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仮想化って何だろう
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Shin-ya Koga
September 26, 2024
Technology
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160
仮想化って何だろう
2024/09/26 に開催された「クラメソさっぽろIT勉強会 (仮) #5:フリーテーマLT」の LT で使ったスライド。
Shin-ya Koga
September 26, 2024
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Transcript
仮想化って何だろう 古賀信哉 株式会社アットマークテクノ
自己紹介 現在の会社(2021/04~) 株式会社アットマークテクノ 「めんどくさいところ」担当 プライベートの活動 GitHub : https://github.com/Shin-yaKoga SlideShare :
https://www.slideshare.net/ShinyaKoga X : @shkoga ET ロボコン北海道地区大会実行委員 最近: IoT デバイス監視・運用サービス(Armadillo Twin) 引っ越し先検討中
今日の話の流れ QEMU で自分のボードのエミュレータを 作ろう! 身の回りにある仮想化の種類とはたらき 歴史についても、少しだけ QEMU の I/O エミュレーションの仕組み
ほんのちょっと
身の回りの仮想化と役割 身の回りにあるもの 仮想マシン (Type-2, Type-1:ハイパーバイザ) コンテナ 仮想記憶,仮想ファイルシステム(OS の機能) 役割 ないものをあるように見せる
分離による保護(始まりはメインフレーム) 汎化による I/F 共通化とプラグイン機構
僕(弊社)の利用例 Type-2 仮想マシン : ATDE 自社 Linux 用のクロス開発環境 コンテナ 自社
Linux のアプリケーション実行環境 自社 Linux 用の仮想セルフビルド with CI/CD 意識せずに利用 仮想記憶,ハイパーバイザ クラウド基盤(IoT サービス用)
僕(弊社)の利用例 Type-2 仮想マシン : ATDE 自社 Linux 用のクロス開発環境 コンテナ 自社
Linux のアプリケーション実行環境 自社 Linux 用の仮想セルフビルド with CI/CD 意識せずに利用 仮想記憶,ハイパーバイザ クラウド基盤(IoT サービス用)
ユーザーランドでの仮想化 システムディレクトリの切り替え Type-2 仮想マシン(ハードウェアの仮想化) 「ユーザーランド」?
ユーザーランドでの仮想化 (1/2) システムディレクトリの切り替え 例1: chroot, Python の venv アプリケーションの依存ライブラリの場所を仮想化 例2:
コンテナ chroot + 名前空間の分離 + ネットワーク仮想化 アプリケーションだけ運ぶより互換性が高い 色々入れても壊れない(組み込みソフトウェア開発) 複数のバージョンを同時に使える
ユーザーランドでの仮想化 (2/2) Type-2 仮想マシン(ハードウェアの仮想化) 例: VMware Workstation, Paralles, QEMU, VirtualBox
(1998~2007年) 仮想ハードウェア層(ソフトウェア実装)を はさむことで、より強力な分離 コンテナや仮想環境よりも高いセキュリティ 可搬性も、より高い(サイズは大きい)
カーネルより低レイヤでの仮想化 ユーザーモードと特権モードの切り替え とは違うやり方 システムコール vs ハイパーコール 少ない数(1/10) 低オーバーヘッド、ハードウェア支援 ハードウェアアクセス(小さい単位)で分離 より高いセキュリティ
カーネルより低レイヤでの仮想化 歴史 IBM のメインフレームが起源と言える TSS の実現の仕方(ハイパーバイザの祖先) いま PC での再発明 Type-2
仮想マシン(1998~2007年) Type-1 仮想マシン(2001年~) (VMware ESX) クラウド基盤 Hyper-V (2008年6月)-> Azure(2008年10月)
カーネルより低レイヤでの仮想化 歴史 IBM のメインフレームが起源と言える TSS の実現の仕方(ハイパーバイザの祖先) いま PC での再発明 Type-2
仮想マシン(1998~2007年) Type-1 仮想マシン(2001年~) (VMware ESX) クラウド基盤 Hyper-V (2008年6月)-> Azure(2008年10月)
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