$30 off During Our Annual Pro Sale. View Details »
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
計画と曖昧さ
Search
mosa
July 27, 2025
Business
11
6.5k
計画と曖昧さ
2025/07/28 に、LayerX社内で発表した資料です。
計画は難しい。
mosa
July 27, 2025
Tweet
Share
More Decks by mosa
See All by mosa
ベタートラップと夏
mosa_siru
9
4.9k
本気でプロダクトに向き合うCTOになるために必要な事 (技育祭2024春)
mosa_siru
65
20k
CPOが開発する覚悟 〜コンパウンドスタートアップにおける、爆速の新規プロダクト開発スタイル〜
mosa_siru
24
70k
バクラクの爆速開発を支えるチームとアーキテクチャ
mosa_siru
0
7.9k
絡み合うSaaSプロダクトのマイクロサービスアーキテクチャ | LayerX
mosa_siru
15
20k
Other Decks in Business
See All in Business
週4社員しながら個人開発にベットする / Betting on Personal Projects While Working a Four-Day Week
kohii00
4
3k
目標の50記事を達成したわけだが
suzuki_tada
0
130
株式会社なぞるマーケティング組織開発の考え方
nazoru
PRO
0
270
NEXERA_ゲーム学習の未来
nexera
0
190
曖昧なLLMの出力をプロダクト価値へつなげる、要求の具体化と評価
zerebom
4
430
~モブ、まだいけるよな?~2025年をふりかえってみて_20251126
masakiokuda
0
150
任されるプロダクトマネージャーのリアル - プロダクトマネージャーの成長機会 に関する実例収集調査結果
ykmc09
2
2.6k
カンパニーデック 2025.12.25
toggletest
0
1.3k
Cierpa&Co._Culture Deck_202512
cierpa0905
PRO
0
5.2k
株式会社スマートラウンド 会社紹介資料 / CompanyDeck
smartround
0
160
インキュデータ会社紹介資料
okitsu
3
48k
エニグモ_会社紹介資料
enigmo_hr
0
2.4k
Featured
See All Featured
DBのスキルで生き残る技術 - AI時代におけるテーブル設計の勘所
soudai
PRO
60
37k
Building Better People: How to give real-time feedback that sticks.
wjessup
370
20k
Improving Core Web Vitals using Speculation Rules API
sergeychernyshev
21
1.3k
What the history of the web can teach us about the future of AI
inesmontani
PRO
0
370
Groundhog Day: Seeking Process in Gaming for Health
codingconduct
0
65
From Legacy to Launchpad: Building Startup-Ready Communities
dugsong
0
110
The Hidden Cost of Media on the Web [PixelPalooza 2025]
tammyeverts
2
120
How Fast Is Fast Enough? [PerfNow 2025]
tammyeverts
3
400
SEO Brein meetup: CTRL+C is not how to scale international SEO
lindahogenes
0
2.2k
Max Prin - Stacking Signals: How International SEO Comes Together (And Falls Apart)
techseoconnect
PRO
0
49
Building a Modern Day E-commerce SEO Strategy
aleyda
45
8.4k
How to Align SEO within the Product Triangle To Get Buy-In & Support - #RIMC
aleyda
1
1.3k
Transcript
© LayerX Inc. 計画と曖昧さ 2025/07/28
計画は難しい
© LayerX Inc. 3 もっと前にSaaSをつくっていたとして • 2019/04:36協定(時間外労働の上限規制) • 2023/10:インボイス制度 •
2024/01:電帳法の電⼦取引データ保存義務化 これらをどれだけ予測して設計できただろうか? 当時、複数プロダクトをどんどん展開していくことを前提に設計できたの も、結果的には成功だったが賭けでもあった 未来予測は難しい
© LayerX Inc. 4 AIがここまで興隆することを皆予測できた? 計画と予測は難しい
基本的にわからん。 時代の進化が速すぎる
© LayerX Inc. 6 • 時代の流れ • 事業の流れ • 開発の⾒積もりの難しさ
• 状況の変化 ロードマップを固定化‧コミットすることには弊害がある。 ロードマップが⽬的化するし、変更時のコミュニケーションが⼤変。柔軟性 を損ねる 例:ロードマップの策定は難しい
© LayerX Inc. 7 • 事業の流れ • 開発の⾒積もりの難しさ • チームメンバーの変化
採⽤候補者に、⼊社時のアサインを細かく伝えることには弊害がある。 ⾮効率なアサイン、変更時の不誠実さにつながる。 例:アサイン計画は難しい
© LayerX Inc. 8 • 予測をする時間の浪費 • リカバリーが必要 • 予測のために動いてしまった無駄な投資と負債
※ 正解は後付でわかる。 ※開発では「早すぎる最適化」といったりする。 予測を外してしまった時
© LayerX Inc. 9 • オプション: ⾦融⽤語。「1ヶ⽉後に1万円でこの株を買う権利」。 • 要は、『未来にこういうことが起きたらこうする』が選べる権利。 •
ガチガチにしたり、早すぎる最適化をすると、オプション価値が毀損さ れる。 → 組織はシンプルに、コードはシンプルに、最⼩限に‧‧ オプションを狭めない
© LayerX Inc. 10 最適な設計のためには、最⾼の未来予知が不可⽋。 そのためにドメインにディープダイブをしている。 Bizでも、緻密に数値を予測している 覚悟を決めた予測でしか取れない果実、備えられない未来がある。 もちろん予測を諦めろというわけではない
曖昧さの許容
© LayerX Inc. 12 • 未来に備えるため • 皆が同じ⽅向をむくために、組織のアラインを取るため そもそも、なぜ予測が必要か?
© LayerX Inc. 13 皆が同じ⽅向をむくために、組織のアラインを取るため じゃあそもそも、予測しなくても柔軟に動ける組織、あるいは予測 を外したときでも受け⼊れられる組織が良いよね。 「先⽉⾔ったことと変わってるけど、まあそういうものだよね」 朝令暮改に強い組織が強い。
© LayerX Inc. 14 • 「3年後どういうキャリアを⽬指したい?」 etc.. これはもしかしたら個⼈でも?
計画は難しい。 諦めないけど、 せめて曖昧さを受け⼊れられるように