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13歳からのアート思考の紹介 / art thinking from 13
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akrolayer
September 14, 2022
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13歳からのアート思考の紹介 / art thinking from 13
akrolayer
September 14, 2022
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Transcript
「13歳からのアート思考」 の紹介 新しく学んだことをLTする会 #4
What are you like? • ごまなつ(@akrolayer) • Power Autimate
難しい • 趣味:ボードゲーム, カードゲーム, 音楽ゲーム • 技術同人誌4冊書きました(自作キーバインドの本、 ショートカットキーの本、ゲームセンターの本、 PowerToysの本)
今日話すこと • アートという植物 • 完全な正解 • まとめ
本に感銘を受けたので紹介
参考文献 • 「自分だけの答え」が見つかる13歳からのアート思考 • 末永 幸歩 (著) ◦
今回触れるのは、ORIENTATIONのみ
できるだけ完全なタンポポを 5秒間で思い浮かべてみる
タンポポという植物 • 地面から顔を出した鮮やかな黄色の花 ◦ それは一部でしかない ◦ 地中には、根が伸びている • タンポポの開花時期は、1週間
◦ 1か月後、綿毛になり夏には根だけになり地中へ ◦ 秋と冬には葉のみ地上へ • タンポポの大半を占めているのは、実は目には見えてい ない地下の部分 ◦ 花は、空間的にも、時間的にも一部を切り取ったもの
アート思考を植物に例える • 表現の花 ◦ 地上にある、表現したもの • 興味のタネ ◦ 興味や好奇心、疑問が詰まっている
• 探求の根 ◦ 無数の根が生え、複雑に絡み合いつつ、脈絡なく広がる ◦ 実のところ、地中深くで一つにつながる
アート思考 • 興味のタネ、探求の根がアート思考 • アートという植物は表現の花、興味のタネ、探求の根で構成 ◦ タンポポと同じく、空間的にも時間的にも大部分を占める のは表現の花ではなく、興味のタネと探求の根
• アートで本質的なものは、作品が生み出されるまでの過程 ◦ アート=アート作品ではない
アートは作品だけではない • アートを考えるとき ◦ 絵を描く ◦ 物を作る ◦ 作品の知識を得る ▪
これらはアートという植物の花にしか着目していない • アート鑑賞するとき ◦ よくわからない ◦ きれい、すごい ◦ どこかで見聞きしたうんちくを語ることしかできない ▪ 探求の根がないから
タネと根があってこその植物 • アートという植物は興味のタネからすべてが始まる ◦ タネと根があるから花が咲く • アート活動を突き動かすのはあくまでも自分自身 ◦ 他人が定めたゴールに向かって進むわけではない
• 地上ではほかの人たちが次々ときれいな花を咲かせる ◦ アートという植物は地下世界の冒険で成長する • 探求の根は、ある時どこかで一つにつながる ◦ ほかの人と異なる表現の花が開花し、堂々と輝く
真のアーティスト、花職人 • アートという植物を育てる人に一生を費やす人こそ、 真のアーティスト ◦ アートという植物にとって、花は単なる結果でしかない • タネや根のない花だけを作り続ける人、花職人 ◦
他人が定めたゴールに向かって手を動かす ▪ 先人が生み出した花づくりの技術や花の知識を手に 入れて再生産する
花職人になってしまう理由 • 誰もが最初から花職人になることを志していない ◦ 道半ばで花職人に転向する • 根を伸ばすには相当な時間と労力がかかる ◦ これをやっておけば花が咲く確証はない
◦ その間、周囲の花職人はそれなりの成功を収める ▪ 途中まで伸ばした根を諦め、花職人になっていく
興味のタネを自分の中に見つけ、 探求の根をじっくりと伸ばし、 ある時に独自の表現の花を咲か せる
現実において完全な正解はあるのか • 技術進歩が進んでいくにつれ、これまでの歴史が完全に 適用されない問題も発生している ◦ 完全な正解が見つからない • 人生の様々な局面で、自分なりの正解を作り出す力が求 められる
• アート作品には、作者なりの正解を見つけ出した作品が あり、自分なりの正解を作り出すことができる
補足(筆者の持論) • 感覚的な話を聞いたけど、全く腹落ちしない ◦ むしろ、しなくていいと考える • 言語化できない感覚が、自分なりの正解に近づける機会 ◦ 言語化できる=普遍的な感覚でしかない
◦ 新たな探求を進めていける • いつか、ふとした瞬間、自分なりの正解が見つかる瞬間 がある
まとめ • アートという植物 ◦ 興味の種、探求の根があってこそ、見事な表現の花 が咲く ▪ Connecting the dots.
• 完全な正解を見つけ出すのではなく、自分なりの正解を 作り出す • 自分なりの正解を作り出したアーティストの事例が掲載 ◦ ぜひ、読んでみてください