Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
データ連携基盤としてのベクトルタイル
Search
Takayuki Miyauchi
September 18, 2023
Technology
1
180
データ連携基盤としてのベクトルタイル
FOSS4G FUKUI 2023 で発表した、Ouranos Ecosystem 及び空間 ID に関する資料です。
Takayuki Miyauchi
September 18, 2023
Tweet
Share
More Decks by Takayuki Miyauchi
See All by Takayuki Miyauchi
不動産に関連しそうなデータもろもろ
miya0001
0
64
Geolonia Maps for SmartCity
miya0001
0
690
ベクトルタイルで見えてきたデジタル地図の未来
miya0001
0
260
不動産IDの仕組みと今後の課題
miya0001
0
290
オープンソースでつくるオープンソースっぽい地図の会社の挑戦
miya0001
0
260
ITエンジニアのための住所システムのお話
miya0001
0
140
TileCloudの裏側
miya0001
0
340
地方の子供たちを宇宙へ! きのくにICT教育
miya0001
1
260
ホスティングの立場からのWordPressへの貢献と協力
miya0001
0
1.1k
Other Decks in Technology
See All in Technology
カメラを用いた店内計測におけるオプトインの仕組みの実現 / ai-optin-camera
cyberagentdevelopers
PRO
1
120
Jr. Championsになって、強く連携しながらAWSをもっと使いたい!~AWSに対する期待と行動~
amixedcolor
0
190
いまさらのStorybook
ikumatadokoro
0
140
使えそうで使われないCloudHSM
maikamibayashi
0
170
マネジメント視点でのre:Invent参加 ~もしCEOがre:Inventに行ったら~
kojiasai
0
470
物価高なラスベガスでの過ごし方
zakky
0
380
「最高のチューニング」をしないために / hack@delta 24.10
fujiwara3
21
3.5k
チームを主語にしてみる / Making "Team" the Subject
ar_tama
4
310
Forget efficiency – Become more productive without the stress
ufried
0
150
国土交通省 データコンペ参加者向け勉強会
takehikohashimoto
0
110
新卒1年目が向き合う生成AI事業の開発を加速させる技術選定 / ai-web-launcher
cyberagentdevelopers
PRO
7
1.5k
Autify Company Deck
autifyhq
1
39k
Featured
See All Featured
Building Flexible Design Systems
yeseniaperezcruz
327
38k
Principles of Awesome APIs and How to Build Them.
keavy
126
17k
A designer walks into a library…
pauljervisheath
202
24k
Typedesign – Prime Four
hannesfritz
39
2.4k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
32
1.8k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
275
23k
Helping Users Find Their Own Way: Creating Modern Search Experiences
danielanewman
29
2.2k
Large-scale JavaScript Application Architecture
addyosmani
510
110k
Building Your Own Lightsaber
phodgson
102
6.1k
How GitHub (no longer) Works
holman
311
140k
GraphQLの誤解/rethinking-graphql
sonatard
66
9.9k
The MySQL Ecosystem @ GitHub 2015
samlambert
250
12k
Transcript
データ連携基盤としてのベクトルタイル 2023年9月 株式会社 Geolonia 宮内 隆行
2 2 ウラノス・エコシステム
3 ウラノス・エコシステムとは? • 経産省が標準化をすすめるデータ連携基盤に関するイニシアチブの総称 • コアとなる技術は空間 ID 「空間 ID」は、ウェブ地図で広く利用されている 「タイル番号」をベースとした仕組み
4 地理空間情報のデータ連携の必要性の例 AVM に、当日のイベントなどの道路使用 状況やハザードマップ、渋滞、人流デー タなどが連携されていれば、もっとス ムーズに災害現場に行けるのに! AVM とは? 車両動態表示装置(AVM)とは、GPS装置及び通信回線を利用し、車両
の位置を把握し、迅速な現場到着、現場活動を目的とするものです。
5 地理空間データを API 化する上での課題 地理空間データはデータサイズが大きくフォーマットも多様であるため、 どのように API 化するかについては、これまで統一的な解決策がなかった。 ポリゴン ライン
ポイント 地理空間データの種類
94.5兆円 6 そこでベクトルタイルが登場 ラスタータイル ベクトルタイル 地図の表示方法 サーバーサイドで地図をレンダリングして、 画像としてブラウザに配信 オブジェクトを配信して クライアントサイドでレンダリング
サーバーサイドの処理 画像を生成して配信 オブジェクトを静的に配信 機械判読 難しい 簡単 「人が見るための地図」のみを想定した既存の仕組みをベースに、 「機械が読むための地図」を想定した API と SDK を整備 ウェブ地図の配信方式の一つで、国土地理院が「地理院地図 Vector」として試験運用中。
7 アプリケーション - サーバー構成(例) S D K アプリケーション • 緯度経度からタイル番号への変換
• 空間のマニピュレーション /z/x/y でリクエスト タ イ ル サ 丨 バ 丨 ベクトルタイルまたは DEM タイル
8 事例
たかまつマイセーフティマップ 9 • ハザードマップのデータをベクトルタイル化し、 「継続時間4時間以上」というデータも可視化。 • さらに地理院の標高 DEM データも API
として利用する ことで、アプリケーションに標高を表示。
ドローンのためのウェイポイント検討用アプリケーション 10 地理院の DEM に対して空間 ID 経由で API アクセスをすること で、地形の断面図を高速かつ低コストで生成。
逆ジオコーダー 11 行政界をベクトルタイルとして、 逆ジオコーダーのデータソースとして利用
12 これらはすべて 静的なファイルホスティングのみで実現しています! データーベースやサーバーサイドプログラミング言語等を使っていません。 注目ポイント!!
13 参考リンク • ウラノス・エコシステム ◦ https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/digital_architecture/ouranos.html ◦ https://github.com/ouranos-gex • 事例
◦ https://safetymap.takamatsu-fact.com/ ◦ https://geolonia.github.io/dem-vt-proxy/cross-section-multi.html ◦ https://github.com/open-geocoding/open-reverse-geocoder
14 会社概要 商号 株式会社 Geolonia (Geolonia Inc.) 設立 2019年9月 資本金
67,022千円 (資本準備金45,010千円) 本社所在地 〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号 渋谷道玄坂東急ビ ル2F−C 従業員数 13名(年内に15名!) Geolonia では人材を募集中しています! 男女比 50:50、子育て中のママが4人在籍、完全リモートワークの働きやすい職場!
ありがとうございました! 出資及び協業に関するお問い合わせをお待ちしております。 https://geolonia.com/ 担当: 宮内 隆行
[email protected]