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君たちはどうユーザーと向き合うか
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Takashi Matsuyuki
August 03, 2023
Technology
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君たちはどうユーザーと向き合うか
Takashi Matsuyuki
August 03, 2023
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Transcript
2023/08/03 【3社合同】ここが自慢!うちの組織文化のいいところ大解剖SP BASE株式会社 BASE BANK Division 松雪 @applepine1125 君たちはどうユーザーと向き合うか
自己紹介 2 #yumemi_grow 松雪 俊(マツユキ タカシ) 2020年9月に入社 エンジニア -> Devのマネージャ
BASE BANK Division(BASEの金融決済領域)の開発組織全体を見たり 普通にPJにメンバーとして入ったり色々やってます 開発組織作ってる人間から見たBASEの良さについて語ります
BASEについて 3 ネットショップ作成サービス 「BASE」 BASE株式会社 個人やスモールチームをエンパワーメントする。 誰でもかんたんにネットショップを無料で作れる ネットショップ作成サービス。 開設ショップ数200万ショップ突破!
BASE BANK Divisionについて 4 BASE BANK Division "銀行をかんたんにし、 全ての人が挑戦できる世の中に" 個人やスモールチームのキャッシュフローに
おける課題解決に取り組んでいる 「YELL BANK」,「BASEカード」、 「振込申請」の3サービス提供中 BASE株式会社 BASE BANK紹介資料 https://speakerdeck.com/base/basebank 振込申請 BASEカード YELL BANK かんたん、即座に 1万円から資金調達が可能 売上をそのままお支払いに使える 「お急ぎ振込」では 最短翌営業日に売上を振込
BASEのいいところ ↓ BASEというプロダクトを通して ユーザーとじっくり向き合い 続けることができる 5
どゆこと? 6
BASEのいいところ 要約↓ 創業以来10年以上同じプロダクトでここまで 走り続けてきました 7 BASEの沿革
BASEのいいところ "一番大きなきっかけは大分で小売店を営んでいる母親がネットショップを始めたいというので、インター ネットに詳しくない僕の母親がネットショップを作りたいと思う時代なんだなと思った 誰でも簡単に決済を導入できて商品を販売できるサービスを作れるようにしようとネットショップ作成サービ ス「BASE」というプロダクトを作りました。 8 Genesia Ventures -【創業の軌跡】Vol.4 BASE/鶴岡
裕太 https://www.genesiaventures.com/road-to-startup-4-yuta-tsuruoka/ 創業の思い "ロングタームで同じミッションを実現し続けるからこそ、実現した先にどんな社会を作りたいのか、 それをきちんと言葉にしたかった BASEグループ公式note - 創業10周年を迎えたBASEが新たに「Foundation」を策定。企業ミッションを実現した先に、誰もが自分らしく生きるのがあたり前の社会を作ることこそがBASEの根底の想い。 https://note.com/base_group/n/n932c872d08b8
BASEのいいところ 9 BASEのFoundation, Mission BASE株式会社 企業情報 - ミッション&行動指針 https://binc.jp/about/mission 事業に対する思いはFoundationやMissionにも現れている。
社内でプロダクトに関する意思決定を行う際は、眼の前の利益だけではなくもっと長期的な 時間軸で意思決定を行っている。 CEOの事業に対する想いは全社会など色んな場面で聞くことができる(←福利厚生!)
BASEのいいところ 10 事業やプロダクトへの共感度が高い 事業やプロダクトの思想に共感してjoinしているメンバーがとても多い BASEで開設してくれているショップに対する感度も高く、このショップいいよ!とかこの ショップ今度イベントやるらしい!この規模のショップだとこういう課題感を持つことが多 い!などの情報交換もよく行われている 松雪もプロダクトの思想に共感してjoinした - 革細工やDIYなど手を動かすものづくりが好き。こだわったものづくりをするクリエイ
ターも好き。 - 前職や前々職で培ったEC, 金融決済領域の知見を活かしてクリエイターのエンパワーメン トができるのでは???? → join決定
想いが強いのはわかったけど実際 どうユーザーと向き合ってんの? ~BASE BANKチームを例に~ 11
ユーザーとの向き合い方 12 向き合うために必要なもの 世の中のプロダクトの例に漏れずBASEも発展途上、届けられる価値は まだまだこんなものではない ユーザーと向き合い続け、届ける価値を最大化させ続けるために必要なもの →高速かつ質の高いフィードバックループ 届けようと思った価値が本当に届いているかは、ユーザーからのFBを得ないとわからない。 アウトプットして終わり、アウトカムを分析して終わり、ではなくそこから得たインサイト を使って次のアウトプットに活かす。
ユーザーとの向き合い方 13 BASE BANKを例に ここでいうFBループとは構築-計測-学習のFBループのこと 特に事業会社の場合、構築-計測-学習のFBループを如何にスピーディに回すかが大事 Learn Build Measure Idea
Product Data エリック・リース - リーンスタートアップ https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/12/P4 8970/
ユーザーとの向き合い方 14 構築-計測-学習を行い続けるために必要なもの 組織重力を脱し、プロダクトに関わる全職能で早期からコラボレーションしあい、 FBループを回し続けるインセンティブを得られるよう組織設計をしなければならない “・・・理由は組織重力の第1法則に由来する。組織に属する個人は、日々の責任やインセンティブと整合性が なければ、顧客と向き合う仕事を避ける。 "コラボレーションが企業の経営理念や経営方針として明文化されていても、すぐ近くにいる人達としか仕事 をしない人は多い。わたしはこれを組織重力の第2法則と呼んでいる。 Matt
LeMay - みんなでアジャイル https://www.oreilly.co.jp/books/9784873119090/ (みんなでアジャイルはBASE BANKチームのバイブルとなっています)
ユーザーとの向き合い方 15 職能間の関わり方 組織構造 人数や練度の兼ね合いでまだまだ過渡期ではあるが、ドメイン/プロダクト単位で各職能を集 約し、早い段階からコラボレーションしつづけられるような組織に(現在約25名)
ユーザーとの向き合い方 16 職能ごとに指針を作り、”熱量”をもって仕事できるように 職能ごとに北極星を主導するTOPを配置 組織構造とは別に職能ごとのtopを置き、職能内/間のアラインメントも行いながら ありたい姿、想いを示して自己組織化されたチームを生み出していく Dev TOP Growth TOP
Design TOP Ops TOP
ユーザーとの向き合い方 17 職能ごとに指針を作り、”熱量”をもって仕事できるように OKR: 事業目標と紐づけ、何を達成すべきか 北極星: OKRやMissionなどを達成し続けるためにチームや職能ごとに体現していきたい姿 野望: どの道を通って(どんなアクションを行って)目標を実現しつづけられるようにするか いきいきと働き続け、会社の根底にある想いを実現するために、
チームや個人のありたい姿をふまえ職能TOPがリードして野望を設定する
早期から広くコラボレーションし続ける 特定の職能だけが企画をして他職能が社内受託のように仕事をこなしリリースして終わり。 ではなく、課題の特性によって柔軟に各職能がオーナーとなり、他職能も巻き込みながら 要求整理~リリース、分析のサイクルを回していく ユーザーとの向き合い方 18 仕事の進め方 企画 リリース PdM
Designer Engineer Sync Sync Sync 企画 リリース、分析 PdM Designer Engineer Sync Operation ・・・ Sync Sync Sync Sync 🏻 ♂ 🏻 ♂ to be continued…
ユーザーとの向き合い方 19 エンジニアとして・・・ フルサイクルエンジニアとして開発や運用だけでなくサポート、分析にも関わって、FBルー プを強固に回す 互いに背中を任せ合いながらやれることを増やす! Netflix Technology Blog -
Full Cycle Developers at Netflix — Operate What You Build https://netflixtechblog.com/full-cycle-developers-at-netflix-a08c31f83249
ユーザーとの向き合い方 20 今後のBASE BANK改善ポイント - この1年でBANKのメンバーが倍増したため、職能間のコミュニケーションは試行錯誤中 - チームが過渡期であるという共通認識はみな持ってくれており、その中で発生する課題 を早い段階で伝え合い素早く解決へ動くなどポジティブに取り組んでくれている。感謝 -
職能の定義や北極星の策定、更新を安定的に行う - エンジニアは一番人数が多かったのもあり先んじてやっているが、まだ型は定まり 切っていない - 他職能はここ最近本格的に定義し始めたところなので、策定、更新のしかたはノウハウ を共有しあっていく
おわりに 21
おわりに 22 BASEは10年以上、どうユーザーと向き合うか?を考え続けここまできました プロダクト、組織ともにこれからもアップデートしたいものはたくさん! 無限に話せるのでこのあとの座談会やカジュ面で気軽に質問してください&雑談しましょう! https://youtrust.jp/recruitment_posts/0ba5f5bb3d6d08b9015d016f45cd78a9