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HR、PRとEMの関係性と外部登壇の効果

mkitahara / 北原幹也
September 26, 2024
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 HR、PRとEMの関係性と外部登壇の効果

2024-09-26 広報・人事・エンジニア大集合!狂気の大LT大会!!! XRelationsの会
https://xrelations.connpass.com/event/325362/

mkitahara / 北原幹也

September 26, 2024
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  1. 名前 • mkitahara ( @mikity01985 ) / 北原 幹也 職能

    • エンジニアリングマネージャー / Androidアプリ開発 / プロダクトマネージャー 出⾝ • 静岡県 - 埼⽟県 - 千葉県 職歴 • SES会社 (2011/04〜 2014/12):池袋 ◦ 新卒未経験でIT業界へ:研修で Androidアプリ開発に出会う • 開発受託会社 2社 (2015/01 〜 2017/09):六本⽊、新宿 ◦ PHPアプリ開発 を中⼼にいろいろ • EdTech会社 (2016/02〜 2023/06):新宿 ◦ 業務委託時代を含めて7年所属:Androidアプリ開発を中⼼にいろいろ ◦ 出向‧業務委託のみ 30名程度の会社から 社員200⼈超えの組織の成⻑を経験 • FinTech会社 (2023/07〜 ):渋⾕ ◦ モバイルアプリチームのエンジニアリングマネージャーを中⼼にいろいろ ⾃⼰紹介
  2. ▪ 対象 • ⼈材、プロセス、ツール、⽂化、組織構造 • 組織、部⾨、チーム、個⼈ • その他必要なモノ、コト エンジニアリング組織全体の⽣産性向上、品質向上、そして最終的にはビジネス⽬標の達成に貢献する EMの⽬標と業務

    ▪ 責任 • エンジニアリング組織の成果に責任を持つ ◦ エンジニア(ヒト) ではなく エンジニアリング(コト)が対象 ◦ 責任:説明責任と実⾏責任 ▪ マネジメントドメイン • 主に4つの要素をマネジメントする※1, ※2 ◦ 組織や課題に応じて注⼒する領域が変わる プロジェクトマネジメント プロダクト マネジメント テクノロジー マネジメント ピープルマネジメント ※1 佐藤 ⼤典 (著), エンジニアのためのマネジメント⼊⾨ (3,9 2023) https://www.amazon.co.jp/dp/4297133342 ※2 @hirokidaichi(広⽊ ⼤地) エンジニアリングマネージャ/プロダクトマネージャのための知識体系と読書ガイド https://qiita.com/hirokidaichi/items/95678bb1cef32629c317
  3. ▪ プロジェクト • プロジェクトの計画、実⾏、進捗管理、品質管理、リスク管理など、プロジェクト遂⾏に関する すべての側⾯ EMに必要な知識 ▪ ピープル • エンジニア⼀⼈ひとりの成⻑、キャリア開発、モチベーション向上、チーム内の連携強化など、

    ⼈材に関するすべての側⾯ ▪ テクノロジー • プロジェクトに必要な技術選定、技術戦略の⽴案、技術負債の解消、新しい技術の導⼊など、 技術的な側⾯ ▪ プロダクト • プロダクトの開発、リリース、改善、そして最終的にはプロダクトの成功に繋げるための すべての側⾯ マネージャー1⼈で対応するには到底無理な業務知識と業務量......
  4. ▪ プロジェクト • プロジェクトの計画、実⾏、進捗管理、品質管理、リスク管理など、プロジェクト遂⾏に関する すべての側⾯ EMに必要な知識 ▪ ピープル • エンジニア⼀⼈ひとりの成⻑、キャリア開発、モチベーション向上、チーム内の連携強化など、

    ⼈材に関するすべての側⾯ ▪ テクノロジー • プロジェクトに必要な技術選定、技術戦略の⽴案、技術負債の解消、新しい技術の導⼊など、 技術的な側⾯ ▪ プロダクト • プロダクトの開発、リリース、改善、そして最終的にはプロダクトの成功に繋げるための すべての側⾯ EMはさまざまな⼈たちと関わりながら⽬標を達成していく! マネージャー1⼈で対応するには到底無理な業務知識と業務量......
  5. ⼈事 (Human Resources:HR) と EM の関係 ▪ HR の役割 •

    ⼈材の採⽤、育成、評価、配置など、組織の⼈に関するあらゆる側⾯を担う ▪ HR と EM で解決したい課題 • カルチャーや今解決したい課題を解決できるエンジニアの採⽤ ◦ エンジニアリング組織に必要なスキルを持った⼈材の採⽤ • エンジニアの育成 ◦ エンジニアのキャリアパスを設計し、研修プログラムやキャリアアップの機会 を提供する • パフォーマンス評価 ◦ エンジニアのパフォーマンスを客観的に評価し、報酬や昇進に反映する • 組織開発 ◦ エンジニアリング組織の⽂化醸成や組織構造の最適化など
  6. 広報 (Public Relations:PR) と EM の関係 ▪ PR の役割 •

    組織のイメージ向上や、製品‧サービスの広報活動などの側⾯を担う ▪ PR と EM で解決したい課題 • 企業イメージの向上 ◦ エンジニアリング組織が開発した製品や技術をPRすることで、企業の技術⼒や ⾰新性をアピール • 採⽤活動の⽀援 ◦ エンジニアリング組織が魅⼒的な職場であることをPRし、カルチャーや 今解決したい課題を解決できるエンジニアの採⽤に貢献 • 危機管理 ◦ 製品に問題が発⽣した場合など危機的な状況において、PR部⾨と連携し、 適切な情報発信を⾏う
  7. HR、PR、EM の 共通課題 ▪ PR と EM で解決したい課題 • 採⽤活動の⽀援

    ◦ エンジニアリング組織が魅⼒的な職場であることをPRし、カルチャーや 今解決したい課題を解決できるエンジニアの採⽤に貢献 ▪ HR と EM で解決したい課題 • カルチャーや今解決したい課題を解決できるエンジニアの採⽤ ◦ エンジニアリング組織に必要なスキルを持った⼈材の採⽤ HR、PR、EMが協⼒できる組織課題解決の⼀つ → 採⽤
  8. EMとチームビルディング ▪ チームの能⼒を向上させる • チーム能⼒を向上させて、課題に⽴ち向かう ▪ チームをスケールさせる • 対応ができるチームを増やして、並⾏で課題に⽴ち向かう チーム

    チーム チーム チーム チーム ⽬標達成に向けて、不確実で混沌とした問題を解決していく⽅法の⼀つ → チームビルディング 対応⽅法の⼀つ ↓ 採⽤
  9. HR、PR、EM が協⼒‧連携できる採⽤につながる活動の種類 ▪ 採⽤広報 • 企業全体の魅⼒をアピールし、幅広い層の求職者にアプローチする ▪ 技術広報 • 企業の技術⼒や開発⼒、エンジニアリング⽂化を外部に発信し、エンジニアの認知度を⾼める

    ▪ DevRel • 開発者との関係性を構築し、製品やサービスの認知や利⽤を促進したり、⾃社にないアイディアを創出 採⽤の課題についてHR、PR、EMの共通の関⼼事の⼀つ → 外部発信
  10. 2024年に⾏った外部発信 ▪ 2024年に 17件の登壇を⾏いました! • 個⼈登壇:10件 • 会社登壇:7件 ▪ ⽬的

    • アウトプットによる知識‧能⼒の向上 • セルフブランディング ※ 実は外部登壇始めて 1年経ってません
  11. 外部発信 (登壇) の⽬的 1 ▪ アウトプットの量と質を増やし、知識の定着、理解の深化、新たな考えを得る • ロジックモデル※3:インパクトに⾄るまでの⼀連の⾏動や事象のつながりを⽰す※4アウトプットを増やす ◦ インプットだけでなく、アウトプットすることでアウトカムが⽣まれる

    ◦ アウトプットを⽣み出す活動で考えがブラッシュアップできた ◦ 情報発信することでさらに良い情報が集まることを実感した ※4 マーク‧J‧エプスタイン (著), クリスティ‧ユーザス (著), 鵜尾雅隆 (監修), 鴨崎貴泰 (監修), 松本裕 (翻訳), 社会的インパクトとは何か ― 社会変⾰のための投資‧評価‧事業戦略ガイド (10 14, 2015) ※3 W.K.Kellogg Foundation, Logic Model Development Guide (2004) アウトカム (成果) Outcome (結果) Input (投⼊資材) Impact (社会経済的変化) (波及効果) Activity (活動) Target (⼈‧周囲) Input (投⼊資材) Input (投⼊資材) Outcome (結果) Output (結果) アウトカム (成果) Outcome (成果)
  12. 外部発信 (登壇) の⽬的 2 ▪ セルフブランディング • 2023年7⽉にEMとして転職。(当時) ⼀番⼊社時期が浅かった。いきなりEMとして⼊ってきても..... ◦

    ⼀貫性のあるアウトプットをして、信頼関係を構築するため ▪ 外部に発信して受け⼊れられたり、ブラッシュアップして内部に発信していく • 私個⼈が発信、相⼿に伝える能⼒が低いと考えていた ◦ 発信を通じて相⼿に伝わる⽅法を模索している ▪ 相⼿の状況や状態に合わせてわかりやすい発信を意識‧⼼がけるようになった
  13. 途中から⽬的(というか欲) が1つ増えた ▪ ⽬的 • アウトプットによる知識‧能⼒の向上 • セルフブランディング • 採⽤

    ▪ 2024年に 17件の登壇を⾏いました! • 個⼈登壇:10件 • 会社登壇:7件 外部登壇と採⽤ は 親和性⾼く、効果が得られるのではないかと考えた ※ 実は外部登壇始めて 1年経ってません
  14. 採⽤ (活躍できる社員の獲得) を⽬的とした登壇 ▪ 正直な話、⽬⽴った効果はなかった...... • 採⽤のゴールを 「活躍できる社員の獲得」とおいてしまった • イベントで出会う⽅々

    ◦ 「⾃分」「チーム」「組織」の課題に向き合い、解決策を模索している ▪ ⾃分や⾃社に対してなにかしらを得ようと思って来られている
  15. 採⽤ (活躍できる社員の獲得) を⽬的とした登壇 ▪ 正直な話、⽬⽴った効果はなかった...... • 採⽤のゴールを 「活躍できる社員の獲得」とおいてしまった • イベントで出会う⽅々

    ◦ 「⾃分」「チーム」「組織」の課題に向き合い、解決策を模索している ▪ ⾃分や⾃社に対してなにかしらを得ようと思って来られている ⾃社の課題を解決したい⽅々の(短期的な) 採⽤ (獲得) は 難しい
  16. 採⽤ (活躍できる社員の獲得) を⽬的とした登壇 ▪ 正直な話、⽬⽴った効果はなかった...... • 採⽤のゴールを 「活躍できる社員の獲得」とおいてしまった • イベントで出会う⽅々

    ◦ 「⾃分」「チーム」「組織」の課題に向き合い、解決策を模索している ▪ ⾃分や⾃社に対してなにかしらを得ようと思って来られている 名前‧所属企業を知る、覚えてもらうだけで感謝する (獲得まで欲張らない) → 将来、もし転職するときに数ある企業の選択肢になればよい ⾃社の課題を解決したい⽅々の(短期的な) 採⽤ (獲得) は 難しい
  17. 外部登壇によって、思いがけない効果も発⾒した ▪ 話しかけてくださる⽅が増えた • ⾃分から話しかけることがものすごく苦⼿...... (直したい) • 本当はフィードバックを受けたり、課題についてたくさん話したいのに...... ◦ 登壇するときっかけがあり、話しかけてくれる⼈が増えて嬉しい

    😁 ▪ 同僚がイベントに⾏って、参加者に話かけたときの会話の⼊りがスムーズになった • 同僚がとあるイベントに⾏って話しかけたとき • 「〇〇という会社に所属しています」→ 「北原がいる会社だよね!」と覚えてもらえていた。 ◦ 雰囲気が良くなって(?)、話がしやすくなった (かも?)
  18. 外部登壇によって、思いがけない効果も発⾒した ▪ 社内メンバーのモチベーションの向上につながった • 「登壇したいけどやったことないから......」というメンバーが「登壇する」きっかけになった! ▪ 話しかけてくださる⽅が増えた • ⾃分から話しかけることがものすごく苦⼿...... (直したい)

    • 本当はフィードバックを受けたり、課題についてたくさん話したいのに...... ◦ 登壇するときっかけがあり、話しかけてくれる⼈が増えて嬉しい 😁 ▪ 同僚がイベントに⾏って、参加者に話かけたときの会話の⼊りがスムーズになった • 同僚がとあるイベントに⾏って話しかけたとき • 「〇〇という会社に所属しています」→ 「北原がいる会社だよね!」と覚えてもらえていた。 ◦ 雰囲気が良くなって(?)、話がしやすくなった (かも?)
  19. まとめ ▪ EMと外部発信 • 外部登壇(アウトプット)は、⾃分の能⼒や知識が向上する良い機会である • イベント登壇が採⽤に直接繋がる可能性は低いが、名前を覚えてもらうだけでも可能性は広がる • 外部登壇によって、思いがけない効果を得ることは実感できた ◦

    ⾃社メンバーの外部イベントの参加しやすさ、モチベーション‧エンゲージメント向上 ▪ HR、PRとEMの関係性 • HRやPRとEMは、共通の課題があったり協⼒して対応したりと近い関係にある • 採⽤は、三者が解決したい共通の⽬標の⼀つである ◦ 外部発信というアプローチは特に連携しやすいHowのひとつ ▪ エンジニアリングマネージャーの⽬標 • エンジニアリング組織全体の⽣産性向上、品質向上、そして最終的にはビジネス⽬標の達成に貢献する • マネージャー1⼈で対応するには到底無理な業務知識と業務量である • さまざまな⼈と関係性を構築して、⽬標達成を⽬指す