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ユーザーと一緒に育てる! 1年半の実践で得たコミュニティ成長のヒント
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Kana Kitagawa
October 04, 2025
Marketing & SEO
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6
ユーザーと一緒に育てる! 1年半の実践で得たコミュニティ成長のヒント
DevRel Kaigi 2025 Day3の登壇資料です。
https://devrelkaigi.org/ja
Kana Kitagawa
October 04, 2025
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Transcript
ユーザーと一緒に育てる! 1年半の実践で得たコミュニティ成長のヒント 2025.10.04 DevRelKaigi 2025 Day3 株式会社primeNumber マーケティング本部 コミュニティマネージャー 北川
佳奈
2 北川 佳奈 (@knuna_t) 株式会社primeNumber マーケティング本部 コミュニティマネージャー コミュニティマーケティング推進協会 事務局 •
運営コミュニティ ◦ primeNumber User Group(pUG) ◦ Data Engineering Study(DES) • 職歴 ◦ 2020/04- クラスメソッド株式会社 ▪ プロジェクトマネージャー ▪ 技術広報 ◦ 2024/02- 株式会社primeNumber ▪ コミュニティマネージャー • 好きなもの ◦ コミュニティ ◦ クラフトビール
目次 3 1. primeNumberのご紹介 2. primeNumber User Groupとは 3. コミュニティのこれまでの歩み
4. 今後のコミュニティを通じて目指す世界 5. まとめ
会社概要 4 株式会社primeNumber 代表取締役CEO 田邊 雄樹 2015年11月
約130名 約34億円 東京都品川区上大崎 3丁目1番1号 JR東急目黒ビル5F 会社名 代表 創業 メンバー数 累計調達額 オフィス © primeNumber Inc.
None
6 primeNumberが提供するサービス データマネジメント各フェーズの課題に応えるべく、複数のSaaSを提供しています。 また、コンサルティングサービスは、すべてのフェーズをワンストップで支援可能です。 © primeNumber Inc. 活用 分析
可視化 蓄積 統合 点在 データ利活用の実現に向けた ゼロからのステップをワンストップでサポート クラウドETLサービス AIデータプラットフォーム
7 primeNumber User Groupとは
8 「日本のデータマネジメント領域のリーダーを増やす」ことをビジョンに運営 プロダクトの既存顧客をはじめ、未ユーザーやフリープランユーザーの方も参加可能 リーダー3名(ユーザー企業: 2名/パートナー企業: 1名)と一緒に運営 イベント開催実績 25回 登壇企業(2025年) 20社以上
Xポスト数(2025年) 1200件
9 コミュニティのこれまでの歩み
10 コミュニティマネージャーとしての取り組み 必ずしもコミュニティマネージャーが一人で頑張り続ける必要はない 目標設定 リーダー選定 コミュニティの 方針変更
11 コミュニティのこれまでの歩み カスタマーサクセスからマーケティングへ所管部署が変更に CS マーケティング 2022年11月 初回イベント実施 2024年 CSからマーケへ 2024年5月
リーダー候補と1on1 connpassへ移管 グループ名再検討開始 2024年12月06日 旗艦イベント「01」にて リーダー発表 ユーザーグループ名の変更 2024年7月 リーダー任命 既存顧客のみ 所管部署 対象者 データ活用に興味がある人 2024年2月 OWWHフレームワーク 記入
12 なぜカスタマーサクセスからマーケティングへ変更したのか “データテクノロジーにおいてprimeNumberの製品が第一想起される”ため →どのように進むべきかを整理するためOWWHフレームワークを上長と前任者に確認しつつ記入 カスタマーサクセス マーケティング ターゲット 既存顧客 未顧客・フリープランも含む データ活用をしたい人
目的 既存顧客の満足度向上・チャーン抑止 = 顧客理解 想起の獲得 = 顧客育成・顧客創造 集客方法 一部顧客にGoogleフォームを送付 connpassにてイベントページを公開
13 OWWHフレームワークとは コミュニティの目的はなにか/誰に対して/何を使って/どうやって向かうのかを言語化 https://speakerdeck.com/hideki_ojima/20250422-cmctokyo35?slide=16
14 OWWHフレームワークを書くメリット イベントをやっていると、やるべきことをやっていると錯覚(満足)しがち ただ、コミュニティは目的があって運営しているので ゴールも含めて明確化し、ステークホルダーと合意を取ることが重要 コミュニティを通してどう進むのかを明確化できる
15 2024年02月時点のOWWHフレームワーク コミュニティのミッション: 顧客が、成長し続けられる場を提供する(成長サイクルの場をつくる) 顧客が、日本のデータ市場においてトップリーダーになる 【定量的なObjective】 ・3年後に国内XXX社、ARRXXX 円のサービスになる 【定性的なObjective】
・データテクノロジーにおいて primeNumberの製品が第一想起 される ・国内の主要IT系イベントで primeNumberの名前を聞かない 日はない 3年後(2026年10月末まで)の ビジネス全体のObjective 【定量的なObjective】 ・初登壇: 15名 ・troccerのUGC(ブログ): 年100記事投稿 ・troccerのUGC(X): 年1000件投稿 ・上記達成のために年間50回のイベント(Tableau コミュニティの10年分を3年で達成)を実施 ・開催したイベントのうち30%(15回)が自走している 状態 ・顧客企業のうち30%が1度はコミュニティに参加し たことがある状態 ・年1のオフラインイベントの参加者が300名を超える 【定性的なObjective】 ・GoogleCloud、AWS、Snowflakeの年イベントで、 troccerからtroccoのロゴを掲載してくれる企業がいる 状態(pNからのスポンサー登壇を除く) ・コミュニティリーダーが、国内のデータエンジニア リーダーと称されるような立場にいる ・troccoを使っていることが、転職時のキャリアに とって良い評価をされる ・コミュニティへの参加/コンテンツ発信が初心者に とってのオンボーディングの役割を果たしている 3年後(2026年10月末まで)の コミュニティのObjective 【定量的なObjective】 ・登壇したことがないスピーカーが5名初登壇する ・troccerのUGC(ブログ): 年40記事投稿 ・troccerのUGC(Twitter): 年600件投稿 ・1イベントあたり30件 【定性的なObjective】 ・年1の大型オフラインイベントが計画されている ・仮 2024年11月1日(金) ・Awardの開催(イベントで発表) ・コミュニティリーダーとなる人が3名いる状況 ・イベントで発表 ・大型イベントにtroccerの方々が登壇する機会をつ くる 1年後(2024年10月末まで)の コミュニティのObjective
16 2024年02月時点のOWWHフレームワーク 【Who①】 ・スタートアップ、SMB〜東証グロース企 業でデータエンジニアリングに携わってい る人(データエンジニア、アナリティクス 等) = データ管理者 【Who②】
・スタートアップ、SMB〜東証グロース企 業でデータ利活用に関わっている人) = データ利用者 ・データ分析を業務として何かしらの意 思決定に携わっている人 【What①】 ・近しい企業の顧客事例 = データアーキ テクチャの話等 ・データエンジニア最前線情報のキャッチ アップ ・データエンジニア同士の繋がり ・アウトプットの場 【What②】 ・具体的な顧客事例 ・実運用中のダッシュボードなどを含む 社外秘な話 ・データ利活用の具体事例や最前線情報の キャッチアップ ・データ利用者同士の繋がり 【How①】 ・月1のユーザ会イベントの開催 それに伴うSlackでの告知 ・オープンな会に見えるように ポータルとなる場を用意する ・オフライン環境でユーザ同士の関係を 創出する仕組み ・Awardの開催 【How②】 ・定期的なユーザ会イベントの開催 ・オフライン環境でユーザ同士の関係を 創出する ・クローズドな会 Who What How コミュニティのミッション: 顧客が、成長し続けられる場を提供する(成長サイクルの場をつくる) 顧客が、日本のデータ市場においてトップリーダーになる
17 コミュニティのこれまでの歩み カスタマーサクセスからマーケティングへ所管部署が変更に CS マーケティング 2022年11月 初回イベント実施 2024年 CSからマーケへ 2024年5月
リーダー候補と1on1 connpassへ移管 グループ名再検討開始 2024年12月06日 旗艦イベント「01」にて リーダー発表 ユーザーグループ名の変更 2024年7月 リーダー任命 既存顧客のみ 所管部署 対象者 データ活用に興味がある人 2024年2月 OWWHフレームワーク 記入
18 ユーザーさんが本当に 聞きたいものが分からない
19 一緒に活動してくれる コミュニティリーダーを見つけよう!
20 コミュニティのこれまでの歩み カスタマーサクセスからマーケティングへ所管部署が変更に CS マーケティング 2022年11月 初回イベント実施 2024年 CSからマーケへ 2024年5月
リーダー候補と1on1 connpassへ移管 グループ名再検討開始 2024年12月06日 旗艦イベント「01」にて リーダー発表 ユーザーグループ名の変更 2024年7月 リーダー任命 既存顧客のみ 所管部署 対象者 データ活用に興味がある人 2024年2月 OWWHフレームワーク 記入
21 コミュニティリーダー選定までの道のり 社内での洗い出し/コミュニケーションから候補者の1on1へ 求めるスキル/対応の 言語化 候補者ピックアップ ヒアリング項目洗い出し 1on1実施 STEP 1
STEP 2 STEP 3
22 初期のリーダー候補の探し方 • 社内からの反応 • イベントでの様子 ◦ 絶対一回は直接話す ▪ イベント参加の目的・現在の利用状況や課題感のヒアリング
▪ 誰と合いそうかを把握する ◦ 懇親会で他の人の話に興味を持っているか ◦ ゴミ捨てや片付けへの協力など周りが見えているか • テキストコミュニケーション ◦ 人柄が意外と出る とにかく多角的に観察し、決めつけない
23 ヒアリングを通して誰と一緒なら進めていけそうかを確認 • どういう目的で参加しているのか • これまで参加した中でどの回が一番良かったか。その理由は? • 進め方へのフィードバック ◦ 質疑応答、セッション毎にあったほうが良いか
◦ 休憩や交流時間について • どういう話が聞きたいか ◦ 合わせてネタ出し手伝ってくれないか打診 • 他のコミュニティにも参加しているか 1対1だからこそ、それぞれの目的も深掘りする
24 コミュニティ運営はチームである コミュニティを広げるために集まったチームだからこそ、それぞれの役割やバランスを重視 https://kuranuki.sonicgarden.jp/archives/29980
25 2024年の旗艦イベント「01」でリーダーを発表 一緒にコミュニティを引っ張ってもらいたいからこそ、旗艦イベントで発表を行う
26 コミュニティリーダーをお願いしてよかったこと 昨年の同時期と比べ、350ポストから740ポストへ2倍以上増加 イベント対応力の 強化 より良いコンテンツの 選定が可能に ポスト数が格段に増加 受付や会場準備をお願いできる イベント内・懇親会を
一緒に盛り上げてくれる このタイミングだからやるべき では?というアドバイスも イベント運営側にとってポスト してもらえることの嬉しさに気 づいてくれた
27 Xポスト数推移 基本的に月に1回の頻度でイベント開催
28 コミュニティのこれまでの歩み カスタマーサクセスからマーケティングへ所管部署が変更に CS マーケティング 2022年11月 初回イベント実施 2024年 CSからマーケへ 2024年5月
リーダー候補と1on1 connpassへ移管 グループ名再検討開始 2024年12月06日 旗艦イベント「01」にて リーダー発表 ユーザーグループ名の変更 2024年7月 リーダー任命 既存顧客のみ 所管部署 対象者 データ活用に興味がある人 2024年2月 OWWHフレームワーク 記入
29 コミュニティの目的を果たすためには 未ユーザー/フリープランのユーザーにも 参加してもらう必要がある
30 データ活用に取り組みたい人が誰でも参加してもらえる環境へ 2025/05/15にconnpassグループ作成
31 オンラインイベントで増加へ 別途オフラインイベントの参加者リストも作成
32 コミュニティのこれまでの歩み カスタマーサクセスからマーケティングへ所管部署が変更に CS マーケティング 2022年11月 初回イベント実施 2024年 CSからマーケへ 2024年5月
リーダー候補と1on1 connpassへ移管 グループ名再検討開始 2024年12月06日 旗艦イベント「01」にて リーダー発表 ユーザーグループ名の変更 2024年7月 リーダー任命 既存顧客のみ 所管部署 対象者 データ活用に興味がある人 2024年2月 OWWHフレームワーク 記入
33 企業のデータ活用をより促進する方向へ 2024.5.9に新しくデータカタログサービス「COMETA」がリリース
34 企業としての方針変更がコミュニティにも影響 データエンジニア以外もターゲットに追加 データテクノロジーに おいて primeNumberの製品が 第一想起される データ活用なら primeNumber ETLならTROCCO
データカタログなら COMETA と想起される 2024.02 2024.11
35 企業としての方針変更がコミュニティにも影響 データエンジニア以外もターゲットに追加 2024.02 2024.12
36 今後のコミュニティを通じて 目指す世界
37 多様な職種のデータ活用事例を発信し データを使ってビジネスを行うことが 当たり前の社会を作る “あらゆるデータをビジネスの力に変える”ために コミュニティで事例を作っていくことが重要 データ人材だけでなく様々な人がデータを活用することを 当たり前にしていきたい
38 まとめ
39 より良いコミュニティを目指して • コミュニティマネージャーが一人で頑張りすぎなくて良い ◦ 進むべき方向はコミュニティマネージャーが決める必要はある ◦ コミュニティリーダーとチームを組み、一緒に進んでいく ▪ コミュニティ越境してみるのも良いかも
◦ 社内を頼ることも重要 • コミュニティを運営する目的を忘れないためにも振り返りは重要 ◦ 出せる数値は出す ◦ 視点の切り替えを意識する • コミュニティに参加する人たちにキャリアアップしてもらいたい ◦ Data Engineering Studyとの連携を目指す コミュニティリーダーと一緒にコミュニティを育てていくことが重要
40 2025/11/26(水)primeNumber DATA SUMMITを高輪ゲートウェイで開催 primeNumber User Groupの過去登壇者も登壇🙌 https://primenumber.com/data-summit/2025
41 次回primeNumber User Groupも10/24(金)にやります!!! 企業内のデータ活用の進め方に対して参加者の方からの質問をたくさん聞きます! https://pug.connpass.com/event/370389/
Thank you!