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第1回金融業界における副業・兼業者の実態調査 【株式会社フクスケ】

fkske
November 25, 2024

第1回金融業界における副業・兼業者の実態調査 【株式会社フクスケ】

近年、金融業界における副業・兼業をめぐる状況が大きく変化しています。
2021年11月の銀行法改正以降、金融機関の業務範囲が拡大し、従来の金融サービスの枠を超えた事業展開が可能となる中、人的資本への投資など人材の多様化と柔軟な働き方への需要が高まる中、副業を容認する企業も増加しています。
一方で、金融機関特有の情報管理やインサイダーなどコンプライアンスリスクも顕在化しており、柔軟性とリスクの両立を目指した適切な制度設計と運用が課題となります。本調査では、金融業界における副業・兼業の制度課題やリスクの現状を可視化し、今後の施策立案や制度運用に資する基礎資料を提供することを目的としています。

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November 25, 2024
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  1. www.fkske.com 調査概要 調査名称 第1回金融業界における副業・兼業者の実態調査 調査内容 金融業界勤務者の副業・兼業実態 金融業界内の副業・兼業と制度実態について 調査手法 モニター会社を利用したインターネット定量調査「Freeasy」 調査時期

    2024年09月25日 ~ 2024年10月08日 調査対象 [居住地]全国、[年齢]20歳以上 65歳以下、[性別]男女、[職業]金融・証券・保険業 サンプル数:6,953 副業実施者:731 副業非実施者:1,000 実施主体 株式会社フクスケ 引用について:本調査を引用いただく際は出所を明示してください。 出所の記載例:株式会社フクスケ「第1回金融業界における副業・兼業者の実態調査」
  2. www.fkske.com サマリ 金融業界における本業先への副業通知は27%、46%は通知せず副業実施 「副業=非難されること」という空気感、相談できる環境未整備が課題 本業先に正式に 副業を知らせている 正式な届け出などは していないが、 上司や同僚は知っている 知らせていない

    職場雰囲気別の通知状況 副業の通知状況とハードル • 副業の本業先への通知率は27% • 職場雰囲気が否定的なほど、通知率は低下 • 開示への抵抗要因は「個人的なことで言いたくない」「伝 えるのが面倒」「同僚や上司からの反感」がTOP3 副業自体が「オープンにしたくないもの」と開示に抵抗があるこ とと認識されており、職場雰囲気や、規則違反への不安から通知 が進んでいない実態が明確になった。。一方で、副業が寛容な職 場では通知率も高まる結果も明らかに。副業制度の適切な運用の ためには、管理者の意識醸成、及び副業の本業効果が理解された オープンな雰囲気醸成が重要。 金融業勤務者 副業・兼業実施者  n=731 27%
  3. www.fkske.com 企業規模別 本業を疎かにするようになった 本業のイメージダウンになるような問題を起こした 過重労働となり本業に支障を来した 本業先の企業名を副業で利用した 過重労働となり体調を崩した :27.3% :24.6% :21.1%

    :21.1% :18.8% 具体的なトラブル内容 年代別 トラブルが多い属性 トラブル経験あり 46.6% サマリ 副業者の半数弱が何かしらのトラブルを経験し、20−30代で6割近く発生。トラブルの種類では 本業のイメージダウン等、金融業界特有の信用に影響が発生してしまうケースが2番目に高く注視が必要。 副業に関するトラブル経験
  4. www.fkske.com サマリ 過重労働系のトラブル経験者では上位4種まで同程度の分布。漏洩・競業避止系トラブル経験者においては、 EC、事務・アシスタント、デジタル関連副業の実施率の高さが特徴的。 過重労働系(n=186) 漏洩・競業避止系(n=201) WEBサイト運営(ブログ、YouTubeなど) 15.6% eコマース 19.4%

    eコマース 15.6% 事務・アシスタント 13.4% ポイ活・アンケート回答 15.1% WEBサイト運営(ブログ、YouTubeなど) 12.9% 販売・サービス系職種 14.5% 販売・サービス系職種 10.9% 事務・アシスタント 11.8% ライター・WEBライター 9.0% ライター・WEBライター 9.1% フードデリバリー・配達 8.0% フードデリバリー・配達 8.6% 金融系専門職種(トレーダー・証券アナリストなど) 7.5% 配送・倉庫管理・物流 8.1% ポイ活・アンケート回答 7.5% 金融系専門職種(トレーダー・証券アナリストなど) 7.5% IT系技術職種 6.5% フリーマーケット・オークション出品 7.5% 配送・倉庫管理・物流 6.0% 発生したトラブルの種別 副業内容
  5. www.fkske.com サマリ 「20代」の副業通知を促すためにはキャリア形成や規則違反など不安へのケアが重要。 「50代」はプライベート公開への抵抗感があるため、制度よりも話しやすい風土醸成がより求められる • 非通知率が高かったセグメントの非通知理由 • 「20代」はキャリア形成や規則違反への不安、「50代」はプライバシー意識からの 抵抗感が非通知の要因。 •

    「証券会社」は人間関係への影響不安が顕著。 非通知理由 全体 (n=731) 20代 (n=42) 50代 (n=234) 1000〜3000人 未満( n=93) 証券会社 (n=47) 個人的なことで言いたくないから 46.0% 31.0% 52.1% 39.8% 40.4% 伝えるのが面倒だから 22.6% 26.2% 16.2% 20.4% 14.9% キャリアに影響がないか、心配だから 14.2% 21.4% 11.5% 12.9% 23.4% 同僚や上司からの反感や嫉妬を受けないか、不安だから 16.1% 16.7% 8.5% 16.1% 25.5% 副業の内容が本業の就業規則に反していないか不安だから 13.1% 23.8% 12.0% 17.2% 14.9% 本業の勤め先に心配をかけたくないから 8.9% 16.7% 9.0% 7.5% 10.6% 副業の内容が競業避止に抵触する可能性があるから 5.7% 0.0% 6.8% 2.2% 2.1% その他 10.0% 0.0% 11.5% 8.6% 10.6% ※全体+5pt以上の項目をハイライト
  6. www.fkske.com サマリ 大企業を中心に副業環境が整備される一方、業界全体での問題発生率の低減、 通知率の上昇が今後の課題。100~1,000名規模の企業では通知率が低く、問題発生率が高い。 小規模企業 (30人未満) 中小企業 (〜100人) 中小企業 (〜300人)

    大企業 (〜1000人) 通知率 問題 発生率 上段:副業の障壁 下段:公平な副業環境実現のための要点 構成比 超大企業 (3000人以上) 10% 19% 21% 13% 37% 33% 23% 25% 19% 30% 38% 57% 60% 47% 37% • 時間的制約 • 管理職の意識改革 • 組織の硬直的な規則や制度 • 公平な制度構築 • 組織の硬直的な規則や制度 • 公平な制度構築 • 組織の硬直的な規則や制度 • 組織全体の副業に対する理解促進 • 時間的制約 • 組織全体の副業に対する理解促進 • 30〜1000人程度の企業は制度課題により副業が通知率が低く問題発生率が高い • 全体の37%を占める3000人規模の企業は、通知率が相対的に高く制度活用が進んでいる 多
  7. www.fkske.com 副業・兼業者 15% 20-40代 > 50-60代 Positive効果 TOP3 柔軟な働き方への理解促進 :43.1%

    外部の視点や新しいアイデア :26.7% 多様な経験やスキルを持った人材の増加:24.8% 非副業・兼業者 85% 副業・兼業 希望45% 20-30代は半数以上が希望 サマリ 若者を中心に約半数が副業・兼業を希望するも、職場の雰囲気が大きな障害 副業・兼業に寛容でない 職場 52% 副業実態 • 金融業における副業率は15%。 • 副業率が高いのは30代(18%)/40代(19%) 最も低いのは50代で13%。 • 副業で実現するポジティブな効果としては、「柔軟な 働き方への理解促進」「外部の視点や新しいアイデ ア」「多様な経験やスキルを持った人材の増加」が TOP3。 副業意向 • 非副業者においても45%は副業意向あり。 • 一方で、副業に寛容でない職場が52%存在し、副業 へのハードルの高さが伺える。
  8. www.fkske.com 副業・兼業を行う金融業界勤務者の動機 副業の動機としては、「趣味などのためのゆとり」「生活が苦しい」「将来不安」がそれ以下の項目に対して10pt 以上の差をつけて上位。 経済的な理由に よる動機 62.0% 趣味など生活のゆとりを持つ収入を得るため 一つの仕事では収入が少なくて生活が苦しいから 趣味で収入を得たいから

    自己実現や キャリアアップ 44.5% 新しい知見経験・スキルを得るため 仕事で必要な能力を活用・向上させるため 自分が活躍できる場を広げたいから 様々な分野の人と繋がりができるから 転職や独立をしたいから 将来への不安 34.9% 将来的な収入に不安があるため 定年後に備えるため 現在の職場に不安があるから 金融業勤務者 副業・兼業実施者 n=731 副業・兼業の動機
  9. www.fkske.com 副業に伴った発生する問題とその詳細 副業時に発生した問題 本業をおろそかにするようになった 本業企業のイメージダウンになるような問題を起こした 過重労働となり本業に支障をきたした 本業先の企業名を副業で利用した 過重労働となり体調を崩した 本業の情報を持ち出してしまった 本業と競合・競業する副業をおこなった

    上司や人事など本業社内関係者と関係が悪化した 副業先の情報を本業先に持ち込んでしまった 上記以外でコンプライアンス上の問題が発生した 副業にはリスクもあり、半数弱の副業者が過去に問題を起こした経験が。 特に「本業を疎かに」「過重労働」のような労務リスクの他、「本業企業へのイメージダウンとなる行為」と いった深刻な問題も上位に。 金融業勤務者 副業・兼業実施者 n=731
  10. www.fkske.com 多様化する本業先への通知状況 27% 27% 正式な届け出などはし ていないが、上司や同 僚は知っている 本業先に正式に 知らせている 知らせていない

    金融業勤務者 副業・兼業実施者 n=731 副業・兼業していることの本業勤め先への通知状況 一方で、実際に副業を報告しているのは26.7%に留まる。
  11. www.fkske.com • 非通知率が高かったセグメントの非通知理由を確認。 • 「20代」はキャリア形成や規則違反への不安、「50代」はプライバシー意識からの抵抗感が非通知の要因。 • 「証券会社」は人間関係への影響不安が顕著。 非通知理由 全体 (n=731)

    20代 (n=42) 50代 (n=234) 1000〜3000人 未満( n=93) 証券会社 (n=47) 個人的なことで言いたくないから 46.0% 31.0% 52.1% 39.8% 40.4% 伝えるのが面倒だから 22.6% 26.2% 16.2% 20.4% 14.9% キャリアに影響がないか、心配だから 14.2% 21.4% 11.5% 12.9% 23.4% 同僚や上司からの反感や嫉妬を受けないか、不安だから 16.1% 16.7% 8.5% 16.1% 25.5% 副業の内容が本業の就業規則に反していないか不安だから 13.1% 23.8% 12.0% 17.2% 14.9% 本業の勤め先に心配をかけたくないから 8.9% 16.7% 9.0% 7.5% 10.6% 副業の内容が競業避止に抵触する可能性があるから 5.7% 0.0% 6.8% 2.2% 2.1% その他 10.0% 0.0% 11.5% 8.6% 10.6% ※全体+5pt以上の項目をハイライト 特に非通知率が高いセグメントの、職場へ通知をしたくない理由
  12. www.fkske.com 属性情報 [居住地]全国、[年齢]20歳以上 60歳以下、[性別]男女、[職業]金融業 スクリーニング調査回答者 副業者調査回答者 年代 % 年代 %

    年代 % 10代 0.0% 10代 0.0% 10代 0.0% 20代 7.1% 20代 5.7% 20代 6.1% 30代 16.5% 30代 18.7% 30代 15.6% 40代 25.5% 40代 30.2% 40代 25.1% 50代 37.2% 50代 32.0% 50代 37.5% 60代以上 13.7% 60代以上 13.3% 60代以上 15.7% 全体 6953 全体 731 全体 1000 非副業者調査回答者