decks in Technology
See All in Technology
Amazon CloudWatch Network Monitor のススメ
yuki_ink
0
160
利きプロセススケジューラ
sat
PRO
5
2.7k
Oracle Cloud Infrastructureデータベース・クラウド:各バージョンのサポート期間
oracle4engineer
PRO
28
12k
強いチームと開発生産性
onk
PRO
28
8.9k
ドメインの本質を掴む / Get the essence of the domain
sinsoku
2
140
ライブラリでしかお目にかかれない珍しい実装
mikanichinose
2
340
Lambdaと地方とコミュニティ
miu_crescent
2
320
第23回Ques_タイミーにおけるQAチームの在り方 / QA Team in Timee
takeyaqa
0
270
Amplify Gen2 Deep Dive / バックエンドの型をいかにしてフロントエンドへ伝えるか #TSKaigi #TSKaigiKansai #AWSAmplifyJP
tacck
PRO
0
210
"君は見ているが観察していない"で考えるインシデントマネジメント
grimoh
4
1.1k
今、始める、第一歩。 / Your first step
yahonda
2
730
【若手エンジニア応援LT会】ソフトウェアを学んできた私がインフラエンジニアを目指した理由
kazushi_ohata
0
120
Featured
See All Featured
ReactJS: Keep Simple. Everything can be a component!
pedronauck
665
120k
YesSQL, Process and Tooling at Scale
rocio
168
14k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
226
22k
Fantastic passwords and where to find them - at NoRuKo
philnash
50
2.9k
A Tale of Four Properties
chriscoyier
156
23k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
276
23k
Thoughts on Productivity
jonyablonski
67
4.3k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
28
9.1k
Fireside Chat
paigeccino
33
3k
How to Think Like a Performance Engineer
csswizardry
20
1.1k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1030
460k
Faster Mobile Websites
deanohume
305
30k
Transcript
LiDAR SLAMやセンサーフュージョン についての紹介 2023/12/13 AIミーティング 板倉健太
はじめに 1 本資料は、2023年12月13日のオンライン勉強会(AIMTG)にて利用されました 発 表 動 画 は
以 下 の 通 り で す 。 ご 興 味 が ご ざ い ま し た ら ぜ ひ ご 覧 く だ さ い ※SpeakerDeckのページ下部のTranscript欄からURLをコピーできます https://www.youtube.com/live/wY_IV7oO100?si=TnIkIdq1B--HdVVJ&t=1626
自己紹介:板倉健太 2 農学分野における3次元点群処理について研究し、博士(農学)を取得 2023年10月にImVisionLabs株式会社を創業 3次元点群処理の受託開発や研究開発を主に行っています
LiDARの利用について 3 LiDAR (Light Detection And Ranging) は レーザービームを対象に照射し、その光が
返ってくるまでの時間を利用して、対象までの距離や形状を求めることができる ドローン画像出典:emesent Hovermap ST https://www.mirukuru.co.jp/products/pdf/HVM-ST_jp_2208.pdf 自動運転車のイメージ お掃除ロボットのイメージ LiDARを搭載したドローン iPhoneに搭載されたLiDAR iPhone画像出典:OpenTopography https://opentopography.org/blog/iphone-lidar-applications- geosciences 3次元点群の取得や自己位置の推定に利用可能
LiDARデータの例 4 歩きながらLiDAR計測を行っているときの様子 各フレームでの点群情報が記録されており、点の色や自分の位置は明らかでない
自己位置推定について 5 LiDARの使い方の一つに自己位置推定がある 特徴点を見つけながら各フレームを取得した時の自分(センサー)の位置を求める 画像出典:なぜSLAMが重要か https://jp.mathworks.com/discovery/slam.html 各フレームの点群を組み合わせて、高密度な点群を構成することもできる
RGB画像の投影 6 LiDAR単体では色情報を取得できない 画像出典:LiDAR カメラ キャリブレーションとは https://jp.mathworks.com/help/lidar/ug/lidar-camera-calibration.html https://www.chuo-computer.co.jp/archives/10581
カラー画像の情報をLiDAR点群に投影(Sensor Fusion)し、点群に色情報を付与する
RGB画像の投影 7 投影するための方法として、チェッカーボードを利用する方法がある カメラ画像上の角と、点群上の角の位置を対応させることで位置関係を計算
実行内容 8 前処理:点群と画像を対応付けるための行列を求めておく(キャリブレーション)
実行内容 9 LiDARやカメラを搭載したロボット(Turtlebot2)を室内で走行させる
実行内容 10 点群やRGB画像などを走行しながら取得
実行内容 11 後処理:カメラの色情報を点群に投影
実行内容 12 後処理:3D LiDAR SLAMにて自己位置推定と各点群の合成を行う
実行内容 13 後処理:占有グリッドマップ (Occupancy Grid Map) を作成
実行について 14 MATLAB (MathWorks, USA) を利用 コードおよびデータはMathWorksより提供され、一部をカスタマイズして実行 •
ROS toolbox, Navigation Toolboxなどを利用 • Windows環境 (LinuxやROSの環境構築をせずに実行することができた)
実行結果 15
実行結果 16
まとめ 17 センサーフュージョンを利用し、点群に画像の色情報を投影した LiDAR SLAMを利用し、各フレームでのロボットの位置を推定した 各フレームでのロボットの位置や姿勢から、そのフレームでの点群の情報をマッピングし、 さらにそれらを統合することで高密度な点群を得ることができた
自動運転やロボティクスだけでなく、農業や林業、土木などの分野でも利用が広がって おり、今後もその原理や応用事例について深めていきたい 謝辞:本発表で利用したコードやデータ、および公開の許可をMathWorks様よりご提供いただきました。 感謝申し上げます。
補足 18 AprilTagを利用したカメラの自己位置の推定やAR表示については過去のAIMTGにて 発表しています AprilTagと呼ばれるマーカーを利用して、 ロボットの位置の推定精度を向上させる方法もあります 画像出典:AprilTagを利用してARで物体を表示させてみた https://speakerdeck.com/kentaitakura/20230816-apriltagwoli-yong-siteardewu-
ti-wobiao-shi-sasetemita 画像出典:Landmark SLAM using AprilTag Markers https://jp.mathworks.com/help/nav/ug/landmark-slam-using-apriltag- markers.html