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【CNDT2022】SIerで実践!クラウドネイティブを普及させる取り組み

 【CNDT2022】SIerで実践!クラウドネイティブを普及させる取り組み

CloudNative Days Tokyo 2022
2日目Track_B 13:20~の登壇資料です
https://event.cloudnativedays.jp/cndt2022/talks/1527

島田雄太

November 22, 2022
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Transcript

  1. © 2022 TDC SOFT Inc. 3 はじめに (今回説明するクラウドネイティブテクノロジーの定義) • クラウド

    ネイティブ テクノロジーは、パブリックやプライベート、ハイブリッド クラウドのようなモダンで動的な環境にお いて、スケーラブルなアプリケーションを構築、運⽤するために、組織とそこに関わる⼈々へ総合的な技術⼒を与 えます。コンテナやサービス メッシュ、マイクロサービス、イミュータブル インフラストラクチャ、宣⾔型APIは、このアプ ローチの典型的なものです。 • これらの⼿法は、システム間を緩やかに連結し、回復⼒があり、管理や観察のしやすさがあります。ロバストな⾃ 動化と組み合わせることで、エンジニアは最⼩の労⼒で、インパクトのある変更を頻繁に、予測どおりに⾏うことが できます。
  2. © 2022 TDC SOFT Inc. 10 ⾃⼰紹介 • ⽒名︓島⽥ 雄太

    (@yuta1979) • 社名 : TDCソフト株式会社 • 所属︓デジタルテクノロジー本部 デジタルサービス統括部 インテグレーションサービス部 • 役職/役割︓Meister / Infra engineer ・ SRE • Skills︓AWS Google Cloud (Professional Cloud Architect) Cloud Native (Kubernetes and Cloud Native Associate) PMP • 趣味︓Cricket • 家族︓妻、⼦供(5歳、2歳)
  3. © 2022 TDC SOFT Inc. 11 ⾃⼰紹介 • 直近の業務経歴︓ •

    AWS:構築⽀援・運⽤(SRE) 2017年 • AWS:業務システムのCI/CD環境構築・運⽤(SRE) 2018~2019年 • Google Cloud:SoE基盤における業務⽀援(SRE) 2020年~2021年 • Google Cloud:R&D環境GCPにおけるデータ分析モデル構築 2022年 1Q,2Q • AWS,Google Cloud:構築⽀援(SRE) ←now 全て対象は顧客システム
  4. © 2022 TDC SOFT Inc. 12 TDCソフトについて • 社名︓TDCソフト株式会社 •

    創業︓1962年(昭和38年)10⽉16⽇ • 従業員数︓1,996名(連結) • 事業内容︓ITコンサルティング&サービス、⾦融ITソリューション、 公共法⼈ITソリューション、プラットフォームソリューション等 SIerについて システムインテグレーター(SI)は、顧客企業が情報システムを導⼊する際に、業務内容や⽬的 に応じてシステムを基本設計し、ハードウエアとソフトウエアの選定からプログラム開発、システム 構築、運⽤、保守までを⼀貫して⼿掛ける企業を指す。SIerとも呼ばれる。当初は個々の企 業向けに専⽤のシステムを受託開発する⽅式が⼀般的だったが、インターネットの普及やIT(情 報技術)の⾼度化で、SI各社が⼿掛ける技術領域は急速に広がっている。
  5. © 2022 TDC SOFT Inc. 16 インフラエンジニアの技術変遷 Point 雑感 オンプレミス

    ハードウェアサイジング 1ラックに何台サーバ載せようか 仮想化 サーバの集約化 1サーバに何台VM作ろうか ホスティング/ハウジング ユーザの集約化 何テナントでハードを拡張しようか パブリッククラウド 稼働の適正化 無駄にインスタンスを遊ばせない運⽤を 検討しようか コンテナ マイクロサービス化 サービスを何コンテナに分割しようか オーケストレーション コンテナの集約化 効率的なコンテナの運⽤ オーケストレーターの運⽤どうするか サーバエンジニアの技術変遷
  6. © 2022 TDC SOFT Inc. 17 インフラエンジニアの技術変遷 Point 雑感 オンプレミス

    ハードウェアサイジング 1ラックに何台サーバ載せようか 仮想化 サーバの集約化 1サーバに何台VM作ろうか プライベートクラウド ユーザの集約化 何ユーザでハードを拡張しようか パブリッククラウド 稼働の適正化 無駄にインスタンスを遊ばせない運⽤ を検討しようか コンテナ マイクロサービス化 サービスを何コンテナに分割しようか オーケストレーション コンテナの集約化 効率的なコンテナの運⽤ オーケストレーターの運⽤どうするか 最近の案件状況 新技術案件が増え始めている
  7. © 2022 TDC SOFT Inc. 21 SIerの抱える課題 社内でなかなかクラウドネイティブテクノロジーのスキルを持ったエンジニアが 増えない・・・ 社員のリスキルを進めたいが、既存技術案件に従事しているメンバーは、⾃分の

    案件にばかり⽬が向いているため、クラウドネイティブの必要性に気づいていない。 新技術案件が増加しているので、クラウドネイティブ技術者の育成が必要
  8. © 2022 TDC SOFT Inc. 23 何故クラウドエンジニアが増えないのか 島⽥の⾒解 • 既存技術案件においてインフラは動いて当然であるとみられ、

    問題が発⽣すると減点⽅式で指摘を受ける →クラウドエンジニアはインフラエンジニアと⽐べて技術領域が異なるため インフラエンジニアは新技術に対しても⼼理的な障壁があるのではないか。。。 既存技術のインフラは動いて当然とみられがち、評価も減点⽅式
  9. © 2022 TDC SOFT Inc. 24 SREで意識改⾰ SREの⼤切な⽂化 • トイルの削減

    • SLI/SLOの設定 • エラーバジェットの適切な設定 • ポストモーテム SREには⼼理的安全性を確保する⼤切な⽂化がある
  10. © 2022 TDC SOFT Inc. 27 普及に向けた取り組み(1) • 社内・社外に対して島⽥がSREを実際に経験して得た気づきを紹介 →登壇してみた「SREはじめの⼀歩︕」[1]

    • ⾃社営業にも個別に説明を実施 →SREの需要が顧客からあればぜひ声かけをしてほしい [1] https://www.slideshare.net/YutaShimada/sre-1st-steps/1 SRE実体験を通じ、クラウドネイティブ技術に関する社内外への情報発信を推進︕
  11. © 2022 TDC SOFT Inc. 32 学習コンテンツ検討 出典:https://training.linuxfoundation.org/ja/certification/kubernetes-and-cloud-native-associate-kcna-jp/ KCNAの出題範囲 #

    項⽬ 割合 内容 1 Kubernetes基礎 46% Kubernetesリソース/Kubernetesのアーキテクチャ/Kubernetesの API/コンテナ/スケジューリング 2 コンテナオーケストレーション 22& コンテナオーケストレーションの基礎/ランタイム/セキュリティ/ ネットワーク/サービスメッシュ/ストレージ 3 クラウドネイティブアーキテク チャ 16% ⾃動スケーリング/サーバレス/コミュニティとガバナンス/役割と ペルソナ/オープンスタンダード 4 クラウドネイティブの可観測性 8% テレメトリと可観測性/Prometheus/コスト管理 5 クラウドネイティブアプリケー ションの配信 8% アプリケーション配信の基礎/GitOps/CICD
  12. © 2022 TDC SOFT Inc. 33 学習コンテンツ検討 • KCNAを学習するメリット Kubernetesのクラスタ数が51以上と回答した企業が増加

    出典:https://blogs.vmware.com/vmware-japan/2022/05/stateofk8s2022.html https://thinkit.co.jp/article/19739 Kubernetesの利⽤が増加傾向になっていることがわかる
  13. © 2022 TDC SOFT Inc. 34 学習コンテンツ検討 • KCNAを学習するメリット Kubernetesの導⼊の鍵となる要因

    クラウドネイティブなシステムを構築するためにKubernetesは重要なファクター 出典:https://blogs.vmware.com/vmware-japan/2022/05/stateofk8s2022.html https://thinkit.co.jp/article/19739
  14. © 2022 TDC SOFT Inc. 39 普及に向けた取り組みを振り返って なぜアウトプットが必要か • 社内の認知度向上

    • アウトプットすることで伝える・教える側も知識の深掘り • アウトプットによる、ライティング技術も向上 • 既存案件の技術者にもクラウドネイティブ技術の重要性を 気づかせる KCNA取得者を中⼼に社内へのアウトプットを推進し根付かせる︕
  15. © 2022 TDC SOFT Inc. 45 tech campusの取り組み 様々な領域にチームで挑戦︕ ▪

    コンテナ ▪ セキュリティ ▪ モダンWeb ▪ ローコード / ノーコード ▪クラウドネイティブ SI ▪ データ分析 ▪CX/UX tech campus ▪ モバイル ▪ アジャイル
  16. © 2022 TDC SOFT Inc. 46 tech campusの取り組み 様々な領域にチームで挑戦︕=チーム間でもシナジーを創出 ▪

    コンテナ ▪ セキュリティ ▪ モダンWeb ▪ ローコード / ノーコード ▪クラウドネイティブ SI ▪ データ分析 ▪CX/UX ▪ モバイル ▪ アジャイル
  17. © 2022 TDC SOFT Inc. 49 tech campusの取り組み チームでアウトプットをした結果の振り返り •

    アウトプットしたものに関する技術⼒が向上した︕ • クラウドネイティブを普及をさせることができた︕ • ライティング技術が向上した︕ • ⾃分に⾃信がついた︕ YoutubeやSharePointなどを通じてクラウドネイティブの活動をスケールさ せることができた︕
  18. © 2022 TDC SOFT Inc. 51 まとめ • 個⼈でクラウドネイティブ普及をさせた話 •

    SREの啓蒙活動 • KCNAをベースとした学習コンテンツの作成 • スケールさせることに成功した話 • アウトプットを活⽤することで全社そして社外にもアピール
  19. © 2022 TDC SOFT Inc. 52 まとめ • 個⼈で始めたクラウドネイティブ普及活動を組織の仕組み 利⽤しスケールさせることに成功した話

    →個⼈の活動をスケールさせる活動は正にクラウドネイティブ︕ • アウトプットにより周囲を巻き込み、ビジネスチャンスにつなげる ぜひ他の会社でも取り組まれている活動があれば教えてください︕ クラウドネイティブ界隈をみんなで盛り上げていきましょう︕︕