Upgrade to Pro
— share decks privately, control downloads, hide ads and more …
Speaker Deck
Features
Speaker Deck
PRO
Sign in
Sign up for free
Search
Search
StoryOfVegilingerDevelop_linerevup
Search
shinrinakamura
October 02, 2021
Technology
0
690
StoryOfVegilingerDevelop_linerevup
shinrinakamura
October 02, 2021
Tweet
Share
More Decks by shinrinakamura
See All by shinrinakamura
M5stackで使用できるpHセンサの開発
shinrinakamura
1
550
IoT雷警報システムサンダーガードLTE
shinrinakamura
0
200
ワークショップしくじり先生 enebularを利用したワークショップで学んだこと
shinrinakamura
0
150
新的土壤和植物农业模式.pdf
shinrinakamura
0
68
土壌と植物で奏でるアート~農業における新たなパラダイム~
shinrinakamura
0
380
(実践編)憩いのひと時に コーヒーが飲みたい
shinrinakamura
0
410
Development of applications using Sakura's mono platform
shinrinakamura
0
250
なかまのなかま
shinrinakamura
0
180
IoTの現場猫 自動水まきやってみた
shinrinakamura
0
780
Other Decks in Technology
See All in Technology
visionOSでの空間表現実装とImmersive Video表示について / ai-immersive-visionos
cyberagentdevelopers
PRO
1
110
わたしとトラックポイント / TrackPoint tips
masahirokawahara
1
240
話題のGraphRAG、その可能性と課題を理解する
hide212131
4
1.5k
Figma Dev Modeで進化するデザインとエンジニアリングの協働 / figma-with-engineering
cyberagentdevelopers
PRO
1
430
Autify Company Deck
autifyhq
1
39k
CyberAgent 生成AI Deep Dive with Amazon Web Services / genai-aws
cyberagentdevelopers
PRO
1
480
AWS re:Inventを徹底的に楽しむためのTips / Tips for thoroughly enjoying AWS re:Invent
yuj1osm
1
570
[JAWS-UG金沢支部×コンテナ支部合同企画]コンテナとは何か
furuton
3
260
初心者に Vue.js を 教えるには
tsukuha
5
390
10分でわかるfreee エンジニア向け会社説明資料
freee
18
520k
【若手エンジニア応援LT会】AWS Security Hubの活用に苦労した話
kazushi_ohata
0
170
AWS CDKでデータリストアの運用、どのように設計する?~Aurora・EFSの実践事例を紹介~/aws-cdk-data-restore-aurora-efs
mhrtech
4
650
Featured
See All Featured
Raft: Consensus for Rubyists
vanstee
136
6.6k
[RailsConf 2023 Opening Keynote] The Magic of Rails
eileencodes
28
9.1k
What's in a price? How to price your products and services
michaelherold
243
12k
What’s in a name? Adding method to the madness
productmarketing
PRO
22
3.1k
Java REST API Framework Comparison - PWX 2021
mraible
PRO
28
7.9k
How to Ace a Technical Interview
jacobian
275
23k
Performance Is Good for Brains [We Love Speed 2024]
tammyeverts
3
370
Learning to Love Humans: Emotional Interface Design
aarron
272
40k
Scaling GitHub
holman
458
140k
Understanding Cognitive Biases in Performance Measurement
bluesmoon
26
1.4k
Mobile First: as difficult as doing things right
swwweet
222
8.9k
Navigating Team Friction
lara
183
14k
Transcript
野菜ちゃんの気持ちがわかる ベジリンガルの開発 ~LINE APIを利用して 家庭菜園にDX革命~ 株式会社 B&B Lab. 中村 真理
中村 真理 Nakamura Shinri 診療放射線技師 IoT技術検定中級 株式会社B&B Lab. 共同設立者 自己紹介
株式会社 B&B Lab. 事業内容:IoTハードウェア及びサービスの開発
Nakamura Shinri http://b-and-b-lab.jp 手動ON 自動 ▪開発実績 SORACOM Air を活用した自動潅水システムの開発 〇農業ハウス向け自動潅水システム(開発中)
爆発的な普及のために 今日のテーマ 野菜ちゃんの気持ちがわかる ベジリンガルの開発 ~LINE APIを利用して 家庭菜園にDX革命~ 4/60
爆発的な普及のために 今日説明すること ・植物の環境状態チェック ・植物とのコミュニケーション ・画像解析 ・ベジリンガルの開発 5/60
牛丼おいしいですよね 爆発的な普及のために 着想の原点 6/60
爆発的な普及のために 着想の原点 でもカロリーが 栄養のバランスが 最近疲れやすいよな 7/60
爆発的な普及のために 着想の原点 野菜も食べなきゃ 8/60
爆発的な普及のために 着想の原点 どうせだったらおいしいサラダが食べたい
爆発的な普及のために 着想の原点 おいしいサラダはおいしい野菜から 10/60
爆発的な普及のために 着想の原点 そうだ育ててみよう ということで サニーレタスを育てることに ただの思いつき
爆発的な普及のために 着想の原点 結果 枯れました 写真提供DrazenNesic https://pixnio.com/ja/ 12/60
爆発的な普及のために 着想の原点 こんな時にはIoT ということでIoTで可視化 ただの思いつき再び
爆発的な普及のために 着想の原点 センサーで測定したデータを クラウドで可視化 14/60
爆発的な普及のために 着想の原点 取得した値をクラウドで把握 15/60
爆発的な普及のために 着想の原点 かっこよく可視化したし これで完璧 思い上がり 16/60
爆発的な普及のために 着想の原点 またしても 枯れました 写真提供DrazenNesic https://pixnio.com/ja/ 17/60
爆発的な普及のために 着想の原点 悲劇は繰り返します なぜ枯らしてしまうのか 自分がだらしないだけでは 18/60
爆発的な普及のために 実際の管理画面 取得した値をクラウドで把握 見える化はできたが… 19/60
爆発的な普及のために 着想の原点 可視化はできたが、、、 水やりは? 温度は? 日射量は? 対策に繋がっていない 20/60
爆発的な普及のために 着想の原点 水やりを忘れるのは リマインドがないから 21/60
爆発的な普及のために 着想の原点 リマインドがないなら IoTで作りましょう 22/60
爆発的な普及のために 着想の原点 水やりを忘れるのは サニーレタスへの興味が薄れるから サニーレタスから反応がないから 23/60
爆発的な普及のために 着想の原点 反応がないなら IoTで作りましょう 24/60
着想の原点 対策をなぜなぜ分析 から導き出しました 26/60 https://infinity-agent.co.jp/lab/5whys-nazenaze-analysis/
爆発的な普及のために 着想の原点 ここから導き出される改善方法は IoTで植物と対話すること 対話に失敗すると 大変なことに
水やりを忘れないようにするには 萌えが重要 なぜ? 27/60
・会話するような感じでやり取りをする 水やりを忘れないようにするには ・植物の現在の状態を強調表現する ・人間の操作に対してリアクションする 萌えが重要 28/60
爆発的な普及のために 植物に応用できないか バウリンガルというものがありました 2009年 7月 7日タカラトミー株式会社 プレスリリースより 29/60
野菜ちゃんとコミュニケーションをとる 爆発的な普及のために 野菜ちゃんとお友達に ベジリンガルの開発 30/60
家族や友達とやり取りしているイメージに 爆発的な普及のために やり取りはLINEにしました 31/60
爆発的な普及のために システムの概要 センシング データの蓄積 データ分析 データ リアクション 双方向通信 32/60
・植物にセンサーを設置 爆発的な普及のために 実際にどうするか ・測定の結果から状態を判定 ・カメラで情報を取得 ・LINEを利用してお気持ちの受信 ・植物に対してリアクションを返す 33/60
テクニカルなマイルストーン ・LINEapiでの通信 ・センシング ・センサーとクラウドの接続 ・カメラでの画像処理 34/60
爆発的な普及のために プロトタイプ ユニバーサル基板でのプロトタイプから 35/60
水道から水が噴射 水やりは難航 ・冷たい水 ・冷たい視線 に耐えることで何とか水やりも可能に 36/60
爆発的な普及のために 開発環境 エッジ処理 クラウド処理 通信 LTE Wi-Fi ※さくらインターネットなど他の 通信会社を使用することも可能 37/60
爆発的な普及のために 植物の気持ちをLINEで送信 現在の気持ちがLINEで届く 38/60
定量的な値 お気持ち変換 適温 快調 適温から+1度 少し暑いかな 適温から+3度 灼熱だよ 適温からー1度 少し寒いかな
適温から-3度 しばれる 適温から+5度以上 焼け死んでしまう 適温から-5度以下 凍え死んでしまう 水分が足りていない のどがからから 爆発的な普及のために 植物のお気持ち変換テーブル 取得した定量的な値をお気持ちに変換
爆発的な普及のために お気持ち変換テーブルの応用例 熱中症対策や飽差の取得に応用できる 厚生労働省 鳥取労働局HPより 施設園芸.com HPより 40/60
爆発的な普及のために 難しそうなものも身近に 一目でわかりやすく もう無理 快調 からから ムシムシ 快調 41/60
ビジュアルプログラムで実装 爆発的な普及のために クラウドの処理 お気持ち変換テーブル 42/60
爆発的な普及のために お気持ちを察してお世話をします のどが渇いてそうだったら水をあげる
爆発的な普及のために 高速なフィードバックも可能 植物と会話するイメージで お世話ができる さらに萌える 45/60
爆発的な普及のために お気持ちを察していじめたおす トマトは適度にいじめることで甘みが増す https://agriworks.co.jp/aboutproduct/
爆発的な普及のために 人の顔色のようなものがあるはず ほろ酔い 赤 緑 わかるはず 例 体調不良 青 46/60
爆発的な普及のために 画像処理による植物の状態の把握 エッジAIカメラを利用して状態を推定 SORACOM Plus Camera Basic 47/60
爆発的な普及のために 画像情報と環境情報の組みあわせ センシング データの蓄積 データ分析 データ リアクション 双方向通信 分析データをMQTTで送信できる(はず) SORACOMの松下さんアドバイスありがとうございました
48/60
爆発的な普及のために 中間まとめ 植物にも萌えが必要 49/60
爆発的な普及のために 今後の展開 現在はルールベースのチャットボット AIを組み合わせることができれば 50/60
爆発的な普及のために 今後の展開 センシング データの蓄積 データ分析 データ リアクション 双方向通信 分析データを送信 AI
51/60
爆発的な普及のために 今後の展開 提案機能を持つ 作業のアシスタントをする 農作業のパートナーとなる可能性がある 52/60
爆発的な普及のために ひょっとしたら 一攫千金の可能性があるかもしれない 53/60
従事者のボリュームゾーンは60~70代 日本の農業が置かれている状況 0 50,000 100,000 150,000 200,000 250,000 300,000 350,000
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 従事者数 年齢 年齢別 農業従事者数(2020年) 2020年農林センサスを元に作成 54/60
農業におけるIoTの活用 計測と記録 判断と制御 ・農業の可視化 ・ノウハウの共有 ・作業の省力化 ・生産率の向上 ・新たなる付加価値 55/60
爆発的な普及のために ひょっとしたら ベジリンガルが世界に求められてるかも 53/60
市場規模 スマート農業の市場規模は前途洋々 マイナビ農業 HPより 56/60
爆発的な普及のために 今後の展開 一気に農業DXが進む可能性がある 57/60
爆発的な普及のために 今日のまとめ 植物にも萌えが必要 そのためにベジリンガルが重要
爆発的な普及のために ベジリンガルで世界に変革を ベジリンガルで 一緒に変革を起こしていきましょう
爆発的な普及のために Appendix 中村 真理 Nakamura Shinri https://www.facebook.com/nakamura.shinri/ Follow Me @shinfrom1981
http://b-and-b-lab.jp https://qiita.com/shinfrom
異常気象・気候変動 日本の農業が置かれている状況
必要な技術要素が進化 IoTプロジェクトを取り巻く環境 ・デバイスの高性能化・低コスト化 ・クラウドサービスの充実 ・通信規格の充実 普及への機運が高まってきた
IoTやAIの活用で IoTプロジェクトを取り巻く環境 まだ至っていないのが現状 農業に飛躍的なイノベーション…
爆発的な普及のために ハードウェアの実装 測定通信機能を持つデバイスを自社開発
爆発的な普及のために ファームウェアの実装 Arduinoを利用して開発 スタート シリアル通信の初期化 ループスタート MQTT接続確認 データの送信 Wi-Fi(LTE)接続 MQTTサーバー接続
センサーのセット Set up センサーの測定 loop
通信用のサーバーの準備 サーバーとの通信にはTLSが必要 サーバー証明を準備するのは面倒 https://qiita.com/shinfrom/items/e5ecf1ac68f5f0b7118f Node-Redでサーバを立て、ngrokでトンネルする
爆発的な普及のために LINEのAPIを利用して実装1/2 LINEデベロッパーに登録 LINEのアカウントがあれば始められる
爆発的な普及のために LINEのAPIを利用して実装2/2 webhookURLを指定する必要があるのでngrokで作 成したurlを使用する https://qiita.com/shinfrom/items/4e4917152222666a1af3
爆発的な普及のために 実際の画像分析イメージ