Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
UWBを使ってみた
Search
Norippy
June 19, 2022
Technology
1
2.4k
UWBを使ってみた
IoTLT vol.88で発表した資料になります。
中国に来てUWB通信を試す事ができたので、M5Stackから出ているUWB Unitを使ってみた話をします
Norippy
June 19, 2022
Tweet
Share
More Decks by Norippy
See All by Norippy
M5Cuffbox presentation
norioikedo
0
68
Alexa Connect Kitを試してみた
norioikedo
0
810
自分が欲しいものを作って売る!
norioikedo
0
350
Sigfoxを使ってみた話
norioikedo
0
480
スマートフォンキーを作ってみた!
norioikedo
1
820
BLE5で遊んでみた!
norioikedo
0
1.2k
NimBLEを使って自作ロボットを動かしてみた
norioikedo
1
1.2k
soracom GPSマルチユニットを使って車のIoTしてみた
norioikedo
1
640
obnizとAmazon Echoで子供向けロボットを作ってみた
norioikedo
0
500
Other Decks in Technology
See All in Technology
【iOSエンジニア特集】 iOSアプリ開発の裏側 開発組織が向き合う課題とこれから - 株式会社カウシェ
akifumifukaya
0
490
[JAWS-UG 栃木 #2]AWS FISはドSなのか?システムに試練を与えて強くする!
sh_fk2
1
240
変化に強いテーブル設計の勘所 / Table design that is resistant to changes
soudai
40
11k
正解のない未知(インボイス制度対応)をフルサイクル開発で乗り越える方法 / How to overcome the unknown invoice system with full cycle development
carta_engineering
0
180
TerraformとGitHub Actionsで手軽に実装するECSのCI/CD
k___tkg
0
220
SwiftUIとMetalで簡単に作るレアカード風UI
stoticdev
1
120
KubeCon + CloudNativeCon Europe 2025 Recap: The GPUs on the Bus Go 'Round and 'Round / Kubernetes Meetup Tokyo #70
pfn
PRO
0
190
インフラからSREへ
mirakui
20
8.1k
幸せに働ける組織を目指すリーダーの葛藤と挑戦 / 20250517 Tadahiro Yasuda & Rinto Ikenoue
shift_evolve
1
370
Cline&CursorによるAIコーディング徹底活用―Live Vibe Coding付き
pharma_x_tech
3
1.2k
グループ ポリシー再確認 ③
murachiakira
0
120
テストを実施する前に考えるべきテストの話 / Thinking About Testing Before You Test
nihonbuson
PRO
7
1.2k
Featured
See All Featured
Fireside Chat
paigeccino
37
3.5k
CoffeeScript is Beautiful & I Never Want to Write Plain JavaScript Again
sstephenson
160
15k
Exploring the Power of Turbo Streams & Action Cable | RailsConf2023
kevinliebholz
32
5.8k
Music & Morning Musume
bryan
47
6.5k
Fashionably flexible responsive web design (full day workshop)
malarkey
407
66k
GitHub's CSS Performance
jonrohan
1031
460k
Design and Strategy: How to Deal with People Who Don’t "Get" Design
morganepeng
129
19k
"I'm Feeling Lucky" - Building Great Search Experiences for Today's Users (#IAC19)
danielanewman
227
22k
The Illustrated Children's Guide to Kubernetes
chrisshort
48
50k
Sharpening the Axe: The Primacy of Toolmaking
bcantrill
41
2.3k
Bash Introduction
62gerente
613
210k
[Rails World 2023 - Day 1 Closing Keynote] - The Magic of Rails
eileencodes
34
2.3k
Transcript
UWBを使ってみた IoTLT Vol.88 2022/6/19 norippy @ rino products
norippy (Norio Ikedo) ◦平日は某自動車の会社でコネクティッドカーの開発エンジニア ◦余暇の時間はrino products代表(副業) ガジェットの筐体、電子回路、組み込みFW等の設計・開発・販売 (スイッチサイエンス様でオリジナル商品を販売中です) Twitter:norippy Web
page note
広州(中国) で海外赴任中︕ 3 5⽉の終わりから海外出向で、広州に来ました︕ やっと隔離⽣活が終わり、現在1週間の⾏動⾃粛期間中です。 中国に住んでいることを⽣かして、個⼈で⼀歩踏み込んだモノづくりをしていきます︕
UWB(Ultra Wide Band)について 4 20年くらい前からある技術だが、iPhoneにUWBが搭載されたことで再び 脚光を浴びている技術。しかし、⽇本では利⽤されている機器がほとんどないかと思います できること TOA (Time of
Arrival)という、送信機から発信される信号が、受信機に到着するまでの時間を 利⽤して、⾼い精度で2点間の距離(ベクトル&絶対距離)が取得できる技術 XiaomiのBluetooth スピーカー UWBを搭載している BMW iX iPhone限定ですが、スマートフォンキーと⾞の 距離測定技術にUWBが利⽤されている
UWBを試したい -⽇本編- 5 ⽇本ではまだUWBモジュールが利⽤できません(技適未取得のため)が、 UWB搭載の iPhoneが2台あれば試すことが可能です https://developer.apple.com/nearby-interaction/ https://github.com/aniltaskiran/iOSNearbyInteraction Sample :
UWBは近距離では精度が全く出ない。 利⽤した感覚では20 cmくらいまでは あまり精度が出ません。
UWBを試したい -中国編- 6 中国では問題なく利⽤できるようになっている。UWBモジュールも買うことも可能 今回、M5Stackが販売しているUWB Unitを2つ購⼊して試してみました BU01という モジュールが使われている https://docs.m5stack.com/en/unit/uwb
UWBのプロトコルの概念 7 UWBには固定された“BASE ( ANCHOR)”と動き回る”TAG”の2つの役割から構成されております。 複数のBASEでTAGの距離を測定することで、TAGが空間的にどこにいるのかを探すことができます UWB UnitもBASEが3つにTAG1つという構成を前提にサンプルコードが開発されています。 TAG側でそれぞれのBASEまでの距離を⾒ることができるようになっています (他のモジュールではBASE側でTAGの距離を⾒ることができるようです)
動かしてみた 8 ・応答性に関してはもう少し欲しいなと感じますが、 精度は⾼いです。(誤差 数cm ) ・かなり広い範囲で精度良く取れる。50mまで 測定する事ができる。 ・モジュール間の距離が10cmと近距離になると 正確に測定ができなくなる
Bluetooth Low Energyのビーコンの代わりになるかも︖ 遠距離センシング x ⾼精度が必要なシステムにはもってこい︕
まとめ 9 ・M5 Stack UWB Unit でUWBを試してみました ・UWB UnitはATコマンドだけで動くので とても簡単に使えるようになっています
・UWBはデータ通信をするものではなく、距離を測定するセンサー (調べると任意のデータ通信も技術的にはできるようです) ⽇本でも気軽に利⽤できるようになる⽇を楽しみにしましょう︕