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自動車×ブロックチェーン

 自動車×ブロックチェーン

Sota Watanabe

July 15, 2018
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  1. Who am I ? 渡辺創太 慶應義塾大学経済学部 3年 Chronicled(4カ月中) SoftBank Robotics

    (6カ月) NPO.ETIC. (3カ月) シリコン・バレーでブロックチェーン スタートアップChronicledでインターン中。 Chronicledとは? ブロックチェーンをサプライチェーンに応用しているスタート アップです。2017年にCB Insightsの選ぶ有力スタートアップ 50社。2018年の世界で注目のブロックチェーンスタートアップ 8社に選ばれています。社内では基本的に CEO、CMOの補 佐をしていて遊撃隊みたいな感じです。このドキュメントは来 週CMOが登壇するイベントの英語資料を作る際に関連情報 をまとめて日本語で作ったものです。( 2018/03)
  2. なぜMobility×Blockchainなのか? ブロックチェーンは多くの業界に応用できるイノベイティブなテクノロジーである。 Fortune500の会社が2017年1月から12月にかけて 公のメディアでブロックチェーンに言及した回数は 4,157回に及ぶ。 ブロックチェーンが可能にすること? • データの統合と改ざん耐性の強化 • 分散化、P2Pでの取引

    • 信頼できるデジタルアイデンティティー(人 間、車、部品までも) →アイデンティティーという概念が人間だけではなく より広義なものになるのではないか? • コスト削減 →IBMとWalmartの実証実験では マンゴーのリコール検知に従来6日かかっていたもの が2.2秒で可能になった。[1] • 安全性の向上 (Safety Improvement) • Fraudの削減
  3. なぜMobility×Blockchainなのか? 時代の流れ • デジタル化は人の働き方、移動の仕方、生活の全てに影響を及ぼす。 • モビリティーはもっと効率的に、混雑を減らし、安全でなければならない。 • Ride-sharingサービスはコンシューマーの新しいニーズと所有権に関する新しい考 え方を加速させている。 •

    自動運転とEVは既存のモビリティーの概念を時代遅れにし、新しい機会を創り出 す。 • P2Pトランザクション、ローカルウォレット、スマートコントラクト、トークン化は新しい モビリティーの可能性を切り開く可能性がある。
  4. ユースケース e-wallet, M2M “The new blockchain-based payment system, Car eWallet,

    is designed to make "on-the-go charging" of electric cars easier and offers many more advantages as well.”
  5. ユースケース 保険とサプライチェーン・マネジメント(詳しくは下記のURLで)[1] “P2P blockchains with smart contracts could be applied

    to micro-insurances to offer them at low handling costs, if underwriting and claims handling can be automated based on defined rules and the availability of reliable data sources. Payouts to insured farmers, for example, might be triggered when drought conditions are reported by verified climate/weather databases. Internet of Things (IoT). Looking forward to the IoT, cars, electronic devices or home appliances can have their own insurance policies registered and administered by smart contracts in a blockchain network, automatically detecting damage first and then triggering the repair process, as well as claims and payments.” by Mckinsey
  6. ユースケース 車のデジタルアイデンティティー • プロバイダーが車1台ずつににブロックチェーン上で管理されたデジタ ルアイデンティティーを付与する。 • デジタルアイデンティティーのフロー。 ◦ 車 のオーナーシップが

    変 更 されたらデジタルアイデンティ ティーを変更する。 ◦ 車のアイデンティティー情報とオーナーシップ、製造者、スペッ ク、データをトラッキングする。 ◦ データは分散化されたブロックチェーン上に管理され、アクセ スには許可を必要とする。 ◦ 各アイデンティティーはアカウントと結びついており、アカウント は決済を可能にする。 • 車間、車・インフラストラクチャー(信号など)のコミュニケーションを安全 な通信状態で可能ににする。
  7. ユースケース データのトラッキング 車にまつわるデータを安全に改ざん耐性がある状態で分散的に保存する。 (Ex. mileage data、engine usege history、fuel consumption、geo-location、accidents、maintenance history)

    製造者メリット • データの分散管理によるコストの削減。 • 車の使用用途、歴史を確認できる。 • 中古売買で価格の正当な値段を決定できる。 消費者メリット • データの統合により不正、改ざんの防止。 • 中古車の適切な価格が判断できる。 • 購買前に適切な車の歴史を知ることができる。
  8. ユースケース 部品のサプライチェーン管理 製造者のメリット • サプライチェーン上での改ざん品を削減 • リコールの削減 • 部品データとリソースマネジメントデータの保 存

    • 部品と車のオリジンと管理権の保証 • 3rd partyに依存しない、改ざん不可かつ誰 でも閲覧でき書き込めるのデータベース • ブロックチェーンベースの部品 1つ1つに対するデ ジタルアイデンティティー • RFIDタグ、NFCタグにより部品にデジタルアイデ ンティティーを付けブロックチェーン上で管理する ことで改ざんをほぼ不可能にする。 • サプライチェーン上の各地点でチップをスキャンす ることで部品をトラックできる。 実現する仕組み
  9. ユースケース 保険 • 過去の運転、使用用途、運転技術などのデータ取得により保険がよりパーソナライズ化する。 • スマートコントラクトにより車を運転しながら自動な契約延長や契約履行が可能に。 “The blockchain is the

    universal notary service for all the insurance industry, which is capable of eliminating huge losses caused by fraud and double claims,” Man said, “Transactions become instant and cheap due to the rejection of a large number of counterparties and the replacement of complex infrastructure. Previously, it could take several weeks from the insured event to make a payment, but now it’s done in minutes.” 保険取引における不正の検知や、事故や車に傷を つけた際に保険料の支払いを自動で行えるように なる。[1]
  10. 先端メーカーの取り組み① 02/22/2018 The services developed on the foundation of blockchain

    are fast and very secure. The car becomes part of the blockchain, making a direct offline connection possible – that is, without diversion through a server. Taking 1.6 seconds, the process of opening and closing the car via an app is up to six times faster than before. [1] “We want to develop a certificate based on blockchain that ensures a car’s mileage data is correct. Last year, we started with a proof of concept and connected a real car to the blockchain. We installed a connectivity device in the car to read its mileage data. Using the connectivity device we then transmitted the data to a backend which is connected to a blockchain.” [2] 12/05/2017
  11. 先端メーカーの取り組み② “The combination of blockchain, sensor and mapping technologies give

    us the chance to reimagine how the unknown and risk factors could be taken out of the buying process, while giving more tools to financial services and insurance companies to offer new products and services.” [1] “Ethereum-powered platform aimed to reward users for sharing their transport data.the token could potentially be used for riding public transport, vehicle rentals, and enabling users to share their vehicle or travel data.”[2]