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ベースレジストリ研究会・岩崎発表資料

wata909
March 13, 2023

 ベースレジストリ研究会・岩崎発表資料

wata909

March 13, 2023
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  1. 1 • 農業環境分野におけるベースレジストリの必要性 • ベースレジストリの活⽤事例 • ベースレジストリを⾒せる • 農林⽔産省筆ポリゴン •

    ベースレジストリを使う • ワイン⽤ブドウ栽培適地評価 • 河川流域⼟地利⽤ • まとめ • 今後にむけて • データを「作る」必要性 Agenda
  2. 2 • 農業活動と環境負荷 • 施肥、病害⾍・雑草の防除、各種 農業資材を投⼊。⽣産現場からの 環境負荷が発⽣ • 地球温暖化、河川富栄養化、⽣物 多様性低下等

    • 負荷低減に向けみどりの⾷料シス テムを策定、2030 年までのKPI • 化学農薬使⽤量(リスク換算)を 10%低減 • 化学肥料使⽤量を 20%低 • 省エネルギーなハイブリッド型園 芸施設を 50%にまで拡⼤ • 各種対策の環境負荷低減効果の評 価が必要 • 現在は評価⽤データを個別に整備 農業環境分野におけるベースレジストリの必要性 (⼀社)⽇本⼟壌協会「環境と調和のとれた持続的 な農業⽣産をめざして」(2006)の図を改変
  3. 3 • 環境負荷の空間的評価 • 農業からの環境負荷は、点的ではなく、 空間的に分布、発⽣する • 空間的評価が必要 • 基礎データは、⼀定整備されている

    • 農林⽔産統計情報、国⼟数値情報、 基盤地図情報、筆ポリゴン、等々 • 評価毎に整備、分析 • 情報の統⼀的整備、提供が必要 • 環境負荷の評価の効率化、普及の促 進 • その他も含めた活⽤事例を紹介 農業環境分野におけるベースレジストリの必要性 世界のかんがいの多様性(農⽔省)を改変
  4. 4 • 「⾒せる」ことの重要性 • GISデータ形式では伝わらない • XML:GIS技術者 → 開けない •

    GeoJSON:GIS技術者 → 開ける ⾮GIS技術者→開けな • 地図表⽰: ⾮GIS技術者→理解できる • 理解不可は「存在しない」と同義 • 「⾒える」形にする事が重要 ベースレジストリを「⾒せる」 XML形式 GeoJSON形式 GeoJSON形式
  5. 5 • 農林⽔産省筆ポリゴンの活⽤事例 • 閲覧サイトの公開 • UI:Mapbox GL JS、データ:MVT •

    地⽬毎に⾊分け、筆ID(2020版) を表⽰ • スマートフォンでも軽快に動作 • ⼟地利⽤把握に使⽤ • 農家さんが⾃分の畑をクリック • キャプチャして送信 ベースレジストリを「⾒せる」 筆ポリゴン閲覧サイト(MVT版)
  6. 6 • 筆ポリゴンの活⽤事例 • 閲覧サイトFlatGeobuf版 • UI:Leaflet、データ:FlatGeobuf • 筆ポリゴン(2022年度版)を表⽰ •

    クラウド最適ファイルを使⽤ • DLとWebで同⼀ファイルを使⽤ • QGISでの表⽰、分析も可能 ベースレジストリを「⾒せる」 筆ポリゴン閲覧サイト(FlatGeobuf版)
  7. 7 • データ準備の必要性 • データを使って分析したい • ⾔い換えれば料理をしたい • 実際にはデータの準備が必要 •

    ⽪むき、収穫、etc… • 「餅から⽶を作る」ことも • 使いやすい形式のデータ提供が必要 • データの閲覧と取得が容易である事 • 範囲の設定、形式変換が必要ない • ワイン⽤ブドウ栽培適地評価システムの事例 • 地図タイル+データPNG • 地図タイルの説明は割愛 ベースレジストリを「使う」 出典:https://pixabay.com/ja/
  8. NARO 地理空間情報に関するベースレジストリ 利活⽤研究会(第4回) 2023年3⽉13⽇ スマート⾵⼟産業実現のための ワイン⽤ブドウ栽培適地評価システムの構築 岩崎亘典*,林 和則**,⽥中聡久***,⿅取みゆき****,⼩野原彩⾹****,⼩⼝ ⾼****** *

    :農研機構農業環境研究部⾨ ** :京都⼤学国際⾼等教育院 *** :東京農⼯⼤学⼤学院⼯学研究院 **** :信州⼤学法経学部 ***** :⽴教⼤学社会情報教育研究センター ****** :東京⼤学空間情報科学研究センター
  9. 11 • 3つの要素より構成 1. 栽培適地評価のためのグ リッド PNG タイル 2. WebGL

    を⽤いたグリッド PNG タイルの演算機能 3. ワイン⽤ブドウ栽培適地評 価システムのWebGIS イン ターフェイス • Live Demo • https://wata909.github.io/web- map-algebra/v02/ ワイン⽤ブドウ栽培適地評価システム
  10. 12 • グリッド PNG タイルとは? • グリッドPNGの地図タイル • グリッドPNGはデータPNGの⼀つ •

    画像ファイルフォーマットである PNGを使ってデータを表現したもの。 画像としての⾊ではなく,⽣デー タとしての数値を格納(産総研) • 「⾒える」と「使う」を両⽴ • 下表のデータについて整備 • DDマップとして閲覧可能 • https://wata909.github.io/web-map- algebra/datatilelayer.html 栽培適地評価のためのグリッド PNG タイル 地質 ⼟壌 地形(傾斜⽅位) 気象(平均気温)
  11. 13 • UIはLeafletを使⽤ • 背景選択 • 地理院地図標準,淡⾊,空中写真 を選択可能 • 評価条件

    • レイヤ毎の個別評価 • 適地評価 • 各レイヤを統合した総合評価 • ドラッグ&ドロップマップ (⻄岡,2019)に対応 • 各種データの重ね合わせ可能 • 評価結果は画像として保存 • バッファ分析も可能 ワイン⽤ブドウ栽培適地評価システム試作版V02 背景選択 評価条件 (個別評価・表⽰) 適地評価 (総合評価) オーバーレイ情報 結果保存
  12. 17 • 新規データベースの整備 • 河川流域・農業的⼟地利⽤データ ベース • 河川上の任意の地点から上流の農業的 ⼟地利⽤を算定するためのDB •

    国⼟数値情報および農林⽔産統計情報 を⽤い、流域の⼟地利⽤、作物作付⾯ 積、流路情報等をDB化 • DBを使⽤して河川流域⼟地利⽤の 算定ツールを開発、公開(右図) • 元データのライセンスに留意しつつ、 オープンソース、オープンデータとし て公開 • https://github.com/q-japanese-river- basin/QJRB/ ベースレジストリを「使う」
  13. 18 • 農業環境分野におけるベース レジストリの必要性 • 効率化のためのに必要 • ベースレジストリの活⽤事例 • ベースレジストリを⾒せる、

    使う • 利⽤者にとって使いやすい形 でないと、活⽤が進まない • 今後に向けて • データを「作る」必要性 • ベースレジストリの活⽤に加え、共通性、有⽤性の ⾼いデータセットの構築、公開、共有が重要 まとめ