Oracle Database Technology Night #92 データベース・コネクションの積極的な制御 FAN/AC
2025/08/28開催 2時間
Real Application Clusters(RAC)はクラスタを構成するすべてのOracleインスタンスがすべてのデータにアクセス可能になっているため、一部のOracleインスタンスが停止しても残りのOracleインスタンスで全データへのアクセスを維持できます。
しかし、データベース・クライアントとデータベース・サーバーを接続するコネクションがトランザクションの途中で切断されてしまうと、アプリケーションに何らかのエラーが返ります。
Oracle Databaseには、データベース・コネクションを積極的に制御してOracleインスタンスの停止をアプリケーションからマスクする機能群があります。
RACのローリング・パッチ適用のような計画停止において、アプリケーションが正常にトランザクションを完了してから物理コネクションを切断したり、Oracleインスタンスが起動してきたことをトリガーとして物理コネクションを生成するFast Application Notificationがあります。
また、Oracleインスタンスが異常終了してデータベース・コネクションが切断されたことを検出すると自動で再接続し自動再実行することでアプリケーションにエラーを返さずトランザクションを正常完了させるApplication Continuityがあります。
今回は、「データベース・コネクションの積極的な制御 」と題して、主にFast Application NotificationとApplication Continuityについてお話しします。