本資料はSatAI.challengeのサーベイメンバーと共に作成したものです。
SatAI.challengeは、リモートセンシング技術にAIを適用した論文の調査や、より俯瞰した技術トレンドの調査や国際学会のメタサーベイを行うグループです。speakerdeckではSatAI.challenge内での勉強会で使用した資料をWeb上で共有しています。
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紹介する論文は 「Prithvi-EO-2.0: A Versatile Multi-Temporal Foundation Model for Earth Observation Applications」です。
Prithvi-EO-2.0は地球観測データを活用した多用途の基盤モデルであり、Harmonized Landsat-8/9 および Sentinel-2 のデータを基に、時系列データ(マルチテンポラルデータ)を活用し、季節変動や環境変化を適切に捉えられる設計となっています。合計 4.2M パッチ(1パッチ 256×256ピクセル)のデータで事前学習を行い、緯度・経度および時間情報を埋め込むことで、地理的・時間的な変動を考慮した高精度な予測が可能となりました。モデルの評価では、GEO-Bench(地球観測タスク向けのベンチマーク)を用いた分類・セグメンテーションタスクにおいて、競合モデルおよび旧バージョン(Prithvi-EO-1.0)を上回る性能を達成しました。